2016/11/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にフォレスさんが現れました。
フォレス > (表通りのほうが随分と騒がしいと、男は思った。
いや、普段から騒がしいのは当たり前なのだが、今回の騒がしさはどこか卑猥さを感じていた。
行きかう人々の顔を横目で見ながら、男は足を引きずりつつ街を散策する。
特に、何か目当てがあるわけではないのだが、なんとなく散策したい気分だった。

横を通り過ぎた男の顔は、なんだか欲情に歪んでいるような気がした。
平民地区によくある服装の胸元が開いているし、どこかで女でも捜しているだろうか。
だが、その肝心の女が見つからない。逃げられたか、其れともよその男に取られたのか。)

やれやれ、なんと情けのない…。
男ならば、女の一人くらいちゃんと捕まえておけばよいものを…。

(男は、聞こえないような小声で一人、ごちた。
足を引きずりながら、右へ左へと気分しだいで、迷路のような道を歩いていく。
路地裏、というよりも貧民地区に近いつくりのようだが、人の気配はない。

だが、男の顔は酷く、面白そうな顔になっていた。
こういう場所にこそ、掘り出し物を売っている店があったり、何か面白い事件が転がっているものだ。
――――ほら、目の前に座り込んでいる、エルフが見えるだろう。)

……おや?
もし、お嬢さん。どこか具合でも悪いのですかな?

(男は、首をかしげながらエルフへと近寄っていく。
どこか、苦しげな様子を見せるエルフへ、静かに、音も立てずに。
声をかけたとき、男の姿は既に、至近距離にある。)

ルキア > 人間にされる仕打ちに、森に帰ろうかと何度も考えた。
けれど、酷い仕打ちをする者もいれば親身になってくれる人たちもいる。
そんな人の暖かさも知っているから、もう少し頑張ってみようと踏みとどまっている。

「はぁ…はー…」

漸く呼吸が落ち着き、早鐘を打っていた心臓も落ち着きを取り戻してくる。
それでも、発情した体の熱さは引かなかったけれど。
座り込み、立てた膝に顔をうずめるようにしながら、長い吐息を吐き出す。
神経が過敏になっていて、少しの物音にも長い耳が動いて反応する。

「――っ?!」

そんな状態だったというのに、至近距離から聞こえた男性の声に少女は肩をはね上げながら顔をあげた。

「…あ、あの…だ、大丈夫、です…」

突然降って沸いたかのような男性の出現に、完全に狼狽しながらも、なんとか掠れた声が男性の質問に答えた。
怯えも見えるその様から、少女を見つける前に見かけた男との繋がりが男性にわかるかどうか。

フォレス > (完全に、意気消沈しているように見えた。
なにかから逃げてきたような、そんな印象。
男は、その逃げてきた理由を記憶のかなたから探すが、一つしか思い浮かばなかった。
先ほど、血相を変えて何かを探し回っていた男の顔が、不意に思い浮かぶ。

怯えたような、意気消沈しているエルフの少女。
そして、先ほど見かけた、下卑た笑みを浮かべていた男の顔。
その二つを組み合わせたとき、驚くほど単純明快に、少女が何を怯えているのか、察することが出来た。
くっく、と男の喉がなり、表情で笑っているのが伺える。)

ああ、なるほど……そういうことでしたか。
いやいや、御気になさらず。大丈夫でないことは、重々察することが出来ますぞ。

(恐怖体験をしたようだと、男は少女の視線に合わせるように屈んでみせた。
動物もそうだが、見下ろされると萎縮して恐怖を覚えてしまうと聞いたことがある。
だから、視線を合わせるのは、此方が敵愾心を持ち合わせていないことの証明にもなると思った。
にこやかな笑みをたたえながら、かすれた声で答えるのみの少女へと、一つ頭を下げる。)

ご安心くだされ、貴女を追いかけていた男は、別の方向に行ってしまいました。
ですが、今は此処に残られたほうがよいでしょう、また出くわさぬとも言えませぬ。
しかし一人は心細いもの、よければ私がしばしお話のお付き合いして、差し上げましょうか?

