2016/02/28 のログ
■リーゼロッテ > 「誰も来ないのも…ここならいいかも」
温泉とはいえ、完全に野外となったところで油断しきれるほどに満喫できるのも、山に慣れていないとわざわざここへ来ようという気にならない故。
誰も姿が見えず、少々寂しくなりそうな場所とも言えるけれど、裸を見られないのなら、それは幸いなこと。
唯一気がかりといえば…と、視線を温泉から下の場所、そこにある洞窟。
薄暗く、中を確かめていないので何がいるかはわからない。
ただ、いままで何度かこの温泉に来ても変な事にはならなかったので自然にできた空洞だろうと思っている。
この間までの辛い日々が脳裏を過ると、そんな再来はないはずと頭を振って打ち消していく。
「ふぁ…っ」
頭を振ったまま体が倒れそうになると、両手をばたつかせながら岩淵につかまる。
少しだけのぼせてきてしまったのかもしれない、そう思えば少しだけ頬を赤らめながらあたりを見渡す。
誰も居ないよね…? と心の中で呟きながら立ち上がると、岩淵へと腰を下ろす。
膝より下だけ湯に使った状態、体を隠すものは何もなく白い湯気が冷えた空気に広がっていく。
相変わらずに細くて起伏の少ない体を見下ろし、ボリューム不足な胸元に手を当てて、ぎゅっと真ん中へ押し集める。
勿論谷間は出来ず、少々残念そうに溜息をこぼした。
「姉様みたいに、大人っぽい体付きになれたりするのかな…?」
慕っている姉の事を思い出しつつ、一人ぼやく。
自分とは真逆のプロポーションを思い出すと、羨望の表情が浮かぶものの、見下ろす視野に恥ずかしい爪痕が映れば、ぶあっと頬に朱色が差す。
ハート型になった茂み、姉の爪痕と整えてもらったそれを見ると、やはり恥ずかしくてたまらない。
■リーゼロッテ > 冬も終わりかけているとはいえ、まだまだ寒い外気。
けれど、温泉で火照った体には心地よい熱冷ましの冷気となっていく。
「ちょっと上せちゃってたかな…」
大分熱が引いたはずなのだが、少しだけくらくらする。
急激に冷やした反動かなと思えば、力なく笑いつつゆっくりと吐息をこぼす。
療養が終わったらまた魔法銃の教師をして、ザムくんと色んな所に飛び、雑用をこなしたり、遺跡に潜って魔導機器探しと日常を思い浮かべる。
瞳を閉じて、そんなありきたりな日常を浮かべていると、不意に現実へ引きずり戻す異音が耳に届く。
「っ…!?」
がさりと物音が響く。
風の音といえばその程度かも知れないが、最近までサバイバルな日常にいた分もあってか少々過敏なほどに音源へと振り返った。
服と一緒に銃も隠しておいてきてしまっている。
もし、魔物だったり悪党だったら突風を叩きつけるぐらいしか術がない。
緊張の面付きで、茂みの方をじっと凝視し続けている。
「だ、誰か…いるんですか?」
そんな声に反応するわけもないだろうけれど、緊張が故に間抜けな問いかけの声を、少々怯えた表情で投げかけていた。
■リーゼロッテ > 音の正体が何だったのかは少女のみが知る出来事だろう…。
ご案内:「九頭竜山脈の温泉」からリーゼロッテさんが去りました。
ご案内:「不気味な森」にリーゼロッテさんが現れました。
■リーゼロッテ > 温泉で一休みした翌日、少女は気味の悪い森へ降り立った。
麓の集落で不気味な森が見つかったため、調査に人を送ったらしいのだが戻ってきていないのだとか。
森歩きなら自分の務めと探索を申し出たものの、この間のこともあるしと許可が降りなかったけれど…勝手にここまで来てしまった。
隼の背から降りると、ライフルの銃口に魔法陣を灯しつつ森のなかへと踏み込む。
体には一層強い信号を放つ魔力のビーコンが仕込まれているので、この間のように仲間達が見つけられないこともない。
ゆっくりと深呼吸をすると、翼をひろげて空へ戻っていく隼へ振り返った。
「ザムくん、何かあったらお願いね?」
勿論と思念で返答が返るも、ここにも嫌な気配があると注意を受ければ、微笑みながらに頷いた。
ありがとう とお礼で答えると森のなかへと踏み込んでいく。
さくさくと枯れ葉を踏みつけながら、霧の世界を進む。
少しだけ引き締まった表情で周囲を見渡しながら歩き、薄茶色の髪がふわりと揺れる。
ぱっと見た感じは霧が濃いだけのただの森のようにも見える、ポケットから取り出したコンパスも問題ない。
「何があったのかな…?」
霧があるだけで森に迷うような人達ではなかった筈。
その原因が気になれば一層、奥へ奥へと歩いて行く。
ご案内:「不気味な森」にルヴィエラさんが現れました。
■ルヴィエラ > (澱む霧、鬱蒼と生い茂る木々の間、流れる風も無く凪の様な空間の中
其の異常は、魔力と魔術に長けた少女だからこそ気付く事が出来るだろう
霧の奥、一見何も変わらぬように見える景色の中で、在る一定の地点より感じる違和感
近付けば、其れが一種の「結界」であり、「境界線」で在る事が判るやも知れぬ
明らかに、内と外とを隔てる為の、強力な魔力の証
其れが霧に包まれた森の中へと、隠されているのだ、と。)
――――………ふむ、また、誰か来たかな?
