2017/06/03 のログ
ご案内:「魔族の国」にラシュフェルさんが現れました。
■ラシュフェル > 魔族の国と、外界、人間たちとの境界近く
その草原に、一人の少年が立っていた。漆黒のローブに身を包んだ姿は、平和で穏やかなこの草原には不釣り合い。でも、風景に溶け込むように。
この草原には様々な者が来る。人間だったり、ミレー族が迷い込んできたり、偵察や侵攻、斥候に神族がきたりもしたこともあったか。
そんなここは、ラシュフェルにとっては格好の「狩場」なのだ
勿論文字通り獲物を狩るわけではない。自分の眼鏡に適う者を攫いに、である
■ラシュフェル > 「今日は外れ、かな?」
歌うような綺麗な声でつぶやく。ちっとも残念そうな雰囲気はない。涼やかな風をむしろ楽しむように
さて、もう少し様子を見るか、それとも他へ行くか。城に戻って寵姫を愛でても良い。さて、寵姫たちはどんな仕事をしてくれてるだろうか。
そう考えてるだけでも、退屈はしない。
サク、サクと草を踏みしめ、草原を歩く。もう少し人との境界側に向かう。もう少しこの近辺の様子を見ようと
■ラシュフェル > 「ここは平和だな、此処にいると戦争なんて嘘みたいだね」
風を浴びながら瞳を細める
平和な世界、少年が求める世界。平和を求めながら争う自分の矛盾なんてとっくに知ってはいる。だがそれも誰かが頂点に立たねばならないのだ。だから、自分は戦う、寵姫を集め、寵姫は部下を増やす。いまさら自らに命を捧げた寵姫を見捨てたり裏切るなんて出来ないのだから。
「さて、彼女たちにばかり仕事をさせるわけには行かないからね。良い「素材」がいればいいのだけど」
■ラシュフェル > 「ふぁ…ただ、待ち人を待つっていうのは退屈だね。しかも、来るかどうかもわからない」
だが、少年は運命を信じる方なのだ。ここを訪れる誰かが、きっと少年にとっての宝石の原石であることを。
顔に手をかざし、傾いてきた太陽に目を向ける。さて、ここを訪れる何者かは現れるのかどうか。
「まあ、このまま待っていても退屈。そうなると街か、魔界か…」
少し思案するように顎に細い手を当てて
■ラシュフェル > 「…ん、今日はアテがはずれたかな?」
軽く小首を傾げる。くぁ、とあくび一つして
まあいい、と少年はローブをはためかせる。
すると、影がするりと集まって――少年を覆うと、その姿はもう消えていて
ご案内:「魔族の国」からラシュフェルさんが去りました。