2018/07/03 のログ
ご案内:「魔族の国 タナール砦への道」にタマモさんが現れました。
タマモ > 何だか騒動があったっぽい…何とかの城?
今は入っちゃ拙いだろうと、そんな雰囲気を感じ取った。
だから少女は王都への帰り道を…の、はず…だった?

「………うむ、迷ったのじゃ」

ふふん、となぜか自慢気に木々に囲まれた道らしき場所で少女は胸を張った。
行きは飛んで、帰りは歩いて帰ろう、それが間違いだ。

タマモ > 右を見ても木、左を見ても木、上を見ても…うん、夜空だ。
そんな当たり前の事を視線を巡らせ考えて、少女は歩み続けていた。
この時期だ、この時間帯でも暑いものは暑い。
と言うか、歩いてるんだから余計に暑い。
手にした扇子をぱたぱたと扇ぎ、ひたすらに突き進む。

方向は…合ってるはずだ、合ってて欲しい…合ってて下さい。
そんな感じである。
まぁ、間違ってたら間違ってたで、結局諦めて飛ぶなり転移なりするんだろうが。

タマモ > そうして歩き続ける少女、歩けど歩けど、木々は途切れる事なし。
しかも、周囲にちゃんとしたも道ありません、そんな状態だ。
こう言う時にあれだ、歩いているのが普通の少女だったら、何か出てきてさぁ大変?なんて事もあるのだろう。
残念な事に、歩いているのは普通じゃない少女だ。
何か出て来たら、叩きのめされるか美味しく頂かれる事間違いなしである。

そう言った事があるからかもしれない、少女は特に何事も問題なく今のところは歩き続けていた。

タマモ > 「………うん?」

ぴくん、少女の耳が揺れる。
進む先に何かを感じた、それは明らかだ。
ただ、少女は一切警戒の様子を見せない。
現れるのは魔物か、魔族か、それとも魔王?…まぁ、迷い込んだ誰かの可能性もあるか。
ぽんっ、と唐傘を空いた手に出すと、とん、と肩に添える。

そして、そのまま歩調を崩さずに先へと進んで行った。

ご案内:「魔族の国 タナール砦への道」に紅月/アカツキさんが現れました。
紅月/アカツキ > ーーーがささっ!から、からころ…

「…はー、疲れた疲れた、っと」

タナール近辺の山々…そこは人と魔の境界。
故に、両の世の植物が混じりやすく…たまに魔界植物が人の領土を侵食しようとしたりする。
危ないからたまに見に来ては刈り取ったりもしているのだが…今日は骨が折れた。
人界が全体的にネガティブだからか、ワッサワッサ涌いてた。

こきり、こき…首を鳴らす。
ついでに肩も回してみる。

…山から降りたは良いものの、どうやら此所は魔族領らしい。
気配が、風の匂いが、あちらとは違う。

「…ん、誰か来る、か?」

たまたま周囲に集中していたからか、己の能力を人間に近づけていても気付けた。
気配の方へ顔を向ける。
…このまま待てば、ばったりと邂逅するだろうか。

タマモ > さて、何かが聞こえたが…はて?
どうも例を挙げた種族っぽくはないか、それを感じる。

そして、相手の呟きが耳に届けば確信に。

「ふむ…誰かと思えば………えーっと…?」

更に進めば、その相手と出会えるのだが…
相手が見え、言葉を掛けるも…それが途中で止まった。
首を傾げてこう、何かを思い出そうとしている素振りだ。

紅月/アカツキ > 「……、…おっ?」

もふもふ が あらわれた!
此方側にいるって事はミレーではないだろう…というか、なんかこう、この毛艶のいいもっふるに既視感が。

「…あー!
あんさん、何処ぞの遺跡でグースカ寝てたチビ助じゃあねぇの!
おおっ奇遇、元気そうだなぁ!!」

からからと笑い、嬉々としてブンブン手を振る。
あの時この狐娘に布団代わりと、丁度今のこの着流しと同じ柄の女着物をかけておいたから良く良く覚えている。

無事に帰ったんだなぁ…何よりだ。

タマモ > 「………だ…誰なのじゃっ!?」

うん、覚えがあるのに覚えがない、そんな不思議。
当然だ、あの時、少女は寝たままだったのだから。
そういえば、どこかの遺跡で暇過ぎてつい寝てしまい、気付いたら入り口に居た気がする。

