2023/03/30 のログ
ご案内:「魔族の国・蛻の殻の魔王城」にネヴェドさんが現れました。
■ネヴェド >
魔族の国の何処か
巨大な黒壁の城が在った
そこはかつては、勇猛を誇る魔王の居城であった
しかし今はそこに魔王の姿も、それに従う魔物達の姿もない
内部は荒廃し、玉座の間の絨毯には大きな剣が一振り突き立てられていた
その大剣の前に、長身の女が一人佇む
長い黒髪を流し、目立つ金色の角の向こうに覗く翠の瞳は妖しげな光を灯して
「……」
表情を変えず、言葉を発さず
なにかの証を手にとるように、ゆっくりと床に突き立てられた剣の柄に手を伸ばす
音もなく引き抜かれた大剣は、持ち主の激闘を語るかように刃毀れをその刀身に傷として残していた
ご案内:「魔族の国・蛻の殻の魔王城」にラストさんが現れました。
■ラスト > (かつての栄華は今は失せ、其処に在るのは名残ばかり
其の中を、歩む影がひとつだけ存在した
玉座の間へと、入口より影は歩み入る
放浪の民を思わせる其の出で立ちで、剣を携える女の姿を見据え
其の背に、言葉を向けるのだ。)
「―――――― 失われた王冠が、戻って来たか。」
(――静寂に包まれた場内、音を発する物は唯、相手と、自らのみ
傷付いた刀身ながら、僅かも其の威を失わぬ大剣に、映り込む女の姿は
果たして、どんな感情を映して居たのか。
――其処までを、窺う事は叶わぬやも知れぬが)。
■ネヴェド >
投げかけられた声に女は振り返り、向き直る
向けられた翠玉の視線は冷たく、そこに所謂"人らしい"感情は感じられない
長身である女から見ても十分過ぎる程の巨躯
そして、王冠と口にする、その言葉に恐らく自分のことはどの程度かは知見があるのだろうと
「──留守の間に」
女が口を開く
「我が所有者は、その権を失ったようだ」
薄く細められた眼を再び、手に携えた剣へと向ける
「より強き者が打倒し、より弱き者は討たれる。掟なれど、その最後を目にすることが出来なかったことが悔やまれる」
淡々とした口調は大きな感情の振れ幅を感じさせない
その刀身に映る背後の魔族の雄の姿を鏡越しに見るように、そう言葉を続ければ
「蛻の殻となった此処に、何用だ?」
静かに、そう問いかけた
■ラスト > (――怜悧な瞳。
この世の全てに興味を抱かぬ様な、冷たい感情が向く
己が問い掛けた言葉に応え、己が問うた名の、其の者で在ると判れば
紡がれる言葉を、黙して暫し聞き入るだろう。)
「―――――……強い雄だった。 実の伴わぬ"王"を名乗る連中と違ってな。」
(――だが、討たれた。 其の事実は、何よりも女が携える剣が語る
惜しむ声音でもない、ただ、事実を、淡々と述べる様に言葉を向け
其の上で――歩みを進める。 女へと向かって、静かな足取りで。)
「虚ろとなった城に、戻って来た者が居ると聞いた。
……王冠の存在も、耳にしたのは最近だ。 詳しく知って居る訳では無い。」
(声が、女に近付く。
女に敵意が在れば、既に、其の間合いへは踏み込んで居よう
其れでも尚、歩みは微塵も、怖れを見せぬ。
王冠たる存在を、静かに見下ろし乍ら、其の瞳を女の瞳に重ねれば。
――何用かと、そう問われたなら、其の時に。)
「――殺したのは、俺だと言ったら貴様は如何する?」
(――其の瞳は、王冠たる女の、其の意思を見定める様に。
怒り、恨み、或いは恩義や忠誠。 何であれ、それらは復讐の理由となり得る
だから、姿を見せたのだ。 ――機会を与える為に。
主たる王を殺した、己を討つ、其の機会を)。
■ネヴェド >
主を殺した
その言葉に、女の表情が揺らぐ
感情は冷えていたのではんく、自ら冷たくしていたのだと理解る様に
「──…貴様が?我が主を?」
一瞬揺らいだその感情は、再び冷え切り