(――一人、呟く。
森の中へと足を踏み入れた其の直後から、其の存在だけは認識していたが
此れほどにまで奥深くへと踏み込んで来たと言う事は、唯の迷子ではないのだろう
影の世界、其の中にて潜んでいた「異変の元凶」は、侵入者の存在を感知して
暫し、様子を伺っていた)
■リーゼロッテ > 進めば進むほどに奥から感じるのは、嫌な魔力の気配だった。
不意に胸元に宿した契約の印の辺りが、じくりと痛むように疼く。
濃くなるほどにその主が何者かを知らせるような報せに、少しだけ表情が凍りついた。
「魔族…」
ここにそれがいる。
呟くとともに思い起こされるのは、犯されこそしなかったものの玩具にされた記憶。
息が詰まり、ぎゅっとライフルの細いグリップを握りしめる。
様子を窺われているとは気付く由もなく、先程まで下げていた銃口を正面へと向けて、何時でも撃てるように射撃の構えに入った。
青白い魔法陣が広がる銃口、トリガーを引けば魔力が弾丸となって圧縮され、放たれる術。
緊張に強張った表情、散らされる視線と術に長けている割には妙に落ち着きが無いし、索敵の網も荒い。
こうしていざ戦おうとすると、生き延びただけの戦いの不熟れさが出てしまう。
「ザムくん…ここ、なんか変だよ。多分、魔族とかがいるのかも…」
独り言のように呟きながら、使役獣へ思念を飛ばす。
ただ、近づくほどに旧神の力は闇に阻まれて、ノイズ混じりとなって届かない。
どうしようと焦りを浮かべると、おろおろと辺りを見渡して…一旦引き返そうと踵を返した。
また孤立したら心配かけると、不安、緊張と続いた後の表情は淡い恐怖を宿してしまう。
■ルヴィエラ > (不意に、何かノイズの様な力の流れを感じた
「侵入者」の魔力は初めから感知していたが、其れとは異なる、又別の何か
害が無ければ放って置いても、と言う考えも僅かながらに在ったのだが
其の力に――単純な魔力とは異なる、微かな神性に興味を惹かれては
少しばかり思案した後――影より、足を伸ばす事と決めた。
――一瞬の事、不意に結界の範囲が強まれば、少女の居る位置へと迫り
其の身体を境界線の内側へと飲み込もうとするか
強まった魔力が少女へと警戒心を抱かせる事となるやも知れぬが
其れによって、使役獣との繋がりは刹那、途切れる事と為り――)
―――……ふふ、引き返すには少々…遅かったね?
(――ゆうらりと、少女の足元にて一瞬、彼女の物である薄い影が不自然に揺らめいたなら
次の瞬間、まるで其処から湧き上がる様にして現れる両腕が
少女の体躯を、踵を返した其の背後から、絡め取ろうとするか
優しく、抱き締めるように絡みつく其の腕が、胸元を、そして腰元を抱え込んだなら
姿を完全に現し、肩越しに、其の横顔を覗き込もう。)
―――……こんな所に、何か御用かな? 「お嬢さん」
■リーゼロッテ > 来た道を戻り始めたところで、不意に背後から急激に嫌な気配が広がっていく。
あっという間にその気配の中に取り込まれてしまうと、思念の通話はノイズだけとなってしまい、使役獣との意思疎通ができなくなってしまう。
丸い目が一層丸くなっていき、びくりと体が小さく震える。
とても危ない状況だと分かったのだが、その変化にばかり気を取られてしまい、足元の変化に気付けなかった。
「ぇ…?」
虚をつく声、間抜けな返事が溢れる中、細身の体が容易く絡め取られてしまう。
胸元は年頃の割には膨らみが少なく、腰元は発育こそ良くないけれど細く無駄のないくびれを感じるはず。
影から出現した彼の姿が横へ向けた視野に垣間見えると、赤い瞳が少しだけ恐ろしく感じて、どうにか振り払おうと身を捩る。
少女の前にあるライフルは、ふらふらと銃剣の切っ先を踊らせて忙しない。
「とぼけないでください…っ、ここに来た人をどうしたんですかっ」
そこそこに腕も立つ偵察員がここに来ているというにと思えば、恐怖を押さえ込みながら童顔が迫力なく睨みつける。
どちらかといえば、子供が意地悪をされて拗ねて怒った程度にしかみえない筈。
その合間もじたじたともがいては薄茶色の猫毛から、淡く甘い香りを漂わせた。
■ルヴィエラ > (――腕の中、捉えた少女の体躯は、未だ華奢さを感じさせる
其れでも、決してひ弱さを感じさせはしない程度に鍛えられ
健康的な印象を受ければ、悪くないと双眸細め――じたばた、暴れるのを押し留めようか
密着して、体躯後と押し付けるような形ならば、多少暴れられた所で
力での脱出は難しいだろう――少女が見目に似合わぬ剛力を持っていれば別だ、が。)
――――おっと、元気なのは良い事だが…大分御転婆の様だ。
……此処に来た人? ……ふむ、嗚呼、そう言えば何人か来客が居たね。
(僅かに視線を落す、其の先に、少女の携える銃剣が揺れている
其れを警戒する様子も見せず、寧ろ何処か愉快下に少女の横顔を眺めて居れば
ふと、問いかけられた言葉に、一寸首を傾げ――思案する
そう言えば、つい先日辺りから幾人かの侵入者が居たのは覚えが在る
其の事自体は認めて、小さく笑いながら肩を竦めては
――そっと、少女の耳元へ唇を寄せて、其の鼓膜へと、囁き掛ける様に。)
――……別に、如何もしていないよ。 ただ、此処は所謂迷いの森でね。
一度訪れれば出られない…私が、この結界を解かない限りはね。
■リーゼロッテ > 「うぅ…っ!」
藻掻いても抜け出せず、それどころか一層力強く抑えこまれてしまうと力は弱い少女は簡単に身動きを封じられてしまう。
恨めしそうな声を零しながら、それでも体を捩ろうとする辺り、諦めは悪い様子。
「だ、誰がお転婆ですかっ。 ――やっぱり、その人達をどうしたんですかっ」
ここに探りを入れに行ってから、忽然と連絡を絶たれている。
何やら思い当たるような言葉と企み笑みのような表情が見えると、むすっと不機嫌そうに僅かに頬を膨らませた。
さっきからずっと、この調子で語られているのが、似た感じの参謀さんとは違い、ちくちくとからかわれている感じがすると、心をかき乱されてしまう。
「…じゃあ、無事、なんですか?」
何もしていないと言われれば藻掻くのをやめて、再度確かめるように問う。
続く言葉は何やら意味深な響きで、じっと横目に彼の顔を見つめる。
「…じゃあちょっとの間だけ解いてください、ここに来るなって事でしたら…皆を連れて返った後、立ち入らないようにしますから」
