2018/11/30 のログ
ご案内:「魔族の国」にタピオカさんが現れました。
タピオカ > 野外での行動はお手の物だ。故郷じゃ、野原が住処のようなものだった。人族の傭兵としてタナール砦を出発した遊牧民は深い山の中に居る。背負う荷物は大掛かりで、単独で長期間行動できるように見繕ったものだ。

「どこまで歩いても深い山……。
どこかに、軍隊の人が大人数で入り込める場所は無いかな?」

傭兵として受けた任務は「王国軍の進行できそうなルートを探すこと」だった。
少し切り立った崖の上に立って、眼下を見回す。毒々しい色の果実を身につける樹々や不気味なほど赤い岩場を眺めての単独偵察中。

ご案内:「魔族の国」にカレリアさんが現れました。
カレリア > 「やっぱり運動にはこっちの方が良いですわ。
ギルドのつまらない依頼とは大違いな上に私の仕事も捗りますし。」

切り立つ崖の上から眼下に広がる森を見下ろす
背後には今回の仕事に向けて選抜した魔族が数人に
魔物達が列を成す

「さぁみなさん?今日も気持ちいい狩り日よりです。
捕まえた人間は自由、情報持ちなら報償もありますよ♪」

合図と共にまずは魔物達が崖を一気に下り森へと入る
王国との戦争も激しい今魔族の国が恐れるのは背後からの強襲
とりわけこの森は深い上に広い...だから必ず居るのだ
道を探すための斥候が何人も

「さて、今回は何人捕まえられますかね?」

魔族達と共に森から聞こえる音を楽しむ
運が良ければ数分もせずに悲鳴が聞こえてくるだろう

タピオカ > 人が踏み入れそうな、そしてその軍靴に噛み付く食人植物や魔物の子を内包した卵を衣服にくっつける邪な草木が生えない道を探して周囲を伺う中、妙な気配を察して反射的にまず姿勢を低くした。低く枝葉を広げる小さな木のそばにしゃがみこみ。

「……っ。
魔族だね。……何人も居る……。
ただ移動してるだけじゃないみたい……。
僕らを……探してる……?
――!?」

森をざわつかせる足音。歪な羽をしたカラスが飛び去る方向から、脅威の居る方向を割り出し。どの方向へ逃げようかと機会を伺っていると間もなく聞こえた人間の声。
どうやら、自分と同じようにルートを探っていた女性兵士が捕まえられたらしい。
離れていても鼓膜の薄膜を割り裂かれるような悲鳴。
その場に居なくても、彼女がどういう状況に陥ったか容易に想像がついてしまう。

「ここにいても不利だし、正面から戦って勝てそうにない……!一度逃げてから救出しに行かなきゃ……!
――っく!……足、が……、……ッ……!」

身を潜める事を諦め、捕まった仲間を助けるため、増援を求めに走る。そのつもりで立ち上がった矢先、足元へ絡みつくのは異形の植物のつるだった。魔物化したそれに足首をとられ、もがいても簡単には解けずに。そのうちに、魔族や半魔半人の少女の足音はすぐ間近。焦る遊牧民の姿が彼らの視界へ入り。

カレリア > 「先ずは女性ですか、良いですね...できるだけ悲鳴をあげさせて下さいね?」

殺さないようにだけ注意し後は放置
仲間の悲鳴を聞いて助けにくる愚か者はそのまま捕獲
逃げるにしてもルートが絞れる、この森自体が大きな罠のようなもの
放っておいても手順を間違う者が必ず出てくる

「そう、こんな風にね♪」

地面に腰をつきもがく少女が見えれば直ぐに魔族の男に捕まえさせる
2人目も女性なせいか一部魔族からため息が漏れるがそれはそれ
男女共にちょうど良く捕まえられることなど無いのだ

