2019/05/19 のログ
シュティレ > 酒場に入ってみると、特に誰かがいるというわけではないようです、酒場の主人が胡乱気に私を見ています。
あまり人気のない感じの酒場なのでしょうか、私はそんな風に思いながらもカウンターに近づいて見ました。
そして、腰をかければ、メニューを問いかけますが……。

『そんなの、知らねぇよ、勝手にしやがれ』

困りました、何があるのでしょうか、私は彼の後ろを眺めてみます。
酒瓶も見当たりません。
ここは、酒場では間違いないはずです、なのに、何もありません。
もしかして、もう、店を閉める頃なのでしょうか、どうしたものでしょう。
何が出せますか、と問いかけてみたところ。
店主はイライラした様子を隠そうともしません。
ここは、ダメみたいです。
落胆を覚えながら、私は店を出ることにしました。

シュティレ > 「――――あ。」

私は、落胆をしながらも酒場を出て魔族の街に出ました。少しうるさくても、ちゃんと食事などが出来る場所がいいと思ったからです。
そして、思い出してしまいました。
そういえば、人の国の中でも、城から離れた場所、村、とかハイブラとか、そういう場所は、王国の中心部のようなお祭り騒ぎではなかったはずだ、と。
特に村は、王城や王都に比べて静かなはずです。
そういったところに行けば良かったのです、ちょっとうっかりしてしまいました。
食事とか、こういうところの対応は、人間の国のほうがいいのです。
よし、では、そうしましょう。
私は、振り返り、人の国の方へ、と歩き始めるのでした―――。

ご案内:「魔族の国」からシュティレさんが去りました。