2016/02/14 のログ
■ティネ > 「なーに? ボクの身体が気になるの、お兄さん」
視線に気づいてくすり、といたずらっぽく微笑み
腕を動かして最低限の場所を隠す。
彼の作ったらしき魔法陣とそこから出てくる水入りの瓶には少々驚いた表情を見せた。
「あ、それ知ってる。魔法ってやつでしょ。便利だなぁ」
妖精のような不思議な存在が口にするのもどこか妙に思えるかもしれない。
ともあれありがとうと礼を言うと、瓶に取り付いて、上半身を突っ込んで水に口をつけ始める。
飲むのに夢中で本人は気づいていないが、上から見れば下半身をつきだしてひどく不格好である。
何かの弾みがあれば瓶の中に落ちてしまうかもしれない。
■ロレンス > 視線を軽く窘める様な声に、はっとした様子で視線を一度逸らした。
「これは失礼…妖精を見たのが初めてでね、思わず」
それから再び視線を戻すと、股座やらは隠そうとしてくれたのでひと安心し、視線はそのままに。
小さな人形が生きているかのように動く、そんな印象を抱きつつも、可愛らしい顔立ちも相成って小動物のような愛くるしさを感じれば、自然と頬は緩む。
「あぁ、そうだが…おや、妖精は魔法は使えないのかな?」
何かしら魔力に携わるものを持っていそうな印象があったのもあり、その言葉が不思議に聞こえて、瞳を瞬かせる。
それについて問いかけようとしたところで…遠慮無く顔を突っ込む様子が目に飛び込む。
(「あれでは落ちたら頭から真っ逆さまだな」)
支えているのはただ一点の部分のみだろう。
彼女に、失礼 と一言を欠けてからちょんと指先を脹脛の裏あたりに添えようとした。
仮に落っこちそうになれば二本指で優しくつまんで支えようとするだろう。
ただ、視線に隠されていないだろう股座が晒されていれば…少し落ち着きはなくなる筈。
■ティネ > 「使えないわけじゃないけど、下手くそで。
お兄さんみたいに自在に扱える人も珍しいからね」
垂れた髪を瓶の水に湿らせながら遠慮なしに水を飲んでいたが、
不意に身体が滑り、彼の危惧したとおりに瓶の中へと落ちそうになる。
「わ、あ」
しかしティネが落ちかけたところで脚を青年の指に摘まれた。
人形じみた肢はしかし有機的に柔らかく、少し力を込めればたやすく歪んでしまいそうに感じられる。
「ちょ、はなしてぇ」
甲高い声。
自分の置かれている状態がわかり小さな手足を揺らして慌てる。
気がつけば随分と屈辱的な姿勢になっているようだった。
脚を持たれて逆さ吊りというのはなかなか頼りない。
無論言葉のとおりに離せば今度こそ瓶の中に落ちてしまうだろう。
瓶の表面は冷たいが、ティネの顔は熱くなるばかりだった。
■ロレンス > 「そうなのか…妖精はその地の守り神などから力を得て生まれたと聞いたが…難儀だね」
なるほどと納得するように頷くも、予想通り少女の体が瓶へ落ちかける。
優しく足をつまんで落ちないように支えたものの、少女のほうが更に暴れていく。
少々こちらも驚きながらも、力を入れ過ぎないように、濡れた肌で滑り落とさないようにと、丁度の力加減に気を払いながら摘み続ける。
「今離したらそのまま瓶に落ちる、少々待ってくれるかな?」
頬を赤らめて恥じらう姿は、小さいながらに少々色香を感じさせられる。
落ち着かせようと、ゆっくりと語りかけながら一度瓶の傍まで慎重に引き上げてから下ろすだろう。
「失礼、ただ、あのまま離したら瓶の中で溺れてしまう」
瓶の内側はつるつるとしており、小さな手で捕まえれるところはない。
なにより小さな体が頭から落ちたら、反転するのすら大変だろう。
申し訳無さそうに眉をひそめて謝罪しつつ、少女を見つめる。
「足を摘んでしまったが…怪我はしてないかな?」
つまんだ部分が折れたり痛くなったりしてないかとも心配になり、足の方へと視線を送る。
■ティネ > 青年の細心の注意もあり、妖精の少女は無事に瓶から引き上げられる。
案じるような視線を受けると、身体を小さくして赤らんだ顔を伏せる。
恥ずかしかったけど助けてもらったというのは理解できた。
「その……あ、ありがと」
しかし水を飲むだけでこの騒ぎとは。小さいって情けないなと小さく呟く。
「捻ったー。骨折れたー。責任とって。いしゃりょー100万ゴルドです」
怪我について問われれば、唇を尖らせてそんなことを言う。
無論まったく怪我らしい怪我などはしていないのは見れば明らかだ。
情けなさと恥ずかしさをごまかすためだった。
■ロレンス > 優しく瓶から湯船の縁へ下ろすと、縮こまって頬を赤らめる可愛らしい様子にクスッと微笑みが溢れる。
御礼の言葉にゆっくりと頭を振ると、怪我の問いに分かりやすい嘘を並べられれば、何故か微笑んだまま指先で彼女の頭を撫でるだろう。
「それは大変だ、直ぐに直してあげないとね?」
この小さな妖精の無垢さにあてられたのだろうと、自分でも分かる。
先程とは違った含みを持った笑みを浮かべると、手のひらを広げる。
そこに柘榴色の魔力で練られた蝙蝠のようなものが浮かぶと、今度が粘土細工の様に変わっていく。
ぐねりぐねりと変化していけば人の肌と同じ色合いになり、手足に頭と胴体…人の形を成し、その頃には彼が目を閉ざしていた。
蝙蝠の翼だけはそのまま背中に残し、完成したのは小さくなった彼そのものだ。
「――では、見てあげようか」
翼をはためかせ、少女の傍へと小さくなった分身が降り立つ。
小さいとはいえ彼女からすればそれでも随分と大きいだろう。
子供ととても大柄な大人ぐらいの差はあり、何一つ身にまとっていない分身が膝をついてしゃがみ込むと、その足へと大きな掌を伸ばして包み込もうとする。
■ティネ > 再びうつむいてなでられるままに。
何をするかと思えばなんと彼は小さな分身を創りだした。
なんでもありだなぁと呑気な感想を抱く。
「え、あ、うん、どうぞ……」
嘘や冗談と言ってひっこめられる雰囲気ではなくなってしまった。
「まったく、簡単に小さくなってくれちゃってさ……」
言いながら唾を飲み込む。
小さくなったと言っても縮尺が一致しているわけではないらしい。
大きいヒトはティネにとって恐怖の対象であることは言うまでもないが、
この中途半端な大きさというのは、その怖さの質が少し違う。
胸を高鳴らせながら、屈みこむ彼におずおずと片脚を差し出す。
ティネの活発さとは対照に肌は不変の人形の綺麗さであった。
■ロレンス > 「では遠慮無く…」
差し出された片足を優しく触れていけば、白く美しい肌を緩やかに撫でていく。
指先で痛みを与えない程度にぐっ、ぐっと骨の位置を確かめるように押し込んでは触れてと、至って真面目に触診をしているようだが。
「簡単に出来るというよりは…簡単にしてみせないといけない。私の立ち位置は、力にも魔にも…知にも、全てにおいて優れる責務がある」
