2015/12/09 のログ
ご案内:「忘れられし遺跡」にリーシャさんが現れました。
ご案内:「忘れられし遺跡」にロトさんが現れました。
リーシャ > 金属スライムはぺったんこの板になった。それはどうやら彼女の持ち分になるらしい。
正直、自分としても金属は加工の仕様がなく売るだけだから、使える人が持って行くべきだなんて考えていて。
どうぞどうぞ、と差し出すと、忠告には素直に頷き。

「ん、この前かなり無茶したから、其のせいかな。手入れはしてみたけど、やっぱり専門家に見てもらわないとまずそうなんだよー……」

超高速度の破城槌のような投槍を真正面から切断したのだから、並の刀なら折れてて当然。神刀でもダメージは大きかった様子。
これはしっかり見てもらおう、と心に留めつつ、居合については。

「あぁ、これは父さんに習った剣技を、山奥の髭の長いおじいさんに昇華してもらったら、こんな感じになったんだ。わざわざ鞘に戻すなんて、って思われるけど、個人的には速くて強いから好きだったり」

習った場所を思い出しながら、にっこり笑顔を浮かべる。褒められるのは好きなのだ。そしてたどり着いた最奥。かび臭い部屋の中には大量の本の残骸が積まれていた。その奥には何やら台のような物が一脚。その上には暗く輝く赤い結晶があった。そっと近づいて、罠を確認してから手元に転がす。赤い輝きを放つ真球の結晶は、まさしく貴族に注文された賢者の石そのものだった

「――多分これ、かな。他はボロボロで宝にはなりそうにないかも――あ、キノコは袋に詰めといたよー」

ごそごそ、と取り出すのは麻袋。中にみっちりキノコが詰まっているそれを差し出すと、賢者の石はしっかり懐にしまっておく。

ロト > 金属スライムの平たくなったインゴット物体は持ち帰る、そうでもしないとここまで来た旅費が捻り出ない。
何 混じりけのない金属スライムだ いいアイテムの元になる。
その板は躊躇なく 異次元収納にインして。

「絶対 音が鳴る事態、異常なので 出来るだけ急いで見て貰って下さい。」

専門家程ではないが、刀の知識は少し位持ち合わせている、刀とはお手入れが行き届いてこそ使える武器だ、
そうでなくば いざというときにバラバラになりかねず。

「…へぇ。影分身であの数ですか…ほう。鞘に戻せばただの鉄の棒。抜かせなければ鉄の棒ですから、
抜かなくても殴れば軽い鈍器。鞘も強化すれば抜く前に鈍器というか打撃武器にもなります。少しご検討下さい。」

何かずれている事を呟いて、辺りを見渡せば 本の残骸が見える。
読めそうにないその本の残骸
触れるだけでも崩れそうなので触り様がない。彼女が物色している間は辺りを警戒する素振りをしておこう。

「…有難う御座います、受け取りました。」

青白く輝く茸が袋の中で光っている、これだけあれば一寸した酒も造れるー うふふふフフ。
その袋も収納してしまえば 身軽な女の出来上がり。さて、と用件は終わってしまったと彼女の方をもう一度見

「用件は終わりましたでしょうか? 今後のご予定は御座いましょうか?」

リーシャ > 「ん、大事な刀だし、近いうちに必ず診てもらうんだよー。ついでに研ぎ直してもらおうかな、鋸の歯に削られちゃったし――一応魔法で治すのもできるけど、数日ぐったりだからしたくないんだよね」

最近は無茶な使い方をしてしまってごめんね、と刀に内心謝りながら、今度いたわってあげなきゃと思い直す。
八百万の信仰――所謂『物には霊が宿る』という思考を少女は持っていた。

「影分身は、ボクが自分で編み出した技だね。この刀がないと使えないのだけど、代わりにどんな相手でも刃が通るならだいたい一撃だよ!効かなかったのは、経験上一人だけだね。死んで生き返る系のやつだったから、分が悪かったかも」

語りながらの宝探しは案外早くに終わる。キノコも渡してミッション完了。それじゃどうするかと考えていた所、お誘いの声がかかる。
それには素直に頷くと、次いで首を傾げて。

「ん、なにもないけどー……どしたの?何か追加で依頼とか?」

あるなら暇だし引き受けるよ?とフットワークの軽い少女はにこやかに応えるのである

ロト > 「左様ですか それならば何よりで御座います。鍛冶師に研ぎ師に…。魔法は所詮付け刃です、ご無理は為さいません様」

鍛冶師や研ぎ師 そんな事をさらりと言えるのは東の果てに行くか住んでいたモノが言える単語かも知れない。
此方の武器には刀は珍品扱いすらある、刀を先程から見てその物体には驚く事がないから 不思議に思われるかもしれないが。

「影分身は忍びの業にもありました様な…一種の縮地にも似た芸当であり…仙術にも似て居る様な…
いえ、似ていると言うか全く違いましょうし、効かない…生き返る…よもやそれは オジサマ…」

