2016/01/05 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 遺跡内」にタマモさんが現れました。
■タマモ > さて、九頭龍山脈の進軍も大詰めを迎えて…のはずなのだが、少女はなぜか見付けた遺跡の中に居た。
途中、目に付いたなにやら人工物の入り口っぽい何か。
好奇心には逆らえず、ふらりふらりと入っていったのだ。
何か目的があるのかと言われれば…特にない。
「………ふむ、タナール砦への土産に何かあればと思うたんじゃがのぅ。
やはり、そうそうは良い物は見付からぬか?」
誰か他の者が足を踏み入れたかどうか、それが分かるならば良かった。
誰かが荒らし終わっている場所なんて、いちいち入ろうとは思わないのだし。
だが少女にはそういったものを調べる能力は無い。
…正確には、あるにはあるが、いちいちそんな理由で使うのは面倒だった。
とりあえず、結構奥までは来たのだが…いまだに収穫は無い。
ご案内:「九頭龍山脈 遺跡内」にルヴィエラさんが現れました。
■ルヴィエラ > (――もう、大分待った。 遺跡の主宜しく奥底にて待つのは良いが
生憎この遺跡の主は自分ではなく、今宵待っている相手も別に主と言う事ではない
別に時間を細かく気にする性質ではないが、こうまで待たされるからには
逆に相手に何事か在ったのではないかと、心配すら浮かぶの、だが。)
―――……おや…?
(暫くして、暗がりの奥から蝙蝠が一匹、ぱたぱたと飛んでくる
住み着いているのではなく、明らかに此方目掛けて飛んでくる其れを
もう今は半分砕けて、基は何だか判りはしないモノの上に腰掛けて待ち。)
―――……ふむ、成る程…来れないと。
……イイ女を拾ったからァ!?
(何となく、そう言う連絡なのだとは予測していたが
蝙蝠が、ぽとりと掌に落とした紙切れを読み上げれば
其処に書いてあるドタキャンの理由に一寸声が響いた、か
己と同じ淫魔で在る相手だが、此方の約束をすっぽかすとは
まったく、と控えめに憤慨しながら、紙を丸めてぽいとその辺に投げ捨て
――多分、少々場違いな気配が、するやも知れぬ)。
■タマモ > そろそろ、こう、物々しい扉とかあって部屋があって宝物でもあってくれるとありがたい。
そんな軽い気持ちで歩いていたのだが…
ぴくん、と耳が揺れた。
遺跡内に響いた声を聞き取った、その声に聞き覚えは…まぁ、うん、ある訳がないか。
なにやら叫んでいるようだが、切羽詰った様子は無い…いや、別の意味で切羽詰っているのかもしれない。
ともあれ、進んでいる先から響いてきている。
「………魔物やらだったら、わざわざ迎えに声なんぞ上げんよのぅ。
はてさて…?」
進んだ先には、そういったらしい場所はない。
通路を抜け、少々ひらけた場所に辿り着いただけだ。
何が待っているのやら、少女はその場所へと足を踏み入れた。
■ルヴィエラ > (さて、今宵の為に時間を空けてこんな所まで訪れたと言うのに
当の待ち合わせ相手が訪れないのでは正に時間の無駄
一度来ないと宣言したからには、絶対に来ないのが今宵の相手で在り
やれやれ、と小さく溜息零しては、早々に引き上げようと
脚を一歩、影の中へと沈ませ掛けた――の、だが。)
――――………。 ……珍しい、こんな所に客とはね?
(――さて、気配を殺すでもない、足音忍ばせるでもない
堂々とした誰かが近付いて来るのが、感じ取れた
其の正体までは掴めぬまでも、其の存在が帯びる力は感じ取れると言うもの
僅か興味を持っては、帰宅する為の影入りではなく
気配を隠し、様子を伺う為に影へと己が身を沈ませて――
逆に気配へと、此方より接近して行こう
力も無く、注意力も散漫な人間程度には気付けぬだろう隠遁
ただ、感覚や探知に優れるならば、何かが居る事は悟られるやも知れぬ)
■タマモ > その広間とやらに入れば、ぱっと見は…何者も居ない。
先ほど声がしたのは間違いなくこの広間の中、となれば…
すでにこの場から立ち去っているか?
いや、それはない。
この広間から、間違いなく何者かの気配を少女は感じ取っている。
「ふむ…何者かは知らぬが、隠れて何をしようというのかのぅ…?
敵意も害意もないから手は出さぬが…立ち去るか、姿を見せた方が良いと伝えておくぞ?」
ふぅ、と小さく溜息をつき、それだけを見えぬ何者かに伝える。
ぽんっと左手に開いた唐傘を出せば肩にかけ、右手で袖を漁り扇子を取り出した。
■ルヴィエラ > (――程なくして、現れたのは、見目小柄な少女、か。
とは言え、見目通りの人間の少女と言う訳ではないだろう
其の特徴的な衣装、欠片も物怖じせぬ豪胆さ
そして何より、隠れている己の気配に感付いた様子に
ならば隠れ続ける理由も無いだろう、しゅるりと、音も無く影より姿を現して――)
―――残念、もう少し、君がどんな娘なのかを観察したかったのだけれど、ね?