そんな前置きとともに、脹脛や脛を触れていた掌を滑らせ、脇腹から背中と、なぞるように触れるだろう。
少しだけ前へ踏み出すように近寄りながら、赤い瞳を見つめる。
先程まで紺色だった瞳が、いつの間にか暗い赤色に染まっているのに気付くだろうか。
「挨拶が遅れてしまったね、私はロレンス、月夜の闇に生きる者達の祖…君達がいう、吸血鬼の始祖だ」
そして、と一言添えてから叶えばその頬に掌を添えて、優しくなで上げるだろう。
「今宵、君の可愛らしさに惹かれ、血の疼きを覚えた男だ」
何故小さくなったのか、暗に少女を求めたからだと込めて語る。
■ティネ > 「…………」
青年の指が繊細な動きで身体を這い上がってくる。
近づいた赤の瞳から逃れようとするように視線を逸らした。
湿った吐息が唇から漏れる。
「確かにボクは、普通にやると食いでがなさすぎたな。
……食べ物に対して礼儀正しすぎるんじゃない?」
苦笑する。
子供のような無邪気さはひととき影を潜めていた。
吸血鬼の始祖、という名乗りにさほど感心を寄せる様子もないが
何もかも知らないというわけでもないらしい。
「ボクはただのティネ。
好きにすればいいけど――ボクの身体は曰くつきだよ」
飲んで呪いを被っても知らないよ、と笑い、頬を撫ぜる手に目を瞑り、
よりかかるように小さく軽い、熱の孕む身体を預ける。
■ロレンス > 「食べ物…か、確かに血を頂く事に合わせるなら、そのとおりかもしれないが…相手から一方的に奪うのは獣と変わらないだろう?」
湿った吐息に、なにか意味深なものを感じさせる苦笑い。
先程までの子供らしさからは感じなかった暗い一面に、自分の言葉がかすめてしまったのだろうかと思いつつも、笑みのままに寄り掛かる体を優しく包み込む。
「ティネだね。どう曰くつきなのかな…?」
抱きしめると、その体の差が一層良く分かる。
子供を2m超えした大人が抱きしめているような、それぐらいはある大きさの違い。
少しばかり高い熱を感じさせられる体に、同じく熱の有る肌を重ねると、唇が首筋へと添えられる。
牙は突き立てず、ちゅぷっと水音を立てながらキスをすると、吸い付くような淡いキスを繰り返しながら頬へと上り詰めて、今度は唇を奪うだろう。
重ねるだけの口吻、きゅっとその細い体を壊さぬ程度に力強く抱きしめながら。
■ティネ > 「ボクは奪われてばっかりだからね。
何しろ対等な相手なんざどこにもいやしない」
言葉の意に反して口調は呑気なものであった。
小ささに慣れすぎて、自分の大きさに近い人型の存在がいるとどうにも落ち着かないものがある。
抱かれれば小さすぎる身体は浮いてつま先立ちに。
「教えませーん。お兄さん、シンシだから教えたらボクのこと嫌いになるでしょ」
ロレンスの問いにはにかりと笑んで、深刻さのかけらもない幼い口調でそう答える。
腕に抱かれ唇が身体に重なれば、あ、あ、と、微かに喘ぎながら腕の中で身じろぎし、
首を反らせ、柔らかな肌が擦り付けられる。
どこか夢でも見ているような濡れた眼差しで、ロレンスの行為のひとつひとつを無抵抗に受け容れる。
■ロレンス > 「そんなに明るく答えることではないとは思うが」
ちょっと運の悪いことが有ったというような軽い口調で答えられると、思わず苦笑いが溢れる。
しかし、そう思われたまま肌を重ねるのはあまり好ましくはなかった。
穏やかな笑みに代わりながら背中を優しくひと撫でしていく。
「このままティネとの一夜と血をいただくが…ティネにも望む対価を差し出そう。それなら対等だろう?」
この夜と血に似つかわしい対価を彼女に問いつつ、つま先立ちの体を抱きすくめ、抱え上げると縁に置かれたタオルのベッドへと運んでいく。
横抱きにしてまだ湿気を吸いきっていない柔らかなタオルの上へ優しく横たえると、覆いかぶさりながら改めて唇を押し付ける。
「――それはつまり、私が嫌忌するだろう事をした…ということかな?」
紳士と添えたのは良いヒントになってしまう。
彼女が起因ではない何かで曰くつきになったなら、紳士な存在はその不幸を慰めるだろうと思えたからだ。
ならば、自身で起こしたことならどうだろうか?
自業自得といわれてしまうのではないかと、疚しさから口を噤んだのだと、彼は予測する。
可愛らしい笑みに微笑み返しながら、飾り気もなくまっすぐに問い返すと、改めて首筋に顔を埋める。
ゆっくりと動脈のラインを舌でなぞり上げながら、掌が横たえた少女の胸元へ添えられる。
発達の淡いそこを確かめるように包み、揉み込みながら掌が淡く先端を転がしていく。
「仮に…そうだとしても、嫌わないといえる」
生娘のように甘い囀りと共に、潤んだ瞳で見つめる少女を突き放せるはずがない。
嬌声に 可愛いよ と囁き返しながら、左右の丘を交互に可愛がり続ける。
■ティネ > 「暗く答えたってなんにもならないしぃ。
――のぞむたいか? ううん。
ないわけじゃないけど、ボクこう見えておぞましいほどに欲張りだから
お兄さんでも支払えないと思うな。
きもちよくしてくれれば、それでいいよぉ」
緩く首を振ってロレンスの申し出を辞する。
言葉に含みはなく、本気で何も求めてはいないとわかる。
「ご明察。――ボク吸血鬼の思想には明るくないけど、
少なくともまっとうな人間なら、眉をひそめることをね」
縮尺は極小でも、その器官は人間のものに相違ない。
柔らかな布の上に横たえさせられ、つんとした薄紅の突起を弄ばれれば
官能に正直な少女の身体の反応は強くなる。
「ふぅ……っ」
行き場なく彷徨った右手の先がロレンスの素肌をなぞる。
焦らさないで、と言いたげな視線が向けられた。
■ロレンス > 確かに暗く答えてどうにかなるわけでもないと、理解はできるものの、どうなるかという問題では無いだろうとも思うところはあるが口にせず。
望む対価の大きさに困った様に笑うものの、続くお強請りには勿論と頷いた。
「そうか…なら、嫌わないよ。それを悪い事だと思い、今を止められたくないと願ったから言いたくないのだろう? そういう美しさは好きだ」
嫌われたくないと思うことの裏、何時からにしろ彼女に懺悔の思いがあるように感じる。
だから嫌わないと頭を振れば、固くなった先端を唇に咥えた。
ちゅっと吸い上げながらも視線に応えるように茂みを掌撫でながら、指先が肉芽を捉える。
蜜が滴っていればそれを指に絡めながらそれを押しつぶすように直接捏ね繰り回し、人差し指が遠慮無く愛撫を始めた。
ぐりっ、ぐりっと骨との間に挟みこむように押しつぶす合間も、中指が膣口からずるりと侵入していく。
奥底の窪みまで長い指を届かせると、そこを穿るようにうねらせ、淡くピストンを重ねる。