冷たい光を宿した瞳が鋭さを増して歩み寄る雄を射抜く
「戯言で口にするならば後悔しよう。
そう嘯くのであれば、我は貴様が我の所有者たる器か見極める必要がある」
主の最後をその瞳に納めることは叶わなかった
この場に現れたこの男が本当にその手にかけたのか
それに相応しい力の持ち主であるのか──自らの存在理由にも関わるそれを
「力が在るならば示してもらう。我を要らぬというならばこの場で斬り捨てろ。そのどちらもかなわぬならば…」
手にしていた大剣を床へと突き立てる
刃の切っ先が如く細められた翠玉の瞳
それを皮切りに女の身に尋常ならざる魔力が滾り、玉座の間を鳴動させる程に、迸ってゆく──
■ラスト > (――どんな反応を見せるのか、見定めて居たのだろう。
氷のように冷たい瞳に揺らぎが混じり、感情が、其処に揺らぐ
陽炎の如くに昇り立つ、怒りか、其れとももっと別の
其れこそ、己には肖り知らぬ、"王冠"としての感情や矜持なのかも知れぬ
だが――其れで良い。 其れが何よりも一番"判り易い"
同じ様、感情に乏しかった顔に、僅かに笑みが浮かべば
空気をも震わせる膨大な女の魔力に晒される中、口端を吊り上げ。)
「そうだ、俺が殺した。 俺が奪った。
だが、如何やら全てを奪えた訳では無いらしい。」
(脆弱なる者ならば、遡る魔力に圧に気圧され
其の儘精神ごと押し潰されて仕舞いかねぬだろう、其の中で
僅かも揺らぐことなく、真っ直ぐに相対せば
――踏み出す、嵐の中心へと向けて。)
「―――俺を殺すか? なら、試して見ろ。」
(ばちり、鳴動の中に、閃光が弾け始めよう
空気を震わせ、小鳥が千々鳴くかの様に、魔力が雷と化して、女の魔力と反発する
其の上で、歓待しよう。 女が、己を試す事を。 そうして――己を、殺さんとする事を)。
■ネヴェド >
目の前の魔族の雄に、名君たる風格は感じぬ
感じるとすれば、獰猛なまでの闘争心
───名のある魔王ではあるまい
その見から溢れ出す魔力を迸らせながら、一歩、一歩踏みしめるように間へと歩みを進める
魔王の戴く宝冠、力ある者が手にする象徴──魔王に次ぐ、その力を隠すことなどせず相対する
「殺す?──いや」
小さく首を振り、否定する
「貴様が我が主を屠った当人であるか否か、試すだけだ。その結果として──」
足を止め、その両手を掲げるように眼前に曝け出す
広げられた両の掌、それを砲口として──
「殺してしまうことはあるかもしれないなというだけだ…」
反発する魔力の雷を打ち破らんと、凝縮された魔力の塊が放たれる
常人であればその身に受ければ一溜まりもなく五体が吹き飛ぶだろう、暗黒の魔力の奔流が襲いかかった──
■ラスト > 「――――其れで良い。」
(笑みが、深くなった。
強者を眼にして、畏れるのではなく――歓喜して居るのだと知れるだろう。
凝縮された魔力の奔流を前にしても、避けると言う選択は在り得ぬ
此れが戦いで在れば、殺し合いで在れば、手段を問う必要もない
だが、此れが証明であると言うなら、力を示さぬ道理もない
故に、避けぬ。 裂帛の一撃を、自らの両腕にて待ち受ければ
一瞬、空気が揺れ、衝撃が玉座の間、崩れかけた壁面の皹を深め。
受け止めた雄の両脚が、床面へと僅かに減り込んで、其の衝撃を重さを示しながら。)
「――――――……だが、遊ぶ道理はない。
……貴様の主だった男を、侮辱する心算も無いからな。」
(――魔力が、膨れ上がった。
雷が、空気を裂き、無数の悲鳴を鳴動させる
女が放った魔力を、まるで、硝子玉を握り潰す様にして破砕しては
刹那、撒き上がる爆風。 砂埃を舞い上げ、僅かに視界を覆い尽くした、其の一瞬に。
肉薄し、爆風を突き抜けた男の片腕が女の首元を捕らえ