(男の服装は、貴族のようにも見えるだろう。
美しい刺繍に、清楚な青色の礼服にも似ているようなもの。
しかし、男は勤めて、少女を安心させるように、誰にも聞こえないような声で、囁いていた。
まるで、男に知られないようにしているかのごとく。)

ルキア > 男性の喉が鳴り、笑っている様子を怯えながら怪訝そうに少女は見上げた。

「あ…なん、で…追いかけられたことを…」

何かに納得したような言葉とともに、視線を合わせるように屈み、続いた言葉に驚いたように少女は目を丸くした。
まるで追いかけられている様を見ていたかのような、そんな言葉。

「いえ、あの…お気遣い、有難うございます。…でも、大丈夫、ですので…」

貴族のような上品な装い、仕草。
何故こんな平民地区の裏路地にいるのか、違和感を抱くには十分であった。
しかし、それよりもなによりも男性の申し出を素直に受け取れない理由が少女にはあった。
じわり、と男性が近づいた事で落ち着きかけていた発情の熱がまたぶり返す。
ぎゅっと乱れた衣服に包まれた体を抱きしめるようにすると、悟られないように視線を逸らしながら断りの言葉を紡いで。

フォレス > (少女の一つ目の疑問は、至極もっともなものだろう。
何しろ的確に、なにがあったのかを言い当ててしまったのだから。
しかし、男はその言葉に臆することもなく、平然と言ってのける。)

いや、なに。ものすごい剣幕で走っていく男を、目撃したものでして。
この街であのような顔をするのは、大体が女絡みでございましょう。

(そして、路地裏で疲労状態の、美しいエルフの少女がいる。
そうなれば、家鳴りなにがあったのかは察するに余りあるものだ。
そのような説明をすれば、一つ目の疑問は払拭できるだろうか?

そして、二つ目の疑問だが。)

ふぅむ…、私には大丈夫のようには見えませんぞ。
私は身なりこそ、貴族のようですが、実は貴族ではありません。
名をフォレス、しがないたび商人でございます。

(貴族を相手にすることもあるから、こういう格好をしているだけ。
名を名乗り、職業を名乗れば少しは疑念も晴れるだろうか。

しかし、寒いことには寒いが、凍えるほどではない。
なのに、体を抱いて震えているような仕草を見ると、男は顎をしゃくりながら、軽く首を傾げる。
何かに耐えているような仕草に見えなくもないが。)

……お嬢さん、私は困っているものは見過ごせぬお節介な者で。
とりあえず、まずはこれを飲んで落ち着き成されよ。

(男は、琥珀色の液体が入った小瓶を差し出す。
ふたの開いている底から漂うのは、とても芳しいりんごの香り――――…。)

ルキア > 「そ…そう、ですか…。」

自分を襲ったと思われる男が、ものすごい形相で走っていったと聞けば、ぞっとその時の恐怖を思い出して血の気が下がる。
そして、座り込む自分を見つけて予想したのだと言われれば、疑問は払拭され納得することができた。

「心配してくださって、有難うございます。…でも、本当に大丈夫ですから…。貴族の方かと、思いました…。その、ルキアといいます」

体が男性に発情しているのだなんて、言えるはずもなく少女は大丈夫だと繰り返す。
身分と名を明かされれば、こちらも名乗るのが筋だろう。
自らも名を名乗りながらも、じくじくとした熱はどんどんと酷くなっていく。

「ありがとうございます…」

大丈夫だと言っても、聞き入れてもらえないのは彼の言うとおり彼がお節介だからなのか。
それでも、その厚意は襲われ怯える心には暖かく感じられる。
琥珀色の液体の入った小瓶を受け取ると、りんごの甘いいい香りがした。
走ったせいで喉はからからだったから、促されるままにその小瓶の中身を疑いもせずに少女は口に含み、飲み干していく。
しばらくすれば、ふわふわと酒に酔ったかのように体の力が抜けていくことか。

フォレス > (疑念を払拭することが出来て、男も少し一息ついたようだ。
見たままのことを言って、そして予測したまでのことだったが、納得してくれたようで何よりだ。)