少女の蜜と嬌声が溢れれば溢れるほどに、その動きを大きく変えて、官能の悦びを煽るだろう。
■ティネ > 「そりゃ持ち上げすぎだよ。ボクは単に、面倒くさいことがイヤなだけ」
こちらも苦笑いを返すが、ロレンスの言葉をそう悪くも思っていない様子。
深く問われなかったことに密かに安堵した。
問われれば求めずにはいられなかっただろうが故に。
とうに濡れそぼっていた秘裂はすんなりと青年の大きな指を受け入れ、
淫蕩に身体をくねらせ、嬌声を上げ、秘蜜を滴らせる。
「んっ……そう、いいっ……
これだけで、いっちゃい、そう」
たやすくロレンスの指の動きの従僕と化して、脱力して両脚を開く。
きゅう、きゅう、と熱い肉襞が窮屈に指に吸い付く。
■ロレンス > 持ち上げ過ぎといわれても、そんなこと無いというように頭を振る。
「なら…今はこっちに集中しようか」
面倒といっているが、実際はどうなのだろうか。
ただ、彼も興奮を煽られ、密着した体の間、丁度少女の腹部あたりに膨らみきった逸物が押し付けられていく。
小さな体に入れるには、人間に比べれば小さくなったとはいえ、大きすぎるサイズ。
指先の愛撫を重ねる頃には指にたっぷりと蜜が絡み、もっとと強請るように股を開く様に、ぞくりと欲望を煽られ、陰茎が跳ねる。
しゃぶりつくような肉壁の合間からズルリと指が引き抜かれると、ぐっと足を押し広げてクレパスへ陰茎を押し当てた。
「まだ早いよ、これからなのだから」
それを合図にぐっと赤黒い亀頭を一気に押しこむ。
裂けてしまっては痛みに欲が引いてしまうだろうと、彼女の様子を見やりながら、肉襞を壊さぬように侵入させていく。
奥底まで到達すれば、ぐぐっと子宮口を押し上げ、鈴口の辺りが窪みをグリグリと刳り立てる。
金髪を梳き通す様に優しく撫でながら、一呼吸置いてから腰をスライドさせていく。
ずん、ずんと重みのある力強いピストンで奥底を穿ちながら、緩やかながらも無遠慮に肉襞をかき分ける。
「可愛らしい妖精の御嬢さんと思っていたが…思いの外、厭らしいね」
ピストンの合間に意地悪に貪欲な少女の反応を言葉で突っつきながら、腰の動きは徐々に加速する。
■ティネ > 力強い熱源が押し当てられ、期待に瞳の奥の炎が揺らぐ。
「ん――っ」
熱い滾りが、自身の肉を分けいって入り込むのをティネは感じた。
指とは違う欲望のシンボルの侵入に、それだけで果てそうになるのを唇を噛んで堪える。
狭苦しい膣は挿入された陰茎の形に合わせるように歪み、ぬめる粘膜がそれをしっとりと包み込み、撫で上げる。
「はぅ、っ……ふぅ――っ……んああっ……」
遠慮ない突き上げに軽い身体を風に吹かれる枝のごとく、荒波に揺られる木の葉のごとく揺らす。
快楽に押し流されないように対面するロレンスの身体に強くしがみついた。
「っはぁ、ふふ……幻滅、した……?
ボクね、いやらしいこと、好きだよ、けっこう」
挑戦的な笑み。
もし自分と他者が対等になれるときがあるとすれば、
互いに獣のように欲望を露わにして交わりあうときである――
それがティネの考えだった。
「ねぇ、きもちいい? 妖精のおマンコ、きもちいいっ?」
蕩けた表情で卑語を口にし、しがみついた体勢で、
裂けることも厭わず自らも腰を動かして、ロレンスの鋼鉄を快楽へと導こうとする。
■ロレンス > 押し込んだ陰茎を包む圧迫感、かなり狭苦しい中をピストンしていけば粘膜同士が擦れ、快楽の波がどんどん強まる。
先程までは子供っぽいところが多く見えた少女も、しがみついて喘ぐ様は女というべき妖艶さを感じさせられた。
「――いや、寧ろ興奮させられた」
言葉通りと示すように、肉棒が更に膨れていく。
余裕を感じさせられる笑みも、こうして交わって彼女の奥底に近づいていると思えば、もっと知りたいと性欲と渇望が交じり合う。
雁首で肉襞をかきむしり、押しこむ度に仔袋の唇を突き上げ、それこそ内臓ごと揺らしてしまいそうなほどにストロークが力強くなる。
「気持ちいいよ…ティネの厭らしさを感じると、もっと気持ちいいね」
卑猥な言葉にも陰茎が跳ね上がり、先走りの汁を蜜へ交える。
腰の動きに合わせて抜き差しの勢いを強めれば、その度に少女の耳元へ快楽の吐息を浴びせる。
ぎゅっと包み込む力も、ぬくもりを求めるのもあれば、それ以上に逃さないと牙を突き立てるかのようだろう。
腰をくねらせ、時折左右に奥底を刳りたてながら、抽挿を繰り返す。
「寧ろ…ティネは物足りないぐらいかな? 普通の交わりで」
荒くなった呼吸をしつつ少女に問いかける、もっともっとその厭らしさを穿り返したいと、彼の欲望に火が灯る。
■ティネ > 突き穿つような肉槍の動きに痺れが駆け巡り、絞り出されたような叫びを上げる。
「ふ……んぁ……! ロレンス、えっち、っ……」
恋人に対するような甘い声。
小生意気だったティネの相貌は指や逸物の動きのひとつごとに従順な女のものとなっていく。
ロレンスの挙動に帯び始めた暴力性がまた、ティネの欲情をかきたてていく。
「ん……『普通の』えっちも……ボクには、得難い体験だけどね」
けして今の行為に不満があったわけではない。
しかしティネは、明らかに無茶と思える行為が常態と化している身であった。
この体躯に見合う人間などいるはずもないのだから。
「普通じゃないやり方……したい?」
肉棒を咥え込み、官能の渦に漂いながらも、紛れも無い期待に満ちた囁き声。
■ロレンス > 「当たり前だろう、魔族なのだから。周りは私に魔族らしさがないというが…誰彼構わず晒すのに品がないと思っているだけだ」
ピストンを繰り返しながら、少女にそんな身の上話を語る。
何故そんなことを語るのかといえば、これから起きる事にかかるからだ。
ぐりゅっと力強いピストンで子宮口を弾く様に抉ると、少々乱暴気味にその体を引き寄せて耳に囁く。
「気に入った相手には…闇の者らしく、貪欲になるさ」
少女の厭らしさが、押し込めていた本能を叩き起こした。
理性で抑えている部分が徐々に壊れていく中、普通の交わりも難しいと言われれば、この体躯ではそうだろうと納得するのもあり、ならばもっと愉しませながら淫猥に歪めたいと考えていく。
「あぁ、ティネの全部を暴きたい…」
語りながらずるりと陰茎が引き抜かれる。
横たえた少女の前で膝立ちになると、掌から赤黒い種を生み出し、周囲へと落とした。
棘のある蔦があっという間に生み出されると、しゅるしゅると少女の周りで蠢きながらその両手を捉えていく。
頭上で交差させ、蔦が縛り上げていくも、棘の部分はゴムのように柔らかく、肌には食い込まない。
獣になってしまったのかといえば違い、その証拠に動脈同士を合わせるようにして手首を交差させ、血の流れを留めないようにと、その体を気遣う。