(――出現したのは少女の直ぐ隣、傘が開いていない側
少々驚かして見る様に、突然声を響かせては
ひょい、と傘の下から覗き込み、其の顔を見上げようとするけれど、果たして)
■タマモ > 視線は広間の正面を見据えていたが…不意に、すいっと右の地面へと向けられた。
隠れて側へと寄るとは、少々趣味が悪かろう。
声の質から男性なのは分かっている。
なので、向けられた声に驚いたふりをして、手から閉じられた扇子をわざと手放した。
音も無く落ちる扇子は地面へと向かい落ち、そこから現れるだろう男性の頭に当たるかもしれない。
「おっと…失礼したのぅ?
いきなり声をかけるから驚いてしもうたのじゃ。
それは良いとして…女子を相手に男子がその現れ方は、少々考えさせられるのぅ?」
頭に当たったなり、当たらずに地面に落ちた扇子を拾い上げる。
そう、男性は少女の下から現れている形だ。
それは相手の服装によっては非常によろしくない状況下になるだろう。
まぁ、それを伝える為にわざと落とした訳だが。
それがわざとやっていたのだという事は、にまにまと笑ってる少女を見れば分かるだろう。
■ルヴィエラ > (ひょこ、と肩辺りまで飛び出した姿は、さながら泉で泳いでいる様か
あるいは、地面から顔を出した土竜辺り染みているやも知れぬ。
女の手から扇子が離れ、其れが此方へと落ちて来るのなら
再び、ひょい、と影の中へ完全に姿を消してしまい――今度は、直ぐ傍の遺跡の壁
少女からは正面に在る其の影より、改めて、ゆっくりと歩いて姿を表そう。)
――ハハッ、悪かった。 こんな所で出会う相手が居るとは思わなくてね、一寸した悪戯さ。
それにしても、キミは又、この辺鄙な場所へと何をしに来たのかな?
(本当はもう一寸影から出て来た所で気付いて貰おうとしたのだが
少女の勘が良く、中途半端な状態で会話交わす事に為ったのは秘密
ともあれ、さほど悪びれた様子は無いまま、軽い調子で謝罪を向けては
相手の目前にて、ひらりと片掌を胸元に、貴族めいた仕草で一礼を向け。)
此処で出会ったのも何かの縁、私から先に名乗って置こう。
――ルヴィエラ、ルヴィエラ・ヴァーンハイルだ、お見知り置きを。
(――誰も聞いちゃ居ない、と言う指摘の可能性は織り込み済みで
何処か道化めいた言い回しで勝手に名を名乗っては、姿勢を正し、少女の姿を見下ろそうか)。
■タマモ > 拾った扇子をようやく広げれば、口元へと寄せた。
今度は足元でなく正面から現れたのならば、視線を上げ改めて男性を見遣る。
「ふふんっ、相手が悪かったのぅ?
この様な場所へと来ておるのはお互い様じゃろう。
お主もやはり、お宝でも探しにやってきたくちじゃろうか?」
ゆらゆらと扇子を揺らしながら、こう、いつもの偉そうな感じに。
こんな場所だ、こちらに問うているが、相手も似たような目的だろう。
そう思い、問い返してみた。
当然こちらも扇子を落とした事に関して悪びれた様子はない。
相手の一礼に、そういえばこんな挨拶もあった気がするな…程度に考える。
まぁ、名乗ってもきているし、そこは返さねば悪いか。
「妾はタマモじゃ、知って得も損も無い、覚えておくも忘れるもお主次第じゃ。
えーっと………るびらえ…るびえら…ばー…
………のぅ、るーちゃんで良いか?」
うん、どうやらこの男性の名前も呼び難い名前に引っ掛かったらしい。
名前を復唱しようとするが、それが出来ず、勝手に愛称を付けて問う。
■ルヴィエラ > まぁ、こんな所まで足を運ぶのは、余程の自殺志願者か
或いは腕に覚えの在る冒険者か…後は、物好きか、だろうからな。
生憎、ちょっと待ち合わせをしていたんだが…急に反故にされて仕舞ってね。
(さて、相手はどの部類に入るだろうか――自殺志願者には到底見えないが
宝探し、と聞けば、はて、と首を傾げる物の――周囲を見回し
嗚呼、そう言う事かと、何事かを納得しては。)
因みに、此処に在るのは対人用の罠ばかりだったよ
もっと奥に行けば判らないが…ま、私は余り期待しないね。
―――タマモ、か。 東方の生まれかな? ハハ、ルヴィエラ、だ。
まぁ、気軽な呼び方でも構わないさ、女の子ではないけれど。
(――はて、元々此処は何の遺跡だったか。
昔は覚えていた様な気がするが、興味が薄くて忘れれ仕舞った。
因みに人待ちの間、仕掛けられていた対人罠に態と掛かるという暇潰しをしていた為
一寸目を凝らすと、そこかしこで役目を終えた残骸が落ちていたりする
呼び名に関しては、一寸瞳を瞬かせた物の、さして頓着はしなかった)