相手のテリトリーということならば、不可侵にするようにすると、それらしく返答していく。
ただ、ここは俺の場所だと行っているようなのとはなにか違う気もして、あまり手応えを感じられない返答だと少女は不安げに思う。
じぃっと丸い瞳が答えを求めて見つめていく。
■ルヴィエラ > (――さて、一番最初に客人が迷い込んだのは何時の事だったか
影の中へと潜んでいたが故に、現実の時間間隔が少々危うく
――少なくとも、餓えるほどの日数は経っていないとは思うのだが。
暴れる事を止めない少女に、致し方無しと制止は諦めつつ
向けられる、青い瞳を真っ直ぐに見詰め返して。)
―――……自殺でもして居なければ無事だろうね、恐らくは。
この森には生憎、獣や魔物の類は居ないからね。
(所謂物理的な命の危険は無い、其れだけは保障して置こうか
極端な平和主義者でも、非暴力主義者と言う訳でもないが
無意味に命を奪う理由も興味も、趣味も無いと囁き掛けて
――けれど、解放を求める少女の声には、どうしようか、だなんて考える素振りを見せた後。)
―――……そうだね、別に解放するのは問題無いよ。
ただ…結界の張り直しには、まぁまぁの手間と労力が必要だ
だから…代わりに、対価を求めさせて貰おうか。
(――其れが、少女への返答。
この森へと踏み入った事への、己が領分を侵した事への、代償
伝えれば、僅かに少女の瞳を、覗き込む様に顔を寄せて
片掌を、するり、其の下胎へと添えて、柔く円を描く、か。)
――…キミが、私の食事となるのなら…彼らを無事に、解放しよう。
勿論、キミも、ね。
■リーゼロッテ > 「…本当、ですか?」
多少のサバイバル技術は訓練で受けている仲間達なので、遭難して困った程度で命を断つ心配なはなかった。
危険もないとなれば、恐らくどこかで野営でもしながら無事でいるはず。
言葉通りであればそうなるものの、少々不安げなしおらしくなった視線で見つめ返して確かめようとしていた。
開放を求めると、何故か考える素振りが見える。
すこしだけその瞬間から嫌な感じがした、息を呑み、続く言葉に耳を傾けると緩く首を傾けた。
「対価…ですか?」
開放を喜ぼうとした瞬間、告げられたのは対価。
それが予想通りでなければいいと祈るけれど無駄だった。
一層距離が近くなり、下腹部をなでられるとびくりと腰がこそばゆさに震える。
自身の体を求められると、一瞬呼吸が引きつるように止まり視線を逸らす。
「……じゃあ、先に皆を外に送り出してください。多分…そんなことだって知られたら、皆頷かないですし、後で…仕返しとかしようとしたら…大変ですから」
数十秒ほどの間を置いて答えたのは、承諾と仲間の開放。
瞳を閉ざしながら思い浮かべるのは、自分が体を差し出したとぬけ出す前に知られてしまうこと。
この間のこともあるから、許さんと彼に襲いかかるとあまり思慮深くない少女でも容易に浮かんでしまう。
けれど、それは最悪皆死んでしまう。
浮かべれば浮かべるほど、小さな体が小刻みに震えていく。
だからと、覚悟を決めた不安いっぱいに潤んだ瞳で見つめてお願いをした。
こつんと地面に銃床を下ろすと、ぱたんとライフルを地面へ倒す。
不意打ちやらをする気はないと示すように。
■ルヴィエラ > ―――キミ達人間からすれば信用度は皆無かも知れないが、ね。
少なくとも其れは無いと約束しようか。
(だから、己が正直で在る等と嘯く心算は僅かも無いが
少なくとも其の言葉に関しては、嘘ではない。
嘘を吐くので在れば初めから、侵入者は生きていないだろう
其れを聞いて少女が果たして如何考えるか、逸らされる視線
僅かな沈黙、其の間も、己から応えを急かす様な事はせずに、待つ。)
――――……、…成る程…思ったよりキミは、賢くて献身的らしい。
時に其の選択が間違いと為る事も在る、が…今は、正解だと言って置こうか。
(ただ、身を犠牲にするだけではない。
不利な交渉の中でも、少しでも何かを得ようとする其の冷静さに
少しだけ、感心した様に笑みを見せて――其の頭を、片掌が柔く撫ぜる、か。
次の刹那、僅か遠くへと視線を送った後、遠くから、微かな声が聞こえてくるだろう
結界の外、一箇所に、彷徨っていた先遣隊を全員転移させたが故に
突然の仲間との再会と脱出に、困惑と安堵と、歓喜する声が。
其れが、約束を守った証代わりとして少女にまで届けば
――其の体躯を、腕の中へ誘うと同時、そっと、口付けを重ね様とする、か)
■リーゼロッテ > 魔族だからと信頼しないとは言わないけれど、乱暴された記憶のほうが強く、その言葉に答えられない。
視線を下へと逸らし、沈黙で答えていく。
「――思ったよりは余計です」
一体、彼にどんな人間と思われていたのやら。
関心した声が、子供扱いされている心地で拗ねた表情でそっぽを向く。
更に頭を撫でられれば、やっぱり子供扱いと もやっと心の中に淡いフラストレーションが溜まっていく。
ふと、外の遠くから聞こえた覚えのある声、そして安全圏と確約する音にほっと安堵の息をこぼす。
強張った表情が歳相応に解れていくと、不意に抱き寄せられてしまい…。
「ん……」
驚くまもなく唇が奪われ、ぴしっと表情が凍りつく。
思考ごと固まってしまっていたが、何が起きたのかと間を置いて認識していき、ぶあっと頬が赤くなる。
ぐっと彼の胸元に手を押し当てて、思わず唇を離そうと彼からすれば齢であろう力でぐっと押しやってしまう。
「な、何を…」
きっと乱暴されて弄ばれるのだろうと思っていたので、さも当たり前のようにキスをされたのが予想外だった。
瞳が泳ぎ、困惑した表情で彼を見つめた後、恥ずかしさが再びこみ上げて視線は下へ。
僅かにぞわっと痺れるような感触を覚えてしまった自分に、少し嫌悪しつつも、腕の中から逃げようとはしない。
■ルヴィエラ > ―――……暴れたり、怯えたり、泣いたり、そんな風に感情を爆発させる事も無かったからね。
(肝が据わっていると言うべきなのか、或いは、単に蛮勇なのか
いずれにしても此方としては、もう少し所謂「年相応の少女らしい」反応を予想していた
相手としては不服らしく、拗ねた様子が見られるなら
思わず、小さく咽喉奥で笑いつつに、そっと其の髪糸を、柔く背中へ流してやり。)
―――……何を、と言われてもね。
其れとも、もっと乱暴にされてしまう方が好みだったりするかな?
