2023/05/01 のログ
ご案内:「魔族の国」にラストさんが現れました。
ラスト > (其れは、喧騒と言うには少々と荒々し過ぎた。
城壁たる場所へと押し寄せる魔族の群れ、或いは、軍と呼べる物
明らかにそれが、領土侵犯であると理解出来るで在ろう光景

堅固な城門で在るが故に、未だ、破られる事無く其の侵入を防いでは居るが
前触れの無い奇襲は、鎧都市と謳われた強固な城門に軽くは無い傷を負わせている

――とは言え、だ。)

「―――――……何が喧嘩を仕掛けて来たのか、判るか?」

(問う言葉は、傍らの側近に掛けられる

襲撃を受ける理由には事欠かぬ、いつ何時、挑まれる事が在っても不思議はない
強き者が奪い、弱き者が奪われるのは、魔族の、そしてこの世の真理だ
だが、己の不在を狙い、宣戦布告も無く仕掛けてくるのは中々に良い性格をしている
幸い、きまぐれに戻って来た事で、対応が出来る様になった訳だが。)

「―――――……奇襲を狙って、きっちり城門で止められて居れば、話にならんがな。」

(――既に城門など破り、城まで辿り着いておかねば
奇襲の意味が何もない、と、肩を竦め乍ら、城門の上で階下の戦況を見下ろす

焦りは微塵も見えぬ、落ち着いた様相で敵陣の最中を見据えながら
時折、放たれる矢や魔法の炸裂を、纏う魔力の壁の身で弾き、撃ち落とす

――逃げも隠れもせぬ、己は此処に居ると、そう、主張して見せるかに)。