少女を蔦が優しく起こすと、膝立ちにさせて足を僅かに開かせた。
柔らかな棘が生えた蔦が、前後の穴に粘液を伴いながら無遠慮に侵入すると、交互にハイペースのピストンを始める。
ゴリゴリと棘で粘膜を刳りながら、更に左右に捻るようにうねり、先程までの甘い貪り方から一変し、少女を力のままに弄ぶ。
そんな少女の眼前へ先程までねじ込まれていた陰茎を晒すと、ぴたりと頬へ押し当てる。
「口でしてもらえるかな?」
その小さな唇に入れるには、大きすぎるだろうそれに奉仕を命じた。
■ティネ > 「――ああっ!」
腕が魔性の茨に絡め取られ、為す術もなく吊り上げられる。
「全部? ふふ、ぜんぶか……欲張りさんで……怖いもの知らずだね」
続く言葉に、淫蕩に耽るばかりだったティネの唇が歪む。
『暴いてみるがいい、暴けるものなら――』
とでも言いたげに。
「ん、ふっ、ああ――」
そんな勝ち気な表情もつかの間の幻だったかのように、
蔦による責めが始まれば溶けて崩れ去る。
新たに浮かぶ色は、蹂躙されることへの確かな悦び。
「そのっ、調子っ……」
赤熱した鉄槍のようなそれを眼前につきつけられて、少々慄くものの、
嫌がる素振りもなく、むしろ進んでそれに桜色の唇を近づける。
「ん、はむっ……」
一心に奉仕しようとするが、口に含みきることはできず、唇が肉棒を挟み、舌が先端を這い、
陰液の交じり合った味を口の中に広げるぐらいが関の山だった。
時折ちら、ちらと焦れたような上目遣いがロレンスに向けられる。
■ロレンス > 「吸血鬼の始祖だからね、それぐらい欲張りにもなる」
頑なに隠そうとするような素振りに、一層欲するばかり。
まずはと蔦で攻め立てていくのだが、寧ろそれを悦び愉しむ様は、予想外というところもあった。
一体どれだけ体を弄ばれたのやらと思えば、困った様に微笑みつつも、蔦に魔力を注いで指示を飛ばす。
ピストンをする合間に胎内に滴らせる粘液が紫色の媚毒へと変貌すれば、粘膜に塗りこむ度に、その感度を高ぶらせて熱を煽るが、それだけではない。
一度でも絶頂すれば、そこから快楽の強い波が収まらず、一層強い絶頂を迎えさせ続ける劇薬となる。
更に膣内へ潜り込む蔦の先端からは細い蔦を幾つも生やせば、柔らかな棘まみれのそれが子宮口をグイグイと押しあげ、隙間から強引に進入するだろう。
ぞりぞりと削ぐように入り込むと、仔袋の中でのたうちまわり、通常では触れることもない場所まで愛撫していく。
「ティネは何時も…どんな風に貪られて興奮していたのか、白状してもらおうか?」
淡い愛撫を繰り返す唇から陰茎を遠ざけると、糸のように細い蔦を少女の耳元へ近寄らせていく。
それは耳孔からそれを侵入を開始する。
鼓膜にぴとりと触れれば、神経へと進入する蔦は甘美な痺れを伴いながら少女の頭のなかへ入り込もうとするだろう。
意識はそのままに、こちらから魔力で神経の電気を送り込んでは記憶を喚起させ、意識とは関係なく喋らせようとするためだ。
■ティネ > 「んぁっ、んっ! ひっ、ひ、ぃ――っ!」
蔦に寄る責めに加え、淫らな毒まで染み渡れば到底彼女の許容量にはおさまらない。
棘の擦れた箇所から、自らの意思が官能に食い破られていく。
そして蔦がさらに細かく分かれ、本来なにものも立ち入れぬ場所が犯されていく。
拘束され動きもままならぬ中、手足を突っ張りながら幾度も果てた。
絶頂の終わりが、さらなる絶頂の始まりへと連鎖する。
「んんっ、こども、こども、がぁ……」
不確かな感覚にどこを弄り回されているかを悟ったらしい。
半端に開いた口から涎がつぅと落ちる。
陰茎が離れ、それを惜しむ間もなく今度は耳が犯される。
「あ、っ――」
仮にもいま身体を重ねているものに対して、過去の交わりについて話すのはどうか?
という彼女の倫理とは関係なく舌が動く。小さな身体に抱えきれない快楽にかたかたと震えながら。
「みんなね――
こんなふーに、ほそいモノで、隅々まで、いじめたり――
おっきなゆびとか、したとか、おちんちんとかいれてもらったよ。
よだれとか、おしっことかせーえきとかで、おなかぱんぱんにくれたよ――」
ああ言ってしまった。
――今のロレンスのような似た体格ではない、通常のヒトに行われれば
壊れるどころではないはずの赤裸々な被虐の過去を、緩みきった法悦の表情で語る。
弛んでいるのは今与えられている責めや媚薬のためだけではないだろう。
「ねぇねぇ、ロレンス、こわしてよ、ちっちゃなボクを――」
心の底から懇願するような言葉。
それこそがティネの、簡単には口にできない願望のひとつであった。
■ロレンス > 「気持ちいいだろう…? これは淫魔が人の女に無理矢理契を交わさせる為に使われた媚毒らしい。果てても快楽の昂ぶりが下がらず、どんどん高ぶり続けて、脳を焼き落とすそうだね」
快楽に引きつった声が聞こえれば、愉悦を宿した瞳で楽しげにたかる。
魔族らしい性欲を愉しむ暗い一面を晒しながらも、蔦達の動きは止めさせない。
子宮の中を捏ね回されると、どこか怯えたように感じる声にクスッと微笑みながらツンツンと腹部を小突くと、ぐじゅりぐじゅりと、一層のたうち回って子宮内をグチャグチャにかき回し、それこそ腹部にそのうねりが浮かびそうなほど暴れさせた。
「大丈夫、子供が産めない体にするつもりはないよ。万が一の時は…私がちゃんと面倒を見よう」
そして耳から入り込ませた蔦が少女の本性を暴き始める。
少々幼く感じる声色、それとは裏腹に激しい内容に少々目を丸くするものの、蕩けきった表情にぞくりと欲望が強まり、緩やかに熱のこもった吐息をこぼした。
御強請りに浮かべる笑みは、魔族らしい嗜虐性が色濃く出たサディストの顔だろう。
「壊してあげよう、望みの限り…それこそ望むながら、君の鼓動すら止めてしまうぐらいにね」
柘榴色の魔力を溢れさせると、少しだけ体を大きくしていく。
更に一回り大きくなれば、肉棒もそれだけ巨大化する。
先程が2m超えなら、今は3mは超えているだろう。
それぐらいに大きくなると、肉の杭となった陰茎をみせつけ、横たわっていく。
蔦が彼の上へ体を導くと、乱暴なほどに一気に蔦を引き抜いて、両足を広げさせた。
腰へ両手を添えると、後はそのまま体を一気に引き寄せて極太の肉棒で一気に貫いた。
肉襞が絡みつくと言うよりは、膣内を引きちぎるような圧迫感を覚えるサイズ差。
しかし遠慮せず少女を望み通り壊すように男根を埋没させるだろう。
■ティネ > 「あひぃっ……しんじゃう、しんじゃうっ……」
身体の奥を蝕む蔦に、それこそ玩具のようにがくがくと身体を動かす。
剣呑な言葉にも浮かんだ喜色が剥がれることはない。
嗜虐的な言葉が耳に届けば、お菓子を前にした幼子のような無垢な笑みを浮かべる。
身体が蔦に持ち上げられ、両脚がはしたなく広がる。
