2019/02/11 のログ
ご案内:「魔族の国」にゼロさんが現れました。
■ゼロ > 魔族の国の一地方、彷徨う鎧姿の人影が現れる。
素顔を仮面で隠し、銀鼠の色をした魔法の鎧で身を包んだ兵士である。
その手には全て鉄で作られた槍に、腰には一対のグルカナイフ、背中にはバックパックを背負った旅装とも言える格好。
王国騎士団第七師団に所属する兵士であり、偵察兵の役割をもらっている。
今現在遂行中の任務は二つ、一つは翼ある獣に対する調査。
もう一つは本人は謎の集団と認識している、騎士の集まりに対する調査。
いま現状は、新しい将軍であるサロメが魔族の国に軍を率いて入り、しばらくの月日が経っているらしい。
らしい、というのは少年も任務のために魔族の国に入り。
それから魔族の国で調査と探査を繰り返しているからである。
目的の翼ある獣の拠点を見つけるために、魔族の国の中を歩き回っている。
連絡員も居らず一人での行動ゆえに本国からの情報が全くないから、タナール砦から魔族の国へと入る際に聞いた情報が最後なのだ。
少年は、荒野を一人、あるかどうかもわからない拠点を求めて歩く。
ご案内:「魔族の国」にゼクトさんが現れました。
■ゼクト > 黒っぽくて 時々バチバチッと黒光りの電を発する謎の浮遊物体がどこからともなく浮遊してくる。
魔族の国に侵入もしくは潜入してくる愚かな愚物に対しての警戒及び凄絶に踊って貰う為の警告物体だ。
それらを解き放った黒い影は口元のみ晒す仮面の奥底で 口元だけがニヤリと怪しく歪み微笑む。
魔族の国は文字通り 広くて獰猛かつ野蛮で色々な魑魅魍魎が住まう謎の…いや、多種多様の魔族の住まう所だ。
魔王やその眷属たち はたまた違う勢力や独自…ようは何所にも属さないなぞの存在など色々といる。
この黒尽くめの陰もその中のいずれかでもあり で、ないかもしれないが、確実に視界に見えるとある「兵士」を視ている―
【ダイス結果 次元振動 がどの距離で爆発するか 数字が大きいほど 近い距離に…?】 [1d6→6=6]
■ゼロ > 「―――――っ」
何かが、来る。
少年の仮面は魔力を感知し、それを仮面のなかに風景や魔力の流れを映像として映す。
これがあるから、夜の闇の中でも昼間と同様に歩くことができるのだ。
その一部……風景が、一気に光ったのだ。
高魔力の何かが近づいて来るというそんな兆しであることは間違いがない。
攻撃だろうか……攻撃なのだろう。
得体の知れないそれは、攻撃魔法にも見える。
だからこそ、少年は―――、石ころを拾い、そのまま投げつける。
丸い形だからファイアボールのような炸裂するものなのか、それとも別の魔法のように破壊するものなのか。
石ころが当たればそれに対する反応でわかるだろう。
飛んでくるその魔力の塊に対して視線を離さずに警戒し、そして―――――
――――謎の攻撃を行ってきた黒ずくめの何者かに、意識を向ける。
■ゼクト > 何かに接触すれば その周囲の空気を吸収もしくは無かったことにし、
急激に真空にしてから一気に広範囲かつ円盤状に粉砕しながら爆発を繰り返すえげつない魔力の塊。
石一つでそれは確実に起動をした―と爆発を繰り返し、
無論 石は 爆発に巻き込まれて粉砕され砂も残さずなくなった。
兵士はどうかは別としてその周囲の木々を薙ぎ倒して爆風は過ぎ去った。
攻撃魔法ではなく魔法ではなく魔力の塊を少々弄っての物体の為厳密には魔法ですらないのだが、
それを放ってからゆっくりと足跡を鳴らしながら近づく黒尽くめの存在は、フード付きコートに身を包んではいるが、
兵士とは鎧とドレスの差で何色尽くめかの違いと性別?の差だろう。
「ふぅむ 起動されてしまいましたかぁ…」
やれやれ 少しの振動で爆発とは改良が必要ですねぇ、となんかダルそうな雰囲気と声は弄っているのだろうか、低い声だった。
■ゼロ > 「っ!」
爆発が巻き起こり、周囲のものを吹き飛ばしてくる。
少年は魔力の流れに、爆発の勢いに逆らうことなく後方へと跳躍し、爆風に乗った。
