2016/06/13 のログ
ご案内:「とある民家」にセイン=ディバンさんが現れました。
ご案内:「とある民家」にベルフェゴールさんが現れました。
■セイン=ディバン > 男が一人、厨房に立っている。
着慣れぬエプロンにはどこか珍妙さがあるが、表情は真剣そのものだ。
「……うむ、美味」
味見をしつつ頷き一回。この男、最近いろんな意味で巷を騒がせた張本人なのだが。
なんと仕事の報酬で富裕地区に家を購入した。
冒険者たる物、城の一つも買うのは目標であったりするが。
男が買ったのはただの家であり。
「あ、調味料どこだっけか」
しかして、この男にとっては失った我が家を手に入れたことになり。
それはある意味、半身を取り戻したにも等しい喜びであった。
「行く行くは愛の巣、なんてな」
自身の想い人を思い浮かべながらそう言いにやける。
主人たる魔王様の城に比べればちゃちな家だが。
なんなら別荘的に使ってもらえればそれでいいのだ。
■ベルフェゴール > (それで、正体された愛の巣とやらのつがい候補はどうしているかといえば)
「……………zzz…………。」
(待ちくたびれて……とはいっても到着後10分ではあるが。
食卓のテーブルに備え付けられた椅子の一つで、干された布団のように、うつ伏せになって寝ていた。待つと寝る、これは怠惰の魔王のアイデンティティとでも言える……と言うほどに大げさではないが。デフォルトだ。)
■セイン=ディバン > 背中方面から聞こえる寝息に苦笑。しかして調理の手は止めず。
ようやく味に満足がいったのか。男はさささっ、と皿を用意して盛り付けを行う。
「やっぱ寝ていらっしゃる」
食卓へと料理を運びながらそう言うが、声に呆れや怒りの色は無い。
むしろ、いつも通りで安心した、といった様子ですらある。
そのまま男はテーブルに料理を並べ、エプロンを外す。
「お食事できましたよ、まいすい~とはに~」
あまり驚かさないようにご主人様に声をかけ。自分も備え付けのイスに座る。
客として招いたご主人様だが、問題はココからであった。
なにせこの魔王様。結構なグルメであり、聞いた話だとお姉さま分である別の魔王様のお食事が大の好みとのこと。
一冒険者たる自分の作った食事が、気に入っていただけるか否か……。
■ベルフェゴール > 「…………?………」
(かけられた声にふわりと浮かび上がればいぶかし気な寝起きの表情で周囲を見回す)
「ばっくんの裸エプロン見逃した!?」
(起き抜けの第一声は、何か夢とごっちゃになっていた。それから並べられた料理を見て。)
「抱っこで食べさせてくれないと食べないよ?
まいだ~りんおぶざびたー。」
(変な対義語を造語しつつ。んっ、と両手を伸ばして。セインのサイドで両手を広げて浮いている。自ら食べるのは、今のところ。姉ポジションである魔王ベルゼブルの手料理だけだ。)
■セイン=ディバン > 相手の起きた様子に、柔らかな笑顔を向けてもいたのだが。
「やらんわそんな誰得ヴィジュアル!! むしろべっちんやっておくれよ!!」
相手の発言に即ツッコミ。すっかり息もあってきている証拠だろうか?