それを恥ずかしがる暇もなく、一気にティネの身体が巨大化した肉竿に貫かれる。
「か、はァっ……!」
肺から空気が押し出されるような衝撃に、さしものティネも表情が苦悶に歪む。
しかし媚毒のもたらす快楽によって緩和され、書き換えられていく。
「おっ、きぃ……っ」
みちみちめりめりと熱棒が埋め込まれていく。
しかし本来のロレンスに比べれば、これでもはるかに小さいはずなのだ。
裡の襞を剥がされんばかりの、規格外の挿入に、軋むティネの秘所は壊れそうで壊れない。
ティネ本人は挿入だけで絶頂し、とろとろと蜜を流していたが、
ざらついた狭穴は、未だまっとうに肉を貪ろうとうごめいている。
■ロレンス > 「女は男より快楽に耐性があるらしいから死にはしないさ…尤も、死の淵に追いやられたいのなら、別だけどね」
乱暴を悦ぶのなら遠慮はしない。
どれだけの崩壊を望むのだろうかと、危なっかしさを含んだ言葉で語りかけながら蔦が弄んでいた。
それも終わり、一気に肉棒が胎内を抉ると、軋む響きとは裏腹に壊れる様子がない。
ならばもっとと体に含む魔力を大きくさせて陰茎を膨張させていく。
その合間も少女の体を吊るし上げたまま、下から突き上げるようにしてピストンを開始した。
肉襞を強引に引きちぎるような絡み具合、粘液の音というよりは、まるで玩具を強引に壊すかのような固く痛々しい響きを体越しに聞かされる心地になる。
ごりごりと刳りながらざらついた肉穴を、叩き壊すかのように何度も突き上げていた。
「ティネは身も心も壊されたいのかな…? この細い手足も、可愛らしい体も…人形をへし折ってしまうように」
少女の欲望を問いかけながら、再び耳に入りこんだ蔦が脳を弄くり回す。
問いかけに嫌でも浮かぶであろう本当の思いを、再び意思とは関係なく白状させようと。
■ティネ > 「ん――、ん――――っ!」
切削するような抽送に、上がる声は悲鳴のようでもあり嬌声のようでもある。
口元はだらしなく緩んでいる。
自分の状況がわかっていないわけではない。
むしろわかっているからこそこんなにも愉しい。
「――うんっ。
それで、ロレンスがたのしいなら――
いいよっ。ちぎっても、つぶしても、たべても――
だってボクは、そうされるためにいるから」
晴れやかな、しかしタナトスに魅入られてしまったものの、後先のない言葉。
簡単に折れるような細い四肢や首は、すなわち折られ、潰され、壊されるためにあるのだ。
ティネは心からそう信じていた。
そして目の前の彼は、楽しんでそうしてくれる気がしていた。
■ロレンス > 普通なら痛みと苦しみだけの拷問に近い交わりだ。
それでも表情は崩れたままで、狂気に満ちた性交だろう。
そして、直接引きずりだした声は予想はしていたが…くくっと喉の奥で押し殺した暗い笑い方になる。
「なら望み通りにしてあげようか…言葉通り、壊してあげる」
蔦が一気に蠢くと、宙吊りの少女の背中に向かう。
蝶の様に色鮮やかな羽に蔦が絡みついていくと、付け根ではなく、敢えて羽の先から力を込めて引っ張り始めた。
根本よりも強い力を掛けないと羽を奪い取れないからだが、それはビチビチと肉が引き裂ける感触ともに羽を摘み取っていく事になる。
最後にはあっけないほど簡単にぶちりとそれをもぎ取ってしまい、タオルの上へと羽だったそれが散らばるだろう。
「思ったんだが…千切られ潰され、食べられたことが有っても…丁寧に壊されることはなかったんじゃないかな?」
サディスティックに微笑みながら、蔦を操ると、今度は束ねられた両腕の手に蔦が絡みついていく。
細く小さな指、まずは右手の小指から捉えるとゆっくりと手の甲の方へと逸らしていく。
キシキシと骨を軋ませ、じっくりと力を強めていくと…細枝をへし折るようにそれを手の甲の方まで押し付けてしまうだろう。
まずは一つ目、しかし蔦は両の指が手の甲へ届くまで繰り返していく。
激痛と共に体を壊される自壊の悦びに応えつつ、ピストンは繰り返されていた。
■ティネ > 「ん、あ――? んあっ!」
羽根が引っ張られ、不吉な音とともにそれがあっけなく破け散らばる。
根本の肉が裂け、熱い血が傷跡から溢れる。
しかし羽根自体には神経が通っていないため――痛くはあるが、そこまででもない。
甘い疼きとして変換される。
「はぁ、うっ――」
続いて、丁寧に一本ずつ――指が不適切な方向に曲げられていく。
「あ、ああ……い、いた……いたいぃぃ!!」
ロレンスの指摘する通り、慣れない類の激痛であったらしい。
今までとは一線を画する表情の歪ませ方をして、大粒の涙を双眸から落とす。
しかしそれが官能を打ち消すことにはけしてならない。
一本、一本、へし折られて行くたびにじくじくと体の奥が疼いていく。
「ひ、ひーっ……もっと、もっとぉ……ボクを、ぶざまにしてぇ……」
息も絶え絶えながら、熱が冷めることはない。
肉槍に掘削の限りを尽くされた孔内は、傷つき押し広げられながらも、
致命的な破壊には至らず、さらなる破滅を乞うようにしとどに蜜を垂らしていた。
■ロレンス > 背中から滴る血の香りは、吸血鬼からすれば極上のご馳走の匂いだ。
もっと体を楽しんでから啜ろうかと思っていたところだが、こうも食欲を煽られては我慢はきかなくなっていく。
指をへし折られ、その自由を失わせると同時に痛みで包み込んでいくが…寧ろもっとと強請られれば、少し安心してしまう。
これで泣き叫んで嫌われては困ってしまうところだったが、望むなら応えるまで。
「不様にか…痛みもそうだけど、貶されたいみたいだね」
確かめるように語りかけながらも、とうとう首筋に牙を突き立てる。
鋭い牙を敢えて痛みの神経を貫く角度から突き刺すと、じゅぅ…と生き血を啜る。
同時に牙からは痛みを一層の快楽にする媚毒を注ぎこみ、欲望を煽りたてた。
自壊を望む、可愛らしい少女に似つかわぬ欲望にアンバランスな美を覚えている今は、その血が極上の味となって体をめぐる。
まるで一滴残らず啜り上げるような勢いで血を楽しみながら、腰を揺らす。
ゴツ、ゴツと響き渡る肉を潰す音、その度に高まる快楽に先走りが増えていくと、子宮口を強引に貫きながら奥底へ到達し、同時に白濁がぶちまけられていく。
「っ……ティネはまだ…足りないだろう?」
ぶるりと身を震わせ、どろどろの熱液が子宮に収まりきらぬほどに吐き出され、淡く腰を揺らしてからぐちゅりと引きぬかれていくだろう。
問いかける声は、彼もまだ少女を楽しみたいと強請っているかのようだ。
■ティネ > 「あっ、ん――っ! んんんぅ――――っ!!」
突き立てられた牙からは、まるでそれがそのまま心の臓にたどり着いたと錯覚するような
澄み渡った痛みが生まれる。それとともに飽きずにまた果てる。
