2015/11/04 のログ
ご案内:「研究者の邸宅」にアルセイユさんが現れました。
ご案内:「研究者の邸宅」にオリエさんが現れました。
アルセイユ > (面倒だなぁ)

眠気を噛み潰しながら茶葉の支度をする。
学生の時分からの「友人」の来客は予定されていたものではあったけれど、
愛想笑いの割に、そこまで特別入れ込んでいる相手でもない。
……重要な秘密を共有している、腐れ縁のようなものだ。

(……まぁ、たまの気分転換。に、なればいいんですけどね)

心地よい香りが湯気とともに広がった。これでよし、とトレイを持ち上げる。
あまり怒らせても得策とはいえない相手だ。
彼女の不興を買った存在がどうなるかも、学生の時分から幾度か見てきた。
キッチンを出て、時節の割に暖かい日差しを浴びながら廊下を進み。

「おまたせしましたー、いいお茶をね、仕入れてたんですよ」
「オリエさんと一緒に飲もうかな、って思っててー。ビスケットもいかがです?」

寝室へ続くリビングへと舞い戻り、友人の控えるティーテーブルにトレイを休めた。
内心の打算などおくびにも出さない愛想笑いは、未だかつて見ぬかれたこのなかった精巧な仮面。
今にも、ミレー族に生来宿る強大な魔力の秘……とりわけ自分に任された、
混血・純血の違いやその生態などを「詳しく調べ」て居る……
要するにどこか相手を実験動物の同類と見ていることなど、毛ほども覗かせはしない。ハズであった。

オリエ > 目を通していた資料を持つ手に余り過ぎるほどの力が篭もる。
几帳面に書かれていた資料には『被験者』の生態らしきものが事細かに書かれていた。
ミレー族の血を濃く引き継ぐオリエにとって、その内容はまるで自分のことのようにさえ感じた。
「友人」であったアルセイユをそれなりにオリエは評価をしていたし信頼も覚えていた。
友人関係が希薄で、他人とは歪んだ関係しか持てないオリエにとっては、多少の劣等感を覚えるこそ、一つの秘密を共有した腐れ縁であった筈なのだ。

「ーー……アルセイユ。貴女、こんなこと研究してらしたのね」

最初は興味本位だった。厳重に魔法で鍵のかけられた棚の中身を覗いただけ。
それほどの悪気も持ち合わせずに、解錠して覗き込んだそれは、長年我慢し続けてきた彼女の劣等感が燃え上がる火種になった。
彼女の愛らしい笑顔が愛想笑いと知りつつも、その正体まで探ることはなかった。
しかし、その理由とも思える中身を覗き込んでしまえば、妄想は止まらない。
静かな声色に孕んだのは長年連れ添った彼女なら分かるであろう、怒気の篭ったものであること。
トレイを掴んでいた彼女の細い腕を強引に掴み取り、手首に爪を立てて顔を上げる。

「ごめんなさいね。ちょっと魔が差して覗いてしまったの……素敵な研究をしてらしたのね、アルセイユ」
「もっと早く教えてくだされば、協力しましたのに」

醜悪な劣等感にまみれた歪んだ美貌。
艶を帯びた猫なで声のような声色で囁き、彼女を掴む手は離さないとばかりに力が篭もる。
直接の被害者ではないとはいえ、オリエのこんな姿を、彼女は度々目撃していた彼女なら、敏感にその事態を察知できるだろうか。

アルセイユ > どうしたんですか、と聞こうとした唇が息を呑む。
テーブルに置かれていた資料には見慣れた――書き慣れた文字がところ狭しと並ぶ。
ぐしゃぐしゃに皺を作られていても見まごう筈もないそれが白日の元、
否、オリエの目に晒されているという事実と、声に籠められた確かな怨嗟が逃げろと警鐘を鳴らす。

「痛っ……!」

身を翻そうと、一目散に逃げ出そうとして、その手を戒められたことで阻まれる。
細い手首に食い込む指と爪に表情を歪め、思わず片方だけが前髪から露出した瞳が反射的に「友人」を睨んだ。
すぐにそれを誤魔化すようにぎゅっと目を瞑った後、呼吸を繰り返して。

「……い、たた。…ええ、上からの命令です、それに従うのが私のような研究者の仕事ですから?」

引きつった笑みを返して、決して他意はないと弁明する。
だが実際は目の前の「友人」の同類を実験動物扱いしていたのだ。
思わぬ形で、面倒なことになった、と視線を横にすべらせる。
美貌を台無しにする怒りに、しおらしい表情を浮かべながらも、内心は舌打ちと悪態をついた。

「私を、お疑いになる、ので? …オリエさんは大事な友人、ですよ…こんな研究をしている私は、お嫌い、ですか?」
「露頭に迷うことを選ばなかった私を、軽蔑なさるので?」

目尻に涙を浮かべて見せた。痛み。細い手のひらが解ける。
あくまで被害者の立場で媚を売り、相手の無聊を満たそうと弱者のふりをしてやった。
もしもの事があれば、こいつの事をすべて白日の元にさらしてしまえばよい。
そんな慢心もあっただろう。

