2017/05/28 のログ
ご案内:「魔族の国/大通り」にウィルバーさんが現れました。
ウィルバー > 水平線に太陽が沈み始める頃。 知り合いの家に家庭教師のアルバイトをしてきた帰り道。
僕は先ほど貰ったばかりの賃金の多さにほくそ笑んでいた。

名家のお子さんに物を教えるのはとても割が良い。 一部例外もあるが、行儀のよい子が多い上に親が支払う謝礼の金額が桁違いだ。
しかも、教える内容自体は庶民の子に教える時とそれほど変わらない時が多い。
勿論、個別に指導するか、集団相手になるかの違いはあるが教えると言う点においては僕としてはそれほどの違いはない。

別に金だけが目的と言うわけでもないが、やはり金はないよりあるにこしたことはない。

財布の中身が豊かになると、心も豊かになる。 ホクホク顔の僕は目に付いた屋台でクレープを買うことにした。
アイスだの、果物だの、チョコだのをてんこ盛りの豪華セットだ。

ウィルバー > クレープを受け取ると、すぐさまベンチへと座った。
よくよく見るとてっぺんを陣取っているアイスが早くも溶けそうなのだ。
魔法で周囲の空気を冷やすのもいいかもしれないが、自分で食べるアイスを冷やしながら食べると言うのはどうにもマヌケと言うか、負けたような気がする。

「うま、うっま。」
口の周りをベチャベチャに汚しながら食べるアイスは最高だ。

ウィルバー > これを食べ終えたらすぐにでも王都の方に戻ることになる。
幸か不幸かやることはたくさんあるのだから。

ご案内:「魔族の国/大通り」からウィルバーさんが去りました。