「むむむ…よく分からんが、お主じゃったのか。
まぁ、うん、何事も無かったようじゃ」

うんうんと頷きながら、まだ少し首を捻ったまま。
とりあえず、ひらりと手を振っておいた。

紅月/アカツキ > 「あぁ、悪ィ悪ィ…俺はアカツキ!
東の果ての地にては紅の月と書く…ってな!
普段は人の国でフラフラしちゃあ遺跡潜って歩いてる、いわゆる冒険者やってんだ」

名乗りもしていないという己の不手際に、少々恥ずかしげに後頭部を掻きながら…からころと下駄を鳴らし、狐娘の正面まで歩み寄ろうか。

「あんさんは?何ってぇの?」

ニッ、と笑んで名前を訊こう。
ついでに握手と片手も差し出してみる。

タマモ > 「うむ、暁か。
………うん?あぁ、紅に月じゃったか」

なるほど、と男の説明に、ぽんっ、と手を叩く。
そして、こちらへと問いが向けられれば。

「おっと、これはすまんのぅ。
妾はタマモ、あー………まぁ、適当にやっておるのじゃ」

問いに名乗り返すも、何をしているかは答えようもなく。
結果こんな答えになりました。
手が差し出されれば、その手は握っておこうか。

紅月/アカツキ > 「おう!宜しくな、タマモ!」

アカツキから見れば可愛らしい少女の手と優しく握手。
そりゃあまぁ、恐らく相手も魔の者だし…文字通り気儘にやっているのだろう、納得納得。

「…そういや、何でこんなトコ歩いてんだ?
ここは砦の近くだからな、魔の国に行くならアッチだぞ?
今の砦は物騒だから…悪い事ァ言わん、近付かん方がいい」

タマモの来た道…魔族の国のある方を指差して首を傾げて。
けれど…真面目な顔をして忠告しようか。

タマモ > 「うむ、よろしく頼むぞ」

こう、握手をすれば軽く手を振り、離す。

「あれじゃ、ちとなんちゃらの城に遊びに行こうとしたんじゃが…
まぁ、忙しそうでな、仕方ないからと戻っている途中なのじゃ。
………む…となると、砦はあっちか。
妾は砦を抜けて戻るつもりじゃからな、行き先はあっちじゃぞ?
物騒か…楽しそうではないか、のぅ?」

あ、なるほど、勘違いしてる訳か。
そう分かれば、さらりと言葉を返す…ちなみに、指差す方向は砦を越えた人間の国側だ。
最後の忠告の言葉には、むしろ、何かやる気になってる様子である。

紅月/アカツキ > 「…なんちゃら、とな。
んむ、魔の城なんざいっぱいあるからなぁ…?」

微妙な顔をして首を傾げる。
何故か、魔族は城大好きな気がする…それも揃って洋の城。
和の城があればちょくちょく顔を出す事も考えるんだが…普通の城観光ならマグメール城で充分だ。

「あぁ何だ、人の国に行くのか。
……ぷっ、ククッ…嗚呼。
まぁなぁ、荒事は嫌いじゃあないねぇ?」

ここでまさかの同意。
今は人に化けては居れど、やはり鬼の血が入っているだけあって『遊びのケンカ』は好きだ。
さすがに殺戮とかになると、ちょっと…血に酔っちゃいでもしない限りは遠慮したいが。

「それじゃあ…俺も帰るとこだし。
折角だ、ご一緒させて貰っても?」

にこやかに、軽く首を傾げて。
砦で何もなさそうなら女の形に化け直して、治癒術師として砦を抜けるし…何かあれば、少女を援護でもしようと考えて。

タマモ > 「えーっと…ラザニ…じゃない、ロザリアと言う名の吸血鬼が居る城なのじゃ。
まぁ、それはもう良い話じゃ。
今は戻る事が重要じゃからな、そちらに行かねばなるまい」