ルキア嬢ですな、短い間かもしれませんが、どうぞ良しなに。
嗚呼、どうぞ飲み干してくだされ、改良を加えたりんごジュースです。
本当は売り物なのですが、ルキアさんには無料で差し上げます。

(サービスというヤツだ、と男はにこやかに笑いながら言ってのけた。
ルキア嬢が飲み干したりんごジュースは、多少粘着性が強く、喉に引っかかりながら胃の中へと入っていく。
甘く体の中に広がっていくそれは、ルキア嬢の疲れた頭を蕩けさせるには十分だろう。
程なくして、アルコールのような感覚を覚え、男に対する警戒も薄れたころ、気づくだろう。
無自覚に、自分がなにをしてほしいのかをはっきりと、理解してしまっていることに。)

それにしても、この街の男は本当に物騒ですな…。
私は男ゆえ、そういう経験はあまりないのですが、近頃はバフートという街。
あそこに、商売で行ったのですが…いやはや、酷いものでした。

(男は、そんなルキア嬢の様子を知ってか知らずか、話を続けていた。
曰く、バフートに商売をしに行ったとき、あまりの人外な行いに嫌気が差し、早々に切り上げてしまったこと。
その際に、其処のギルドのものにかなり高額な場所代を請求されてしまったこと。
それらを、少しいやな顔をしながら、ルキア嬢が落ち着くまで、話し続ける。

だが――――――真の狙いは、其処ではなかった。
先ほど飲ませた『りんご媚薬ジュース』が、ルキア嬢の体を完全に蝕むまで、時間を稼いでいるのだ。
頭が蕩けて、思考がぼんやりと霞がかかり。
そして、元々覚えていた疼きが――――爆発したように、急激に強くなる。)

ルキア > 「売り物を…、本当に、お気遣いありがとうございます。…甘くて美味しいです。」

売り物と聞けば少し慌てた様子を見せたが、男性の厚意を受け取ることにして飲み干していく。
とろりとした甘い液体は、少し喉にひっかかるように感じるが思った以上に喉が渇いていたことを自覚させられながら、小瓶の液体をすべて飲み干して。
ほどなくして、緊張にこわばっていた体から力が抜けていくか。
お酒に酔ったかのように、ふわふわと頭がぼぅっとしてくる。
男性への警戒心も完全に解けて、笑顔を見せるようになっていき。

「優しい人も、いっぱいいるんですけど…この間も、貴族の男の人に街の人が大勢見てる前で公開調教だって、ひどいこといっぱいされて、今日も、それを見てた男の人に襲われて…。
 奴隷の売り買いが盛んな街だって聞いたことがあります。私はいったことはないですけど、酷いところだという噂は聞いたことがあります。」

警戒心も薄れ、男性の話に頷きながら少女も話をする。
その内容が普段の少女であれば、話さないような恥ずかしいことだという自覚もないままに。

「――ぁっ…ん…んん…体、熱い…」

ぼんやりとして、次第に何も考えられなくなっていく。
我慢していた発情の熱が燃え上がり、熱っぽい吐息を吐き瞳は蕩けて潤んでいくか。
はぁ、と息を乱しながら強くなり続ける疼きにひくっひくっと体を震わせ足を擦り合せ。
くちゅりと、またの間で濡れた感触があった。
そこを触りたい、触って欲しい、ナニカをいれて欲しいという願望に次第に支配されていき。

フォレス > それはよかった、何しろ私の自信作でしてな。
嗚呼、売り上げはあまり聞かないように、私が悲しくなってしまいますからな。

(からから、とよく笑う男だった。
だが、その笑いに釣られてルキア嬢が笑うならば、其れでいい。
完全に警戒心が溶けて自然と会話が進むならば、男もだんだん大胆になっていく。

最初は、頭を撫でる程度だった。
だが、次第にその肩を抱いて、慰めるように摩り始め――。)

そうでありましたか、ルキア嬢も、酷く大変な思いをされているのですな…。
嗚呼、お変わりはいかがですかな。お金は後日、払ってもらうことにはなりますがね?
くっく、ご安心くだされ、法外な値段は提示しませんゆえに。

