2016/10/11 のログ
■ネネ > 少し人酔いでもしたみたい。歩くのをやめて座った途端
不慣れなことをしてるのは自覚してる
改めて思うと、人との接点が少なすぎたから
昨日は市場で人の会話を聞いてたり
今日は街で人の生活を見ながら歩いてみたり
覚えようとするものの、目に付くものが多すぎたようで気疲れ
ベンチに腰掛けて脚を揺らしながら空を見上げて
■ネネ > 通りの人の足音や声も少なくなってきた様子で
閉じていた目をあけて
周囲を見回してみるものの、公園の中に人もいなくて
さすがに、また歩き出すだけの元気もなくなった
姿を風に変えてその場から消えていく、
不慣れな街の隙間を流れて
ご案内:「王都 平民地区の公園」からネネさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 脱衣所」にアダンさんが現れました。
■アダン > 王都の代表的な旅籠である九頭龍の水浴び場には幾つもの温泉が存在する。
九頭龍山脈から引いてきたといわれる温泉には老若男女、貴賎問わずに人がやってくる。
その数多ある温泉の一つに併設された脱衣所にアダンはいた。
今は休暇ということで、しばらくこの旅籠に滞在しているのである。
「……ふむ」
今のところ温泉内には誰もいないようであった。脱衣所にもアダンしか居ない。
衣服を脱いで籠の中に入れるか、と行動に移そうとしたものの、その手を止める。
実のところ、ここにきた目的は静養のためではない。
新たな獲物、欲望を満たす存在を探すためである。
この宿の裏ではそういったことが公然と行われている。アダンもその一人として、活動しているということである。
温泉の中に入って客を待つのもよかったが、しばし考えた末、アダンは脱衣所の隅の椅子に腰掛けた。
外からは見えない場所であり、特に誰もいないように装う。
ただただ欲望のためにこんなことまでしているというのは滑稽だとも思えたが、今は人もいないため仕方がない。
アダンは、そうして脱衣所の中の椅子に腰を預けた。
■アダン > そのまま待ち続けながら、時を過ごした。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 脱衣所」からアダンさんが去りました。