オリエ > 「へぇ……」

そんな顔もするんですか、と。
反射的に睨みつけた、碧眼を見て歪んだ表情はくつくつと笑いながら愛想のような笑いを浮かべていく。
精神の不安定さを示す、激しい表情の変化。怒りに歪んでいた表情が喜悦なものへと変われば、手首に立てた爪は少し弱まるだろう。

「大変ですのね、研究者って。いえいえ、上からの命令であれば仕方ありませんよ」
「私も、アルセイユのことは……とても大切な友人に思っていますもの」

彼女同様立ち上がり、掴んだ腕を引っ張れば抱擁のように距離を縮める。
相手の詭弁を聞けば納得しないこともないと、彼女を安堵させるような言葉遣いをした猫なで声で囁いた。
彼女に見えぬ表情は不敵に笑い、可笑しそうに喉からくつくつと音を立てる。
しかし、その内心は決して穏やかになることはない。
一度決めつけた劣等感は、相手のいうことが事実であれ虚偽であれ、いくら満たされようとも消えぬ感情だった。
掴んだ資料を落とした手で、しおらしくなる彼女の綺麗な藤色を愛でるように手櫛で撫でた。

「ですが……。隠さず教えてくださればよかったのに……」
「本当は私のことも、都合のいい実験動物のように、見ていたのではなくて?」

彼女を労るその掌は、彼女の前髪を容赦なく掴み上げ、奥へ引いた。
被害者と訴える彼女の真意を探るように歪んだ朱色が値踏みするように碧色を見下した。
尤も返答がどうであれ、この気持ちが収まることはないのかもしれない。

アルセイユ > 「わ、わかってもらえたら……ぁっっ」

引き寄せられて、思わずつんのめる。
運動神経も決して悪くはないが、果たして暴力を振るい慣れているかどうかの懸絶が彼我にはあった。
向ける愛想笑いは、引きつっていた。恐怖と不安がそこにはあった。
友人に対する信頼など微塵も内包していないことも、聡い瞳には覗き込めるだろう。たとえ怒りに視界が燃えていても。

「……他言は、禁じられています、から、ぁ"ッ…!?」
「そう言われると思って、オリエさんだって、ひどいですよ、……ひとの持ち物を、勝手に覗く、なんて……」

髪の毛への暴虐へは流石に苦い声が溢れる。
引っ張られ、隠されたもうひとつの瞳が覗いた。普通と変わらない双眸だ。
端正な顔は苦痛に歪み、そして、口元は笑みながら、両目は明らかな敵意を剥いて目の前のオリエを睨む。

「……ッ、く……ふふ、…それも、下等な血が成す下衆な行為なんですかね?」
「ミレーの血は性格形成にも影響を及ぼすって言われてますからねぇッ…!」

手を伸ばし、沸騰してすぐの茶に満ちたティーポットを掴み、オリエに向けて容赦なく撒いた。
それで怯んだ隙に距離を取ろうとしたのだろう。それなりに金を叩いた茶器だが、自分の安全には代えられない。
こうなってはもう終わりだ。この女を失脚に、自分の安全のために導いてやらねばと。

オリエ > 劣等感を抱き続けるオリエにとって、相手がどんなことを考えているのかということを想像することは容易だった。
相手がどれだけの侮蔑を込めているのか、信頼を抱いていないのか。
アルセイユの仮面は頑なに愛想笑いで閉ざされていたけれど、其れが不安と恐怖で歪むのならば、立ちどころに看破できてしまう。

「だからいったでしょう…。ごめんなさい、って」
「ーーああ、それにやっぱり」

敵意を剥いた瞳を見下し、豹変した言葉遣いに、オリエは嘲った。
同時に他人なんて信用出来ないとオリエの心がますます歪む。
それなりに持ち合わせていた信頼も、彼女の並べた言葉であっという間に砕かれ、
醜い劣等感はますますオリエを狂わせた。髪を根本から引き抜いてしまうほどの力で顔を上げさせ、
見下ろす視線は冷ややかに燃え上がり、彼女に対する『処罰』を考えていたその隙を

「ーーァ゛ッ…つぅ…!?」

焼けるような痛みが顔を襲った。掴んで掌を緩め、その痛みを庇うように抑えこむ。
淹れたてのお茶は、容易にオリエの白い肌を赤く変質させ、痕を残す。
同時にアルセイユは逃げ出す隙を作ることに成功した。

「アルセイユ……ッ!」

ーーただ其れも僅かな間だけ。彼女が踵を返して逃げ出そうとしたその時、
肺の中身を空にしてしまう程の息苦しさがアルセイユを襲った。頭の芯から痺れ、手足に力が篭もらない症状。
力任せにオリエは魔術で対抗していた。決して逃さないという憎悪の執念で彼女を囚える。
まだ、終わらせないと。自らの手で彼女を突き落とすために。身勝手なおりえの劣等感は、裏切りを働いた彼女への制裁を心に決めた。