いや、まさか 死んでも生き返る存在は身近に居るのは あの魔王しかいない。微妙だがいや、違うでしょうと首を緩く振ってから

「…そうですかー、どんな事が出来ます?…あ、酒の試飲します?」

何処でも出来ますよ 試飲、とにこやかに 遺跡の部屋の中で依頼をお願いしようとしている― 
ただ 此処は魔物も出没する最奥の地だ! と、今まで来た道の向こうから ずしんずしんと音がー聞こえる様な。

リーシャ > 「ん、えへへ、心配してくれてありがとー……おじさま?んー、多分違う人だなぁ、それ。ボクの相手だったのは女の人だったし。むちゃくちゃ強かったよー。粉微塵にしても復活するしさ。なんだろう、魔王というよりもっと異質な何かだった気がする」

彼女の言葉を聞くに、東の方に精通しているだろう様子がわかる。少女もオリエンタリスムに浸るのが好きなものだから、中々趣味が合いそうである。
こちらでは曲刀――特に東方の刀は珍品で、剣とはまるで勝手が違う。どちらかと言えば工芸品のような扱いなのだろう。
そして誘われる酒の試飲。何より食事と飲酒と性的な色々が好きなものだから食いつくのはすぐだった。

「え、飲む飲む!――あ、何が出来るかって言うと採取から戦争までなんでもござれかな。夜のお相手も引き受けるよー」

なお、奥から聞こえてくる足音は気にしない。刀は調子が悪いから使わないにしても、魔法で戦うことも出来る。ましてや味方に頼もしい彼女が居るものだから、何も怖いものはなかった。

ロト > 「じゃあ違いますね…魔王アスタルテ様、魔王ハスターおじさま、魔王アスモデウス様、魔王レヴィアタン様
と思いつく強い方々を思い越してしまったのですが…おじさまはオトコですし。 粉微塵になっても復活するのは。
…思いつく方が居りませんね」

東の果てのとある島々を実際 酒造地にしてしまったのが少女だが、そこまで諸バレして居ないだろうし、
今処 バレていそうなネタは 杜氏な位。刀は職人の手造りな所が此方とは違う。
こちらの剣は基本は鋳造だ、製造方法すら違う事から 外見で既に一種の美術的工芸品扱いされる刀は貿易品の贈呈品には持って来いな品。
その他甲冑や工芸品も高値で取引されると言う、余りその辺詳しくないが。
酒の試飲というかまだ 市場に出回っていないモノを飲ませて感想を聞くのが目的だ 他に意味はない。

「では、このリストから…米酒から行きましょうか。…夜の相手?」

奥から聞こえてくる足音は暫くすると聞こえなくなったというか遠ざかった。 
近づいて来たら来たで 確実にクラッシャーの餌食だ。粉骨の如くに撒き散らすは颶風の名の様に。
彼女に何処からともなく取り出したのは 「冥嶺酒造 製造リスト」の内 「米酒」のリスト表。

リーシャ > 「ん――ぅ?アスタルテとも知り合いなんだ……そかそか」

魔王アスタルテといえば、初めに少女を犯した魔王であり、最愛の友人であり、そして今では二人の子供までいたりする。
お互いに秘密を抱えつつ、しかし仲良くといった所。杜氏というところだけしか知らないし、相手も同じく自分のことは殆ど知らないはずだ。

「ん?あぁ、夜のお相手――閨を共にするってやつだね。下世話な言い方すれば乳繰り合うってやつ?――あ、それじゃ、この大吟醸?ってやつが良いかな。美味しそうだし!」

米酒のリストを見て、適当に選ぶ幾つかの酒――割と目利きかもしれない少女の選択は、彼女にとってはどう見えるだろうか。
近寄ってくる気配はいつの間にか遠ざかっている。怖いのだろうかなんて首を傾げつつ、少女は待つ。
鼻歌交じりの上機嫌、お酒、お酒、お酒の時間、いっぱい飲むぞと意気揚々に、幸せの時を満喫するつもりで居た。

ロト > 「知り合いというか ご主人さまですが」

さらりと 何か言った。彼女とアスタルテの間に子供がいるとかは知らない。主がどこぞで跡取りを作ろうが尋ねる事もない。
知り合いというか 自身の主なので 少しばかり訂正を述べ。
お互い守秘義務的な 一線は超えたがらないそんな関係かも知れない。

「いえいえ、意味は分かっています、乳繰り合う 交尾 愛の営み 意味はあってますか?  
ああ、  「姫鶴左門 純米吟醸」-ハイどうぞ。」

大吟醸と銘打った酒は無い あるのは吟醸と銘のある酒。どこぞから瓶ごと取り出すと持ち味の怪力で蓋を弾き飛ばし、
飲む為の器を取り出すと彼女の器を持たせ、酒瓶を傾けて注ぎ込もう。