其れなら其れで、少々趣向を変えてみるが、ね。
(――否、多分そんな事はないだろう、けれど
あえて判っていて、そんな揶揄めいた言の葉を響かせては
再び、離れてしまった少女の唇を、改めて重ねて、口付けに奪う
今度は、唇を舌先で擽り、そっと舌先を滑り込ませんとする、深い其れ
困惑と羞恥とで赤く染まる顔を見詰めながら、ゆるり、粘膜を絡めては
同時に、下胎へと沿い、円を描き続けていた掌が、其の中心にて留まり
――刹那、少女自身の身体に、僅かな異変が感じられるだろうか
自らの魔力が、まるで吸い寄せられるように下胎へと集って行く感覚
同時に、少女の胎奥にて――子宮が、疼きと共に、目覚めて行く気配を)
■リーゼロッテ > 予想外とした理由に、苦笑いを浮かべていく。
子供っぽい顔立ちの割に、憂いを秘めた悲しげな笑みを浮かべると、真逆の組み合わせだから一層際立つかもしれない。
「怖いのも、嫌なのも今は…我慢しなきゃいけないですから」
本当は嫌だと振り払いたいし、犯されそうになる現実に涙を流したい。
だけど、そうしたら全てをひっくり返して無駄にしてしまいそう。
だから、子供っぽい本性を押し殺して我慢すれば、彼の顔を見つめることが出来ない。
口吻の理由を茶化され、言葉が見つからない内に再び重なっていく。
ぎゅっと瞳を閉ざして口内へと滑りこんだ舌から、逃れるように舌を動かすものの、逆に絡めてしまうようなものか。
彼の胸板に掌を添えて、されるがままに水音を受け止めていくと、体の変化に気づく。
魔力が何故か下腹部へ集中し、欲望を煽られてしまう。
それは自分がしたことではなく、彼の掌に煽られているとも気づいた。
すると、改めて彼の胸板を押しやって唇を離してしまう。
つぅっと交じり合った唾液の銀糸を垂らしながら、荒げた呼吸。
彼を強く見つめる瞳は、一層に苦しみで潤んでしまう。
「そうやって…弄ぶのに、何で優しくするの? …そんなに苦しむのを見るのが…好きなの…?」
体が穢され、更に心までと思うと絞りだすような声とともに頬に雫が伝い落ちる。
先程までの大人びた我慢とは打って変わり、しゃくり上げながらいくつも涙をこぼすと、胸板を押しやる力が弱まっていく。
元々人懐っこい性格な分、優しくされ、ただ玩具にされていると分かってしまうと自分がどうにかなってしまいそうなほどに苦しくなる。
そんな少女らしい本性が、辛い感情とともに溢れてしまった。
悲しさと辛さに泣きじゃくる表情で彼を見つめていたが、思わず逆らってしまった現実に気付くと、はっとして頭を振ってから目元をぐしぐしと袖で拭っていく。
「……ごめんなさい、もう、我儘いわないから…」
深呼吸を一つしてから、謝罪を紡ぐと叱られた子供のように大人しく呟いて、自ら彼へ体を預けて行く。
再び唇を奪おうとしても、何ら抵抗もなく素直に受け入れるだろう。
涙で少し赤くなった瞳は、隠すように閉ざしたまま彼へ体を重ねる。
■ルヴィエラ > ―――生粋の聖女、と言う訳ではないね。
けれど、自分を殺し、耐えて、忍んで、何かを成し遂げようとする姿勢は…私は、存外嫌いではないからね。
(勝手な、個人的な印象の問題で在り、其れで少女の恐怖や嫌悪が消える訳では無いだろうが
今の少女の選択を、其の在り方と精神を、まるで褒めるかの様に囁く
拙く絡まる舌先に、否、抵抗しての物なのかも知れないが、逃げ場が無ければ意味は無い
ゆるり、ゆるりと堪能する様に、甘く、甘く――其れこそ場違いな程に
再び少女から距離を置かれるまで、舌先を可愛がる、か。)
……何故か? ――ふふ、愛らしいと気に入った存在を愛でる事の、何が不思議かな?
気に入った娘を一時でも手に入れたいと思うのは、人間も同じ事だろう?
(理由なんて、とても単純で簡単だ。
興味を抱いた、そして、己が仕掛けた問いへの応えを、気に入った
ただ其れだけの事なのだと、あっさりと告げては頸を傾け、少女の額へ、己が額を重ね様か
間近に見詰める視線から、己が紅の瞳から、其の青い瞳を逸らせない様に)
――…其の本当の感情も、美しいと思う程度には私も酔狂だからね。
まぁ、いずれにしても、もう一つ約束してあげようか…、……痛みは、与えない様にしよう。
(――囁く、言の葉は呪いにも似る。
淫魔の言の葉は誘惑に等しく、言の葉自体にも魔力を帯びて、少女の身体を茹らせる。
そうして――きっと、一つ、始まるんだろう
少女の下胎へと集う魔力が、其の変質を急激な物として行く
自らの魔力を「使われて」為される呪いの刻印
変質する魔力が子宮を急速に活性化させ、未成熟だっただろう其の機能を目覚めさせ
其の在り方を、完全に創り変え始めれば――急激に、胎奥へと、熱を抱え込む事と為るだろうか
ローブに覆われた下胎が、次第、薄っすらと光を帯び始めたなら
きっと其れは其の身体に、円状に絡み合う蛇の紋様が――淫紋が、刻まれ行く光景、か)。
■リーゼロッテ > 「聖女……そんなに綺麗な人じゃないです」
穢れ無き純潔の女性というイメージからすると、国で戦争に巻き込まれてから、そんな言葉から遠ざかる記憶ばかり浮かぶ。
クスッと笑うものの、どこか自嘲気味になってしまう。
まるで恋人にするような甘ったるいキスが、一層に心をかき乱して怖くなる。
ただ遊ばれるだけなのに、心まで奪われたら自分に何が残るのだろうかと。
それらしい理由が、彼の言う通り人でも魔族でも変わりなさそうで、言葉に困りながら俯こうとすると重なる額。
戸惑いに揺れる瞳が何度か瞬き、彼の赤色を見つめながら、緊張と不安で鼓動が高鳴っていく。
「…嘘つき、そんなの、絶対…絶対嘘だもん」
口調が幼く崩れてしまったのは、彼の言葉が力を発揮して意識を縛ろうとしているから。
酔狂と自分の揺れ動きを好むのを、素直に受け入れこそしないが食い込んだ言葉を否定しきれない。
嘘と否定しようと言葉を一層重ねようとしたが、ずぐんと強く疼く胎内に表情が引きつる。
カタカタと欲望に体が震えてしまい、膝が笑ってしまう程欲を煽られると情が愛だと考える余裕は失われた。
スカート、さらにそのショーツの下で何かが刻まれるのも気付かず、膝立ちに崩れてしまうだろう。
「ぅ…ぁ……っ…」
頬が高調し、何度も疼きの痺れが背筋を震わせる。
呼吸はゆっくりながらも荒ぶり、見上げる視線は熱に蕩けかかった瞳。
童顔と真逆の色合いが重なる表情で見つめながら、言葉はなく、ただ瞳でこの変化の答えを問いかけていく。
■ルヴィエラ > そう、だからこそ…人間らしい、とも言えるだろう?