アルセイユ > 「大変残念ですが、機密を盗み見たことと私に暴行を働いたことはお友達といっても看過できませんので」
「親しい仲にも礼儀というものがあるのですよ、もっっとも上から見下ろしたいだけのあなたには――」

逃げようと駆け出しながらそんな言葉を吐こうとしたが、最後まで言い切ることができなかった。
ぐるんと視界が反転し、景色が変わる。
頬が壁にぶつかった。床という名の壁に。

「はっ……ぁっ…? あ、く…………」

それこそ陸地に打ち上げられた魚のように、びくり、と体を跳ねさせながら、床に倒れこむ。
力の入らぬ手のひらを喉に運び、必死に呼吸をしようとしながら。
立ち上がることも、振り返ることもできない。
ローブの下に隠された柔らかな肢体が、寝そべったことでうっすらと浮かび上がる。
臀部の丸み、めくれ上がった裾から見える、ストッキングごしのふくらはぎの軟み。
苦しみを顕すように、それがもぞり、と動いて震えた。

「か、ふっ……ぅ、…い、いき、が……っ……」

それでも、判断は早い。力の入らぬ指が、すいすいと文様を描き、
魔術の発動の準備をしていた。彼女には見えないように――なるべく、見えないように。
発動が為れば解呪はすぐだ。

オリエ > 「は、ァ……ほんと、貴女…ずっと、よくもまぁ」

憎悪の気持ちは勿論膨れ上がっていたものの、彼女に対する心情を持ち合わせていたからこそ、
軽い後悔にオリエは囚われていた。相手の言う通り、機密を盗み見しなければ、こんな事にはならなかったのではないか。
少なくとも欺瞞の関係を持ち続けることは出来たのではないか、と。
しかし、その考えはすぐに失われていく。
力なく、悶える彼女の我儘な白い身体つきが、覗いたのだ。
顔にかかった熱の痛みが引いた代わりに、彼女の奥で劣情を湧き上がる。

「ええ、ごめんなさい。アルセイユ……。私が悪かったですわ。だから……」
「ーーですから、仲直り……致しましょう? ね?」

劣情を生んだ思考の回転は此方も早く、隠すように文様を書き始めた掌を見つければ、直ぐ様靴底で抑えつけた。
ぐりっと抵抗の意思を削ぐように踏みつけて、漸く熱の痛みが引いた顔から掌をどかす。
その美貌は、多少赤く腫れ、余り目立たないものの滲むような痛みに眉根を潜ませ、怒りの様相。
猫なで声のような甘い声で囁き、見下し、抵抗する彼女の掌を代わりに脚の代わりに手で捕まえれば、
そのまま彼女に折り重なった。
彼女ほどではないにしろ、贅沢で軟みのある身体つきを押し付けて、耳元で綻びの修復を提案する。
手持ち無沙汰なもう一方の掌で、丸みを帯びた臀部をなぞり、指を埋めてしまう程力強く押し付けて。

アルセイユ > 「ぃっ……ぁ、あ、く……!」

手首を踏まれた痛みに表情を歪め、それによって酸素を求めたことがなおも苦しさに繋がった。
はくはくと唇を開閉しながら、のけぞり、ひゅう、と呼吸を求めて細い音を立てる。
視界が、怒りに歪む表情の女性の見下す顔で埋まると、怖気づいたようにぐっ、と息を詰めて。

「―――ぁ、う、う、う……!」

柔らかい肌身にのしかかられて感じた嫌悪感は、生理的なものか、それとも生命の危機によるものか。
彼女の趣味は知っていた。だから、自分がどんな感情を向けられているのかがよくわかる。
目尻にじわりと浮かぶ涙を隠そうともせず、力なく首を横に振った。
このままではなくなった空気に溺れてしまいそうだと、空いた手は彼女の髪を掴む。
つかもうとして、柔らかく梳いた程度になったのは力が入らぬせい。

「ぉ、……ぃぇ、さ………っ……ぃ、き……」

ローブの布越しに指が食い込むそこは、奥底の下着の布地の感触も含めて
ふにり、と柔らかく暴虐の指を受け入れる。
いやいやと体をよじるなら、その軟みが擦り付けられるように。
必死に呪文の解除を懇願しながら。

オリエ > 「ぁぁ……ごめんなさい」
「少し力が入りすぎて、余計なものまで止めてしまいましたわね」

呪術に長けていたオリエにとって彼女の願いは造作も無いことだった。
力ない抵抗をする彼女の様相に憤怒から喜悦へと変化していく表情。それだけでない変貌。
数少ない自分の素性を知る彼女へ晒した姿。猫のような尖った耳を生やし、長い尾がドレスのスカートから顔を覗かせる。
感情が昂ぶっている証だった。痛みを覚えた、掌がもう一度抵抗するのには時間がかかるだろうと踏んで、手首を離し、
代わりに彼女の顎を輪郭を確かめるようにして、撫でる。木目細かな白いおとがいを伝い、こちらへ角度をつけさせる。

