2019/01/16 のログ
■シュティレ > 「それは失礼しましたわ、招かれたというお話なので、貴方がご当主様と思い込んでいました。」
彼が、まだ当主ではないしかし、招かれるという事実は、彼がやんごとなき身分だということが確実だという証なのでしょう。
今は実権は持っていないと言いつつも、呼ばれて交渉する位なのだから、権力自体は、持っているものなのでしょう。
人の国の権力の考え方は、よくわからないものですが。
「ええ、私の大嫌いな行為ではあります。
貴方様が行っているのは、この国と、貴方様の国との交渉。
それに、我ら血族はヒトとは異なる精神構造をしておりますゆえに、あなた方の感覚はわかりません。
だからこそ、私は手を出してはおりませんわ、そのかわり、不快を顕にさせてもらっております故に。
忠義を説くならば、まずは、その怠惰の素を、堕落した者を全て誅伐すれば良いではありませんか。
それで間に合わぬ程に、のさばらせているのは、貴方の国の落ち度。
できないと申すのは勝手ですし、そして、そのまま沈みゆくのもあなた方の選択の結果、と申し上げます。」
私たち血族の感覚であれば、国家に忠義を尽くすならば堕落を許さずにいるべきです。
堕落や怠惰を許し今の状況の国になっている時点で正しいとかそういう話題ではないのです。
だからこそ、裏切りとかそんなこと言う前に、自分のところの膿を何とかするべきだとおもうのです。
自分の国が正されないまま、己の身可愛さにほかの国に交渉など以ての外でしょう。
そして、戦争などは、国家間の喧嘩であり、ヒトは同族でさえ自分の身可愛さに起こすものです。
最初からそこに正しさなどはないのです、あるのは欲望だけなのです。
「さて。貴方とは議論している時間もありませんわ。
それでは、ごきげんよう。」
私は、彼の返答を待たずに、その場を離れました。
緋い月は消えて、夜の光も、元に戻るのでしょう。
元に戻る頃には、私の姿も消えているのです。
ご案内:「魔族の国/上位居住区」からシュティレさんが去りました。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…全く。此方側の貴族も、あの魔族くらいの気概を持った連中ばかりだと良かったんだが」
彼女が消え去り、周囲の景色が元に戻って数秒。
深く溜息を吐き出して、僅かに首を振った。
誇りを持つ貴族が決して零だとは言わないまでも、此方側の支配者層が怠惰に溺れている故の現状を鑑みれば、溜息の百や二百零したくなるというもの。
「……とはいえ、此の国に勝ち過ぎて貰っても困る。王国も、もう少し奮戦してくれると良いのだが」
余り敵を褒めてばかりもいられない。
そろそろ王国側にも援助が必要になるだろうかと、悩みの種を抱えながら用意された宿へと足を向けるのだった。
ご案内:「魔族の国/上位居住区」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。
ご案内:「魔族の国」にグラスシエルさんが現れました。
■グラスシエル > 魔族の国
厳密にはほぼ、王国との境目に近い地域の林道
其処を、堂々と歩く天使の少年。白い翼も、天使の気配も隠すこと無く、軍服姿に軍靴で散歩でもするように歩く。まるで、魔族の国に立ち入ってる事に気づかないかのように
天界からは無益な交戦を禁じられてるが…襲われたならば仕方がないのだ、それは正当防衛であり交戦ではない
なんてぶっそうな事を考えつつ、歩く
ご案内:「魔族の国」からグラスシエルさんが去りました。
ご案内:「魔族の国」にグラスシエルさんが現れました。
■グラスシエル > 【操作ミスによる退室です後入りは歓迎です】
■グラスシエル > ゆっくりと、歩を勧めて、林道へと消えていく
ご案内:「魔族の国」からグラスシエルさんが去りました。