2016/08/19 のログ
ご案内:「ドラゴンフィート 訓練場」にレイカさんが現れました。
■レイカ > 最近は、平和な日々が続いていた。
何かしらの任務を与えられたわけでもないし、拠点で問題が起きたという報告も聞いていない。
魔族の襲撃も結局はタナール砦を抜けてきたという報告もない。
九頭竜山脈の山賊の話も、小康状態で護衛の依頼は入ってきていない。
本当に平和そのものであった…。
「…………っ。」
だからといって、訓練を怠ってはいけない気がする。
ゆっくりと弓を引き、そして風の力を乗せて真っ直ぐに的を射る。
以前、とある魔術師に施されたその術はしっかりと、私に馴染んでいた。
「………ふう。」
一息ついて、私はゆっくりと弓を降ろした。
構えを解き、弓を立てかけると空っぽになった矢筒を置き、髪留めを解く。
■レイカ > 矢のストックはにおいてあるけど、もし有事の際にもって行くことを考えると、少し足りないだろうか。
しかし、鏃の部分の材料がいま切らしてしまっている。
造るにしても、すこし技術が伴っていないから自作は出来ない。
矢本体を買ったほうが早いけれども、それを手に入れるためにはエルフの里に行く必要がある。
ここからは少し遠いけれど…まあ、今の時期ならば問題はないか。
せっかくだし、避暑もかねて矢を買いに行こう。
「………っ…。」
汗を拭い、水瓶に入った水を頭からかぶった。
服が濡れるとか、そういうことはあまり考えていない。
そもそも、いまはいつもの鎧姿だ、服は着替えを持ってきているし問題はない。
髪に纏わりついた水を振り落としながら、私は空を仰いだ。
■レイカ > 今日も快晴だ、暑さも申し分ない…。
こうやって冷たいはずの水が、まるでぬるま湯のように感じてしまうほどには時間が経過していた。
少しだけ、薄くため息をついた。
「……もう少し、強くなりたいですね………。」
出来れば、あの人が心配しない程度に…。
私のために、難しい依頼を受けなくなったといっていた。
死ぬかもしれない依頼は、極力受けないという事は、その分収入も…。
私のわがままのせいで、あの人の足かせにはなりたくはない。
そう、もっと強くなって…昔よりも強くなって、あの人の隣に並べるように。
ご案内:「ドラゴンフィート 訓練場」にカナムさんが現れました。
■カナム > 「絵巻物語の主人公みたいだねお姉さん。」
怖い顔して歩いているのをこっそり尾行
後は眺めてただけなんだけど…面白そうだから声かけちゃった
「強くなりたいならさぁ、練習だけじゃだめだよ!」
うん、決まった
お姉さんに近づいていく
どうやってここに入ったか?
盗賊の真似できなきゃ傭兵なんてやってられないよ
■レイカ > 「………あら。」
その聴きなれた声に、私はそっと振り向いた。
ここは拠点の奥地だし、入ってきていい場所ではないけれど…別に咎めはしなかった。
彼に敵意はないとわかっているからこそ…あの時はいろいろと、ぴりぴりしていた部分もあったし。
「実戦を経験しろといいたいんですか、カナム君。
残念ですけど、私は戦闘狂じゃないんです。
わざわざ自分から、そんなところに首を突っ込むような女じゃないんですよ。」
彼のいう事はなんとなく理解できてしまう。
私も一応戦士の端くれ、練習だけでなく実戦経験も積むべきなのは頭では理解している。
しかし…私の任務は主に潜入任務や情報収集、そして拠点の防衛。
わざわざ実戦経験を積むために、危ない橋を渡る必要はない。
■カナム > 「そうそう、僕は訓練してる暇が有ったら何でもいいから斬ってこいって言われたしね」
師匠との修行の日々…殺伐とし過ぎてて楽しい思い出少ないや
「それにぃ、良い実戦相手居ると思うよ?