更に言えば、相手は自分の上司でもあるのにあだ名呼びである。
しかも呼び方も毎度変わっているという変な関係で。
「抱っこときたか。よっしゃ。ほんじゃ失礼して」
びたーとは何ぞ? と思うも口にはしない。そのままひょいっ、と相手を持ち上げて自分の膝の上へ。軽い。柔らかい。相変わらず想い人は素敵に可愛らしかった。
「ほんなら、どれから行きましょうかねお姫様」
一応冒険者として様々な場所に行き、野営したことによる料理スキルも自信はあるが。さてさて。
メニュー。
ラーター魚のスープ。白身の淡白な味わいに独特の薬草による血行促進効果あり。身体の奥から温まる一品。
タルキー鳥のフライ。肉質柔らかなタルキー鳥に香辛料を聞かせて食欲をそそるフライに仕上げております。
市場で購入した新鮮な野菜のサラダ。ドレッシングは自家製ならぬ冒険者特製。割と濃い味付けで、野菜をもりもり食べる仕様。
ライス。飯ごうにて炊飯。男的にはこれがないと食事は始まらないらしい。
付け合せにフルーツ各種。そして冷蔵室にはデザートも用意してあった。
■ベルフェゴール > 「ボク様が得するよ。今度やってよ。
ちゃんと映像記録水晶に保存するから。」
(何やら主張しつつ、持ち上げられるままに抱っこされて席に収まる。
ちなみに、この魔王がスイーツを除く好んだ食べ物以外は口にしないのは、極端にグルメであるのと。味覚が鋭敏なのと。あとはまぁ、食べなくてもちょっとやそっとじゃ死なないし害はないからだ。けれど、その分。食べ始めたら食べる量は見かけにそぐわぬ量となる。少し眉をしかめたような眼光で、用意されたメニューを一瞥して。)
「ニンゲンの食事はなんていうか……パンチ力が控えめだよね?
おふくろの味ってやつ?けど、ばっくんがボクの為に作ってくれたっていう料理なら。きっとおいしいんだろうね?」
(振り返って、ほんわかした笑みを浮かべる。正直、素材も調理法も一瞥と匂いでわかるくらいのグルメだが。それ以上の精神的な美味を求めているというニュアンスで)
「サラダかスープからかな?……美味しくなかったら、精神的な拷問しちゃうからね?」
(そういって、食卓に向き直る。その分厚いローブの覆っていない白い首筋には、露骨に、ソレとわかる。それも数は一つではない、いくつもある。ピンク色のキスマークが見てとれるかもしれない。それは虫刺されでなく、キスマーク。それがわかるくらいにはくっきりと。)
■セイン=ディバン > 「うんやめて!? 俺様ちゃん、その映像流出したら冒険者人生終わるから!! その後はもうべるやんのペットになるしかないから!!」
そんな未来は真っ平ゴメンでござるとばかりに、男が声を張り上げる。
というか、特殊な性癖の中でも男の裸エプロンは特殊に過ぎるであろう。
「ん~。魔物の肉とか、あと魔族の国の植物? を調理したことあるけどさぁ。結構味が繊細だったりで、人間が調理するにはだいぶスキルが必要な感じだったね。
まぁ、人間の食事は言ったら無難なのです」
気持ちは込めた。目いっぱい込めたよー。とは言うものの。
不味くはないと思うのだが、グルメ魔王様の舌にはどう評価されるだろうか。
「まぁ、ほしたらサラダ辺り行こうか。これはもう手の加えようが微妙に無いし。とりあえず新鮮でございまする」
精神的な拷問って何!? 肉体的より怖いよそれ!? とは口にしない。この主人の行う拷問なら、全て受け入れるつもりですらあった。
そう、それは心酔。妄信と言ってもいいかも知れない。
この男にとって目の前の少女は、自身の命よりも重い存在なのだ。
故に。そのキスマークに気づいていても下らない嫉妬など湧かない。
いや、少しはヤキモチを焼くかもしれないが。自分の女遊びを認めてくれた主人を、束縛などするはずも無い。と、ここでふと思い出したように。
「そういえば、ベルベルのこと知ってるキツネさんに会ったよ? タマモさん? だっけか。婚姻の儀式はいつやるのじゃ~? なんて言ってた」
■ベルフェゴール > 「ボク様ちゃんとしてはペットのばっくんもいいかなぁ?とは思うんだけどね?」
(けどまぁ、ボーケンシャの方がクールかなとか感想を付け加えつつ。)
「そもそも、毒が合ったりそれをスパイスにしてたりだから、下手に食べると死んじゃうのもあるし。無難!……ブナンって素敵な言葉だと思うよ。ぬるいの次に好きな言葉だな。」
(口に運ばれたサラダを咀嚼する。もくもくと食べて飲み込んで)
「サラダに手を加えようがないってのは甘えだけどね。
包丁の入れ方とか野菜の下処理とか、頑張るところは無限大なんだぜ?」
(辛口なコメントを残してから)
「愛は感じる。美味しいよ☆」
(うんと頷いて。)
「マーモン?……婚姻の儀式は、ばっくんがボクに並ぶくらい強くなったらって言ってたじゃない?……ボクは別に明日でもいいけど。
ところで、これ見えた?」
(知り合いの名前を変なあだ名で呼びつつ。首筋の髪の毛を少しかき上げて、キスマークを晒す。)
「ボクは、欲望とか負の感情に素直な子の方が好きだからね?
