2019/01/03 のログ
ご案内:「魔族の国」に古竜シュトルムさんが現れました。
ご案内:「魔族の国」にミリーディアさんが現れました。
古竜シュトルム > 広大で人が時折侵入する以外、魑魅魍魎が跋扈する魔族の国において、
此処を支配するのは数多の魔族やその他の種族、魔王や吸血鬼など力ある者たちが
日々支配権を争う地でもあるらしい。然し乍ら 魔族の国の辺境に位置し、
専ら高高度の空を天翔ける如く動く存在は地上の醜い線引き争いには関与しない。

その群は、大小様々な竜で構成されており、ほぼエルダー…簡単に言えば古竜や高位古代竜等である。
大きいものもいれば小さいものもいる、それらのいく先は大まかにいうと確実に、人の住まうマグメール王国方面だ。

傍から見て竜の群が列挙して人族の国に攻め寄せる―的な代物だが、
その高度は徐々に下がっており、人族の国に雪崩れ込む前に一休みとばかりに
続々と荒野が広がる地に降り立とうとしている―降り立ってしまっているのもいた。

≪―…暫し一休みだ、在庫確認しておくよう≫

竜の数は100匹とその中でも違和感ある1匹で構成されている模様。
その中の一匹が竜語で竜達に指示をしている。この荒野の周りの気配は…特に気にしていないようで。

ミリーディア > 自身としては不幸としか云い様の無い状況だった。
彼の砦から転移でも使えば若しかしたら入れ違っていたのだから。
だが少女は徒歩で向かい、其れを目にしてしまった。
僅かながらに放置してやろうかとの思惑も浮かんだが…

『まあ、一度は話を通さねばならんと思っていた処だ。
丁度良い機会と思う事にしておこう。
……本当に…本当に、不本意なのだがね』

少女はそんな光景を前にしつつも、姿を現わし面倒そうな溜息を零し乍に声を上げた。
其の言葉は、今まさに指示を出すのに使われた竜語で在った。

古竜シュトルム > 順調にいけば 傍から見て勘違いされる行為―マグメール王国侵略―否 王国絨毯爆撃違う違う、
自身が属する老舗酒造からとある商会への人になれる竜100匹の職場異動研修引率が終わるのだ。
ついでに在庫確認といったのはアイテムボックスなどのスキルを持っている竜が何十匹かいる為、
それらに向けて確認をしろと最低限の指示を与えたところだった。

(いかんいかん 指示暗号化しておらん)

中途半端に広げていた翼を畳むと のしのしずしんずしんと地響き轟くこの地において今更だが、
静かに動き始めるー土台無理だった、図体が大きすぎる。

幾ら何でも此方に近づく気配に漸く何匹かの竜が気付き、ぎゃあぎゃあと鳴き声で指示を仰ぐ。
その声を拾ったとある竜は 目を細めてその気配がくる方へとずしんずしんと地べたを移動し始めー
そうして動けばやがて 見えるだろうか、人サイズの彼女(ミリーディア)の姿を捉えるその時が訪れる。

≪主は誰じゃ?≫

声はビリビリッと響く様な大音量による竜語だろう、図体上、小さくは難しく制御はおおざっぱ。
ざっくりと竜眼で彼女のその存在そのものを視るのも忘れない。あくまで最低限は見定めるべく。

ミリーディア > 此れを見ていたのが他の者で在る為らば勘違いもするもの。
だが見ていたのが自分で在ったのは相手にとって幸か不幸か。
少女にとっては攻め入られるも引率も困るのだ、面倒な意味で。

さて、他の竜達に覚えは無いが一際目立つ存在は覚えが在る。
此方へと歩み寄る竜は気にせずに、其の存在へと顔を向けた。

『……そうか、君は儂を知らなかったのだったね、アッシェ君。
いや、今はシュトルム君と呼んだ方が良いかね?
儂の名はミリーディア、今は君が今向かっている人の国の住人だよ。
一応名目上は、だがね』

大きいのだから如何しても声量は上がるものだろう。
寧ろ声量の小さな竜なんてものの方が希少だ。
然し知っているのだから対策は確りとして在るもので。
軽く肩を竦めて見せたりと平然と言葉を交わす少女、相手には普通の人間に見える筈だ。
魔術師だが、そこまで大層な魔力は持ち合わせていない感じに。