大丈夫、城主の名前はちゃんと覚えて…る?
微妙な間違いを絡めながらも、ちゃんと言えたっぽい。
それはさておき、と、目的の方角へと視線を向ける。

「もちろんじゃ、そっちに妾の住処があるからのぅ?
それは良かった、どうもこの付近も、なかなかに面白い相手も少なくてな…
そろそろ、程よい相手が欲しかったところなのじゃ」

そう、ここ最近は力を抑えている今でさえ、軽くのせる相手ばかりなのだ。
時には少しは歯応えも…あるいは、力を解放の考えられるような相手に会いたいものである。
あぁ、うん、別の意味で遊べる相手でも良いのだが、それは言わない。

「そうじゃのぅ…まぁ、語る相手が居れば少しは暇もしまい。
良いぞ、好きに付いて来るが良い」

実のところ、一人だとまた道を違えて迷う可能性があるから、なんて事も言わない。
先に進み始めると、ほれ、付いて来い、と言わんばかりに手招きするのであった。

紅月/アカツキ > …ラザニア、と、言いかけなかったか今。
なんと腹の減る言い間違いか…王都帰ったら飯屋行こう。
密かにそんな事を思いつつ、生温い視線を狐娘に向ける。

「ほう、人の国に住んでんのか…んーじゃあひょっとしたら、どっかで偶然擦れ違ったりしてんのかもなぁ。
ん、あぁ、そうさなぁ…やり合って、序でに酒も酌み交わせりゃあ最高だな!」

愉快げにケラケラ笑いながら言う。
この紅髪の場合は手合わせか、やっても8分殺しからの回復してやるつもり故…そういう思考になるらしい。
強い奴は簡単に殺しては勿体ない、たっぷり遊んで貰わねば…と。
それにしても…実は偶然、女の形の時にタマモに悪戯されてはいたりするのだが、知らぬが仏である。

「おうよ、ありがとさん!
…いやぁ~、やっぱりオナゴが居ると華やかでいいな」

ククッと笑い、タマモの横をからころ歩いて行こうか。

タマモ > 実に間違った名前をしばらく使っていたのだ、今だ少し間違えても仕方が無いはずだ、きっと。
相手がどう思っているかは分からないが、気にしない。

「ほほぅ…やもしれんな、まぁ、こうして語らいだりせねば、覚えられんからな、仕方ないじゃろう。
そうじゃのぅ…妾としては、一方的な蹂躙も楽しいのじゃが。
やはり、相応に楽しめた方が良いじゃろうな、うむ」

くすくすと同じように笑いながら、答える。
ちなみに、この少女の場合は完全に気分である。
時に普通に楽しみ、時に弄び、時に嬲り、時に壊す。
それはまさに、相手の運次第と言えよう。
別の形で出会っている?この男の時は寝ていたので分かりません、残念。

「ふむ…じゃろうな、その気持ちは良く分かるのじゃ」

可愛ければ男子でも、女子でも、少女には差別はないが。
ともあれ、こうして二人は砦へと向かうのである。
あれだ、ある意味で恐怖が近付いてくる、みたいな。

紅月/アカツキ > 「あぁ、人の数はまこと、この空の星のように多いからなぁ…
蹂躙好きかー、昔はそんな事もやったけどなー…どうせなら魔物の群れ潰す方がまだ殺り甲斐あるし、何より今は腹が満ちりゃあそれでいいや」

のほほんと夜空を見上げつつに。
凪ぎ払うのは爽快であるが、どうせなら人間より頑丈な魔物の方が楽しい。
人間相手にすると後が面倒なんだもん。

「…あぁ、見えてきたな、砦が。
何か祭りでもやってたら面白いんだがねぇ?」

クツクツ、と…ひょっとしたら少々悪人面だったやも知れない。
…そりゃあ鬼と妖狐が魔族の国からやって来るのだから、もし人間にその正体が知れていたら恐慌状態にもなりかねない。

がしかし、外見は愛らしい狐っ娘と赤毛の異国風な男である…平和ってイイネ!

ご案内:「魔族の国 タナール砦への道」からタマモさんが去りました。
ご案内:「魔族の国 タナール砦への道」から紅月/アカツキさんが去りました。