2023/04/12 のログ
ご案内:「魔族の国」にボスさんが現れました。
■ボス > 「……馴染む。うむ、馴染むぞ。やはり地元はいい」
深呼吸をしながら城下町を歩く、一見人間の男にしか見えない存在。
堂々と人間が魔族の街を歩くなど考えられないことだが、周囲の魔族たちは皆遠巻きに眺めるだけだ。
視界内に確保しつつ、安全と思われる距離をとる。正体不明の化け物に相対した時の対応は人間も魔族も変わらない。
「認識されるってだけで素晴らしい。声ぐらいかけてくれてもいいんだがな」
煙草に火を点けて、露店を見て回る。男を中心に円状の空白ができた。
少し寂しそうな表情を浮かべるが、それでも人間の街で誰にも気づかれないよりは余程マシだ。
勇気を持って話しかけてくる、あるいは逃げない存在がいればいいが――
■ボス > 「しばらくはこっちにいるかぁ……?」
何事か考えながらぶらぶらと街を歩く。
通りの角をあてどなく右に左に曲がり、姿を消した。
視界内から消え去ったことを確認した魔族たちはほっと息をつき、日常へと戻っていった。
ご案内:「魔族の国」からボスさんが去りました。