聖女などと呼ばれる輩は、正直な所、少々人間の枠からは逸脱しているからね。
(寧ろ、其の方がらしくて良い、だなんて
少女の事を何一つ知らぬが故に、至極あっさりと告げるのだ
足掻いて、恐れて、耐えて、其れでも立ち向かって
そうやって鮮やかな感情を見せてくれる方が余程、好みだ、と。
ふと、腕の中から崩れ落ちては、膝を付いてしまう少女に
そっと其の場へと屈み込んでは、見上げる瞳へと穏やかに笑み掛けて
――其の下胎へと、再び触れる掌、其の手首の辺りへと密かに
黒き蛇が、ゆるりと巻き付いていた。)
―――さぁ、嘘か真かは、キミの受け取り様次第だからね。
さて、其れを証明するのはとても難しい。 ……だから、其れよりも…先ずは、キミを「愛してあげよう」
(鎌首を擡げる黒蛇が、少女の下胎へ触れた瞬間、其の胎内へと潜り込んで行くのを
果たして少女は気付く事が出来ただろうか
痛みも感覚もない、具現化した呪いのカタチ
在る意味で使い魔とも言える其の二匹が、少女の胎奥へ潜り込めば
子宮を取り巻き、絡み付いて締め上げる、か
魔力によって、熟した器官へと創り変えられた其の子宮を
まるで、直に愛撫するかの如くに、ぎゅる、ぎゅる、と締め上げ愛撫し、蠢いては
――其処に加えて、胎の上から、まるで其の場所を完全に掌握しているかの様
片掌が、揉み込む圧を加える、か)。
■リーゼロッテ > 聖女をお求めかと思いきや、今の自分がいいと予想外の言葉を重ねられると、一層に困惑してしまう。
彼は私に何を求めているのかと、少々訝しむような視線で彼を見上げながら、屈む姿を見つめる。
その笑みも本当なのか嘘なのか分からず、心が乱されては不安になって視線をそらす。
はったりで見つめられるほどに頑丈な心ではなく、そっぽを向いてしまったことで黒い蛇を見落としてしまう。
「愛して…? また、嘘ついて…」
甘ったるい言葉を囁く間も妙に下腹部に触れてくるしと、やっぱり体だけなのかなと疑っていく。
そんな疑いの眼差しを向けていた表情が、彼の手の動きに崩れて大きく丸い瞳が、一層見開かれてピンと背筋を逸らす。
黒い蛇が子宮を締め付けると、それが直接揉みほぐされているかのように甘い痺れとなってはしり、ぞくんと強い電気となって駆け巡る。
「や、やめ……っ、ひぁっ…!? んくっ……ぁぁっ」
手の動きを止めさせようとふらふらと手を伸ばすも、更に刺激が重なればくぐもった嬌声と共に、掌がくたりと沈む。
見ての通り、少女の女の器官は彼の手中に収まってしまう。
何が起きているのかさっぱりわからない少女は、震えながら混乱に視線が彷徨う。
■ルヴィエラ > ―――……人間の愛し方とは違うかも知れないが…ね?
(けれど、矢張り嘘ではないと、少なくとも言葉はそう告げる
求めている物に明確さなど無い、今こうして少女が見せる全てが今愉悦
言葉通り、愛でて、愛して、可愛がる事が目当てだ…と言った所で
多分、相手が納得するとは到底思わないから、言わぬけれど。)
――此方を見上げて御覧?
難しいかも知れないが…、……私を、信じて見ると良い。
ただ、理性が蕩けるほどの快楽で…染めて上げたいだけだから、ね。
(掌握した、少女の子宮。 下胎へと沈み込む手首までの当たりが、掌へと其の器官を握り込めば
蛇の愛撫に加わり、指先が其の器官へと絡み付いて、より、細やかな愛撫が加えられるか
人間では到底為しえぬ、異様なる愛撫の手管
快楽器官たる子宮を、直に揉み解し拉げさせては、刻み込んでゆく淫紋と、快楽と
中指が子宮孔の輪郭に沿って触れれば、ぐにぐにと捏ね上げ与える刺激
片腕が少女の背筋を支え、己が胸元へ凭れる様にと、其の身体を軽く引き寄せたなら
淫紋は、きっともう、完成に近づきつつ在る。
完全に、成熟した雌の機能を備えた器官として…否、其れ以上の、魔性すら備える器官として
――目覚めて、しまえ)。
■リーゼロッテ > 「人間と違うって…例えば…?」
人の心に触れて、通わせ合って深めて愛しあう。
それは人以外でも同じだとばかり思っていたので、人間とは違うと言われると、興味というよりは疑問となって彼に問いかける。
ただそれも、彼の魔術に弄ばれてしまうと呑まれて消えてしまう疑問だったけれど。
「や、やぁっ…これ以上されたら…壊れちゃ…ぅ」
わけがわからぬまま、今度は下腹部の中へと掌が沈んで行くのが見える。
切り開かれてしまったのかと思うものの、痛みも血もない。
何が起きているのかを問いかけるように、促されるがまま彼を見上げてしまった。
一層混乱した表情に快楽の色が混じり、指が動く度にビクンと体を跳ね上がらせて、淫蜜の香りが溢れる。
自身の匂いに気付くと、再びが真っ赤に染まってしまい、視線をそらそうとしたところで仔袋の唇がこねくり回されると、爆ぜるような勢いで快楽が駆け上っていく。
「ひぁっ!? ぁ、ぁ……ぁっ!?」
白い喉をのけぞらせながら絶頂に登りつめると、膣内いっぱいに濁った蜜が分泌されていく。
訳がわからないまま、何度も絶頂へと追いやられれば、意識が混濁していく。
引き寄せられるがまま彼の胸板に寄りかかる頃には、望み通りの形に紋が完成しているだろう。
「な、何したの…? 手、入って…ずっと、おかし…」
舌足らずの声でぼそぼそと紡いで問いかけると、半開きの唇からは浅く緩やかな吐息が溢れる。
余韻に小刻みな痙攣を繰り返しながら、この現象を問う。
■ルヴィエラ > 少なくとも、私の愛し方は「食べる事」だ、他の輩は知らんがね。
愛情と欲望は表裏一体、私が食べて仕舞いたいと思ったなら、それは愛情と同意なのだよ。
(勿論、其れだけではない。 人間の様に、触れて、交わして、そんな事も在るだろう
けれど、淫魔である自分は矢張り根幹が違うのだと、戯れに、気紛れに教えるだろう
普段ならば、秘密だ、と語らずに終わる事だけれど…ある意味、御褒美に。)
……壊れはしない、傷を与えている訳ではないからね。
――……ほら、だんだんと子宮が解れて来たのが、判るかな?