(恥ずかしいこと、恥辱を受けたことすらも正直に話すようになるか。
ルキア嬢の思考力は完全に失われ、尋ねたことに素直に答えるようになっていくだろう。
ぼそり、と熱を帯びている体を震わせ、太ももを擦り合わせる様子。
男は、それを―――喉を鳴らすように笑いながら、見下ろしていた。
ひやりと冷たい手が、太股に触れて、そっとワンピースの裾を持ち上げ、濡れ始めている下着を晒し始める…。)

ところで、ルキア嬢。
貴女は少し体になにか、細工をされておられるのですかな?
実は渡し、少々魔法に心得がありましてな。貴女から、貴女のものかどうか解らぬ魔力を感じるのです。

(その正体を、男は知りたがった。
欲望に支配されかかっている、ルキア嬢の体を”這い回りながら、”男は耳元で囁くように、尋ねた。)

ルキア > 「はい、とても美味しいです。…あら、ふふふ」

男性がよく笑うのにつられて、少女も笑い声をあげる。
冗談にも、くすくすと笑って、大胆になっていく手にも気づかぬように、摩るようにされれば吐息のような甘い声を漏らすようになっていくか。

「貴族の男の人が、これからも私を見かけた人は、調教してやってくれだなんて大勢の人に言うから、男の人に追いかけられるのも今日が初めてじゃなくて…捕まったら、やらしいこといっぱいされて、嫌なのに、でも…気持ちよくて…。
 お代わり、いただきます。甘くて、とろーっとしてて美味しいです……ぁ…あ…」

恥じらいの境界がわからなくなり、強引に犯されることをきもちいいと感じてしまうことまで暴露してしまっている。
お代わりを望み、小瓶を渡されたなら再びこくこくと飲み干していくだろう。
ひやりとした手が熱をもつ肌に触れるのに、ぞくぞくとしたものが走り切なげに眉を潜めながら、とろとろと蜜液の溢れ出すそこを晒される。
白い下着がぴったりと濡れて張り付き、ひくっひくっとわななく様を透けさせ。

「あ…ぁっ…細工、ですか…?んぅっ…お腹の下の方に、知らないあいだに…ぁっ…蛇みたいな模様が浮かんでますけど…」

何かが体を這いずり回すのに、甘く声を上げながら自身が知る限りの情報を囁きに対して答える。
魔力をもつ男性がより一層肌に触れるのに、二匹の蛇が目覚め子宮を擦りあげて卵巣に媚毒を流し込み少女はどんどんと煽られていくか。

フォレス > (冗談を言えば、ルキア嬢も声を抑えながらでも、笑って答えるように。
確実に、男への警戒心が薄くなったとき、男はにやりと笑みを暗いものに変えた。
だが、それも思考力を奪われてしまったルキア嬢には、気になるような事柄ではないだろう。)

嗚呼、お可哀想に…。
ルキア嬢、私が思うにこの街を離れられたほうがよいと存じます。
不躾な言葉で申し訳ないのですが、貴女がここで心を蝕まれていくのは、あまりに忍びない…。
いかがでしょう、私の隠れ家でよろしければ、ご案内いたします。

(男は、回りに人がいないかを確認するかのように、周りを見渡す。
幸い、このあたりは貧民地区にも近いらしく人の気配はまったくなかった。
ルキア嬢がこの場所を選び逃げ込んできたのだから、当然といえば当然か。
お変わりを所望するその手に、男は新しい琥珀の飲み物を手渡す。
それを飲み干せば、ますます思考力は低下していき、布擦れ抱けでも、敏感に反応するようになる。
もしかしたら、軽い絶頂すらも起こしてしまうやも知れない。)

ふぅむ……、どうも、それもなかなかに厄介なものなのかもしれませんな。
ウム、こうしてはおれませぬ。……立てますかな?

(男は、おもむろに立ち上がってルキア嬢へと手を差し伸べる。
――…立ち上がった瞬間、ルキア嬢は目もくらむような強い刺激を感じるだろう。
蛇の媚毒と、男の媚毒により、その体は既に過剰摂取といえるほど、煽られているのだから。
快楽と欲望に体を蝕まれたルキア嬢は――――その後、どうなるのかは、今後の話。)

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