「こんにちは、可愛らしい侵入者さん?
抵抗をしないのであれば殺したり魔物のご飯にするのは無しにしてあげますので、選んで下さい。」

どうしますか?と地面に押さえつけられた少女を見下ろす
質問の答えはどちらでも良い
どうせ鳴き役はもう捕まえているのだから
無駄な抵抗をするなら楽にしても構わない

タピオカ > 「人族……!?
っぐ……!離せ……!離せっ……!」

回りに居る狩人役にキャストされた魔族の中で、ひときわ目立つ赤い瞳の少女。一見すればそう自分たちと大差のない装いに目を丸くするけれど。近づく魔族に対して、一呼吸の居合で抜こうとした曲刀は、彼らの手によって抑え込まれ。足が動かなければ軽い身のこなしも意味がなく。地面に顔がつけられる。頬に泥が散って。

「キミは魔族の手先なの……?
どうして……こんなことを……?」

同族だと思える容姿の相手に、身体が圧迫されるままに問いかける。力や数の差では敵わないと思いながらも、四肢を張って震わせ。もがいて、魔族をはねのけようと全身をぎしぎしと軋ませる無駄なあがきをする。

カレリア > 「ええ、間違いなく人ですよ。魔法で色々弄ってますけどね?」

転がる曲刀を拾いあげ魔族の1人に渡す
今は有利とは言えつまらない油断で足をすくわれるのは面白くない

「どうして?
察しがいいなら分かる筈ですが...まぁいいですわ。
魔族の国をあげての戦争に魔族と、その身内が協力するのは当然でしょう?」

動けないはずなのになお抵抗を続ける少女に告げる
あぁ、そう言えば間違いも訂正しなければ

「手先というのは違いますわ。
今回の山狩りの発案も指揮も全て私が行ってますから。」

魔族はその力故にこういう細かい作戦はあまり好まない
だから自分が指示を出しているのだ
人間の狡猾さと魔族の力、これを合わせたものが今回の作戦

「お陰で今回みたいに人間の兵士や傭兵に冒険者が結構釣れるんですの♪
にしても..ずいぶん暴れますわね?
足を切り落としましょうか?」

タピオカ > 「見た目に騙されちゃったよ……、……っ、
キミは魔族なんだね……。
会えて光栄だよ、魔族さん……!
こんなところじゃなかったら、マグメールのカフェでお茶がしたかったよ……!」

大切な得物を魔族に奪われて、ぎりりと奥歯を噛み。
どこかに油断か隙を作れないかと、全く余裕のない状況でも頬に汗を浮かべながら軽口と虚栄を張ってみせる。

「山狩り……?
人間は、野の獣じゃない……っ!
僕を離せっ……!向こうで捕まえた人も……!」

屈服する気配は見せなかった。丸腰で地面に押さえつけられ、首だけがわずかに自由になる無様な格好。青緑の奥で炎を燃やして睨みつけるけれども――それは脅しの言葉が少女のほっそりとした唇から放たれるまでだった。

「……く……っ……」

悔しげにうめくと、この山狩りのフィールドにやまびこと響く悲鳴を耳にする。相手の台詞には、それがそのまま実行されそうな威圧感があった。突っ張る手足と肩から力を抜いて。やや大人しくなる。

カレリア > 「何度も言わせないで下さいませ。
私は人、人間ですわ。
人間が魔族と手を取り合うのは不思議ですか?それとも、認められないんですの?」

少女を見る目が冷たくなるのを感じる
結局目の前の少女も大多数と同じなのか、と

「人は娯楽のために動物を殺すでしょう?
私達は味方を窮地に陥れない為に狩りをしているのです。
趣味の悪い人間と同じ扱いは流石に不満ですわね?」

脅しに大人しくなるのを見ればにこりと微笑み...魔族が押さえつけるのをやめる
やろうと思えば立ち上がれるし逃げ出すこともできるかもしれない

「そう言えば野の獣じゃないと言う所には同意ですわ。
獣相手に今からすることはできませんしね?」

そして提示する
王国軍の情報を差し出せと
そうすれば既に悲鳴をあげる体力も残らない女性兵士と共に自由にしても良いと

「選ぶのは貴女ですが...1人で逃げ出したら彼女はきっと死ぬより辛い目に遭うでしょうね?
同じ女に生まれたのを後悔するくらいには。」

ご案内:「魔族の国」にカレリアさんが現れました。
ご案内:「魔族の国」からカレリアさんが去りました。
ご案内:「魔族の国」にカレリアさんが現れました。
タピオカ > 「認められないなんて言ってないよ。
ただ……似合わないって思ったんだよ。
植え込みにガーベラが咲いた街路樹を、手にバスケットを持って歩く姿のほうが似合いそうだったから……。
……キミは、どうして人を敵とみなすの……?」

