2015/11/15 のログ
ご案内:「王都マグメール とある冒険者ギルド」にエレミヤさんが現れました。
■エレミヤ > 長い道のりを経て王都へと戻ってきた少女が先ず訪れたのは仕事を受けた冒険者ギルド。
受付所に座する青年の元へと真っ直ぐに向かい。
「これ、受けていた依頼の物です。」
そう言って差し出したのは小さな麻袋と魔法の掛かった透明な板。青年はそれを受け取るや否や手元のルーペを片手に、麻袋の中身を取り出して覗き込む。暫し、精査するように見ていた青年が顔を上げ、お疲れさまでした、との言葉と共に自身が手渡した麻袋よりも少し大きめの袋を手渡される。
今回の依頼の報酬だ。笑顔で受け取って礼を返せばそこから離れて今度は依頼内容の貼り付けられた板の方へと向かい。
■エレミヤ > 今の己に必要なのは、どんな時でも冷静にいられる強靭な精神だ。多分。
そんな事を考えながら張り出されている依頼をあれやこれやと見ていれば、当然ながら注意力など早ほぼ皆無。背後に居た他の冒険者に気付かず、ドッ、とぶつかってしまう。
「うわわっ!す、すみません…!」
ぺこぺこと頭を下げ。
■エレミヤ > 本日貼り付けられている依頼はどれも今の少女には力の足りない物ばかりの様子。
がっくりと肩を落としてギルドを立ち去って行くのであった。
ご案内:「王都マグメール とある冒険者ギルド」からエレミヤさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/大通り」にリンさんが現れました。
■リン > 「……時からは、綿織物ギルドに。
それから、……時に、……公爵との会談が……」
平民地区での用事があったらしく、
大通りを壮年の貴族がお伴も連れずに歩いている。
肩の上に小粒な少年が乗っているが、これを同伴者と呼ぶにはあまりに心もとなすぎる。
リンは演奏を命ぜられない時は、こうして彼のサイズに合わせた書類を持たされて
秘書の真似事をさせられている。
通り掛かるものが、主人たる貴族の肩に乗る珍妙なものに目を奪われる。
それを得意げに主人は解説する。世にも珍しい手乗りの召使である、と。
……要は仕事とかこつけて見せびらかしたいのだ。
■リン > わざわざ肩に専用の座椅子までとりつけて、主人の方もぶつけないように気を払わなければならない。
はっきり言って普通の侍従を連れたほうが絶対にいい。
こんなの効率が悪いし、気の進まない仕事だ。
しかし不平そうにすれば叱られるので、視線がくればにこやかに愛想を振りまいておく。
……それにしても高い。小人にとって地面が遠い。結構怖い。
落ちない練習は(わざわざ)させられたのでそう簡単に落ちることはないとは思うが。
怯えた様子を出すわけにもいかない。