2015/10/26 のログ
ご案内:「平民区域 カフェ「ペティット」」にフィリアさんが現れました。
フィリア > 「ありがとうございましたぁ~。またのご来店おまちしてますね~?」

ぺこりと頭を下げてお客様を見送る。
おっとりとした喋り声で包み込むような優しい声色。
ひらひらと手を振って扉が閉まるまでしっかり見届けると・・・。

「お片づけしましょうか~・・・。」

急いでるわけでもなく落ちついた手つきで丁寧に、
帰っていったお客様のテーブルを整えて食器をさげる。
洗い場の方へとまわりゆっくりと無駄の無い動きで綺麗に洗っていく。
動きが早いわけではなくて要領がいいのだろう・・・。

「静かになりましたね~・・・。」

静寂に包まれた店内、
営業時間はまだまだある。
誰かこないかなぁ~と待ち遠しいのか、
扉の方を見つめてみて・・・。

ご案内:「平民区域 カフェ「ペティット」」にイルゥさんが現れました。
イルゥ > 扉の向こう側から足音が聞こえたかと思えば、小さな影が店内に入って来る。
その客は人間の少女のような見た目をしていたが、頭には二本の角、そして紅く太い
尻尾を生やしており、人間でないことは誰でも一目で分かるだろう。

店内を見渡し、少女は一つ頷くと、店員らしき少女の方を見やってにこりと微笑みかけた。
その一挙一動はしなやかで、何処か優雅さも兼ね備えている。
十二分に余裕を持った、成熟した動作。
それが、彼女の子供らしい見た目と食い違っているような印象を受けるかもしれない。

「いい店ね。店の営業時間はまだあるかしら? もしそうなら、少しお茶でも飲みたいと
 思っているのだけど」
そう言って少女は、フィリアに問いかけた。

フィリア > 「あ・・・!」

ジーっとみてた扉の方角、
人影が眼に留まったとき同時に嬉しそうで柔和な笑顔がこぼれる。
お出迎えしようと彼女の近くまで行き、
まずは丁寧にぺこりと一礼。
自分の嬉しさとお客様ということで柔らかな微笑みを彼女へと送り返す。
・・・彼女の容姿を見たところ角二本、尻尾、
可愛いなぁ、とかちょっと思ったりして・・・。

「いらっしゃいませ~、お店の営業時間はまだ大丈夫ですよ~?どうぞ、こちらのカウンターの席へお座りくださいませ~。」

そう招き入れるように椅子を引いてあげて、
メニューをカウンターテーブルに置いて、
こちらへどうぞ?と手で合図をして見せた。

イルゥ > 合図を受ければそれに従って、カウンター席へと足を運ぶ。
そうしてすっと椅子に座ると、カウンターに置かれたメニューを
何やら真剣な表情で、吟味するように見ている。
ややあって、その全てを読み終えたのか、満足したように一息つくと同時に
表情を和らげて、フィリアの方へ向き直る。

「こういう時迷ってしまうのが私の悪い癖なの。……そうね、可愛い店員さんの、
 おすすめのメニューを教えてくれるかしら? 出来ればそれを、お茶と一緒に
 頼みたいわ」

そう言って、メニューを持ってフィリアの方へ差し出すように近づけた。

フィリア > メニューをみている様子を伺う、
一息ついたのが眼に映れば《注文が決まったのかな?》と予想。
彼女の視線がメニューからこちらへと向けられ、
視線が合えば言葉を待つようにうずうずとして。

「えへへ、迷ってしまいますよね?沢山ありますから・・・え!?、えっと、そ、そうですね~・・・、分かりました、ベリーソースのパンケーキとお茶をご用意させてもらいます~。少々お待ちくださいね?」

可愛い、なんていってもらえるなんて予想してなかったからか若干驚きと頬が手にうっすら染まる。
メニューを受け取っていそいそとカウンターの裏側へはいり調理を開始し始める。

パンケーキ2枚と甘さを控えた生クリーム、
そこにラズベリーやクランベリーの各種を綺麗に盛り付け上からベリーソースを鮮やかにかける。
お茶は風味がきつすぎないハーブティーを用意して・・・。

「は~い、おまたせしましたっ、どうぞ~?」

机の上にパンケーキのお皿とハーブティーを丁寧に置き、ナイフとフォークもそっと手元に沿えて置いた。

イルゥ > 可愛い、という言葉を投げかけて、彼女の頬が朱に染まるのを見れば、くすくすと、
口に手をやって小さく笑う。

「あら、何となく雰囲気から感じていたけれど、やっぱり初心なのね、貴女。
 本当に可愛いわね、ぺろりと食べちゃいたいくらいよ」

そこまで言って笑いながら、食べたちゃいたいは冗談よ、と付け加えて語を継ぐ。

「私、イルゥって言うの。ここの近くで『紅竜の舞踊亭』って名前の冒険者の
 宿をやってるのよ。もしかしたら、ちらっと聞いたことくらいはあるかしら?
 今は、少し休憩してるところ。外から見て良さそうお店だったから、
 入ってみたけど正解だったわ。こんなに可愛らしい娘に出会えたんだもの。
 あとは料理の味が良ければ常連になりたいところね」

机の上に並べられたパンケーキとハーブティー。
まずハーブティーを一口。それから、パンケーキを一口。
小さな口に、それぞれ少しずつ。
ややあって、イルゥは再びにこりと微笑んだ。

「素敵な、優しい味ね。これは、貴女が作ったのかしら?」