入り口の輪が、少しずつ開いて…、……無防備に、なっていくのが、ね。
(完成した淫紋――呪いを刻まれた子宮は、鋭敏な快楽神経の塊と同義
腕の中へと少女を支えながら、けれど、尚も指先を留める事がなければ
子宮が、幾度も幾度も、擦り込む様な絶頂に蠢く感覚を堪能させて
理性を、焦がして行こうとする
溢れ出す淫蜜は、子宮孔を捏ねる指先にも伝わり、指腹を塗らしては
潤滑油代わりと為って摩擦を強め――其の、中で
中指が、くぷりと、捏ね回す肉輪の中へと僅かに押し込まれれば
ぐぷり、ぐぷりと、指の太さによる抽挿を初めて、刺激を、更に。)
何、一寸した意地悪、さ。
私の身体の構成を、純粋な魔力に変えて居る。 望む物を透過し、望む物に触れる事が出来る…と言う事さ。
……だから、決して触れる事の出来ない場所にも触れられる、キミの身体を傷つける事無くね。
ほら、例えば…こんな風に。
(――言葉と共に、ずるり、少女の背中を支えていた掌が、今度は背中から其の胎内へと沈み込み
子宮の両翼、連なる管の其の先端――魔力の坩堝と、蛇より注がれる媚毒の源泉と化した、卵巣を
柔く、揉み込もうとする、か)
■リーゼロッテ > 食べるという意味をこの行為から把握するなら、性的に抱くという意味なのかなと、少女なりに理解はしていく。
けれど、普通なら前戯から繋がり、残滓を体にとどめながら終わる筈なのだけれど…今しているのは人がする交わり方とはだいぶかけ離れている。
未経験の快楽に不安と混乱を交えながら沈みつつ、力なく蕩けた瞳で彼を見上げた。
「ん…ぁっ、ゃ、ゃだっ、そんなの…ひ、ぃぃっ、く、ぅあっ…!?」
肉体を透過して、直接子宮を嬲られるだけで陰核を限界までいじくりまわされているような強い快楽が流れ込む。
ガクンと何度も大きな痙攣を繰り返してのけぞり、掠れた悲鳴のように喘ぎ散らしながら、腕の中で踊り続ける。
元々触れることも有った子宮口に指がめり込むと、その感触にいやいやと緩やかに頭を振って、まるで許しを請う様に涙でグシャグシャになった顔が虚ろに見つめた。
「ひぐっ…!? ゃ…ぐ、ぁぁっ…!」
細い唇の間をゴリゴリと広げられていくような感触、何度も強い絶頂に追いやられて意識が焼け落ちる。
ぎゅっと瞳を閉ざして快楽に耐えようとしても無駄で、上り詰めるほどに反応が弱まっては、理性を叩き潰される。
彼の言葉にも反応する余裕もなく、更に感度を高められた卵巣が掴まれると、その一瞬に何度も上り詰めて声が止まっていく。
数秒の間を置いて痙攣が始まると、瞳の青色が少し鈍い色に染まり、ぼぅっと彼を見つめる。
理性よりも本能が少女の支配を強めていき、わずかに口元が弧を描く。
■ルヴィエラ > (腕の中、少女の身体が止め処無く跳ね上がり、戦慄き続ける
繰り返し与えられる凶悪なる絶頂に、次第其の表情から理性の色が抜け落ち始めるなら
もっと、もっと、溺れてしまえと、愛撫はより一層熱心となるだろうか
中指は寄り深く子宮孔を押し開き、指先が内部へと到達すれば、下腹側の子宮壁を、緩々と擦り上げ
同時に捏ね上げる卵巣が、本来其処で覚える筈もない禁忌染みた絶頂を弾けさせる
そうして、絶頂へと達し、快楽が身体の中で弾け飛ぶ度に――少女の魔力が、子宮へと、集って、集って
淫紋の輝きを、更に強めて行く、か。)
―――……さて、それじゃあ…、……お戯びは、この辺りにしようか。
……奪わせて貰うよ、キミを、ね。
(――旗祖手、どれ程の時間続いたかは判らない。
擦り込まれ続けた絶頂の連鎖に、少女の理性が何処まで抗えたかは判らないが
何れにしても、少女の胎内へと沈み込んでいた両の掌は、其の一時を持って、ゆっくりと引き抜かれて行き
其の身体を、今度は真正面より抱き寄せては――ゆっくりと、抱え上げる、か。
スカートを軽く引き上げながら、跨がせる己が腰元
両脚を開かせ、其の臀部を掌で鷲掴みにしながら、静かに密着を深めれば
――きっと、程なくして少女の膣孔へと、熱が、触れるか
下着を避け、膣孔を浅く押し開き、蹂躙しようとする其の凶悪なる質量が
きっと、普通ならば処女を示すだろう、其の抵抗へと、触れて)
■リーゼロッテ > 壊れた微笑みへと変わっていく表情、彼が求めて一層の快楽を与えるなら僅かに残った理性が粉微塵に砕かれていく。
快楽という薬物に沈められていくように人らしさが壊れていく、子宮口が指で押し広げられると、弓なりに背をのけぞらせて、素直に受け止めてしまう。
「んぁっ…ふ、ぁっ…あ…んっ…!」
気持ちいい、ただ只管に気持ちいいとしかわからない。
子宮内の肉壁を擦られ、卵巣をこねられて、普通ならば感じることのない快楽が、意思とは関係なく流し込まれる。
心地よさそうに虚ろな表情に笑みを重ねて、壊れた人形のように光のない瞳が細められていく。
先程までの抵抗がウソのように腰を前後に淡く揺らし、もっとと仕草で強請りながらその腕に両手を絡めた。
「……ぁ」
指が引きぬかれていくと、名残惜しそうにきゅうきゅうと唇が加えて蜜をこそぎ落とす。
スカートを捲られると、白地に薄桜色のレースが飾られた可愛らしいショーツが顕になるのだが、割れ目の周りはしどとに溢れた蜜ですっかり透けている。
内股には無数の白濁した蜜のラインが伝い落ち、スリットの上にハート型に整えられた茂みも透けて見えるはず。
こんな端ない姿を見られれば、何時もなら真っ赤になって逃げ出そうとするのに、あどけない微笑みを浮かべて、彼を見つめている。
小さな尻を撫でられば、鼻にかかる甘声を響かせながらされるがままに彼の熱を宛てがわれていく。
下着をずらした瞬間、どろりと中から白く粘る蜜がこぼれ落ち、亀頭を汚しながら肉襞が咥え込む。
既に経験済みだけれど、膜の肉が厚みを持ってしまった体質故に、生娘の様に桜色の肉襞が先端を包み込んだ。
そのまま押しこめば…大きすぎると、再び破瓜を思わせる鮮血と共に飲み込む筈。
■ルヴィエラ > (溺れて行く理性が、快楽の泥濘に沈み込み、後に残るのは本能だけ
欲望に突き動かされるまま、更なる快楽を求める様に回される腕が、腕に絡めば
――壊れて行く様すらも、愛でる様に、笑みを湛えて。)
……おや?