リベンジに燃える挑戦者がね。」
態々戦地に行かなくても僕が居るよーと手を挙げたり
実際お姉さんにはまだリベンジできていない
負けたままなのでモヤモヤはしっかり残ってるんだ
■レイカ > 「……傭兵暮らしのカナム君と一緒にしないでもらえますか…?」
師匠といえるような人物は、私にはあいにくいなかった。
一緒に訓練していた人は確かにいたけれども、そんなに頻繁にしていたわけじゃない。
私は肩をすくめ―――。
「……リベンジ?」
果て、この場でリベンジを申し出そうな相手などいただろうか。
確かに一度、カナム君とは戦ったことがある。
けれども、アレはただ追い返しただけであったはず…。
私に、彼にリベンジを申し込まれるようなことは思い浮かばなかった。
■カナム > 「あ、傭兵差別だ!」
傭兵だって人間なんだよ!?
まぁ言いたい事は分かるけど
正規兵の奴等にもそういう事よく言われるし
「お姉さんとは引き分け…というか見逃してもらってたしね。
完全に負け…ほら、リベンジの理由になるでしょ?」
追い返された、聞こえはいいけど要するに負けだ
■レイカ > 「しませんよ、逸れに……。」
逸れに…私の思い人、つまり恋人も傭兵だ。
最近はまた別の依頼でここにはいないけれども、また必ず帰ってくる。
そう信じているからこそ、私はここに留まっている理由だった。
まあ、そんなことカナム君に言うはずはないけれども…言葉を少しだけ濁す程度だった。
「嗚呼……そういうことですか。
確かに、あの時は見逃した……と、言えばいいのでしょうか?」
私にはその自覚はなかった。
別に、彼を見逃すことは苦ではなかったし、何よりもあの場から追い出すことが最大の目的だった。
彼がそのまま逃走してくれたおかげで事なきを得たわけだし、アレでよかったじゃないか。
私は、そう思うけれども……カナム君はそうじゃないだろう。
私は、彼におそらく初めて見せる笑みを浮かべた。
「…わかりました、受けて立ちますよ。
ちょうど、私も組み手をしてくれる相手がほしいと思っていたところですしね…?」
ただし、殺し合いはしない。
どちらかが参ったというまで。
この二つを、彼に条件として提示する。
■カナム > 「それに?」
ふむ…何か理由が有るっぽい?
けど教えてくれないだろうなぁ…顔見れば分かるよ
「そうそう、苦虫を嚙み潰した思い出だよー」
乗り気じゃないっぽいかなぁ…
と思ったら笑顔で了承、お姉さん意外とこういうの好きなのかな
条件は特に文句はない
お姉さんブッコロとかは考えてないしね
要は勝てばいいんだよ、勝てば
「獲物は…こんな形の木刀なんてないよね…?」
分かってはいつつ鉈を見せる
こんな木刀はないだろうし…素手と直剣タイプかな?
■レイカ > 「……カナム君には関係のないことです。」
勿論教えるつもりはない。
子供にはまだまだ早いことだ…けど、彼にはどうなんだろうか。
少しだけ疑問がわくけれども……やはり教えない。
人のプライベートを根掘り葉掘り聞いてくるようなデリカシーのない子なら、叱り飛ばすだけだ。
「苦虫を…?」
あの敗北が、彼にとってそんなに苦痛だったのだろうか…。
別に此方はなんとも思っていないし、気にするようなことではないと思うのだが。
いや、それは私の主観、彼にとってはそうなんだろう。
まあ、やる以上此方も勝つつもりだ。
打たれて、やっと治った足がまた折れるなんていうのはご免蒙りたい。
「ええ……さすがにそんなものはおいてませんね…。
カバーをしてくれるのでしたら、それを使っても構いませんよ」
それでも重量で人を殺せそうな感じはするけれども…まあ、斬られるよりも軽症ですむだろう。
逸れに、やっぱり慣れている武器のほうがいいのは、私も彼も同じのはず。
「此方へどうぞ…、少し広い場所があるので、其方で。」