重い鎧に身を包まれたままであるがそれごと吹き飛ばす威力に、ち、と小さく舌打ちしつつ、体制を整えながら着地する。
それで判別したことは一つ。
目の前のそれは、敵である。
少年は、両手で鉄の槍を握り締める。
仮面の下の黒瞳に力を込める。
黒いドレスの覆面の女……であろう、少年よりは体格が小さい。
しかし、その魔力は今の爆発からも魔導師並にはあるのだろうと推測する。
仮面は、その個体の魔力の量を計るゆえに、膨大な力を認めるのだ。
魔王といっていいだろう圧倒的な力。
魔力は高いことはわかるが、身体能力はどうだろうか。
少年は、地面に踏み込んだ。同時に、ズシンという震脚が地面を踏みしめる音が響き、まるで重量を感じさせないかのように、少年の体が加速する。
鎧を着たままの少年の速度は風のように、一本の矢のように真っ直ぐ黒づくめの女に接近し。
手にした鉄の槍で最短距離……その鳩尾を狙い突きを放つ。
風を切り、杭打ちのような重く早い一撃を。
■ゼクト > この愚かな愚物には 少しくらい溜まりに溜まったストレスを発散させる為に、付き合って貰うと思案する。
その為には持てる(一部の能力は使わないとして)能力と魔法と固有を駆使して彼を追跡に掛かろう。
そして 重力でまずは磁場を崩す事から始めよう 決して 逃 さ な い 。
黒尽くめの女は 妙齢の女性とは違い少女の背丈しかない。
つまり傍から見て近距離より後衛から魔法をバンバン打ち続ける砲台みたいな魔導士であり、
腰に差している拵えは使わないだろうと思われがちだが、今回は敢て彼の出方次第で接近戦も辞さないし、
磁場を狂わせる時間稼ぎに 重力系の魔法を乱発も視野に入れて、自身の重力操作を開始する。
少年が此方に来る、ニヤリと口元が愉快に歪み、くっくっくと嗤い続ける。
腰からすらりと黒尽くめでどこか赤黒い拵えを鞘ごと抜き取り、
一撃の名のもとに槍で突いてくるその穂先を鞘で ガンと受け止める。
ガチガチと鈍い音を鳴らして鞘は壊れないし 女は大して動かない。
こうも近い距離だ、短い呪を女は発する― 【グラビトン・アタック】と。
男をそのままの体勢で押し倒そうと重力操作をする―!
■ゼロ > 相手は、動かない。
何らかの魔法を使っていることが、仮面は感知する。
周囲に魔力の放出を感知し、周囲の景色が一変していくのだ、仮面を外した目では見えないそれを、仮面は認識し、映像として写すのだ。
それはさながら、迷宮を作り上げられたかのように見えた。
しかし、今は相手の手の内を確認するほうが先である。
相手の意図がわからないが、攻撃してくる以上、その魔力を持つ以上下手な逃げは打つことができない。
隙を突くにしてもある程度の交戦は必須であろう、と判断した。
――――ギャリィ!! と、鉄を噛む音がする。
鉄の槍を受け止める鞘に、微動だにしない女性。
それは驚くにあたいはしない、魔族というのは人と同じ姿で人を軽々と超えるものが多数いる。
目の前の存在もそれと同じだということである。
そして、人の姿をとっているということは人と同じ可動域であるということだ。
次の攻撃を―――と、思った瞬間のことだ。
「な……!?」
困惑の声が、思わず漏れてしまった。
理由は簡単であり、幻惑の魔法を使われたわけではないはずなのに。
少年は地面に倒れ伏した。
そして、地面に縫い付けられるのだ、力を入れても、入れても、体が持ち上がらない。
力が抜けているわけでも、支配の呪いを使われたわけでもない。
重くなった重力に抗うように、少年はぐぐぐ、と体を起こそうとする。
■ゼクト > 女の仮面はただの仮面だ 何のスキルも何の魔力感知すらしない。
一寸後ろめいた活動をするのに 口元以外を覆った仮面を作成しフードを被って仮面を装着したのだった。
女の持つ固有スキルは 重力 である。
視界に届く範囲の重力を弄る能力が少々、後は別系統だ。
殆ど 重力アタックと重力聖域しか使わないがそれらが有能過ぎてもう。