感想を述べよ☆」
(どこか嬉しそうに言いつつ。次はスープというようにお皿を指示す。)
■セイン=ディバン > 「……ごめん、俺もちょっとだけ、それもありかなー。とか思ったけど。
頼むから俺にはキミの騎士で居させてくれ」
新しい武器を手に入れ。少しは強くなったつもりであり。
少なくとも、前よりはキミを護れるんだ。護らせてくれよ。
そんな懇願が声ににじみ出る。
「コッカトライスの毒爪と毒袋を取り除いて焼いて食ったけど。あれは美味だったね。
冒険者的には無難って言葉はあんまいいイメージないなぁ」
ぽいちょ、と口にサラダを入れてみる。もきゅもきゅする魔王様は素敵に無敵に最高に可愛かった。
「おっと、言われてしまった。なるほどね。サラダ道も奥が深い」
こりゃ料理も精進あるのみだな。そう思いつつ。いつかこの少女に全力で満足していただける料理を出したいな、という目標が出来た。
「ははは。お褒めに預かり恐悦至極。んじゃ、次はスープだ」
スプーンでスープをすくい、ふぅふぅと冷ます。
この可愛らしい恋人が舌を火傷などしたら一大事である。
「うぅぅぅぅ。いや、本音を言えばそら結婚したいっす。
今すぐにでも。でもさぁ、男のプライドとかさぁ……」
自身の最近の出来事を振り返りつつ思う。この魔王様に自身は釣り合っているのか? 見分不相応ではないか?
しかし心から愛している女性にこう言われては決心も揺らぎつつ……。
「……ん~……。別に、俺もその、なんだ? 少しは妬けるけどさぁ。
うん……べるにゃんを束縛はしたくないけどねー。ちょっとジェラシーオブマイソウル? ちなみにお相手はどんな男性?」
程よく冷めたスープを差し伸べながら、ちょっと気になるその質問を結局してしまうのであった。
■ベルフェゴール > 「やっぱりばっくんはかわいいなぁ~。イサセテヤルヨ☆」
(騎士云々に関して、どれくらい新しくて強い武器を手に入れたのかまでは問わない。
というより言われないと答えようがないだけなのだけれど。)
「その取り除いた毒爪を粉末にして、毒袋を火にかけたウォッカで火を通してから裏ごしして爪と毒消し系のハーブ各種を合わせてペースト状にしてから塩コショウとマディラ酒でソースにすると絶品だよ。」
(自分では一ミリも料理をしないくせに色々と詳しかった)
「ん~……ラーター魚はね。切り身に塩をまぶして布でくるんで。
冷たい場所に一日くらい保存しておくと身が締まってスープにするときは旨味が濃くなると思うよ。まぁ、ばっくんの吐息で十分だけど。」
(冷ましてもらったスープを啜って、言葉よりも、表情は非常に幸せそうだった)
「そんな取り繕った台詞はいらな~い。素直なばっくんのジェラシーが聞きたいかな?……ん~っと、銀髪で長身の美形ヴァンパイヤのお兄さん。……こう、紳士なんだけど、言葉責めがせくし~だったかな?」
■セイン=ディバン > 「カワイイ言うな、このキュート魔王様めが。……ありがとね」
相手の言葉に軽口で返すが、最後は感謝になってしまう。
どうしてもこの恋人には弱い。
「ほほぉう? ……あぁなるほど。生物毒を中和すれば余すことなく使えるのか。覚えておこう」
これで冒険中も食には困らないかもな、と思いつつ脳にその情報を留めておく。なかなか、さすが魔王様と言うべき知識量であった。
「あー。ラーター魚は淡白に過ぎる時があるからなぁ。
なるほどなるほど……。って、吐息って……」
せっかくいい知識を教えてくれているのに。最後にオチがついている気がする。
この魔王様、どこまで本気なのやら、である。
「うるしゃい。俺だって本当はキミを独り占めしたいし、いつか結婚したら俺の子供だって産んで欲しいさ。