彼女が自分に何を求めているかは知らない。
会ったばかりで、大多数と違う事を期待されても困る。
ただゆっくりと首を振って、人狩りに王国狩りに加担する理由を知りたがり。

「悪い風にとらないでよ。
気を悪くしたなら謝るよ……。
殺し合う仲だとしてもね……!」

敵同士であっても、彼女の挟持を傷つけるつもりはない。
出した言葉が不満げであるのなら、と軽く額を下げる。
やがてのしかかられる重圧が去ると、警戒しながらも身を起こす。逃げ出す隙は認めるが、そのまま逃走すれば背中は無防備だ。下手に動かずに居る。

「……。
その条件は飲めないよ、隣人さん。
……かわりに……。
あの女の子を自由にして。僕が代わりになる。……好きにしたらいい……」

逃げられない理由がもうひとつ増えた。
女性兵士と情報開示を求められたら首を振って。
かわりに自分を差し出す心算を示した。
交渉できる身分ではない事を承知の上で。

カレリア > 「人間同士でだって真面に平和で居られない連中に愛想が尽きただけですわ。
人間全てが、何て言わないですが…一番大きいのは私の愛した方が魔族だっただけです。」

人間を敵とする、間違ってはいないが正解ではない
自分にとって命を懸けて助けたい者が人間に居なかった、それだけなのだ

「殺し合いなんて殺伐とした事言わないでくださいな。
それに本当に気を悪くしたら貴女は今頃物言わぬ肉になってますよ♪」

そこまで本気で不満を感じている訳ではない
むしろこの状況で心が折れない相手は称賛に値する
だからこそ拘束も解き選択肢まで与えたのだ

「随分な事を仰るのですね?
例えここで自由にしても貴女が支えでもしないと彼女は森を抜けるのすら難しそうですが…いいんですの?
王国に義理を立てるのがそんなに大事ですの?それとも彼女は知り合いですか?
今貴女が口を噤んでも他の兵士がペラペラ喋るかもしれませんよ♪」

悲鳴をあげさせるため甚振った兵士を示し首傾げ
死んではいないがこの森を抜けるには体力が残っていない様に見える
情報を出せば2人仲良く開放するのに、なぜそうしない?
少女にとって楽な方へ…自身の最高の結果へと導いていく

タピオカ > 「そう……。
それなら、僕はキミを止められないや。
……キミの愛する人を、大事にしてあげてね……」

口先だけで懐柔できるほど賢くはないし、
魔族と人族の火種に安易な平和を求めるつもりはない。
自分は交渉人ではなかった。一介の傭兵。
けれども、愛している人が居るのなら同性としてその幸せをただ願い。

「あは……。唇が石臼ですりつぶされなかっただけ、
今の自分を幸運に感じるよ。
魔族の中には道端の石をディナーのポークと区別しないで食べちゃう人も居るらしいから……」

冷や汗をかく表情のまま、乾いた笑いを浮かべてみせる。
相手の実力や人数なら、出合い頭の時点で問答無用、首と胴体に永遠の別れを告げさせられてもおかしくなかった。
稼げて数瞬かも知れないものの、会話の機会に感謝する。

「いいよ。あの女の子にしてあげられる、自分の精一杯だもの。そこから先は、彼女の問題。
他の兵士が喋ったとしても、それは他の兵士の人の問題。
命惜しさに寝返りたくないよ。そんなことしたら、死んで御国で待ってるひいおばあさまにかっこ悪くて顔向けできない。
……いつ死んでもいいように僕は生きてきたよ。
それが今日になっても構わない」

