2023/06/09 のログ
ご案内:「魔族の国」にルカさんが現れました。
■ルカ > 「ちょっっっ、とぉぉ―――――! 誰かいないの、これ、はずしなさいよぉ!」
ガチャガチャと無駄に枷を打ち鳴らし、声を限りに叫んでみたが、
応えが返ってくるどころか、誰かが近づいてくる気配すら感じられない。
ひとを牢獄になどぶち込んでおいて、誰も見張りにもついていないのだろうか。
それはもちろん、頑丈な石壁に手首足首をそれぞれ枷につながれ、大の字に磔にされていては、
たとえ首に魔力封じの首輪が填められていなくても、手も足も出ない、逃げるなど不可能ではあるけれども。
それにしても、ずいぶんナメられているのではなかろうか―――――気に入らない。 とても、気に入らない。
そもそも。
「ねぇえっ、あたし、人間じゃないんだけどぉ!
こんなところに、押し込められなきゃなんないような女じゃ、
ぜぇっったい、ないんですけどぉ!」
記憶もろくにないけれど、絶対、自分は大物であるはずだと思っている。
だからこそ、まるで無力な人間の子供のように扱われていることが、屈辱でならなかった。
わめいても、ガチャガチャと耳障りな音を響かせても、今のところすべてが無駄なようで。
それでも、おとなしく誰かが来るのを待つ、なんて選択肢は、小さな頭のなかにはなかった。
たとえ、わめいて暴れた分だけ疲労がたまるだけだとしても―――――絶対、大人しくなんてしてやらない、と心に決めているのだった。
ご案内:「魔族の国」にスミデーさんが現れました。
■スミデー > 「ほー、こいつはまたイキがいいというか、元気がいいというか、こういう奴はなかなかいいな。
身体は小さいけど、長持ちはしそうだし、悪くなさそうだ」
(本拠地へと魔物採取の旅から戻ってくれば、地下牢へとイキの良い娘を捕まえて繋いである、そう聞いて。
取り敢えずどんな娘かを確認しようと、地下へ続く階段を下りて行き、少女が枷で拘束されている牢屋へと近づいて行けば、大きな声で騒いでいるのが聞こえ、これだけ元気ながら魔物の苗床に使っても長く持ちそうだと、どこか楽しげに牢屋の前へと立って少女の様子を窺う)
「よぉ、初めまして、お嬢ちゃん。
人間じゃないなら寧ろ好都合でありがたいな、その方がいい魔物が産まれそうだし。
へぇ、綺麗な目をしてるな……それになかなか可愛らしいし、こいつはなかなか楽しめそうだな」
(檻の鍵を開けて、中へと入っていき少女の顔を覗き込んで左右で瞳の色の違うオッドアイを見て綺麗だなと感想を言って、そして可愛らしい容姿に嬉しそうな笑みを浮かべれば、魔物を召喚してピンク色の触手を持ったローパーを呼んで、いやらしい笑みを浮かべる)
■ルカ > 待ちに待った誰かの気配、近づいてくるその人物の鼓膜を、
とっておきの罵声で引き千切ってやりたい、と意気込んでいたのだが。
現れた人物の発現が、あまりにも不穏であったものだから―――――呼吸が、止まる。
「な、――――――――――……」
あ、と大きくあけた口を閉じるのも忘れ、男の台詞を最後まで聞いてしまってから。
遅ればせながら、ぞわ、と、背筋に寒気が走り。
きっと眦を吊り上げて、色違いの双眸で男の顔を、きつく睨み据えながら、
「ふ、ざけんじゃな、いわよ、誰よ、アンタ、いったい、なんの権利が、あって、
―――――… じょ、だん、でしょ、なに、考えて……っ、」
見なければ良かった。
男の手もとにあらわれた、桃色の触手をうねうねさせた魔物。
全身の肌が粟立つのを感じつつ、ガチャ、とひときわ鋭く、四肢を食んだ枷を打ち鳴らして。
「そんなもの、出して、なんのつもりよ……!
いっ、言っときますけど、ね、あたし、あたしは、
そんなも……のと、まぐわうなんて、ぜったい、ごめんだから……!」
声が上ずる、からだが、震えて止まらなくなる。
人間ではなくたって、子供の姿をしていたって、いちおうはレディの端くれなのだ。
そんなものと交わらされるなんて――――考えただけで、気が遠くなりそうだった。
■スミデー > (場所を移動致します)
ご案内:「魔族の国」からスミデーさんが去りました。
ご案内:「魔族の国」からルカさんが去りました。