2016/10/23 のログ
ご案内:「設定自由部屋」にアルさんが現れました。
アル > 深夜。人の気配のしない筈の旧校舎の廊下を足音を立てずに進む人影。
頭の上のアホ毛だけをピコピコ揺らし、事前に集めた情報から割り出した、怪しいと思われる場所に向かう。

「……我ながら完璧な変装。まぁ、年も年だしな」

無理はないと小さく呟いた後、一つ頷いた。

今回の仕事は、この学園内で行われている謎の集団の動向を調べる事。
最初は手掛かりがなかったが、地道な覗きと盗み聞きの結果、怪しい男女のグループが密会する場所を突き止め、何が行われているのかを確認するために、現代向かっている最中。
奥まった旧校舎の一角、不自然な黒い布で外界から遮断された教室。
考えれば考えるほど、怪しい場所なのだが、本校舎からの死角になっている為か、今まで気付かれなかったのだろう。

廊下を進んでいくと甘い香りのする香の香りを、敏感な嗅覚が拾う。
経験で、これは淫靡なタイプの香だと――遺跡なので偶に遭遇するので、呼吸を浅くし進みながら、目的地が近いことが分かった。

嬌声なども漏れ聞こえることから、何をしているのか予想はできてしまう。

アル > 「……まぁ、思春期の性欲を持て余してなら、問題ないんだけども……だ……」

もしこれが、悪魔崇拝や邪神信仰の淫靡な儀式だったら大問題。確認は大事だと首元のネクタイを緩め、慎重に進む。
ブレダータイプの制服の上着の内側には、一応、盗賊の七つ増具や逃走用のアイテム。
後ろ腰には護身用のダガーを忍ばせているが、戦闘は避けたい。そもそも荒事は苦手だった。

目的の教室の前までくると、複数の人が頻繁に行き来している証拠のような埃のない廊下でうつ伏せに寝そべり、気配を消しながら匍匐前進。
窓も布で覆われていたので、中から見えないが、外からも確認できない。
そのまま、ゆっくりと進み扉の前までくると懐から道具を取り出し、扉に侵入者対策のトラップがないかを調べる。
ないとは思うが念のため。こんな時は、徒労に終わっても慎重に事を進めたい。

教室から漏れ聞こえる複数人の交わる声が、香の効果と合わさり集中力を乱すのが目下最大の敵。

アル > 何かに耐えるように、アホ毛をピクピクさせながら罠の類がないことを確認。
ズボン越しでも、隠しきれないほど膨らんでしまった股間部分。自然と熱くなってしまったが、若さ故、仕方のない事。
廊下で隠れてて幸いだったが、擦れると大変。

コロリと上向きに向きを変えると、そっと扉を少しだけ開け、懐から手鏡を取り出し、教室の様子を確認する。

「予想通り……羨ましいことで、まったく……」

自分はその性欲に耐えているのに、香で満たされた室内で複数の男女が、趣味趣向に耽けっていた。
軽く見た感じ、怪しげな像等は見当たらないが、油断は出来ない。

既に理性を飛ばしているようにも見えるが、怪しい単語が聞こえないか耳を澄まし、もう少し様子を見ることにした。

アル > しばらく様子を見ていたが、目ぼしい情報は入手できなかった。
一応は、室内の人間の顔は覚えたので、その人物の調査をし――何があったか、依頼主に最終報告しようと決めた。

そっと扉を閉めると、音もなく立ち上がり、足音を立てないよう注意しながらアホ毛を揺らしつつ足早に立ち去った。

ご案内:「設定自由部屋」からアルさんが去りました。