でも、それと束縛は違うじゃんか。いやしたい。束縛したいけどさ。
って、吸血種かよ……。あいつら強いわ美形だわ死ににくいわでチートだよなぁ……」
本音を少し吐き出しつつ、タルキー鳥のフライを食べやすいサイズに切り、またもやふぅふぅと冷ます。それをつい、と口元に運びつつ。人間的にはこれとライスが合うのです、などと言ってみる。
■ベルフェゴール > 「ボクは君が可愛いからこうして仲良くしてるんじゃないか」
(基本的には可愛いか可愛くないかで好き嫌いを決めているフシがある魔王。けれどそれは、見かけじゃなくて内面や行動の話なんだけれど)
「毒をちょっと残し気味にすると、刺激的で美味しいよ。コツ。」
(ちなみに、その残し気味は人間なら後遺症レベルだったりするけれど。)
「ん~、これ教えたらばっくんどんな顔するかなぁ?って思っちゃって。試してみたくなっちゃったんだよね……ごめーん♡」
(その吸血鬼に抱かれた理由は半分以上がソレ、相手もそれを理解しての行為だったのだけど。)
「水だけで炊いたお米を主食にするって、ちょっと抵抗あるんだけど。シェンヤンの南の方とかではメジャーなんだよね。」
(運ばれたフライを咀嚼する。米食ではなくパン食の地域で生まれ育った魔王は、ライスを野菜ではなく主食と位置付けることに違和感を覚えるのだが)
「…………美味しい♡…………。」
(たぶん、セインは初めて見ただろう。恋する乙女のような、恋い焦がれるような、お米とフライのハーモニーをかみしめる魔王の表情。
けど、その両手は、話の流れ故だったのか、セインの股間あたりをまさぐろうとうごめいていたとか)
■セイン=ディバン > 「あと数年もすりゃオッサンになる人間にかわいいとかないわ。
……あ。そういえば、キミの眷属になるとか人体改造してもらうとかすれば寿命って延びるの?」
相手の真意に気づいては居ないようで。どうにも可愛いといわれると恥ずかしいらしい。
と、そこで疑問に思っていたことを訊いてみる。
「死ぬね。それ人間死ぬよね?」
コッカトライス。生息地により変化するが。
毒の種類=麻痺毒。もしくは石化毒。人間にとっては致命的な毒の強さである。
「随分オチャメでいやらしい意地悪ですこと。
まぁ、怒ってはいないけどさ。……その。アレだ。
……できれば。ベルフェの中には、出させて欲しくないな」
軽口の後は、目を逸らし。少しだけの我侭。
キミの胎内は、少なくとも放たれる精は。自分のだけがいい。
そんな無意味なお願い。
「冒険者的にも、パンの方が日持ちするんだけどね。特に黒パン。
でもまぁ、最近都の料理店でもライス出す店増えたらしいよ」
考えてみれば、水を加え熱を加え。じっくり時間をかけたとはいえややねばねばする白い穀物。
最初に食おうと思った人類は勇敢であるなぁ。と思いつつ。口の中にひょいっ。
「……おぉ。マジか。油物プラスライスのコンボが魔王様にクリティカルしたか。
……って、な~にしてんのマイハニー。食事中でしょ?」
股間をさわさわされる感触に、こらっ。メッ。とたしなめるも腕を掴んだりなどはしない。
こういう悪戯っ子な所に惚れているし。求められれば悪い気はしないのだ。
■ベルフェゴール > 「人間とかみんな子供みたいなもんだけどね。……。
したいなら、ばっくんの身体を不老不死にも全部魔導機械にもできるし、
数多の魔獣を取り込んだ、魔王にも匹敵する合成魔獣にもできるけど。
……なりたいの?」
(まんざらでもない。なりたいって言うなら改造してやらなくもないよ?と言いたげな肩越しの表情は、ライスをもぐもぐしていた)
