2023/05/02 のログ
■ラスト > (奇襲を仕掛けた側としては、焦る頃合で在ろう
今居るのが全戦力であるのか、そうで無いのか迄は判らぬが
此の儘膠着状態を保たれて居ては奇襲の意味は無い
撤退か、其れとも何らかの策を講じて扉を、壁を破るか
――後者が可能であれば、もう既に行って居るだろうが。)
「―――……敵の後続を狙撃しろ。
範囲魔法で薙ぎ払っても構わん。 当てれば良い、気勢を削げ。」
(指示を送る。 扉部分に密集している敵兵よりも、其の奥
動く事無く固まって、防備を固めて居る辺りを目掛けて
指示に従い、側近の一人が詠唱を始める。 其の防備をもう一人の側近が行い
程無くして放たれるのは、強烈な雷の魔力。 ――己が、部下に仕込んだ物。
刹那、敵陣の魔法防御が展開され、襲撃に抵抗する、が。)
「――――成程、其処か。」
(その動作で、向こうが最も守らねばならぬ場所が、判る。
防御陣の中央部、恐らくは其処に、敵の首魁が居るのだろう
激しい炸裂音と共に、其の周囲へ雷撃が被害を与える
其の防御魔法を破るには至らなかったが――場所が分かれば、後は、逃さぬ)。
ご案内:「魔族の国」からラストさんが去りました。