尤も、深く迄思考を働かせられるならば解る事も在る。
本当にそんな程度の人間が此処に居続けられる訳がない、と。

古竜シュトルム > 酒配達の方法が傍から見て高高度からの絨毯爆撃そのものです、と
どこぞの存在から突っ込まれてしまったので、それならば人になれる竜を育成し
片っ端から引率してとある商会に入れ替えで配置していくのだ。これでとある商会にいる竜の事務能力は上がるはずだ 多分。

ただ、魔族の国の辺境からマグメール王国までの超長遠距離による
転移魔法なんぞ便利な代物のデメリットが大き過ぎた為、竜個体による移動をしてしまった結果が―今に至る。

気配の隠蔽なんぞ出来ないに広しい身なので、図体部門で目立つ竜の群の中でも分かり易い身として対応しよう。
声と身じろぎにして地響きと大音量は了承してもら…無理か。
遥か下にいる彼女の存在を確認した、適当な距離を保っての停止だ、近づかんでも声は届くだろう。

≪知らん。我がアッシェ・シュトルムである。
 この姿では古竜シュトルムでも良い。名に縛られる存在でもあるまいに。
 名は所詮そのものをそのものと認識させる為の符号に過ぎぬ。
 ミリーディア嬢…殿にしておこう。 …名目上、か。そうしておこうか。
 …人の轍を超えし存在よ。 で、何用かな? ≫

絶対 ただの人な訳があるまい、竜眼を全開になくても分かる、只者じゃないぞこれ、と「人」に見える彼女を見下ろす。
「魔力」でその物を判断するのではない 全てで判断する、こんな竜に囲まれた地に、平然といる時点で
只者じゃない感が発生している。普通だったら? 精神崩壊しているか、
失神しているか錯乱しているか、どちらにしろ正常な精神は保てない筈。

で、認定 人の轍を超えし存在 と。

竜の100匹は相変わらず ぎゃあぎゃあ鳴いていたりうごうご動いてる。

ミリーディア > 自分の体を使い効率を出す、其れ自体は感心すべき点だ。
其れを思案したりする事も含めて。
だが、此の者達には其れ以前の問題が在る。
人の国においても、魔族の国においても。

さて、相手は適当な距離を置いて止まってくれた様だ。
非常に助かる、此れ以上近付かれたら見上げるだけで首が痛くなる。

『そうか、ならシュトルム君としよう。
儂の呼び方は好きにし給え、それぞれに呼び易い呼び方が在るだろうしね』

只の人間では無い、相手は理解しているらしい。
考えてみれば、確かに普通の人間が竜の大群を見たら平常では居られないか。
其処で一旦言葉を途切らせ、僅かの間、視線を砦の方向へと向けた。

『そうだね…何用かと問われれば、頼み事で在り、警告でも在る。
人の治める国で在る足元で、人や国を蔑ろにした行為は謹んで貰いたい。
住むな、働くな、とは言わん。
然し、君達の一部の行為が目立ってしまっていてな?
言わなくても誰で在るかは分かるとは思うが。
そんな事が起こると、直ぐ儂に五月蝿く云いに来る連中が居るのだ。
儂としては放置したいが、誤魔化すのもそろそろ面倒でね。
……そんな処だ』

其の時の事を思い出しているのかもしれない、言葉の終わりと共に少女は再び深い溜息を吐いた。

古竜シュトルム > 人の国に属さず 魔の国に属さず 寧ろ 魔族の国の辺境で酒作ってます。
適当に人の国と魔の国の両方その他に進出し、酒を売り捌いてそれっきり、竜として侵略も略奪も虐殺もしてません。

竜にはありがちな行為は少なく、普段の活動は引き籠りに近い自身が筆頭に、長女と酒造にいるだけです。
問題になる行為はただ一つ、高高度移動による酒輸送だろうなと漠然と考えはつく。
超長距離に匹敵する辺境の地と人の国にあるとある商会への輸送問題を解決してくれるのなら、

はっきり言おう 竜で移動する輸送はやめる!と。

竜眼で彼女を見ていたが 普通にみてしまおう。もう存在認定してしまった。
僅かホンの一瞬視線が気配が此方を向かなくなったので その方向へと意識を向けたが ああ、と感じ取りすぐに戻す。