「え~どうしよう。……いっぱいナカダシされちゃったんだけど。」
(相手が嫌がっている行為、それを強調するように発する。因みに、人間でも魔族でも吸血鬼でも、魔王が妊娠するかは疑問だ。
怠惰の魔王はそもそもが【概念】のような魔王であるというのは以前も話したが。故に、子孫を残す生物としての機能が備わっているかが疑問。実際、今までに子供を成したことは無い)
「ライス、恐るべし……だね。揚げ物とお肉の旨味が相乗効果で大変なことになってるよ……。」
(そうは言いつつ、もっと食わせろと言わんばかりだけれど。股間のさわさわはそのまま。マルチタスクは得意なほうだ)
■セイン=ディバン > 「そりゃ魔王様、上級魔族、概念上神格とかの上位存在にとっちゃ人間なんぞ虫けらなんでしょうけど。
……キミが望むなら。人間であることなんて捨ててもいい。
キミと永劫を歩めるなら。それが今の俺の存在意義だ」
相手の提案に、臆することなど無かった。もとより過去を捨てた身。
人間である理由も。意味もとうに無い。目の前の少女と永遠を生きれればどれだけ幸せだろうか。
「ちょっ、サラっと言うなよぉ!!
いや、判った!! 今後はエッチはオッケーですけど俺以外のヤツにはできれば中出しさせないで!? できればでいいから!!」
お願いしますよ魔王様ァ!! と。まるで小物な使い魔状態の懇願。
それ即ち、目の前の少女に固執していることの象徴でもあるのだが。
もしも少女が男を改造すれば。人間で無くなれば。
……それでも、子供を成せるかは、皮肉にも神のみぞ知る、という所なのであろう。
「俺も初めてジスファット牛のステーキとライスを食ったときは驚愕した。
ライス自体が地味ながら甘さを持っているからこそ主役であり脇役であり。ハーモニーが素晴らしいよねってこらこらやめなさい私の息子が元気百倍になるじゃないかやめろってば犯すぞこんちきしょう」
ライスの素晴らしさを説明しつつも股間は徐々に膨らみ。スプーンを置き、負けじと少女の胸元へと手を伸ばしてしまう。
これはもう、そういうムードであると男は自分でそう決めた。
■ベルフェゴール > 「ん~。けど……(もぐもぐゴックン)
ニンゲンであることがばっくんの良い所なんだから。
とりあえず今の所はそのまんまにしとく。
それでも、永劫を望むなら。それなりに懇願するなら、してあげなくもないけど?」
(基本的には、今の所セインの身体をどうこう改造する気はないらしい。もうちょっと長期的な、そういう提案だ。)
「ぅん、うんうん。僥倖僥倖……全力で、拒否しようかなそのお願い。
ばっくんのその懇願と悔しそうな顔が見れるんなら、ボクは全力で他所の男とよろしくしたくなる。」
(基本は魔王なのだ、要は、悪なのだ。人の嫌がることはやりたくなる性分。)
「とりあえず……ばっくんのナカダシで上書きしとく?デザートはその後、また食べさせてね?」
(そういって、胸を触れる手に自分の手を重ねてから。しばらく。その後、相手と向き合う形になって。)
「悔しい気持ちと嫉妬の感情は、全部…………ちょうだい?」
(こちらも、懇願だ。欲望をくれと。魔族らしいといえばらしいお願い)
■セイン=ディバン > 「ぬ。それを言われるとなぁ……。
わかった。今のところはまだこのままでいいや。
でも、もしも俺がくたばり損なってて。そこにベルフェがいたら。
俺の意思なんか無視して、キミの好きなようにしていいからね?」
冒険者家業など、いつ死んでもおかしくない職種。
ならばせめて、死後の肉体と魂は主君に捧げたい物だ。
「おおおおおおおおいっ!! なにそれ!? なんでそこでドS!?