其の身を、冷たき石畳に捻じ伏せようとするだろう)。
■ネヴェド >
放たれた一撃は、その身に未だ残る主──魔王の魔力の残滓によって強化されたもの
あるいは主たる魔王であれ、その一撃を不意に受ければ軽症では済むまい
故に、目の前の雄が示したその力は余りにも象徴的なものだった
この雄が、主たる魔王の力を超えたのだと雄弁に語るように──
「──あ…っぐ!!」
目の前で巻き起こる光景にその眼を見開いたままに、
男にとっては細首であろうそれが捉えられ、女は為す術もなく床へと捻じ伏せられる
驚愕、あるいは、誤算。主の力の残滓を伴い放たれた一撃を正面からいなされては──
「なる、ほど…っ…──」
こほ、と咳き込みながら、自らを組み伏せる雄の顔を見上げる
魔王の戴冠として在り続けた故の本能と直感が告げていた
今、自身の所有権を有しているのはこの魔族の雄である──と
■ラスト > (女の細首を、其の気になれば容易く圧し折れるであろう指
だが、要らぬならば、と自ら告げた女を、死に至らしめる事はしない
己を見上げる瞳に、先刻までの怜悧さが僅か、薄れて見えたならば。
首元に込めて居た力を、僅かに緩めた。)
「……既に亡き王の力と、貴様の力を併せたとて、俺に敵う道理もない。
……俺の名は、アラストル。 ……証明には、十分だろう。」
(幽閉されて居た女に、かつては無名であった其の名を知る術は或るまい
指先に、掌に、女の苛烈な魔力を直に受け止めた残滓であろう熱が残り
触れる女の肌に、首筋に伝うか。)
「……勝利し、奪い取るのが、あの男と貴様の流儀だろう。
恨みはない、謀りも無い。 だが、勝利した以上、あの男の全ては俺が奪う
貴様もそうする心算だ。 ……俺と共に来い。 主無き王冠に、意味を与えて遣る。」
(――復讐ではない。 ただ、強者に挑み、勝利し、奪った。
結果王の消えた国は滅び、女は、主を失った。 其れだけ。
女が、王冠で在る事に自らの存在価値を見出すのならば
今、其の価値を与えて遣れるのは、己を置いて他には居まい
――如何する、と、唇が紡いだ)。
■ネヴェド >
「──王としては些か荒々しく、精細さに欠ける、しかし───」
その十全たる力と、力在る者として君臨する器は──自らを戴冠するに値する有資格者に他ならない
聞いたことのない名を魂の奥に刻みつけるように胸の内で反芻し
降りかかる言葉──共に来い、と…主なき王冠に意味を与える、と──
「──かつての我が主は」
小さく、唇が動き、言葉を紡ぐ
「我が手中に在ることに執着し、身を滅ぼしかねぬ危うさも持ち合わせていた──」
「……アラストル。我が所有者に相応しき魔族の雄"ゆう"。
力在る者の象徴をその手に抱く、それが何を意味するか…」
力に囚われし者が、同じ様に奪おうとその身を狙い、襲うことも増えるだろう
氷のような冷たさを感じさせていたの光は揺らぎ、潤いを見せる
どこか虚無を覗くような表情もまた、少しばかりの緩みを見せ、微笑みともとれるように薄い唇を撓ませる
「…いえ。その覚悟もなく言の葉を零すことなどないのでしょう。
"私"はネヴェド…ネヴェド・ウルスラ。魔王の戴く冠(グルゴレト)の名のほうが通りは良いでしょうか」
深く息を吐くと、言葉の遣いも変わる
棘にも似た警戒の雰囲気は解かれ、その身を委ねても良い、というようにその細い肩からも力が抜けていた
その存在として…肉、霊、魂──それら全てが、己が所有者として雄…アラストルを認める、その証か
女の下腹部に刻まれた魔王刻印の形状が、荒々しい稲光を模した意匠に変化し──その手に、証となる魔王の指輪が現れる
「──私のことは如何様にもお呼び下さい。この身も心もその全てをその手に…我が主、"魔王"アラストル」