鉄の槍なんて屁でもねぇぜ、と素肌で受けても多分貫通しなかったと思う。
それは人の形を模したドラゴンであり、魔族よりたちが悪いという防御面では硬いという鱗持ちのあの存在達だ。
腕力や脚力、相当高い回復力や魔力の持ちようは人のレベルをはるかに超えるものが多い。
人の形は所詮形だけだった、その他が違い過ぎる。
「逃がしませんよぉ… 【グラビトン・サンクチュアリぃ】…」
その場だけだが、少年を中心とした重力操作完了。先程より重苦しい重力操作だ。空間の光が歪みぼやけてくる。
何より一般人が立てない位の重力場が発生中…!少年をあくまでも動かさない為だけの追撃だった。
■ゼロ > 「ぐ……ぉぉぉ!?」
体に掛かる重さが更に自分を押しつぶすようになっていく。
魔法の力だというのは分かるのだが、それが一体何なのか判らない。
動けない、このような状況を想定したことがないのだ。
起き上がろうとしているところにさらに掛かる圧に少年は呻き声をこぼす。
「――――っ。あ
緊急事態……指揮官不在ノタメ…………。
拘束術式
一……段――開………放――!」
言葉が上手く紡げず、しかして、なんとか呪言を放つ。
少年の身を縛る封印を一つはがす。
封印が外れ、魔力が力となり、少年は、立ち上がる。
重くなった重力に抗い、ぜ、ぜ、と呼気を荒くしつつも立ち上がった。
が、ガクガクと全身が震え、立つのがやっとというところだ。
■ゼクト > そこそこ魔族にも重力を弄ってくる存在は珍しいと思う。
彼のみならず彼を中心に重力磁場を弄って高濃度磁場を発生させて圧し潰そうとする。
これ以上重力磁場を弄るとぶらっくほーるが出来てしまう為、それの発生一歩手前まで落としている。
「頑丈ぉな男ですねぇ…頗る喜ばしい」
「実験は達成ぇ…しましたぁ。ではまた今度ぉ」
少年に対する重力磁場をそのままに ゆっくりと後ろに下がり始める。
そして言葉を残して 少女の形をした何かは 自身の重力を軽くした後に、タンっと音を残して撤退していった―
少ししてから 少年に対する 重力も元に戻る事だろう。
ご案内:「魔族の国」からゼクトさんが去りました。
■ゼロ > 「………く、ぉぉぉ………」
全身を地面に縫いつけようとする圧力、拘束を解放し、ようやくたちあがれたが、これは戦闘するということは無理であろう。
何かを言っている相手、声が上手く聞こえないのは恐らくそういうことなのだろう。
此の儘ではなぶり殺しもいいところだ、もう1段階封印を解くべきなのか。
しかし―――悩んでいるところで。
「―――!?」
相手が撤退したのか。
いなくなる相手、それと同時に全身を押しつぶすような圧が消える。
耐えようとしていた体は耐えていた体は、バランスを崩してしまう。
どさり、と地面に倒れ伏す少年、そして。
「拘束術式……再設定……!」
呪言を唱え、己の拘束を再度かけ直す。
自動でもかかるがそれをすると、しばらく拘束を自分で解けなくなる。
この魔族の国ではそれは致命的になろう。
みちりみちりと音を立てて鎧が自分の体を修復する音が聞こえる。
「――――なんだったんだ、一体。」
少年のつぶやきに、答えるものはいないのだろう。
■ゼロ > 「……」
少年は息を吐き出し乍周囲を確認する。
先程の黒い存在がまだいるとも限らない、逃げたのか、それとも逃げたように見せかけたのかがわからない。
仮面の方は……周囲に魔力の感知はないが、ここは魔族の国であり、魔力もマグメールに比べて高い場所である。
つまるところ、警戒するに越したことはないということである。
「――――」
周囲を確認しながら、自分の肉体の状況を確認する。
先程の謎の魔法のダメージは大きくはなく、もう動ける状態であることも確認できる。
ならば、と少年は槍を拾う。
先ほど転ばされた時に手放してしまっていたからで、槍は使えることを確認する。
そして、移動を開始しよう。
とりあえず、同じところに留まる理由もないから。
黒づくめの去った場所とは、反対の方向へ、と。