「じゃあ…今、直してあげますから……ンっ」

酸素を求める可憐な唇へ、唇を嬲るようにして押し付けた。唇の感触を味わい、自らの手で変形する軟な形を遠慮無く捏ね回す。
次第に耐え切れずローブの布を捲り、薄い下着越しから漏れた美肉の感触を味わい尽くす。
唇同士を重ねるだけの、しかし深い口吻が離れる頃には、呼吸の自由が効くようになるだろう。

アルセイユ > もはや視界が霞むほどの苦しみのなか、それを助長するように呼吸を塞がれると、いよいよ体は暴れた。
鈍くなった感覚のなかで、くちをふさぐなにかの柔らかさだけが鮮明で、
ともすれば心地よささえ感じるそれを中心に、体に感覚が戻っていく…まさぐられる。
いつの間にか露わにされていた下肢は、白いストッキングから、少しだけ血色を帯びた白い太腿との境目を演じる。
肉付きが良い下肢は、むちりと主張して、少し面積の少なめのレース地の瀟洒な下着が女の中心を隠していた。

「―――ッッ…っは、…はぁ、……くっ、オリエ、さ……なにを……っ」

荒々しく、眼前のオリエにぶつけるように戻った呼吸を繰り返しながら、
頬の赤みは血色が戻った、だけでなく、確かな羞恥と屈辱の色があたt.
はっきり涙の浮かんだ瞳で睨みつけるが、それはもう相手の行動の理由をわかっているものだった。
体を動かすことで、むにゅり、と臀部の重みと軟みが、床とでオリエの手を挟み、沈みこませた。
体をずらすたび、下へ引っ張られる布地が、豊かに実った乳房を締め付けて強調する様。

「…っく、…ぅ、…そうですね、あなた、昔からっ……ハッ…私のことも、そういう目で見ていたわけですか…っ?」

鼻で笑う。彼女が自分の機嫌を損ねた相手にどう「調教」を施していたのかも知っている。
とりわけ執拗に同性に対する性行為。それを避けるために、「対等な友人」を演じ続けていたのだった。
だが、まだ力が入らない。呼吸は戻っても、手足の自由は利かない。

「けだものみたいに発情、してっ、……く、…なんです、か? …ふん、子作りでもしたいんですか、…畜生の、くせに…っ!」

隠していた感情を吐き出すように、素の言葉を述べながら。
むずがゆい刺激に熱を持つ体を誤魔化すように、彼女の美貌に唾を吐きかける。
初対面の時に、何も知らぬなら見惚れようその顔も、お互いにいろいろ晒し過ぎたが故にもはや憎しみの対象としか映らない。

オリエ > 「ふ……ふふふ。そうですね、ええ。貴女の言う通り」

唇に残った熱を舌でなぞる。甘い味とお茶の風味が残る味は気品あるものにも感じた。
しかし、まさかこんな醜悪な様相を隠していたとは、と。オリエは嘲笑を交えるようにして彼女の頬へ唇を寄せる。
屈辱と羞恥で歪んだ顔がこれからどう歪むのか、オリエの内心はそんな劣情で溢れだしていた。
友人だったからという躊躇はない。
寧ろ友人だからといって抑えこみ、抱え込んでいた劣情が膨れ上がったことで、
オリエの手つきは大胆に目的を持ち始める。
重みのある臀部の感触は次第にストッキングの煩わしさを覚え、爪を立てて引き裂き、
破れた網目を広げて、血色を帯びた肌触りを堪能する。
彼女の丸みを帯びた形はそれだけではない。
自分よりも我儘で、重たげな豊かさが布ぢ越しに強調する様は、オリエの興奮を際立たせた。
そちらにも手を這わそうと、顎から首筋を指でなぞっていた頃、赤みを帯びた頬に不快感を覚える熱がかかる。

「……なるほど。其れもいいですわね」

どういう処罰を下そうか、考えても居なかった。
快楽を与え続けて壊してしまうか、とか、畜生のような動物の慰みものにでもしてしまうか、色々と思案を巡らせていた考えは、一つの結論に至る。
尻肉を弄んだ掌が、彼女の中心部分をなぞって下へと移れば、クロッチ越しに彼女の秘所を踏みにじった。
唾液を拭う掌は、我儘にぶら下げた大きな膨らみを鷲掴み、痛みを伴うほどに圧迫させ、捏ね回した。

「じゃあ、仲直りの印に。 子作りしましょうか、アルセイユ?」

喜悦に富んだ猫なで声で耳元に囁いた。
冗談の一切篭ってない声色で、三日月のように唇を笑わせ、再び彼女の唇を貪った。
身動きの聞かない彼女の腔内へ強引に割り込んだ舌は、綺麗に整った歯列の並びを確かめて、アルセイユの舌を弄びにかかる。
蛇の交尾のようにきつく舌を絡ませて、甘美にも似た友人への調教を愉しみだした。

