2019/08/15 のログ
ご案内:「魔族の国」にビビさんが現れました。
ビビ > ≪そこ≫へ入るには、扉の施錠を解かねばならない。
鍵穴の無いその部屋の扉は、それなりの魔力を有する男が、
扉に手を触れて名乗る必要があった。

男の魔力が充分であれば、扉はその名を鍵として封印を解く。
開かれた扉の向こうには、窓もない薄暗い石造りの部屋。
床も壁も冷たく湿った石で覆われ、家具調度の代わりに魔導機械の類が並び、
天井から伸びる頑丈な鎖には、両手首をまとめて拘束された娘がひとり、
足がつくぎりぎりの高さに吊るされている。

この部屋は、娘のための牢獄。
否――――娘を存分に≪活用≫しようという、主たる魔族のための部屋だった。

そうしてこの部屋は常に、魔力の豊富な男を、あるいは雄を待っている。
娘の≪耐久性≫を試すために――――そして、娘の≪繁殖力≫を確かめるために。

項垂れた娘の意識は、夢うつつの中に在る。
けれどその夢は決して、しあわせな夢ではない。
夢の中で娘は既に雄の餌食になり、幾度となく犯され、穢され、
泣き叫びながら孕まされていた。
そんな夢の中にあるから、娘の胎は常に熱く疼き、内腿には愛液が滴っている。
つまり――――面倒な手順は、不要、という訳だった。

ビビ > 地下にあるこの部屋に、昼はない、夜もない。
ただ、ひたすらに、娘にとっての地獄があるばかり。
真夏の夜の大気にも似た、重く澱んだ闇だけが、この部屋のすべてだった――――。

ご案内:「魔族の国」からビビさんが去りました。