「はっ……ハーッ、はっ! はっ、う、……」
身体の中で、快楽が甲高い音を立てながら絶え間なく破裂していく。
添えられた声には、言葉を発する余裕もなくただ小さく頷くのみ。
羽根をむしり取られ、茨に囚われた今の姿は、まさに哀れな小虫だ。
その惨めさが、ティネの歪んだ自己愛を心地良く満たす。
「――は、っ……ん」
好き勝手歪められた肉筒の奥で欲望がほとばしる。
彼の男根と神経がつながったかのごとく、脈動に合わせて小さなティネの身体は痙攣する。
幾度目の絶頂になるだろうか。
未だ残る媚毒のために、ロレンスのものが引きぬかれてもなお、
蔦に縛られたまま絶頂を断続的に続ける。滑稽な玩具であった。
「う……ん、こんなの……じょのくち……」
問いには当然の肯定を返す。
徹底的な破壊にはまだほど遠い。
始めてしまったからには――最後まで済ませてもらわなければ。
■ロレンス > 殺さぬ程度、意識を奪わぬ程度に血を吸い上げると唇が離れていく。
股座から吐き出した精液を滴らせる、壊れた人形となった少女を見やりながら、期待に応える返事によかったと嬉しそうにつぶやいた。
「私は倒した種族と契約することで相手の力を借り、代わりに相手の望むものを与える力があるのだが…ティネにするなら、こうなるだろうと思っているのがあってね?」
吊るしあげたままの少女の拘束を解いてしまうと、タオルの上へその体を開放する。
これからもっと激しいことを求めるというには、妙なことをすれば、代わりに宙に柘榴色の文字を浮かばせ始めた。
「これから…ティネを妖精の標本にしてあげる。小さな箱のなかで手足をピンで貫かれて箱に縫い付けられて、自ら魔に屈服した惨めな淫紋を刻まれ、蔦にずっと弄ばれながら見世物にされる、惨めな標本にだ」
そんな内容が宙に描かれた文字には記されているが、更に対価の部分には何も書かれていない。
ただ弄ばれることだけを望む契、理不尽の塊の様な契約を見せつけると、その文字が渦巻いて彼の掌に集まる。
「これで良ければ…承諾として、自分のヴァギナでここサインしてもらおうか。手はもう使えないだろう?」
反対の手で血のインクをつぅっとスリットへ塗りたくると、契約の術が溜まった掌を少女の股座へ近づける。
これにスリットを押し付けたら、少女は滅ぶだけ。
自ら処刑のスイッチを押させようとするように、酷い決断を迫った。
■ティネ > ……未だ絶頂が波のように続くものの、吸血と陵辱が重なり、
衰弱した肉体の反応は徐々に鈍っていく。
「ひょうほん……」
ロレンスの言葉を反芻する。契約の文面、それの意味するところを理解して、
疲労に力を失いかけていたティネの顔に笑みが染みていく。
外に開かれた箱に陳列され、さまざまな人物に物珍しげに眺められ、痴態を永久に晒す未来を想像した。
「え、へへ……そんなことしてくれるんだ……
うれしいなぁ……
ロレンスのお友達にも、自慢してねぇ」
満面の笑顔。
淫蕩に負け、奴隷どころか虫けら以下――ただのモノに成り下がる、という契り。
正しい判断力を奪われた今では、それに何ら疑問を持つことはない。
もっとも、ティネにとっての正しい判断など誰もわからないのだが。
なんだか重要ななにかを忘れているような気が一瞬したが、ティネの小さな容量の脳からはすぐに追い出された。
躊躇いなどあるはずもない。
ごく気軽に、心を踊らせながら、血と陰液に塗れた花扉で、破滅を誘うロレンスの掌にキスをする。
■ロレンス > 言葉を繰り返した少女に、肯定するように頷く。
得るものもなにもなく、ただ壊され弄ばれて晒されるだけの契なぞ、普通なら喜ぶ要素なんて何一つ無いだろう。
目の前の少女を除いては。
「喜んでもらえて何よりだよ、あぁ自慢させてもらおう…生きた標本なんて珍しいだろうし、何より…自分の手で壊したくなれば、何時でもそうできる」
いつでも玩具にできると囁きながら少女の答えを待つ。
肉の花弁が掌に触れると仄暗い光が掌に宿った。
するとティネの傍に魔法陣が生まれ、白い十字架がせり上がってくる。
蔦の先端に鋭い針を宿すと、少女の両腕を白い十字架へと蔦を絡ませて固定した上で、ぶすりと貫いた。
返しがついた針は肉にしっかりと食い込み、骨に食い込ませながら十字架に突き刺さると、そこから逃げ出せぬように閉じ込めてしまう。
そして両足も同じく針で貫き、十字架に貼り付けるとその部分が広がり、少女の体を大の字にして晒していく。
更に少女の股座には硝子の様に透き通った貞操帯が宛てがわれていく。
魔力でピストンと回転を繰り返すディルドが前後の穴に食い込み、尿道口にも丸いコブが幾つも付いた棒がねじり込まれ、排泄の自由を奪いながら細かな振動を繰り返す。
いっぱいに広げられた肉穴の全て、透き通った部分から丸見えとなり、何一つ隠されてはいない。
更に恥丘には紫色の淫紋が浮かび上がる。
卵巣を翼のように飾ったデザイン。
子宮をハートで象るように陰毛が整えられ、その形にしか生えないように根っこも焼かれてしまう。
ハートの中央には鍵穴が描かれ、紋の上には『淫虐牝奴隷』と古い魔族の文字で刻みこんでいく。
「ティネ、満足してもらえたかな?」
嗜虐心いっぱいの笑みで問いかけつつ蔦を操る。
貞操帯の隙間から細い蔦を滑りこませて更に三つの穴をかき乱しながら、小さな房を絞るように揉んでいく。
蔦にはハートの飾りがついたピアスが掴まれており、極細の針もチラつかせながら、少女を煽る。
■ティネ > 「えへへ。都合いいしょ。ボク。
ちっちゃいから持ち運びも始末も簡単だし、ご奉仕だってできるもんね」
ロレンスの身勝手としか思えないセリフを、自身に対する褒め言葉として受け取るティネ。
契約を結んでからは、すべての工程はすみやかに進んでいく。
「ん、ぎ、ぃ……」
拘束され、骨を貫かれ、固定され、透き通った淫具をあてがわれ、広げられ。
そのひとつひとつに身を捩らせて悦びの意を表明する。
自分のことゆえ満足に眺めることはかなわないが、何を施されているかはわかる。
「ふうっ……すごく、すごくいいよ、ロレンス。
とても豪華で、ボクにはもったいないぐらい。恥ずかしい……」
恋する少女のように目を伏せる。予想よりも随分と凝った出来栄えだ。
恥ずかしくさせることが目的なら成功といえる。
なにより気に入ったのは下腹部の陰紋と刻印であった。
これがある限り言い逃れすることは出来ない。
誰に見せても恥ずかしくない魔族の奴隷だ。
――やれやれやってしまったな、といまさらながらどこか他人事のように思う。
まあいずれはこうなるんじゃないか、とは薄々考えていた。
真の快楽というのは、命のやりとりの上にしか存在しないのだから、しかたない。
「ふっ――ふふ。ロレンスこそ……ふぅっ、気に召した?