■ラスト > 「其れは寛容さが必要だな。 俺は御綺麗な血筋じゃない。」
(貴族でも、王族でもない。 何物でも無い、アラストルと言う個人。
其れが、新たに王冠を手中に収めた男の見栄も無い正体なのだ、と
嗤い、そして、首を戒める指を滑らせ、女の顎先に添えた。
警告めいて紡がれた、かつての"王"の姿
王冠への過剰な執着は、自らを惑わせる要因になり得る、と言う事か
失う事への恐れ。 其れに囚われた者が破滅の末路を辿る事等
奪い続けて来た己こそが、良く、知って居る。)
「……貴様が俺のモノとなったとて、何も変わらん。
確かなのは、強きが奪い、弱きが奪われる、其れだけの摂理だろう。
王冠に目が眩んだ連中が、今より多少襲い来たとて些細な事だ。」
(――眼前に、浮き上がる指輪。
そして女の肉体に刻み込まれた新たな紋様こそが、己が所有と書き換わった証
その指輪に、自らの指を通せば、王都、そして王冠としての主従は結ばれよう
そうして、指輪が通された其の指を一瞥した後、するりと
意匠を変化させた女の下腹部へと、その指輪を、指先を、滑らせ、触れて。)
「―――人前では、ラストと呼べ。
そうでなければ、何方で呼ぶかは好きにしろ、ネヴェド。
それと…、……触れて判ったが、まだ全快では無いだろう、御前。」
(――ひとつ、問う。
女の警戒や緊張の糸が融けた事も在るだろうし、女が囚われて居たと知って居た事も在ろう
先刻、己へと放った一撃で、其の力の大部分を"持って行かれて居る"だろう、と
刻印の真上を、抑えつける様にして圧しながら――そんな指摘を)。
■ネヴェド >
敵が増えることを瑣末事とと断じる
力在る魔族としては珍しいことではない
しかし襲い来るのはいずれも魔王たる資質を揃えた者であることもまた事実
それすらも含み、些細であると言うのであれば豪胆であると言う他ない
新たなる主の指がその細い顎先に滑れば、僅かに頬が紅潮する
身も心も、とは文字通り
所有者となった魔王に対して女はその全てを捧げ、心酔する
契約の証たる指輪を身に着け、刻印を触れられればそれはより確かなモノとなって表面に現れ始め…
「──では、衆目の中ではラスト様と…。…二人きりの時は、アラストル様と呼ばせていただきましょう」
薄く細められた眼、口元に小さな笑みを湛え、新たな王の誕生の歓喜をその身に感じていた、が…
「──何れか時を忘れる程に幽閉されておりました故、しかして、魔王刻印の繋がりにてアラストル様より授かる加護にてそう遠からず、以前の力を取り戻すことになるか、と……」
ぐ、と柔らかな下胎を刺激され、その豊満な身体を震わせる
横に流された緑の瞳は僅かに潤みをみせ、直接的でない返答を返しつつも内心の"期待"を映すように──
■ラスト > 「―――……いずれ、全て食らう事になるからな。」
(なら、早いか遅いかの差でしかない、と。
言い放ち、指に嵌めた指輪の硬質さを、女の胎へと押し付ける
稲妻の形を辿る様に指輪を押し付け、其の内に自らの指で辿りだし
目線を逸らした女の横顔を、僅か双眸細めて見下ろせば
組み敷いた其の身を、緩やかに開かせ、己が前に晒させる
王に心酔し、王に全てを捧げると云う、王冠の存在意義を果たさせながら
遠からず回復して行くという其の身を、されど、赦す事無く。)
「―――其れでは遅いな。 御前には十全に働いて貰う。
弱り切った姿で、俺の部下の前に晒し者とする訳には行かないからな。」
(――身体を重ね行く。 女の身を、己が体躯と言う檻の中に閉じ込める様。
両脚を割り、其の身に纏う黒の薄布を手で退けながら
顎先を僅かに上向かせ、其の唇を、奪い去る様に重ねれば。)
「―――……染め変えて遣る。 あの男の残滓すら、な。」