≪君はいらん 呼び捨てで結構。
 …では竜でやっている高高度による酒輸送に関する問題解決が今すぐ出来るというのならば、
 それに越した事はないので、述べて貰いたい。
 辺境の地にある酒造地から王都マグメールやダイラスに至るまでの
 超長遠距離の間に跨る転移魔法の術式が不完全で物理的に運ばざるを得なくなっている。
 前まで馬鹿正直に海上、陸上輸送をしていたが、間に跨る妙な検問と略奪、賄賂にうんざりをし、
 転移術式に方法に問題が生じ物理的にこの身で輸送を開始したのだが、問題が起きたのであれば致し方ない。
 慎み行動に移すのは大丈夫だが、問題解決しないのであれば今後とも輸送をし続けよう。
 思い出してきた、…汝、ミリーディア殿は魔法には詳しかろう?
 警告は受け取るが 問題解決に手を貸してもらいたい。≫

あと、多分 嫁が商売を始めてしまったドラゴン急便なるものも問題の一つだろうなと漠然と思う。
竜 存在だけで 馬鹿に目立つし。

ミリーディア > 人の国も魔族の国も知っているが故の。
彼女が酒造関係で何かをやっているのは理解している。
更に云えば、そのコネクションの関係も調べは付いていた。

彼女の言葉を聞き、確かに問題の一つでは在ったな、と思う。
其の問題と共に他の問題も解決出来れば自分としても助かる、とも。
少し考える仕草を見せた後、其の唇を開く。

『ああ…すまないね、癖なんだ。
他に呼び易い呼び方が在る様に、儂にも儂の呼び易い呼び方が在る。
其の呼び方を嫌っているならば変えるが、如何だろうかね?

幾ら高度で誤魔化そうと、降りる場所を違えれば混乱を招く。
其の点は何か考えが在ったのかね?
儂としては馬鹿正直に来て欲しいものだが…
まあ、君達の案を否定してばかりでは不公平、此方からも。
君達の行為に関する監視と、何か在った時の対処。
其れを此方が決める事を認めてくれるかね?
可能で在る為らば、此れ以上五月蝿く為る事もない。
そうなれば、今の侭での輸送を続けられるだろう。
他の案が在れば云ってくれれば良いさ、儂も浮かんだら伝えるんでね』

と、そこまで伝えてから、如何かね?と視線で。
対等な立場で竜との契りを結ぶ、体面的に考えて十分な話だろう。
序でに別件でも魔法に関しての相談なら受け付けよう、とも伝えておこうか。

古竜シュトルム > 酒を造って飲みたいが、友人が出来、その酒を味わいたいから始まった輸送。
既にその輸送問題が生じ、それを解決するにあたって転移魔法の術式を弄り始めたがその問題は暗礁に乗り上げ座礁した。
輸送の面倒な手続きをしてしまうと産地直輸送に時間がかかり過ぎて味に変化が生じてしまう以上、
物理的に高高度輸送をせざるを得なくなり、竜の過剰投与による物理的恐怖輸送に繋がったのだが、
そもそも 輸送にさえ問題解決してくれれば 一連の 王国における問題は一気に解決すらする。

輸送にさえ手古摺らなければ、王国内にいるだろう家族以外の竜の数を減らそうとも。

≪3年輸送問題を解決しようとして失敗し続け、術式は諦めている。
 馬鹿正直に輸送していた時はだな、半年かかったな、味が変わるわ!
 …ん?輸送じゃない?そもそも王国内にいる我が一族とその配下の問題か?
 あと、今後増える竜の戦力の投与問題か。輸送術式さえ解決してくれれば はっきり言おう 数は減らす。
 我含めて王国内にいる竜は…我と、旦那と、三人の娘と家令達か。
 あとは輸送の竜達だな。数が絞れれば問題は減ろう、輸送問題が解決できれば 喜んで!
 今の侭の輸送は問題あるだろう、現に警告まで頂いておる。これは続ける気はないな…。
 あと、この姿じゃ 契約書書けないだろう、人になっておこうか。≫

契約を交わすのには対等で結べるとは思って居なかったので、やろうか、と言葉を述べる。
あと、正直 数年単位で拗れた座礁し凍結してしまった魔法問題をどうにかしてくれと頼みたいマジで。

あ、と竜は契約を結ぶに辺り 首を動かして 竜100匹に対して 命を下す。

≪お前たち 取り合えず 酒造地に帰還! ハイ解散!≫

竜達はぎゃあぎゃあと鳴きながら ばっさばっさと大きな音を立てながら飛び始めて 群となって奥地へと飛び去って行く。
で、改めて 竜一匹と残ったので どこで契約を結ぶのか 彼女を見下ろすのだ―

古竜シュトルム > 【続きは後日となりました】
ご案内:「魔族の国」から古竜シュトルムさんが去りました。
ご案内:「魔族の国」からミリーディアさんが去りました。