っ……気に召さなかったら、っはぁ……怒る、けどね」
つい先程運命を売り渡してしまった者とは思えない軽い口調、緩んだ笑い。
こうしている間にも秘奥はかき回され、息も荒く、十字架に固定された掌を握っては開いてを繰り返している。
どこに刺すつもりなのか、と、物憂げにピアスを見やる。
■ティネ > *続く*
ご案内:「 温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からティネさんが去りました。
ご案内:「 温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」からロレンスさんが去りました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にティネさんが現れました。
ご案内:「温泉旅籠「九頭龍の水浴び場」」にロレンスさんが現れました。
■ロレンス > 「そうだね、ティネぐらいのサイズならいつでも連れ回せる」
うなづきながらも体への責め苦は続き、苦しげな声を響かせても蔦は蠢き続ける。
しっかりと標本のごとく貼り付けにしてしまえば、最早少女に自由はない。
「ご満足いただけて何よりだよ、そうか…ならもっと嫌らしく卑猥で、豪華に飾り立てようか」
これが抱きしめながらの口吻ならばとてもありきたりな空間だったのだろうけれど、可愛らしく恥じらう少女は晒し者にされて悦んでいる。
ならいっそうに機体に応えんと、その首に首輪を飾る。
赤黒い革の首輪には短い鎖が飾られ、鎖骨の間あたりに彼の家紋を魔力で刻み込む。
魔族であれば一度は目にしたことがあるだろう印は、彼女が喜ぶ魔族の奴隷らしさを一層際だたせるだろう。
「勿論…気に召してるよ。ただ、もっとティネが狂うところが見たいね…例えばこうやって」
そういうと緩やかな丘の上にある突起へと蔦が伸びていき、ぎゅっとそれを絞りだすように包み込む。
そして、チラつかせていたピアスの針をなんの痛み止めもなしに小さな肉粒へと突き刺してしまう。
ぶつりと皮が貫かれていく音を二度きかせながら穴を広げると、ぷちぷちと皮膚を引き裂くようにしてピアスを嵌め込んでしまう。
反対側も同じく貫き、ピアスを嵌めると体から魔力を抜けていく感触とともに先端を熱く疼かせ、体の気だるさを奪っていく。
「それにはティネの魔力を奪って、つけた場所の性感帯を強めながら体を治癒する効果がある。ティネが力尽きるまでずっと…続く効果だ」
この責め苦に倒れぬように、そして更にもう一つのオマケもある。
それと と一言添えてから指を鳴らすと、強い電流がピアスから先端へと一気に流れ込む。
痛みと痺れ、それは淀んだ意識を覚醒させるには十分な強さだ。
「ティネが気絶すると…今のが流れるようにもなっている。勿論、ティネが力尽きるまで…だ」
少女の体はただ責め続けられるだけに存在する。
そんな状態へと陥れながらも、彼は楽しげに笑うだけだ。
それが望みなのだろうと暗に問いかけれるように微笑みながら、全身をゆっくりと上から下へ舐めるように眺めていく。
まだ物足りないと身動ぐ場所はあるかと、探るように。
■ティネ > 「あっ……」
首がやわらかく締め付けられる感触。鎖がちゃりと鳴る。
新たに飾られた奴隷のシンボルに、恋する乙女じみた恍惚とした顔になる。
こんなに丁寧にしてもらっていいのだろうか、と思ってしまう。
思わず手で触れて確認しようとしたが、拘束された身ではそれもかなわない。
「んっ、……い、いぃぃ――ッ!」
双丘の先端を鋭い痛みが蹂躙する。
感度の高いその箇所は感じる苦痛も並ではない。
意識が飛びそうになる。穿たれた孔から何かが漏れだしていく感覚がある。
しかしティネを包むのは倦怠ではなく、恒常的な痛みと病的な熱。
固定された手の指が蚯蚓のように動く。うずく箇所に触れたくてしょうがないのだ。
もちろんそれに何の意味もなく、骨を貫く針による痛みが増すばかりであった。
まさに狂ったような嬌声が断続的にもたらされる。
「ぎ、あ、ひ、ひんじゃうっ、ひんじゃうぅぅ……!」
電撃を流され、孔という孔から体液を垂れ流して惨めに叫ぶ。
自分の中の何かが焦げ、弾け、そのそばからピアスの効力によって治癒される。
破壊と治癒の繰り返しそれ自体が終わらない官能だった。
あらゆる箇所に淫具が埋め込まれ、自分の感じている快楽が
どこから湧き出すものなのかももはや判然としない。
もっと自分を見て欲しい。蔑んで欲しい。汚して欲しい――
視線が、いるであろう本来の大きさのロレンスを探すようにさまよう。
自分の卑小さを、哀れさを、儚さを、確認させて欲しかった。
今の自分は丹念に飾られすぎていて、人間だと錯覚してしまいそうになるから。
■ロレンス > 首輪に紋と、飾りを増やすと可愛らしさを覚える蕩けた表情に欲望をそそられていく。
自らが汚され堕ちていく事に悦ぶ様は、背徳的な欲を彼にも与えていた。
快楽を欲しても届かない、自分の体一つ自由にならない不様な様を眺めながら愉悦に歪む。
少女が物へ成り下がったのを嘲笑うかのように、言葉もかけずに笑っていた。
「死んだら…無理矢理心臓を動かして生き返らせてあげよう。勝手に死んでは困るからな」
生死の自由すらも奪いながらテストの電流を抑えていく。
飾り付けと下準備を終えると、少女の視線の動きに気づいた。
何か意図を感じるような、彷徨う視線。
それは今の自分ではない何かを探しているようだと思えば、予測程度の確証しか無いが一度元の体へと戻ることに。
柘榴色の蝙蝠となって先ほどの分身が消えていくと、湯船に使ったまま眠ったように閉ざされていた瞳が開かれる。
妖精と吸血鬼、歴然とした体躯の差に戻ると少女を改めて見下ろした。
「こうしてみると…本当に標本そのものだね。心臓もえぐりだして止めてしまえば、剥製にも出来そうだ」
少女の命を軽んじる様な罵り言葉と共に、再び魔法陣を描く。
生み出したのはガラスの棺のようなもの。
それは人サイズではなく、少女のサイズに合わせたものだ。二つに割れたそれが少女の前後から迫り、その体をガラスケースの中へと閉じ込めてしまう。
丁寧に包みこそするが、それはあくまで標本としてのこと。
モノ扱いを続けながらも、ケースのそこに有る黒い石の部分に触れる。
すると、少女が交わした契約の内容がタオルの上へ投射されていく。
なんの対価もなく標本へと成り下がった証、そして肉の花弁でサインをした跡もくっきりと残されている。
更に卑猥なのは、硝子の玩具が突き刺さった陰部の状態すらもそこにリアルタイムで映し出していることだろう。
「さて…二つ入れ忘れたんだが…」
そういうと契約書の部分を二つ指差す。
それは期間と解除の条件だ。
期間は記載されておらず、解除の条件も定められていない。
「期間を無期限に、解除は出来ないと入れたら、ティネはどうなるかな?」
永久に逃れることのない標本の状態。
完全に全てを摘み取るような問いかけをかければ、耳へ侵入させた蔦が電気を送り込む。
嘘は一切言わせない、少女の尊厳を遠慮なく踏みにじりながら、淫猥な本性を吐き出させようとしていた。
■ティネ > ロレンスの言葉や視線が、徐々に意思持つ者に対するものではなくなっている。