(囁きと共に、女の秘裂へと、其れは突き立てられた。
決して、女としては華奢では無い其の肉体を、蹂躙せんとする雄の熱杭
豊満なる其の魔性の肉体を、屈服させんとする凶悪為る魔性の威容が
ずる、ずぐ、と粘膜を掻き乱しながら、胎の奥までを拓いて行く
女の胎に、其の蹂躙の気配が浮き上がる程の淫蕩さと、獣の如き圧倒を示せば
――其の果てに、胎の奥を、抉ると共に。 下胎の稲妻を、なだらかに歪ませた)。
■ネヴェド >
「、──ぁ」
長身である女を軽々と覆う巨躯
靭やかながら強固な雄の肉体
その精悍さ、有無を謂わせぬ振る舞いに、冠たる女の肢体は悦びを覚える
「──ぉ、仰せの、侭に──、ん、っぅ」
薄布に包まれていた、白く妖美な女の肉体が顕になる
巨躯の男の手に余る程に豊かな乳房は僅か重力に負けるように撓み、柔らかな肉質を誇示し、
肉付きのよい腰回りから緩やかなカーブを描く臀部もまた、雄の獣欲を唆るためにあるかが如く
過去の魔王を魅了するに足る淫靡な雌の肉は、自らを喰らう雄の硬質な肉によって押され、形を変えてゆく
柔らかな唇を塞がれると小さく濡れた声を漏らし、求めるように舌を差し出して──
「─、は、っ…♡ ぞん、ぶんに…染上げて、下さい、ませ…魔王、さま───ひ、あ゛…ッ♡」
まるで自分の肉体が少女のものになってしまったかのような錯覚を起こす
魔王を迎え入れるべく熱く蕩けた肉孔は、その巨槍に穿たれみぢみちと歓喜の悲鳴をあげる
すぐにもその先端は胎の入口を穿ち、ごり、ごりゅっ…と、下腹部の奥に強烈な圧迫感と犯される快楽を与えられ
硝子の切っ先のようだった表情は淫蕩に熔けた、甘い雌の貌へと変わり、新たな主の全てを受け入れるべく、その手を大きな背にまわし、雄の下で律動のたび、熱のこもった鳴き声をあげて──
■ラスト > 「―――……魔王、か。
……いずれ、そう呼ばれる様になるなら、其れも一興か…。」
(――自らを、王、と名乗る性質では無かった。
王とは、何かを統べ、支配し、統治する者であると言う自らの論が在るが故に
浅はかに王を名残る事を嫌って居た、と言う事も在る。
だが、王の冠を手中とした今、王と言う言葉は己と共に在る
なれば、己が負うと―魔王と称される存在となる事を、厭いはすまい
口付けを交し、女の顔を間近に見据えながら、己が身体を密着させる
抱き潰す様な力強さで、其の肉体を抱き締め、ゆっくりと其の身を抱えれば
搾り出された女の濁った声を、一層、引き摺り出すが如くに苛烈な律動で
刻印の直下、王のみに捧げられるべき肉の器を、繰り返し抉り抜き。
――そして女を抱えながらに、身体を起こした。)
「………来い。 御前に相応しい場所が在った。
胎を開けよ。 貴様が戻るまで待たなかった侘びと、諦めず戻った褒美代わりだ。
……御前を歓迎してやる、ネヴェド。」
(立ち上がり、歩む。 一歩、一歩、絨毯を歩み進んで行くのは、主を失った玉座
その椅子に、振り返り、ゆっくりと腰を下ろせば、自らが王で在る事を示しながら
自らの上に跨らせる女を、今度は奉仕させるよう、下から翻弄し、突き上げ
揺れる乳房を両掌で鷲掴みとしながら、徐々に結合を深め、翻弄し。 ――身体を、そして子宮を、躾けて行く)。
■ネヴェド >
強靭な両の腕に抱き竦められながら
衝き上げられ、甘く吸い付く肉壺を荒々しく抉られる
そのたび、魔王の冠たる女は甘く喘ぎ、貌を蕩かせた
この女であればどう扱おうと壊れず、自らを信望し、その全てを捧げるだろう
言葉なくともそれが伝わる程に従順に、されど油断すれば雄の骨をくびき抜かれるやもしれぬ快楽を与えてくる
そんな魔性を抱き、行き着く先は荒廃した魔王城の玉座だった
かつて、数十年とも数百年とも知らぬ過去に女がその傍らに控えただろう、王の椅子
