2018/05/10 のログ
ご案内:「魔族の国 村」にリーセロットさんが現れました。
■リーセロット > 普段居住地としているマグメール王国の王都に比べれば随分遠く、寂しい場所。
時折母の付き添いで訪れているが、母の用件を具体的に知ることはなく、興味もあまりなかった。
村の中は人型の魔族もいるけれど、言葉も解さないような生物も多く、
ヒトの世界に慣れすぎた夢魔には大変退屈な場所である。
ここなら夢魔の証である角を見られようが咎められないのだろう。
それなのに今日もわざわざ魔術で隠しているだなんて、我ながら本当に魔族離れしている。
(お母さまのご用事はもう少し時間がかかるはず…)
いつもと同じペースなら。
母は村長の家で数時間話し込み、そして娘に何も報告することなく帰還の魔法陣を展開するのが常だ。
それに慣れてしまい、文句すら思いつかない娘も娘だが。
村内探索に飽いた夢魔は村の端にある、折れた大木に腰かけて一息ついた。
本の1冊でも持ってくれば良かったと、手持ち無沙汰な様子で寂れた村を観察するのみ。
■リーセロット > 名を呼ばれる。
向こうから歩いてくる母は小難しい顔をしていて、密談の結果が思わしくなかったのだろうと
予想出来たけれど、やっぱり聞く気にはならず、「はい」とだけ応える。
すくっと立ち上がり母のもとへ駆け寄れば、これ以上ご機嫌を損ねないよう、いつも以上に良い子にするのだった。
ご案内:「魔族の国 村」からリーセロットさんが去りました。