(――一寸、不思議そうに頸を傾げたのは…少女の下着を避けた後
其の下肢へと象られた、妙に綺麗なハートマークに気付いたが故に
先刻までの少女の様子や印象からは、少々想像が出来ない其れに
一寸瞳を瞬かせ、其れから、既にくすんだ青色と為った少女の瞳を覗き込んで。)
―――……誰か、大切な人にでもされたかな?
(――意地悪く、囁きかけた声音は…少女の、既に砕け散った理性の残滓へ語りかける様な
意外な秘密を知ったと、そんな事を笑いながら一人呟けば、少女の身体を、其の儘、ゆっくりと抱え上げ
――一息に、熱塊で、貫いてしまう、か。
一瞬で、胎内全てを埋め尽くす質量が、膣肉を大きく押し広げ
既に指先を飲み込むほどに緩んでしまった子宮孔を、亀頭で大きく抉じ開けては
子宮を、蹂躙し、屈服させる
指先では触れなかった、子宮壁の最奥までをも、深く、深く、押し上げて仕舞えば
ぐちり、ぐちりと、具合を確かめるかに粘膜を亀頭で擦り回そう
――そして、きっと、一つだけ少女に訪れなかったのは、二度目の破瓜
熱量を其の儘押し込めば、裂けてしまうだろう其の肉壁だけを、熱塊が透過しては
――痛みを与えないという、其の約束を、守るんだろう)。
■リーゼロッテ > 理性が粉のようにすり潰されていく中、ハート型の茂みを見られているものの、やはりそれだけでは目の前の快楽にばかり囚われて、反応はない。
不意に意地悪に問いかけた声は、ほんの少しだけ理性を呼び起こした。
ぴくっと体が硬直したが、それもあっという間に解けてしまう。
硬直した瞬間、唇が小さく動いて、声にならぬまま 姉様 と、刻みこんだ大切な人を呼ぶ。
「ひぐっ…ぁ……っ!?」
ばつりと肉棒が膜を押しやって強引に引き裂かれてしまう。
襞が弾ける響きを体伝いに彼へ響かせながら、したしたと鮮血が茎に絡みつく。
それすらも潤滑油にされて、仔袋の唇がこじ開けられると、嬌声は掠れた呼吸の音だけになるほど深い快楽に沈む。
視野がちかちかと点滅しそうなほどに電流が流れて、どろどろに泥濘んだ膣内がいっぱいに広げる男根をぎゅうぎゅうにしゃぶる。
先端でこねくり回されれば、襞が追い掛けるように絡みついて蜜を塗りたくり、奥をこする度に少女が絶頂を繰り返す。
だらしなく緩んだ表情で微笑みながら彼を見つめ、こちらからも腰を淡く振って、もっともっとと快楽を強請ってしまう。
痛くないという約束など、もう思い出すことも出来ない。
「ぁ…ん、ぅ…っ、くっ、あ…っ、んんっ…」
絶頂に体力を奪われ、声に力が入らない。
ぶちゅりと、互いの性器の隙間から蜜を滴らせながら、淫欲へと壊れて踊る姿がみえるだろう。
■ルヴィエラ > (――其の小さな呟きは、僅かに思案を呼んだ
ハートマークを刻んだ本人、と言う意味なのか
それとも、唯単純に大切な人、と言う意味合いなのかは判らない
もしも前者の意味だと言うなら…少々愉快だと、くつりと笑んでから。)
………嗚呼、仕舞ったね。
(小さく、此方は僅か、呟きと共に双眸を細めた
膜だけを残して透過した心算だったが、タイミングを間違えたか、或いは己の気が逸れたか
一瞬、溢れ出す蜜とは異なる温度に、紅に、変わり、下胎へと己が魔力を注ぎ込んで
傷を一時的に、少なくとも止血と痛み止め程度の治療を施す、か
繋がっている最中では、其れが精一杯、後で傷自体は癒さねばと思案しながら
改めて、少女の身体を抱え直せば、殆ど据わっていない其の頭を
口付けで繋いでやりながら)
……一度、覚えてしまえば…、……二度と、忘れる事は無い…。
キミの中に、この記憶は、どんなカタチで残るだろうね。
(それは、きっと誰にも判らない。
不意にゆっくりと、歩き出しては、向かうは森の、奥へ、奥へ
一歩ごとに振動が巻き起こり、子宮を突き上げる衝撃と変わって少女を責め立て
時折、子宮へ巻きついた黒蛇が、気紛れめいて子宮を外側から締め上げ
内と外から、酷い愛撫を繰り返す
其のうちに、少女にはきっと、一瞬の出来事
影の中へと潜り込んだように、辺りが一瞬完全な闇に包まれ
次の瞬間、何処かの部屋の中へと、足を踏み入れたなら
――壁際に設置された、木造の柔らかな寝台の上に腰を下ろして
深く、一層深く、少女の身体を強く抱き寄せ、つながりを、深めてしまう、か)
■リーゼロッテ > 詳しい答えを返せない状態となった少女だが、もし紡げていたなら前者の意味として答えを知ることだっただろう。
快楽で痛みが麻痺している中、止血と痛み止めを施されても反応はなく、寧ろ快楽を求めて腰を揺らせば傷口を抉るように腰をくねらせていく。
それなのに彼の前で悦楽に沈んだ表情で壊れた微笑みを浮かべつつ、粘っこい水音を響かせ続けた。
「んくっ…ぇ…? ふぁっ、ぁっ、んぁっ、ぁ…っ!」
キスをされるがままに受け入れ、離れると同時にぼんやりと問いかけるような声が溢れる。
そしてこつ、こつと小突く動きに甘ったるい悲鳴を重ねながら酔いしれ、子宮を内外から刺激される度に声と蜜は溢れる。