その態度の変化に、心臓の底を直接撫でられるようなぞくぞくとした気持ちよさを覚える。
与えられる責めは絶え間ないが、電流が弱まれば息をつく余裕も生まれる。
「えっへへ……」
本来の大きさに戻られ、大きな瞳に見下ろされる。その眼差しが心地いい。
奴隷になれる女の子はいくらでも見つかるだろうけど、
標本に適した女の子はそうはいない。それが誇らしい。
この吸血鬼が人を小さくしたりできるなら話は違うかもしれないが。
透明な函が、たちまちのうちにティネを閉じ込める。
二重三重の枷が妖精を覆っていた。
自らの軽挙、そして現状を見せつけられ、震えた息が漏れる。
羞恥を感じる心が死滅したわけではない。
無論それも悦びとして変換されるのだけど。
「それって……」
永遠に彼の所有物となれ、ということ? そう問いただそうとしたその時、
蔦が不躾な電気を流す。
「――あ、は。
ほんと、無駄にれーぎ正しいよね、ロレンス……」
小馬鹿にしたような口調。
被虐の快楽に溺れていたティネの瞳に理性の光がつかのま戻った。
驚くべきことにこの受難者はまだ自我を手放しては居なかった。
「――すっごく、ステキだと、思うなぁ、それ」
目を恍惚に細める。溶けたジャムのようにだらしない表情だった。
■ロレンス > これだけ暴力的な言葉を浴びせても、嬉しそうな声があふれるのは、狂気というべきだろう。
悠久を生きた吸血鬼でも、これほど狂った少女を見たのは今までにないほどだ。
だが、こうして新しい刺激があるからこそ長らく生きた意味があると思える。
さらなる欲望を白状させようとしたが、少女の唇からは軽口が溢れる。
普通なら壊れた人形のようにポツポツと喋るのが限界だろう状態だと見ていたが…予想外の連続に驚かされてばかりだ。
「…本当に狂ってるね、ティネは」
ぽつりとつぶやく本音、それから望み通りのサインを入れてしまう。
永遠に続き、解かれることのない標本の状態。
それが柘榴色の文字で刻み込まれると、しゅっと契約の文面が消えていった。
湯船から上がると、少女の棺をつまみ上げ、タオルを片手に湯を後にする。
着替えを終えた彼が、ゆらりゆらりと棺を物のように揺らしなががら辿り着いたのは魔族の世界。
瘴気渦巻く城の中へと少女を伴って踏み込むと、珍しい客だと魔族たちに驚かれながら、酒のテーブルに少女の棺を下ろした。
「いい見世物があってね、見てやってくれるかな?」
一糸まとわぬ姿、そして棺にはいつの間にか収められていた千切れた羽が背中の傍に飾られ、ピン留めされている。
そしてテーブルに浮かび上がるのは、あの狂いに狂った契約の文字達。
ほぼ人間と変わりない見た目の魔族たちが、興味津々に覗きこんでは、嘲笑を持って少女の姿を楽しげに眺めている。
そう、まさに彼の戦利品を嘲笑うように。
■ティネ > 「しゃべる標本が、気にくわないなら、黙ろう、か?」
絶え間ない淫らな熱に呼吸もままならないまま、とぎれとぎれに言葉を口にする。
『キミがそれを言うか?』とでも言いたげに、咎を持つ小人は薄く笑った。
度を越した被虐趣味は、度を越した被虐趣味と同じ程度には人の世に有害といえる。
果たしていつまで飽きずにいてくれるのか。
永遠などは言葉遊びだと知っている。
自らの意思が永く売り渡されるのが確定するのを目にしてティネの中に満ちるのは、
奈落の闇のような絶望でも、狂おしいまでの快感でもなく、静かな幸せだった。
魔族の世界へと連れ去られ、予めの宣言通り、早速見世物にされる。
残骸が架けられていなければ、魔力と羽根を奪われたティネは、極小の人間としか見えない。
蔑み嘲る視線に、器具から与えられるものでない疼きが昂ぶる。
ガラス越しの見知らぬ彼らに挨拶することもままならず、ただ媚びたような笑みを浮かべてみせた。
■ロレンス > 「いや? そのままでいいさ」
これだけの責め苦を受けても軽口をたたける余裕は、可愛らしく小さな体からは想像できない神経をしていると思わされる。
仄暗い幸福に包まれた少女を魔族の夜会に連れ出し、晒し者にしていくと、魔族の一人が少女の棺の前に同じ棺を下ろす。
しかし、そこに入っていたのは蛸を突然変異させたような、気色悪い何か。
硝子越しに少女を見つけると、興奮気味にガラスの面を触手でベチャッ、ベチンッ!と叩きつけ、少女へその手を伸ばそうとしている。
丁度妖精の遊び相手にと手に入れた魔物なのだとか、そんな説明を耳にすると、檻の中に二人を放り込みたいと話が進んでいく。
逃げ惑い、疲れ果てて絶望し、貪られて壊される様を見たいのだろうと思うが、彼は頷くと同時に一言を添える。
「別にいいが…この子は貼り付けのままだ」
一方的な暴力劇と語れば、相手も頷き、底の深い闘技場風のミニチュアの中に二人が降ろされる。
棺を開き、貼り付けたままの少女へ、気色悪くうねる蛸が近づいていくと、頭へと飛びつき、肉でできた口を広げるように開いて頭部へしゃぶりつく。
口内へ肉棒の様な管を強引にねじ込むと、ドロドロの何かを無理矢理に飲み込ませようとしながら、触手は首を絞め掛けながら体をぎっちりと捉えるだろう。
■ティネ > 「うわぁ……」
囲いの中に、生理的嫌悪感をもたらす造形の魔物とともに閉じ込められる。
硝子を叩く姿は愛らしいといえなくもなかったが、こうして開け放たれて、
欲望を剥き出しにされれば話は違う。
磔でなくてもあんなのには敵わないだろうというのに。
「ん、ぐ、っぐ……」
無理矢理に得体のしれない粘性の液体を流し込まれる。
理性は気色悪いと訴えていたが、肉体は気持ちいい、と叫んでいる。
苦痛と快楽の境目などもはやない。
「………………」
声を上げることもできなくなって、唯一自由になる指先をぴくぴくと動かす。
本能としての生への執着を、捨て去ることはできない。
ぬめる触手に窒息しかけ、涙をこぼしながら、それを嚥下していく。
■ロレンス > 強引に流し込んでいくのは少女の感度を上げつつも、栄養素を満遍なく体へ充填させるための流動食のようなものだ。
ギチギチギチッと骨を十字架ごときしませると、白い磔台が気の繊維が崩壊する乾いた音共にへし折られていく。
手足の拘束は針がつながったままだが解かれ、動こうと思えば抗えるような状態にはなる。
しかし、蛸は両手を触手で縛り上げ、強引に上に引き上げて肩を外してしまおうと肌が引き裂けそうなぐらいに引っ張りあげ、両足にも触手を伸ばす。
捕まってしまえば、股関節から骨が外れてしまいそうなほどに強引に開脚をさせ、残りの触手が貞操帯を力まかせに壊してしまうほど。
硝子のディルドを引き抜けば、代わりに極太の触手が子宮口を殴りつけるような勢いで突き刺さり、力任せに仔袋の唇を通り抜ける。
そんな強引に叩き壊すピストンを繰り返し、徐々に細い触手を絡めて太さを増していく。
まるで拡張作業をするかのように、何度も何度も繰り返す最中、浅ましく餌を貪る蛸の醜さを魔族たちが嘲笑とともに眺めていた。
餌であり、見世物。
さんざん先ほどまで丁寧に飾られていたというのに、必要とあらば壊すといわんばかりの乱暴。
抵抗しようものなら脇腹に触手のフックを叩き込んで黙らせ、力だけで従えと少女に強要していく。