いたぶられる悲鳴が聞こえる。ということはまだ、最低でも命は残っているはずだ。それを救う価値と、ちっぽけな自分なりのかっこよさを優先した。それがどういう意味になるかも覚悟した顔で、口をつぐんで。両手を後ろに回し、その場に両膝をついた。

カレリア > 「えぇ。それはもう大事にしていますわ♪」

例え相手がどれだけ賢い者だろうがこの会話は平行線だろう
自分にとっての価値観はおかしいと理解している
その上でそれを信じているのだ…狂人に常人の言葉は届かない

「私は人間の価値観だって有りますの、無必要に殺し潰しなんてしませんわ。
必要が有れば躊躇わないのは確かですけど。」

ただ見つけて殺すだけでは次につながらない
自分が求めているのは先の先を潰す為の情報だ
魔族全体にこの思想が広がればもっと戦争は楽に勝てるのに…そう思うと思わず苦笑いが浮かぶ

「へぇ……誇り高いのは良い事ですわね。
なら最低限捕虜として扱いますわ、折角ですし魔族の国でも観光していって下さいな。」

女性兵士を治療後に解放するよう指示し少女には腕に縄をかけるのみで魔族が見張りに着く
ここで尋問しても後で拷問しても彼女は喋らない、そう確信した
彼女にはもう情報を引き出せるという価値は無い、ならばここで時間を浪費していられない

「次を探しますよ。」

そう短く告げ森を進む
その一行に捕虜として少女は連れていかれる事となる
山狩りが終わればそのまま魔族の国へと連れて行かれるだろう

タピオカ > 本当の狂人は自分が正しいと疑わない事だろう。
ちらりとそう思いながら、恋人か、あるいは何か。
親しい間柄が相手に存在する幸いに少しだけ微笑む。

「そうだね。……きっと頭が良いから、この山狩りを指揮してるんでしょう。
……残念だなあ。キミみたいなボスクラスの魔族が居るって、今すぐタナール砦に伝えられたらいいのに。
無駄だと思うけど、お名前教えてよ。僕はタピオカ」

それが叶う事は絶望的だろうけれど。
魔族側に知将がひとり居るという情報だけでも持ち帰りたい。そんな冗句めいた事を言い。
無駄を承知で、無意味を承知で、彼女の名前を求める。先に名乗っておくだけの礼節は尽くし。

「……ありがとう。
魔族の国をガイドツアーできるなんて思っても見なかった。
よろしくね、優しく扱ってくれたら嬉しいな」

女性兵士を介抱し、そのまま見逃す指示をする彼女へとお礼を言う。そこにはいったん自分の身を保証してくれる情けへの感謝も含まれていた。やや強張っていた表情が少し緩んで、自分を扱う魔族を振り向いて再び軽口叩くけれど。きっと後ろから一発ぐらい小突かれたに違いない。
そして、魔族の国へと連れられて行く。

「どこまで、案内してくれるの?
トイレもない監獄?それとも、……暖炉と美味しいご飯のあるキミの家まで?」

減らず口を叩く。連れ去られていくことへの恐れを隠そうと。

カレリア > 「だーかーら、私は人間ですの。
覚えの悪い子は嫌われますわよ?
私はカレリア、人間のカレリアですわ。」

魔族ではない、そこははっきりさせておきたい
魔族に協力する人間が居ると明言しておきたいのだ
それが色々な意味を含んでいると知った上で

「情報を持ち帰らせる位なら殺してましたわ。
今はまだ公に知られると困りますしね?
えぇ、王国にすぐには返せませんし…飢えさせる事は無いのでご安心を。」

少女を見張る魔族は質問に答えようともしない
何故人間の女を見張らなければ…そんな不満が見て取れる
どこに連れて行くかと言われれば少し考え…

「私は吸血鬼の魔王が住む城に住んでますが、そこに来たいんですの?」

豪華な夕食として食卓に並びたいなら止めませんけど、なんて言い返してみる
半分は冗談だが半分そうなる可能性はある

「見張りは着けますが、暫くは街の中の宿を使ってもらいますわ。
拷問をして情報が出そうなら牢獄でしたけど…貴女死んでも話さないでしょ?」