アルセイユ > 「んんっ……ぅ、ぐっ……は、……ぁっ……! ぐ……!」

定まらず乱れた呼吸は興奮によるものではなく、未だに酸欠寸前の状態を引きずっているからだった。
しゅぅ、と渇いた音を立てて引き裂かれたストッキングの隙間から覗く肌は、触れてみれば随分と体温が高い。
手のひらも握手をしたことがあれば暖かいことを覚えているだろう、心の酷薄さとは裏腹に……
その血の気の通った顔が、ぞっと白くなったのは、不意に呟いた、なにかを納得したオリエの声に対して。

「う、そ。 …冗談、ですよね、…ぁ、ちょっとっ……!」

暴れた事で恥丘に食い込んだ布地は、クロッチごしにそこの形を浮かび上がらせるようだ。
ふっくらと柔らかい其処は指先の刺激に直ぐに反応することはない。自慰の経験はあっても、そこまで多くはないからだ。
捏ねられる、体型においてひときわ主張する乳房も、ほとんど芯が通ったように触れられていない生硬さがある。
育ちきった外面とは裏腹に無垢な青さを宿す体は、いよいよもって貞操の危機に、必死に身悶えし始めた。

「ぅくっ、はぁ、…痛っ……!冗談じゃ、ないですよ……っ!」
「そんな汚れた血の子供を宿す、なんて、死んでもッ―――ん、ンぅ…っ!」

女性の手のひらでは包みきれぬ乳房も、下着に支えられているとはいえ身震いするたびに、
仰向けになっても形崩れをしないままゆさりと弾む。
捏ねようとすれば強い弾力が押し返し、指の力に抵抗した。
牙を剥くような抵抗も、魔術も体術も使えぬいまは役に立たず、唇を塞がれて反射的に目を閉じる。

「ぅっ――…んンぅ! …ん、んっ………!」

ぎゅっと瞑った目尻から、頬の稜線をつぅと涙がひとすじ伝う。
純潔はといえばさきほど奪われたが、はっきりと意識あるうちに唇を蹂躙され、いまさらながらの衝撃に打ちのめされた。
舌は嫌がるように逃げたが、手管に長ける相手をやりすごせるわけもなく。
必死に引っ込めようとする一方で、絡め取られ、嬲られた。心地よさが気持ち悪く、不快だった、けれど。
女の肉体は本能に従い、少しずつ熱を覚え始めた。たとえば秘部に触れる指に、じわりとうっすらとした湿りを伝える、など。

オリエ > 「ンぅ……ふ、ぅ……む、んっーーふ、ぁ……」
「注いであげますよ。たっぷりと穢れた血をあなたに……。私と、同じになるんです」

乾いた唇を満たされれば、息継ぎのために唇を離した。
下に残る彼女の粘膜の温もりを嚥下して、狂喜に声を震わせる。
火照りを覚えた頬は、火傷の痕すら消してしまうほど。
酷薄な彼女の冷たさとは裏腹な肌の熱。その火照りを冷まさぬように、
クロッチ越しの恥丘を指の腹で押し上げ嬲っていく。反応の薄さから、経験の少なさを想像させ、内心で舌鼓を打つ。
そもそも、彼女が好色ではないことはわかりきっていたことだが、こうまで露骨な反応を見せられれば興が乗ってしまう。

「安心してください。死ぬまで、大事にしてさしあげます」
「泣こうとも、喚こうとも、貴女はもう私のものですから」

彼女を嬲ったその唇で、痕を残すように彼女の首筋を吸い立てた。
無垢な青さを宿す身体に、否応のない紅い証を刻みこむ。
いくら身悶えしようとも、ろくな力を発揮できない彼女の身体を織り柄の指が弄ぶ。
型くずれしない弾んだ弾力を揉み解し、いよいよとなれば彼女の衣服を魔力を帯びた指先が、裂いた。
下着から溢れんばかりの質量を抑えこみ、どれだけ捏ねても跳ね返ってくる抵抗力を我が物顔で押し潰す。
当然、その下着もあっさりずらしてしまえば、直接その一対を弄り、隠していた先端部分を暴きに探る。
漸く、下着に帯びた湿りを感じれば喜悦に歪んだ唇を薄っすらと開かせて。

「ふふ……口では抵抗してても、感じてるじゃないですか。素直じゃありませんね、アルセイユ」
「ほら、ここ……貴女のおまんこも、じわりと濡れてますよ?」

順風満帆な人生を歩んできた彼女を貶めるべく、淫靡な事実を囁いて、
その証明のために下着越しに弄んだ指は、邪魔な外壁をずらし、温かな隘路へと指を潜りこませた。
手入れの行き届いた指先は、ゆっくりと具合を確かめるように中へ潜り、
硬い爪先で襞を軽く弾いてしまおうか。

アルセイユ > 「はっ……そう、やって、優位に立って満足だなんて……安い女ですね……っ!」
「悪趣味な、……ん、ン……っ!」

彼女は実際に言葉通りの事を行うのであろう。
それを知っているからこそ恐怖と不安がぞわりと肌を駆け上がる。
だがそれでも虚勢を張り、侮蔑の言葉を吐くことを見通されたかのように喉に触れられると、動脈の通う首への唇の侵入を許して、思わず眼を閉じて身をすくませた。
ぢぅ、と吸い上げられる音とともに、僅かな痛み。顔が険しくなった。

