2021/12/06 のログ
ご案内:「魔族の国・小さな湖のある森」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 「まーぞく!まーぞく!わるいこまもののこー!」

魔族の国、王国の険しい山を越えた先――
山を越えたばかりの森の中
獣の気配、魔獣の気配―――更には小さな悪霊の気配。
その注意はすべて、その大きく元気な声に向いている

見た目は、とても幼い小さな子供だ。見た目だけでは女の子にも見える上に声も綺麗なソプラノボイス。とはいえ、少年は男の子であるし―――なにより、右手で棒きれのように振り回してる「モノ」が問題であった

鈍い光を返す巨大な大剣―――グレートソードと呼ぶにも巨大すぎる長さ、刃渡り。刃は煌めくこともなくいかにも『押し切る』どころか『潰す』かのような、ナタというにも凶暴なものだ。オーガが握っても巨大なそれを、片手―――しかもぶんぶんと玩具か、棒きれのように振り回してる。
ただの子供に見えれば、魔獣は群れで襲いかかり、悪霊も子供に群がるだろう
しかして―――もし、襲いかかれば見た目通り、ソレは少年に『やっつけられる』のだろう。
それが少年の『おしおき』程度であれば良い。少年は手加減を理解しているときはグーでげんこつ程度なのだ。
その一撃が、竜種を鎮めるような一撃であっても―――骨を砕いたり命は奪わない。
だが……敵、として受け入れた場合―――少年は文字通り戦天使として敵を屠る。純粋に、やっつける。巨大な大剣は手加減等存在しない。単に肉片に潰すか、骨を粉々に砕くだけの戦士……いや『兵器』になるのだ。
なので、その危険を察知してる魔物は襲いかかりはしない。
天使という稀有な存在への興味と――――万が一現れてこの子供を殺す魔族がいれば、極上であろうその肉のお溢れをねらっているのである。

まあ、少年はそんな事は一切気にしてないし考えても居ない。考えてるのは唯一

――悪い魔族をやっつける!

これだけである。シンプルだ


―――捨てられたのすら気づかぬように愚直に、魔族をやっつける。それを考えて……しかし、王国には悪い魔族は居ないのだ。みんな優しくて、頭を撫でてくれるしハグもしてくれる。それは幸せなのだが、悪い魔族をやっつけられないのは困る

と、いうことで何も考えずに魔族の国まで飛んできた。
森の中を冒険中である。誰かと出会ったとしても―――その相手が友好的であればそれは『いい人』になってしまうお子様である。
それは、とてもとても危ういことであるのに

シャルティア > 元気よく、まるでピクニックのような行進
しかし、魔族は居ない。
お腹が空いた
飽きた
まあ―――子供である。戦天使として『製造』されたはいいが戦闘用には難がある『不良品』であり『証拠隠滅』のための廃棄

どちらにせよ、悪い魔族は居ない様子。
ふわり、と少年は宙に浮いて……森を見下ろすように手をふって

「ばいばーい!またくるね!」

と、森の中から様子を見ていた魔物達に手を振って、王国に帰る。
何を食べてから、何をして遊ぼうか――そんな事を考えながら

ご案内:「魔族の国・小さな湖のある森」からシャルティアさんが去りました。