2019/01/28 のログ
ご案内:「魔族の国」にゼロさんが現れました。
ゼロ > 魔族の国の一地方、少年はひとり歩いている。
 師団の面々とは別れての活動は、以前の上司である彼の命令がまだ生きている事を示す。
 ひと段落を感じたとは言え、未だ調べないといけないこともある翼ある獣。
 今だに、その片鱗さえ見つけてはいない謎の集団。
 それらを調べるために、師団とは別に一人で歩くのだ。
 その副産物として、現在地の地図を書いていく、それは、第七師団だけではなく、ほかの師団にも行き渡れば彼らの手助けにもになるであろう。
 そこまで考えているかどうかは、仮面の下の表情からは読み取ることはできない。

 少年はざくり、ざくり、と一人で歩いている。

ゼロ > 「――――。」

 将軍が直々に軍を率いて魔族の国に入ったというのは知っている。
 だからこそ、気がかりであるのだ、何故かといえばここは敵陣の中である。
 国から離れれば離れるほど、敵に囲まれてしまう可能性が多くなっていくのだし。
 第七師団全軍だっただろうか、それとも少数精鋭だろうか。
 とは言っても全軍だったら自分にも命令が来てそこに合流しなければならないはずだし、全軍ではないとも思える。

 そして、今は考えても仕方がない、と任務の方に意識を戻した。
 さくり、さくり、と道なき道を進み、彼らの―――翼ある獣の痕跡を探す。

 奴らは空間移動とも言える移動を行うから、見つけるのがひどく難しい。
 だからこそ、仮面の力を頼りに周囲を探索し、進む。
 ただ―――軍なので一度見つければある程度の補足は可能である。
 それは、前回の経験もあるから。
 さすがに、いくら空間移動でも軍がいたという痕跡。

 魔族の暴れん坊どもの痕跡は必ず残るものだから。
 注意深く、少年は魔族の国を進む

ゼロ > 少年は視線を巡らせる。大地の状態に、草花の状態に周囲の風景に。
 某かの爪痕なり、足跡なりがないのだろうか、と。
 地図を書き、周囲を捜索し、形跡がなければ移動。
 そんなルーチンワークを飽くこともなく、淡々とこなしながら、少年は魔族の国を歩き回る。
 今までいった場所だとしても、そこに来る可能性を考えて、自分の見落としがあるかどうかを確認するためにそこに行き。
 見落としがなければ次へ。
 遅々として進まぬ作業はその分の精密さ、もしくは少年の偏執的執着を顕しているとも言えるかも知れない。

 時間をかけて、しっかりと少年は探索し、精査していく。
 しかしまだ、その成果は出ていない。