その上で、腰を降ろした新たなる王、自らの主の名を呼びながら
「あ、アラストル、様…ッ──恐悦、至極に御座います──、っあ♡ ひぁ、んっ…ッ♡」
無骨な指が豊かな乳肉を拉げ、深々と突き刺さった肉杭が下胎を衝き上げる
歓喜のままに子袋は降り、その先端に口吻するかが如く、その熱を求めてゆく
■ラスト > (強き王で在ったと言う認識は在る
だが、其の王が何という名であったかは知らぬ
名に挑んだ訳では無いのだから
玉座を穢すのではない、既に己が奪い取った席である以上
何人たりとも、其れを咎められる者は居るまい
蹂躙の果て、女の身体を抱え込み、僅か足りとも逃さぬ様にと閉じ込めながら
降り切った子袋へと、待ち侘びる其の空虚へと、熱塊を捻じ込んで。)
「――――――………雫も残さずに、啜り、飲み干し、食らい尽くせ。」
(――弾ける、精の濁流。 そして――激烈なる、魔力。
主たる己が魔力を分け与え、消耗して居た女の肉体へと半ば強引に食らわせる
其の身に、かつての王の力の残滓が残って居たとて文字通り
全てを塗り潰し、染め上げて、雷の魔力を浸透させよう
――そして、自らの、雷の力をも、帯びる事を赦すのだ
女が離れる時は、己が潰え、死ぬとき。
ならば、最早惜しむ事は無い、女の存在が此処より、己にとって最も重要となるのだから)。
■ネヴェド >
「ッ、ぅ──~~~~~ッ」
雷に撃たれたようにその身を激しく震わせ、跳ねさせる
その動きさえ、己が王の巨躯に抱き竦められ、その腕の中で果ててゆく
柔らかな腹の奥の奥に確かな熱の濁流を感じながら、やがてはその白き肢体を浅黒い雄の肉体に擦り寄せ、荒く浅くなった呼吸を繰り返す
渦巻くような精の吐露を一心に飲み込み、それに宿る魔力が刻印を朧気に輝かせていた
長く幽閉され一度は魔力が枯渇しかけていた肉体に新たな主によって力が満たされてゆく
──己にとっても最も重要な存在となるのは、女にとっての男も同じ
その隣に在り、肉体を重ね、寵愛を賜る
最も力ある魔王の所有する宝冠として、強く、気高く、美しく
時には荒ぶる欲望を満たさせ、淫靡に、魔性の姿を晒す
「っは…、はぁ…っ……はぁ…アラ、ストル、様…」
浅く荒くなった呼吸に肩を上下させながら、未だ繋がったままに口吻を求めるよう顔を寄せる
その存在を己に刻むかのように深く、深く唇を重ねて──
──この男が自分の所有者たるは如何ほどの年月となろうか。
長かろうが短かろうが、女にとってそれは問題ではなく
いずれ討たれ朽ちるその時まで、己が最も王に必要な存在として共に在る
幾度も繰り返したこと
しかし今宵この城に現れた魔族の雄は、魔王という肩書きを望まぬ変わり者と言っても良い
そんな新たなる主にほんの僅か、生まれた"永遠"という名の期待を、その胸中に秘めていた──
■ラスト > (――求められる口付けに、求められる儘を与え、応え
其の胎を自らの熱で満たし尽くして、飽和させる
上擦った声を幾度も繰り返して喘ぎ、己が名を呼ぶ女を
最後まで、己と言う檻の中へと繋ぎ止めながら、幾度も、幾度も。)
「―――……休め。 ……俺の隣にいる限り、俺が求めるのは万全の御前だ…。」
(――未だ、まだ、つかの間の休息を。
帰還した王の冠にとって、切り替えるには十分な時間と為ろう
そうして、何時し其の身を率いて、新たな主は、帰還する
歓迎と喝さい、そして、何よりも畏怖を以て、女は迎え入れられる筈だ
先の事等誰にも分かるまい。 ただ、一つ言える事は
この瞬間、王の冠を頂く、新たな主と従者の物語が、始まったと言う事だ――)
ご案内:「魔族の国・蛻の殻の魔王城」からネヴェドさんが去りました。
ご案内:「魔族の国・蛻の殻の魔王城」からラストさんが去りました。