2016/11/14 のログ
ご案内:「学院近くの広場」にシエルさんが現れました。
■シエル > 今日の授業が終わり、ふらりと立ち寄った場所。
人はまばら。何人かの遊んでいる幼子や、その親などが見える。
ちょっとぼけーっとしつつ、近くのベンチへ。
学院で使っているカバンから、ごそごそと本を取り出すとしげしげと眺める。
なかなか面白そうな小説と思い、図書室で借りたものだ。
まだ日は明るいので字も読める。
少し読んでいこう、と思って背もたれに背中を預けた。
ちょっとぼけーっとしているようにも、真面目な生徒のようにも見えるだろう。
ご案内:「学院近くの広場」にノアさんが現れました。
■ノア > たまには昼間街を歩くのも悪くない。意味も目的もなく、ただ緩い歩調で通りをぶらついてみたり。道行く人々や店先の商品を眺めつつ、規則的に細いヒールと石畳とがコツンコツン音を鳴らす。
そんな穏やかな散歩の最中、似たような琥珀色の瞳をした黒猫と視線がぶつかった。目が合った癖に ぷい、とそっぽ向いて歩き出す黒猫に何となく着いていくと..
「 あーあ.. 」
距離を詰めすぎたか公園のベンチ裏、木々の茂みの中へ逃げられる。気付けば随分と歩いていたようだし、少し疲れた脚を休めようと先客に視線を移し..
「 隣、いいかな ? 」
読書の邪魔にならないよう、控えめな声量で問い掛けた。
■シエル > ふとかけられた声に見上げれば、女性が一人目の前に立っていた。
問われたことに「いいですよ」と答えて少しスペースを空ける。
「どうぞ。」
そう言って、ちょっとだけ笑顔を浮かべた。
歳相応の笑みだ。
女性が座れば、やはり隣にいる人は気になるもので、なんとなく見てしまう。
全体的に白かったり、ちょっと露出が多い人だった。
少年にはちょっと目の毒。
そう思うと、慌てて本に視線を落とす。色々と多感な時期である。
■ノア > 「 ありがと..♡ 」
快く返事をしてくれた少年に此方もにこりと笑みを返せば、遠慮なく隣に腰を下ろし脚を組んで座った。視線を本へと戻す控えめな彼とは真逆に、其の綺麗な横顔を興味深げに眺め..
「 ずいぶん本が好きなのね、小説 ? 」
琥珀色の猫目を悪戯に細め、声を掛ける。彼の表情覗き込むように首を傾げると、長い髪が乾いた風に吹かれてふわりと舞った。
■シエル > 微笑まれるとちょっとだけどきっとした。
美人の女性にはなかなか慣れないナァと内心思いつつ、
また本に目を落とす。…が、ちょっと視線は感じていた。
「えぇと…そんな所です。」
と、背表紙を見せる。
それなりに有名なタイトルだっただろう。
冒険あり、笑いあり、涙あり。恋愛と、ちょっとだけのエロスも。
女性が知っているかはわからないけれど…と、顔を上げると、
意外に近かった女性の顔に頬が少し赤くなった。
それを隠すように、また字に目を落として。
■ノア > 「 えっ、と..... あぁ、コレね.. 」
読書を妨げる問い掛けにも、背表紙見せながらちゃんと答えてくれる少年。けれど.. 教養ゼロな女盗賊は、其の有名な小説さえ知らずに適当な知ったかぶり。
唯一わかった事といえば、其の背表紙に校章の印が捺されていたこと。つまり彼は、図書室から本を借りた学生のようで..
「 学生さんって、こんなに小さな文字の本読むのね..... で、どんなお話 ? 」
ずい と身体ごと距離を詰めて座り直せば、本への興味か彼への興味か.. 重ねて問い掛けを続けた。
■シエル > 知ったかぶり、だとしても少年はそれに気づかず。
知っているという事にちょっと嬉しそうな表情を見せる。
「読まない人も割といますよ。えーっとですね…。」
と、内容をかいつまんで話した。
主役の男性が平野を駆け、山を登り、海に出るお話だ。
勧善懲悪ではないけれど、様々な景色や人物、動物や魔物について語られる。
日々の出来事や、仲間、ロマンスなど。
ただ、距離を詰められたおかげでちょっとどもったりはしていたが。、
ご案内:「学院近くの広場」にノアさんが現れました。
ご案内:「学院近くの広場」にノアさんが現れました。
■ノア > 「 ふーん.. 広い世界を渡り歩く冒険モノ、みたいな ? 結構ロマンチックなのね、キミ。」
彼が語る小説の内容を、キチンと理解できたかはともかく.. 目の前の涼しげな美少年の口から聞く冒険物語が微笑ましく感じては、ほんの少しだけ悪戯な笑みを浮かべて見せ。
「 .........てゆーか寒っ、冷えてきちゃった.. そろそろ宿戻るね、っと.........あたしノア、また逢えたらお喋りしよーね♡ 」
ふるりと肩を震わせ二の腕擦ると、ベンチから立ち上がり別れ際に自己紹介。最後の悪戯にと上体を屈め、少年の頬へ挨拶代わりのキスを.. 成功したにせよかわされたにせよ、ひらひらと指先揺らして公園を後にした。
ご案内:「学院近くの広場」からノアさんが去りました。
■シエル > 「そ、そうですか…? うーん、そんな風に言われたことなかったからなぁ…。」
ロマンチックと言われては、うーん?と首を傾げた。
自分でそういうのも何だし、言われたこともない。
少し首を傾げているとやはりその格好は寒かったのか、身を震わせる女性にちょっとだけ苦笑をした。
「上着、羽織ったほうがいいですよ。あ、ボクはシエルっていいます。……っ!?」
名前を名乗っていると不意打ちで頬にキスされて。
目を白黒させているうちに颯爽を去ってく女性の背を見送る事になった。
その後、少しの間固まっていたものの、時間を気にしてか本をしまい、家路についたという。
ご案内:「学院近くの広場」からシエルさんが去りました。