彼女の向かいにゆっくりと腰を下し 何処からか紙とペンを取り出し 書く準備も済ませた。さあこい。

リーシャ > 「ん、そうなんだ――へぇ、アスタルテも顔が広いんだなぁ……ま、ボクはボクで良ければ友だちになってくれると嬉しいかな」

にっこり。他の魔王については知らないが、とりあえずなんか仲良くできそうな気配はする。娘はどっかで元気にやってるだろう、なんて気楽にしながら酒を待つ。互いに探り過ぎない距離感。そんなのもありかもしれない。

「ん、いえすいえす――ぉー……姫鶴左門……いかにも優雅な感じのお名前だよねー」

コップに満たされた透き通った液体。透明の、いかにも切れが良さそうな雰囲気だ。匂いは甘く華やかで、米のワインという評価を思う。
注がれれば、やがて口をつけ、くっと飲み込む。口の中に広がる甘さと辛さの絶妙な調和。飲み込むと胃の腑が熱く火照る。

「――ん、くぅ……良いなぁ。芳醇な甘みに後からくる辛味、匂いも良いし――うん、素敵だ!」

く、くく、とついつい素早く飲み込んでしまいながら、すぐに器を空にしてしまう

ロト > 「わたくしも ご主人様とお知り合いの方と出会う事が叶いまして
嬉しい限りに御座います、、ですね、友人と言う事で…お互いに知り合えればこの上ない喜びに為りましょう?」

薄く微笑む位。考えたら魔王に今の所、4名と顔見知りだ、その内一名は叔父と言う有様。
彼女とはどこか共通点が見受けられる、刀にしろ 酒が好きらしいにしろ。

「銘は全て 某 私が考えました。最近は ネタに困る様になり…」

新酒の造りシーズンに入ったので この手の米酒は今だったら無濾過山廃酒も出せそう。
濾過して居ない事により本来だったら酒造地のみしか飲めないモノを
異次元収納によって提供出来そうなー今度しようそうしよう。

彼女の感想は きちんと書いていた、矢張り生の感想は良い。

「…空に為りましたか、他にもリストを…焼酎、洋酒 エール…どうぞ」

この分だと 酒造地最強の度数を誇る洋酒も行ける気がする。

リーシャ > 「ん、それじゃ是非宜しくー……あぁ、空になっちゃった。――ん、良いの?それじゃぁね、りんごのお酒が飲みたいなぁ。強いやつ――カルヴァドスっていうんだっけ?」

話には聞いたことがある、だけど飲んだことはないりんごのお酒――りんごで作ったブランデーとも言われるそれを強請りながら、鼻歌まじりである。そういえばつまみがないなぁ、と言う事で取り出すのは干し肉。近くの既に読めなくなった本を集めてくると、石材や廃材を駆使して簡単な竈を形成。ぼろぼろな室内は隙間風も入るから換気は申し分ない。火を付けて、勢い良く燃えるそれに鍋をかけて干し肉煮込みを作り始める。

「あぁ、もし良かったら一緒にどう?干し肉のスープ、ぐつぐつするけども――あ、お酒の名前ならボクも一緒に考えるよー!」

などと言いつつ、ことこと。次第に漂うのは塩気を含んだいい香りだ。適当に異空間保存していた野菜を取り出して中に入れると、スープを煮詰めて固めたかけらを溶かしこんで味付け。出来上がればそれを肴に酒をグビグビ楽しむのである

ロト > 「ええ。…リンゴの酒??  そんな酒 リストの中にありましたっけ????」

造った覚えはない、洋酒に該当するはずだが 洋酒は実の所試行錯誤中の酒の一つ、おいそれと増やしていないのが実情だ。徐に自分用のリストを取り出すと その場でリストを捲りない気がするとがくっと肩を落とし頭も項垂れ ありません、と小さく呟いたと。 気付けば彼女 何をしているのか、煮込みはし始めてる。

「…え、はい、いただきます。これから造られる茸酒の名を一緒に考えて頂ければ」

よいのですが、とリンゴ酒は無かった事にショックを受けている。そんな酒有ったのかと本業は米酒酒造なだけに、絶句してたところ。
スープが造られていく様子を じっと見ている、何というか 収納から取り出すさまも 似ている気がしていたからだ。

リーシャ > 「……ふむ、それじゃ、ボクの秘蔵のを少しだけ飲ませてあげよう。昔見よう見まねで試して、上手くいかなかったけど味はそれなりな奴」

ごそごそ、と取り出すのは古びた瓶。中には琥珀色の液体が入っている。蓋を開ければ濃密なりんごの匂いが拡がって、酒精と交じり合う。
ゆっくり熟成させた十年物のりんご酒――何でもシードルという種類の酒らしい。それをカップに注いで返杯。お礼代わりにしてみる。
量が量だけに二口分が限度という程度だが、濃密な甘みとりんごの香りは、食後酒として飲むには十分すぎる味だろう。
ついでにスープも注いでやると、深皿を差し出しながら。

「ん、それじゃ一緒に考えていこうかー!ちなみにベースは何でつけるの?」

米酒?焼酎?それとも――などと会話に花を咲かせながら、酒精に酔いしれていく