2016/08/23 のログ
ご案内:「メグ・メール近くの小川」にネネさんが現れました。
ネネ > 森から続くのは、飛び越えられるくらいの幅しかない小川。
草原に伸びて動物たちの水場にでもなってるからか、夜行性の獣も喉を潤しに出てきていて。
小川沿いの少し大きめの石とかの上を軽く飛ぶように跳ねるように小柄な娘が居る

夜の世界に白いワンピースを揺らしながら、狩りに出てきたのか狼の上を飛び越えて
石の上に着地。
ニコッと笑って、水を飲んでる狼の頭に触れる。
獣も風相手に何もできないことを知ってるからか、おとなしく撫でられるままに水を飲んでいて

ネネ > 水を飲んだ数匹の狼、撫でられてた1匹が、頭をあげると周囲を見回したあと
獲物でも探しにいくのか、草原をかきわけて小川を離れていく

獣が離れると、またあたりは静かに
流れる水音だけが聞こえるけど
小川沿い、先ほどと同じように、つま先で跳ねるように飛ぶように身軽な体で遊びながら

ネネ > トン、トンと軽い足音が石の上に鳴って止まる
くるっと森の方向に向き直るけど、獣の息も聞こえない

また、川沿いを歩き勧めながら大きめの岩の上に腰を下ろし
足を伸ばせば川につま先が届くくらい、ぺたんこのパンプスのような履物を脱げば
裸足、揺らすように川に浸すと

ちょうどいいくらいの涼しさを感じるようで
つま先に水をのせるようにピチャピチャと水音と立ててみて

ネネ > 冷たい水温、身の回りにそよぐ風。
脱いだ靴が岩場に残されたまま、草原を抜ける風

岩に腰掛けたまま、銀髪を揺らしスカートの裾を揺らしてたけど
水を足で掬うように揺らしたら
音もなく、自然に流れる風と共に、すっと姿は消えていく

ご案内:「メグ・メール近くの小川」からネネさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフートの一角」にロージィさんが現れました。
ロージィ > その店の片隅、人体の限界近くまで肥えた店主の指定席と化している、
どっしりとした造りの肘掛け椅子の傍らに、銀色の鉄格子が嵌まった
真新しい檻がひとつ、置かれるようになってから、はや数日。
檻の中には白いローブ一枚を身に着け、首に紅いリボンを結ばれた、
少女、というよりも童女がひとり、ぺたりと膝を崩して座っている。

好奇心いっぱいの眼差しをきょときょとと躍らせていたのは数刻前、
夜も更けてそろそろ好奇心よりも、眠気の方が勝り始めており。

「ふ、…ぁ…。」

ねむい。

もう少しだけ大人しくしていれば、埋もれるように傍らへ座っている
『おじさん』が、寝室へ引っ込む許可をくれる。

質素だけれど清潔なベッド、ショコラのような甘ったるい香り。
―――あの香りを嗅ぐと、数秒と経たずに意識を手放してしまうのだ。

ロージィ > 入れ代わり立ち代わり、色々な外見の『おじさん』や『おばさん』が現れては、
己と同様、檻の中へ収められていたひとに首輪をつけて引っ張り出し、
首輪をつけられた彼らが泣こうが喚こうが、構うことなく
どこかへ連れて行く、けれども。
その有り様に恐怖するには、己はあまりにも幼く、ものを知らなすぎる。

「……ねむ、ぅい……」

そんなことよりも、今日はいつ、隣の『おじさん』が、己に、
もう寝ても良い、と言ってくれるのか、それだけが気になって仕方ない。

甘い香りに包まれた寝台の上。
夜ごと、そこで秘術の効果を強固なものにされているなど知る由もなく、
ただ、もう一刻も早く眠りたくて。
小さな欠伸がひとつ、間をおかずにもうひとつ。
眦に滲む生理的な涙を、小さな拳できゅっと拭って。