「はっ……はっ、ん、く……ッ………!」

特殊な呪符の織り込まれたローブとはいえ、それこそ薄紙を破くように魔力に屈して開かれる。
最初からそうした淫靡な胸ぐりがあったように、レースに守られ、ぎゅっと寄せられ…
その下着に、めいっぱいに押しつぶされてなお、存在を主張するまるまるとした乳房が、深い谷間を作っていることを晒し、支えさえ奪ってしまえば、ぶるん、と勢い良くまろび出る。
色づく乳輪の先端も、僅かに尖る程度であるが、確かな充血の兆し。
異性に晒したことのない場所を見咎められ、ぐっと奥歯を噛んだ。

「……は? ふん、そりゃ、触られてれば濡れますよ、ちゃんと健康体ですからね……」
「もちろん、ン……は、ッ…こんなのより、も……ひとりでするほうが何倍も、気持ちよいです、けど、…ぅっ……!」

息は荒く、彼女の宣言にも果敢に食ってかかる。心地よさはある。しかし、押し流されるほどではない。
だが体が刺激に反応することに、どうしようもない悔しさを覚えているのも事実。
にち…とほのかな音を立てて、内部に侵入してきた指に、僅かな痛みと苦しみ、そして快楽に呻きをあげる。
内部は狭い。濡れ始めたとて指さえ窮屈に締め上げ、弾かれた衝撃には痛そうな声をあげた。
自慰の経験さえ、ほとんどなさそうな、そんな少女のような狭く楚々とした場所には、そもそも守るための茂みすら、うっすらと藤色の産毛が生えるばかりで。

「あぁ、…それとも混血は、そんなに濡れないんですか?…それは、大変そうです、ね…っ…!つくりが、私達と、違、って……!」

腹部に力がこもる。ぎゅう、と指を締め付ける。
せめてもの抵抗に、よろり、と上がった手のひらは、オリエのスカートのなかに、忍び寄る。
そこにある興奮の証でも、なじってやろうと。心折れるには未だ、早い。

オリエ > 「ふふ……。そんな安い女に調教される気分はさぞ不快でしょうね?」
「ーーでも安心してください、アルセイユ。そんな気持ちも変えてあげますから」

憐れむような口ぶりで、オリエは虚勢を張る彼女を慰める。
自己満足な言い分を口にして、赤い痕を残した唇を、ちろりと舌先で艶やかな煌めきを残す。
そのまま、白い鎖骨を、急な坂を昇り、柔らかな胸の膨らみに顔を埋めて貪った。
鼻先を張りのある弾力に押し付け、色づいた乳輪を舌が這い、僅かに尖った充血を見咎めれば、丹念に舌先を摺りこんだ。
程よく膨れ始めれば硬い歯先を立てて吸い上げる。
充血が確かなものになれば、未だ手を付けていな逆側の先端へは指を使い強く抓りあげる。

「ン、ふ……ぢぅ……ん、ふ。 ふふ。ええ、そうみたいですね。こんなに厭らしい身体をしているんですもの」
「ーーあら、それは可哀想に。独りでするよりももっと気持ちいいこと、教えて、差し上げますから。ね?」

胸の谷間から顔を上げ、首を傾げれば長い髪が彼女の身体を擽った。
果敢に食らいつく言葉には怒り時悦に入りじ混じった声色で彼女の退路を塞いでいく。
優秀な彼女が徐々に自らの手で色を覚えていく様に興奮は一入なものになる。
狭い内部を抉じ開けるように指を回し、窮屈な暖かさの素性を探っていく。
指を抽送させ、地側から腹部へ向かって押し上げ、優しく彼女の膣内をかき回す指使いは恋人を愛撫するそれで。壊れ物を扱う指使いは、手練たものだった。

「あら……そんなに『欲しかった』んですか? せっかちですね、アルセイユ」
「言ってくだされば、もっと奉仕させてあげたのに……もう、こんなになってしまいましたよ」

せめてもの艇庫に彼女が忍び寄ったスカートの中。
そこには本来女性にはあるべきではないものが通っていた。
彼女を犯すために創りだした巨大な熱。忍び寄った掌を逃さないと、乳房を弄んでいた掌で彼女の手首を捕まえた。
熱を帯びた長大なそれは彼女の見知らぬものだろうか。
触れてしまえば、走り回った心臓のように脈を打ち、指が回り切らないほどの太さを持つ肉の柱がそこにあった。
喜悦に浮かべた顔で不安に濡れた抵抗する彼女を見つめ、吐き出す溜息は甘く蕩けていて。

「あなたのために……用意、してあげました。これがなくては、子作りできませんものね?」

アルセイユ > 上位者に見下されることに強い反感を覚えるわけではない。長い者には巻かれろというのも自分の心情である。
だが他の誰にも文句を言わせてことのない女としての恥部を、精神肉体ともどもに責められることは、
羞恥と屈辱、そして恐怖と怒り。あふれる感情に、だんだんとよゆうを失わせていった。