闇の中へと連れ去られ、意識せぬままにベッドルームへ。
深く繋がっていく動きに彼の体へ寄りかかりながら左右に腰を淡く捩って、もっともっとと動きでせがんでいく。
肉棒を絞り上げるように何度も締め付けて、亀頭を咥え込む唇が何度も粘膜をこすりあわせて、快楽を強めようとしていた。
術に思い通りの変化を促された胎内は、彼の熱液を求めて無意識のままに快楽の奉仕を繰り返す。
■ルヴィエラ > (――森の中、結界の中に創り上げた、所謂隠れ家の一つ
所謂ログハウスの様な構造と為ってはいるが、創りは丁寧で在り
部屋の中を、隙間から入り込んだ霧に飲まれると言った事もない
そっと、寝台の上、互い漸く安定する形と為れば、少女の腰から手を離し
片掌を、そっと、其の後頭部へと添えては、よしよし、だなんて
幼子でも愛でるかの様に、柔く撫ぜてやり。)
次にキミに逢う事が在れば…其の時が楽しみだ、と言う事さ
……だから…気が変わった。 ……キミは、食べないで置こうか。
その代わりに…、……一つ、プレゼント、だ。
(その意味を、きっと、今はまだ少女が知る事は無いだろう
ぎしりと、軋むスプリングの音が強まれば、強請る様な少女の動きに応え
熱塊が、突き崩す力強さで子宮を穿ち、熱を、煽る
子宮底へと円を描き、両翼へと連なる管の入り口までをも刺激してやりながら
性感帯へと、快楽の源泉へと調教し、刻み込んで行く記憶
絶頂と絶頂の合間が、間断無くなるほどに追い詰めて行く其の、最果てにて
――きっと、少女が何よりも今希求するものは、与えられる、か
熱塊が、大きく膨れ上がり、子宮孔を完全に塞いでしまう其の状態にて――噴出する、灼熱の、精
奥底へと砲弾染みて、濁流染みて撃ち込まれる其の熱が、一瞬で、少女の下胎を埋め尽くし
尚も飽和させて行けば――其の瞬間に、同時、子宮へと、更なる変化が訪れる、か
――流れ込む、魔力。 少女の物とは異なる、純粋な力の奔流
其れが、精が注がれるたびに、子宮が膨れ上がるたびに
其の下腹へと凝縮され、溜め込まれて行く事となるだろう
――本来の目的は、其の真逆、少女から、魔力を、生気を、奪う事だった
けれど、逆に今、其の身体に己が魔力を分け与えては
言葉通り、プレゼント、とする、か)。
■リーゼロッテ > ネッドの上で撫でられながらも交わりが続く。
子供扱いな掌も、何時もなら微笑みながら擦りついていたかもしれない。
けれど、今は欲望に理性が崩れて欲望に踊る牝へと落ちてしまった。
ぽやんとした表情で首を淡くかしげるも、すぐに性欲に呑まれていく。
彼が語る意味もわからない、ただただ気持ちいいことばかりが頭のなかを支配する。
軋むベッドの上で奥底を突き上げられるたび、めり込んでいく肉棒がそのまま、袋の仲間で受け入れてしまいそう。
普段なら触れることもない場所が振動とともに愛撫され、ずっと意識を白く焼き続ける快楽に狂い続ける。
だらだらと滴る蜜と、夢見心地に微笑む表情。
ゆらゆらと揺れながら薄茶色の髪が、ふわりと揺れ続けて淫美な香りを甘い香りで打ち消していく。
「ひぁっ…ぁ……――っ!」
最後に一気に白濁が注がれていくと、とうとう体が受け止めきれる快楽というレベルを超えてしまう。
掠れた悲鳴と共にぐっとのけぞり震えて…力尽きて虚ろになった顔で彼へと沈む。
ぎゅうっと根本から締め付け続ける肉壷は、蠕動運動を繰り返して白濁を美味しそうに奥へと飲み込み続けて中を膨れさせていく。
それとともに溢れる魔力には、彼の思う通り気付くことはなかった。
深くゆっくりと酸素を求め続けて、彼を見つめる瞼が何度も上下を繰り返す。
感想も何も紡げない、全て快楽を貪ることだけに力を使い果たした少女は体を震わせるだけ。
■ルヴィエラ > (そうして――全ては、霧の中に創り上げられた静かな世界で
寝台の上、ただ、少女の熱帯びた吐息が繰り返される
どくり、どくりと、人間ならば当に吐精を終えている頃にすら未だ力強く脈打たせる熱塊が
少女の子宮を精と魔力に只管満たして、満たして――)
……そう言えば、名前も聞いていなかったね…。
……次に目覚めた時にでも、教えて貰えると良いのだけれど。
(さて、言葉が届いているかは…少々、怪しいか
此方を見詰めている、とは言え、最早其の瞳に快楽の色の他は無く
応えも期待はせずに、暫し、其の力尽きた身体を抱き締めては
最後に、もう一度だけ、口付けを淡く触れさせるだろう
一度精を受け止めた淫紋は、次第に其の発光を鎮めて、唯の紋様へと落ち着いて行く
発情と言う呪いからは、漸く少女の身体も解放されるだろう
……其の身に蔓延る精の熱までは、子宮の歓喜までは、変わらぬけれど。)
………約束は…此れで、御しまいだ
良く頑張ったね…もう、意識を保っているのもやっとだろう?
……暫くは、少なくとも…家路に帰る気力と体力が戻るまでは…此処で、休んで行くと良い