ちょ、キミそんな意地悪だったかなぁ!?」
相手が話を聞き届けた上で、意地の悪いことを言う物だから全力で叫んでしまう。
見事に手玉に取られているのだが、男自身はそれに気づいていないようで。
「うぐっ……。そ、それはぁ~」
相手の積極的、かつ直接的な言葉に思わず赤面。
確かに。最近随分女体はご無沙汰気味だし。なにせ目の前には恋人がいて、この家には二人っきりな訳だし。
「……そこはさ。人間であるオレの気持ちとか内面を汲み取って、愛して、って言って欲しいなぁ」
多分無理だろうな。そうわかりつつもそうお願いする。
この魔王様は、やっぱり魔王という位置にいるのだから。
それでも、その少女に骨抜きにされているのだから。
男は、優しく唇を重ねた。
■ベルフェゴール > 「そこは自己責任で死ぬ前に僕の傍に来てよ?
流石に死なれると、人格まで元通りってわけにはいかないからさ。」
(抱っこされるまま、身を寄せて、両腕でしがみつくようにし、距離を詰める)
「僕の所に通い詰めるでもなく。
ふたなりの天使の子とかともエッチなことしてるの。
ボクが知らないと思った?
意地悪くらい、したくなるよ?」
(お尻の辺りに当たる。硬い感触に体をよじって、少しこすりつけながら、ちょっとだけ潤んだ目で、相手を見上げて)
「愛はちゃんと触れて表現してくれなきゃ……だめ。」
(告げて、重ねられる唇を受け入れる。こちらはこちらでやきもちを焼かせられていたという独白から。)
「いっぱいしてくれなきゃ、許さないから。」
■セイン=ディバン > 「あー。うん。ギリギリ息があれば指輪使ってベルフェの所に行くよ。
約束する。……無様に野垂れ死になんてしないさ」
約束する、とは言っても。確約は出来ない物だ。
特に人間はいつ死ぬかなぞ判らないのだから。
それでも、できる限りは言葉通りに使用と誓う。
「うへっ。それ、アマンダちゃんのこと?
いや、違うんだよ。違わないけど。
いろいろあったのよ!? 人間には裏切り者言われるし!!
力求めて西へ東へと駈けずり回ってたんですよ!!」
言い訳。見苦しい。判っていても、この少女には嫌われたくなかった。
故に言い訳し。そして、相手の意地悪を受け入れようと思い。
「う、うん。わかった。判りました」
重ねた唇。吐息が交換され。興奮すると同時に、心の中が急速に暖かくなる。
「……明日は仕事も無いし。この後のオレの時間と身体は。
貴方のものです。愛しき人よ」
キザったらしい台詞。しかしてそれは真実であり本音である。
そのまま、夜が明けるまで。いや、夜が明けても?
愛を証明するため、男は少女に身体と心を委ね……。
■ベルフェゴール > 「【力なんか】求めるならボクに求めてよ。
ボクは君が弱くたって強くたって、気にしないよ?」
(言い訳には、割と、ちゃんと感情を出して言い返す。
そんなの、男の勝手だ。そんな声。)
「ほかの子と一回したらそれより多くしてくれなきゃ……ヤダ。
じゃなきゃ……裂いて、ねじ切って、すりつぶして、晒す。」
(物騒な、それでも少女なりの、やきもちの台詞を、ずっと言わなかった言葉をやっとのことで吐き出して。そのまま、その、あんまり似合わない、キザったらしい台詞に溺れていく。)
ご案内:「とある民家」からベルフェゴールさんが去りました。
ご案内:「とある民家」からセイン=ディバンさんが去りました。