2016/01/12 のログ
リーゼロッテ > 昨晩のことがずっと脳裏をよぎってしまいそうで、こうして何か仕事をしている方が気が紛れていく。
ここにくる男の人も、あの夜の男のように女性を性の道具にしか見ていないのだろうか?
そんなことを考えてしまう。
考えれば考えるほど、暗い想像ばかりになってしまい、小さくため息がこぼれた。
ぼうっと考え込んでいると、やってきた別の組合員が変わると申し出てくる。
とはいえ、仕事がなくなると嫌な想像に囚われそうで怖く、なかなか頷けないでいると、店にたどり着けず、困っている人がいないか探してきて欲しいと話を切り出され。

「そういうことなら…いってきますね?」

頷き、快諾すれば腰を上げる。
露店になっているエリアもあれば、ちゃんとした店舗になっているところもある。
宿は勿論建物だけ、宿を探すだけなら迷いようもないとは思う。
ただ食べ物を提供する露店は数多く、少し手惑いそうだ。
活気づいた露店通りを抜けていくと、美味しそうな香りにじわじわと食欲を煽られていく。
駄目だ、この時間に食べたらウェストに響く。
ぶんぶんと頭を振るも、焼きたてのパンの甘い香りは容赦なく少女の心を揺さぶる。
ある意味、気が紛れてはいるが、もやもやとした表情で歩く少女の姿はここでは奇妙かもしれない。

リーゼロッテ > 美味の誘惑に引っ張られながらも、夜の仕事はこの後も続くのだろう…。
ご案内:「ドラゴンフィート・観光地区の入り口」からリーゼロッテさんが去りました。