「は、ぁう、……っく、…ぁ、同じ女の体に、欲情するなんてっ―――むかし、から、思っていましたが……」
「たいがい、下衆な、ぁ…っ! っう…変態、ですよね、オリエさん、は、……っ……」

だが言動をよそに、体は少しずつ素直な反応を強めていった。
たとえ相手が女であっても、女を知る動きに、初心な体は少しずつ、本当に少しずつではあるが開き始める。
痛みに等しい強い刺激を与えられる胸は、寒さを覚えたように先端をぴんと尖らせる。
生硬い入り口をほぐされれば、指の動きもまた時間をかけてやりやすくなることだろう。
やわやわと締めあげる肉襞は少しずつ粘液の量と粘りを増して、愛撫の助けと鳴る。

「ふぅ…っ……! ンッ…! …ぁっ、……ッッ…! …あぁ…ッ……ぅ、……ッ!」

荒い呼吸のなかに、確かに紛れ込む雌の色香。
普段は澄ましてばかりの顔は、感情を露わに上気して、それを抑えようと口を噤もうとする。
鼻にかかった吐息、少しずつ立ち始める水音。乳房を自由にされ、雌としての喜びを覚え始める体。
それが、今まで以上にびくりとこわばったのは、手のひらに感じる、その熱。
「それ」があることも知っていたし、「それ」を何に使っていたのも、昔から知っている。
使われないために立ちまわっていたのだ。ある意味では、彼女の苦手意識の中核を担っていたもの。

「―――っ、…、………浅ましい、ですね、こんなにして。…そんなに私の身体に、興奮してるん、です、か?」

恐怖に引きつって。手のひらに当たる、その凶暴な熱に、身体は震えたが。
その怒張ぶりに、必死に抵抗を試みた。皮肉げに笑って見せながら、…その逞しい竿に、
ギ、…と爪を立ててやる。どうせ犯されるなら、と、最後まで、恭順の姿勢を見せようとはしない。

オリエ > 「ン……ッ♥」

爪を立てた所で、ろくな力の篭っていない彼女の力は痛みこそあれ、歯を立てられるよりは心地いいものだった。
恭順ではない姿勢は寧ろ都合がいい。そうでなければ『調教』の愉しみは一切の価値を失ってしまうのだから。
窮屈に締めあげた膣内から指を引き抜けば、濡れた蜜を彼女の目の前で味を確かめてしまおう。

「ふふ……。ええ、興奮しています。こんなに綺麗な身体をしているのに、そうならないほうが可笑しいでしょう?」
「下衆で結構。これからちゃんとそれを、味わってもらうんですから」

彼女の手の中で大きな脈を打ち、歪な肉の柱はますますその形を膨らませた。
根本から伸びたその剛直は完全に屹立していた。
スカートを自ら託し上げ、その全貌をカノ時に魅せつける。
白さを残すものの、浅く滲んだ色は過去散々と女性を貫いてきた証。
ピンク色に分厚く腫れた傘は角度を持って延びて、その異様さを魅せつける。
太い血管を巡らせた幹は、「びき……っ」と硬く音を立ててしまうほど。
仰向けにしっかりと押し倒せば、その脚の間に自らの身体を割っていれ、ストッキングを退ける。
彼女の手を掴んだまま、自ら導かせるように、恥丘へとその存在を擦りつけた。

「ーーいくら抵抗を、しても……無駄、ですよ。これからぜぇんぶ…奪ってあげるんです、から……ッ!!」

一切の返答を待たず、膝を立て、オリエは体重を押し込んだ。
経験の浅いアルセイユの膣口を分厚い亀頭が抉じ開け、埋没させる。
窮屈な抵抗で出迎えた粘膜の温もりの心地よさに甘美の声を上げ、
たとえ途中で阻まれようとも、一切の加減を与える余裕もなく、奥まで自らの形を埋めてしまう。
一切の優しさを与えず、アルセイユの肉膜を貫いて、彼女の最奥である子宮口を痛みとともに強かにぶつけさせた。

「ーーーーンぅッ♥ は、ほ、ぉ…ら…ぜぇ、んぶ…入りましたよ? アルセイユ?」

アルセイユ > 眼前に晒されるものに、ひ、と喉を鳴らした。
「実験」の際に男の裸は見たことがあるし、それに対して感慨を覚えたこともない。
だが改めて、自分に対して欲情し、猛々しくそそり立つそれは、もともとの質量も相俟って、
凶器かあるいはもっと恐ろしいなにかのように感じられた。
僅かに黒ずむ肉棒を前に、引きつった笑みから、さすがに強気な色が薄まる。
身を隠そうにも、こぼれ出た乳房は布地もなく、腰を割りこませられれば脚を閉じることもできない。

