2018/12/01 のログ
タピオカ > 「そうだね。ごめんなさい。
カレリア。……絵の具の色みたいな名前だね。
赤と紫を混ぜたみたいな色の」

人種というより勢力で言ったつもりだけれど、間違っていた。ぺこりと頭下げて。相手の名前を聞いた印象をなんとはなしに口にする。
もしかしたら、魔族と手を組む自分の存在を誰か人族に知らしめたいのかもしれないとちらりと赤い瞳見上げるが、見上げるだけ。

「それなら、安心したよ。
魔族の国に来て死ぬまでダイエットする事も、ちょっと覚悟してたから」

主に、食に関しての話。
背後の魔族の不満顔が、振り向かずにもわかる気配に少しくすくすと肩を震わせる。

「ううん、そこはやめておくよ。
……だって、カレリアと大事な人の、……その、家でしょう?
仲良しなところ見せつけられちゃったら妬けちゃうもの」

まだ見ぬ、彼女の素敵な人の姿を宵闇に光る雷に浮かんだ尖塔に高い胸壁が囲む吸血鬼の魔王の城のイメージを背景にして思い浮かべ。
豪奢な金の彫り物がついた天蓋つきのベッドで睦み合う彼女と恋人を間近で見せつけられる拷問を想像してペロリと舌を突き出した。
質の悪くて面白い、そんな冗談を聞けば笑って。

「へへ。僕はこれでも強情だからね。
見張りとルームサービス付きのお部屋まで、よろしく!」

直接脳を食べる魔物でなければ情報は出せないとばかり、に、と白い歯を浮かせて。自分を連れゆく魔物をさらに不愉快にさせようと声音すら弾ませて。

カレリア > 「そう言われたのは初めてですわね。
どちらも好きな色ですわ…ありがとうございます。」

ダイエット…確かに斥候なのだからそうなる事も有るだろう
魔族の国の食事を手軽に食べる訳にはいかないのだし

「妬けるなんて変な事言いますのね?
まぁ流石に捕虜を白で暮らさせるわけにもいきませんし安心してください。」

捕虜を連れて城に帰還なんてどういわれるか分かったものではない
それに…と振り返り少女をよく見る
褐色の肌に輝く銀髪、見目麗しいかと言われれば頷ける容姿だ
手を出さないにしても血を吸ったりするかもしれないのでやはり連れて行けない

「調子に乗ってると私の居ない所で襲われますわよ?
貴女につきっきりなんて訳にもいきませんしね。振り向いてないから知らないでしょうけど凄い顔になってますわよ♪」

少女を見張る魔族は怒りを通り越して般若の様な表情を浮かべている
かつてここまで厚かましい捕虜が居ただろうかと怒り心頭だ
冗談抜きで襲われかねないが…カレリアが居る限り勝手な手出しはしない

そして魔族の国の王都…その中の宿屋へと連れて行かれる
その後どうなるかはこれからの態度と戦争の行方次第だろう

ご案内:「魔族の国」からカレリアさんが去りました。
ご案内:「魔族の国」からタピオカさんが去りました。