「は、…奪う、なんて。…ん、ぐ、……ぅ、嫌…ッ…! 処女、奪う程度で、人を、……ぅ、ぅ……!」

眼を見開いて、ぽろぽろと涙を零す。
初心な入り口に押し当てられた、明らかに規格外の熱に、ひくり、と拒むように肉の扉が収縮した。
抵抗の言葉が続かない。めり、とそれが割り込んできた瞬間、身体がこわばった。

「ぃう、…ぁ、駄目ッ…ぃ、や……嫌ぁぁッ!」

一気に身体が押し拡げられる感触に、串刺しにされたように身体がのけぞり、喉を立てた。
ぶぢり、と純潔の証が引き裂かれ、誰も知らなかった肉襞に、オリエの形を教えこまれる。
指一本でも限界だったそこを一息に押し拡げられると、濡れが足りなかったのか強烈な痛みはなおも後押しされ、
僅かに裂ける。血が流れないのは、流れる隙間もなきほどに肉棒をみっちりとくわえ込んでいるからだ。

「ぁっ…ぅっ…! 痛…ぎ、ぃっ……あ"…ッ…や、……抜い、て……おねが、ぃ"……ッ……!」

かふっ、と喉がかすれた吐息を零した。
快楽などなく、激しい痛みは、心理的な喪失感すら覚える余裕もないほどにアルセイユを支配した。
涙を流しつつ、虚空を喘ぎながら、必死に呼吸をしつつ懇願する――しかし。
それとは別に、異変は内部で起こった。子宮口にぴたりと蓋をされた形になる肉襞は、
にゅるり、と微細にうごめいて、オリエの肉棒を締め付けた。
逞しい幹の部分に絡みつき、舐めしゃぶる。雁首の裏側を、裏筋の段差を。血管の隆起を、
まるで蕩かすかのような甘やかな刺激は、すぐにもオリエを絶頂に押し上げるほどの感触を狂暴な剛直に与えた。
いわゆる名器、である。探してもそうそうないような。能力と容姿にある天賦は、床でも発揮される。

オリエ > 「ン、ぅ…ゥッ♥ こ、れ…ふふ…フフフッ♥」

彼女を無理矢理支配してしまった随喜ももちろんのこと、それ以上に与えてくれる甘美な刺激が予想を超えていたものに、ぞわりと身体を戦慄かせる。
激しい痛みを与え、抵抗を削いでしまおうとした企みはおよそ成功していた。
だが予想だにしない程、アルセイユの細い膣内は蕩けてしまうほど甘美な刺激で自らを出迎えてくれた。
歪な形を彼女の中で扱かなくとも、あちらからしゃぶりついて来る甘さに腰が砕けてしまいそになる。
みっちりと埋まった膣内の中で、その刺激に歓喜の声を上げるように、どくん、どくっ、と逞しい肉棒が脈を打って暴れる。
直ぐにでも迎えてしまいそうな絶頂を奥歯を噛み締め、荒い吐息を品なく吐き出して、恍惚な瞳で友人だった彼女を見下ろした。
探すことすら難しい天賦の才を持つ彼女に劣等感すら湧き上がるものの、それ以上に
肉体と精神は彼女を欲した。
甘ったるい心地のため息を吐き出して、一方的に酔いしれたまま彼女を紅い瞳が見つめた。

「あは…ッ♥ 素敵ですよ、アルセイユ。苦痛に歪んだ顔も、可愛らしい……」
「抜いて欲しいんですか……? ーーそれなら、ンぅ……ふ、ッ♥」

彼女の訴えに従うかのようにゆっくりと腰を引いていく。
奪ったばかりの処女の証が引きぬくことで漸く顔を出す。
張り出した雁首の段差が、窮屈に締め付ける内部を擦り付け、蠢く膣内の心地は果ててしまいそうなほど心地よく、歓喜の声を上げた。
雁首を吐き出す手前まで、アルセイユの処女の証に滲み、僅かに湿った竿を引き抜けば、
再び一息で、アルセイユの最奥を満たしてしまう。

「ンぅッ…くぅ♥ ほん、と…すごい、名器。ふふ、私のもの。アルセイユ、貴女は私のものです」
「誰が……抜いて…ッ、あげますか…ッ♪」

肉感のある太腿を掴めば、脚を大きく拡げさせ、何度も激しく腰をグラインドさせる。
ごつっ、ごつぅっ、とアルセイユの子宮を長大な雄の形が揺さぶりをかけ、
彼女を自らの形に開墾していく。一人酩酊を打ったような快楽に酔いしれて、苦痛に歪んだ彼女を味わい尽くす。
しかしながら、多くの女性を味わい、知り尽くしてきたオリエの雄は、激しい中でも彼女の弱い部分を探っていく。
痛みに紛れた痙攣の程を確かめ、ボルチオへとしっかり狙いを定めて強かに突き上げ、溢れる濃厚な先走りが彼女の膣内の潤滑を助けていく。
執拗に雁首で蕩けるような肉壁を引っ掻き回し、反り返った肉茎が天井をごりごりと押し上げて、伸ばしていく。
彼女を雌として開花させ、自らの手に収めてしまうために、絶頂に近づく男根は彼女の中で次第に膨れ上がり始めた。