2017/01/14 のログ
ご案内:「魔族の国」にクルエルさんが現れました。
■クルエル > 「ふぁーあ……」
砦を眺めて大欠伸一つ
人間に攻め落とされたしばらく立っているらしいタナール砦
他の魔王達が適当に取り合えすだろうと思っていたがそこまで動きがない
「ちゃんと強い魔王なのだから、しっかりしてくれというものだな」
うっすら涙の浮かぶ眼を擦りつつそう呟く
人間達を一蹴できるような強力な魔王が何人もいるのに砦を占拠させたまま
遊んでいるのかと説教の一つでもしたくなるというものだ
まぁ人見知りなのでできないのだが
ご案内:「魔族の国」にカナムさんが現れました。
■クルエル >
いっそ自分が奪い返してやろうか
屍魂の魔王としての力を使えば、あの規模の騎士団くらいは壊滅は容易い………多分
魔王達は享楽的な考えの者が多い
どちらかといえばクルエルは無駄にプライドの高い、侵略的思考の持ち主である
「でも文句言われても嫌だな……」
今のあのへんの管轄がどいつなのか知らないけれど
下手に手を出すとどいつもこいつもプライドが高くて怒りそうなもので困る
■カナム > 「んぐんぐ…」
魔物の肉の串焼きを齧りながら砦を眺める
住み慣れた王都を離れて現在は魔族の国にまで出張って来たのが2日前
絶対ばれると思ってた角もうまい事バレずにやっていけてる
にしてもこの串焼き美味しいな…王都に見せだしてくれないかな?
「攻めるならどこから…かぁ
大体目星は着いてきたかな……」
酒場で軽く話を聞いたり
魔族の国側側から観察してみると意外とわかる事もある
魔族の血が混じってて良かったよ…ハハ、この依頼出したやつぶっ殺したい
「でもまぁ、やっぱり魔族ってすごいよね」
ちらりと視線を動かすと何だか悩み顔で砦を見つめる褐色の魔族
身体が子供に近いのに格好が凄まじい
あんな子供王都では絶対にお目にかかれないと思うと小さく笑ってしまう
■クルエル > 「む?」
視線を感じてそちらを向くと……子供だ
「こんなところでのんびり飯など喰っていると人間が来るぞ。
──……ん?お前、少し匂いが違うな…?」
声をかけて、感じた違和感に首を傾げる
■カナム > 「んっ……やっほー」
こちらを向いた褐色娘
笑顔は浮かばないけれど手を振り挨拶
魔族も人間と同じでコミュニケーションが大事
「はは、人間なんか来たらぶっ飛ばすよ。
匂い?……あぁ、僕人間の血が混じっててさ。最近は人間の街に居たから多分それじゃない?」
と、ここ数日繰り返したやり取りをリピート
鼻が利く連中も中に入るけれどこう言うと皆黙ってくれる
中には混じり物を嫌って起こる奴も居たけど…
「混じりっ気の多い僕の事苛めないでね?」
薄笑いを浮かべて首傾げ
と、今更観察してみるとこの褐色娘結構ヤバいかも?
街の連中から頭が10つぐらい抜けてる気がするんだけど…
■クルエル >
フレンドリーな挨拶に僅かに眉を潜める
人が折角忠告をしてやったというのに
「(こういうタイプが油断してひどい目にあうんだ、私は詳しいんだ)」
そんなことを考えながら続きの言葉を聞けば、人間との混血?
「混ざり者…よく人間に殺されなかったな。
虐められたくない割に堂々としてるのもおかしい。
お前のその態度は本性じゃないな?」
じー
赤紫と黄金の瞳がまじまじと睨めつける
■カナム > 「はっは、殺したかったら僕が育つ前にやるべきだったんだけどね
一応頑張って修行したんだよー、褒めて褒めてー?」
クソ師匠の所で育つ前なら殺されてただろうね
今なら…どうなんだろ?そこそこ僕だって強いし死ぬ気はない
「いやいや、堂々としとかないと虐められちゃうからさ?
それにさ…鬱陶しいんだよね、知らない奴に絡まれるの」
君みたいに可愛い子なら歓迎ーと食べ終わった串を向ける
そんなにじっと見ないでよ、照れちゃうから
「そんなに見つめてどうしたの?僕に惚れちゃう火傷するぜー」
棒読みでそんな風に返してみる
あの目に見つめられるのは…何だかザワザワしてくる
■クルエル >
成程、人間の師にでも育てられたのだろうと見当をつける
半魔族でありながら、と思わなくもないが言葉には出さない
「私ははぐれではあるが、魔王として人間は魔族に平伏すべきだと考えてるからな。
混ざり者であるお前に惚れる?あるわけがない、冗談にしても過ぎるぞ半端者」
肩を竦め、やれやれと首を左右に振る
「人間が踏み込んでいれば殺意を向けるがお前は半分だ。
半歩譲ってやるぞ、逃げることを許そう」
淡々とした口調で偉そうなことを宣うのだった
■カナム > 「ハハ、じゃぁその内あそこの砦の人間も平伏して砦を明け渡してくれるかもね?
人間舐め過ぎな露出魔王さん」
わざとらしく肩をすくめてやれやれ
何だか子供がそのまま大きくなったみたいな魔王様だなぁ
魔王かぁ…そりゃ街の中の連中とは違う訳だ
「半分殺意で半分愛情?
魔族同士仲良くしようよ、それと女の子から逃げるなんて趣味ないなぁ」
だから逃げたきゃそちらがどうぞと串で街を示してみたり
混ざり物はともかく半端者はイラッと来てる
笑顔は受けべられてないけど平和的にお話ししてる僕ってホント大人ー
■クルエル > 「ん?まあいずれはそうなるだろう。
魔王達との力の差は歴然だろうからな」
魔王達のやる気がないだけだろうと、
何一つその感覚に疑いを持たない口ぶりである
「愛情~?愛情は怪しいな。魔族であれば誰彼愛情が湧くわけでもなし。
つまりどちらかといえば嫌悪感のほうが高い。人間の国に帰るなら見逃してやる」
辛辣な言葉を投げかけながら、視線を僅かに外す
■カナム > 「うわぁ…魔王って君みたいなのばっかなの?」
な訳ないか、と思いたい
もしこんな慢心王ばっかりだったら人間も楽に戦えるのに
このどこから溢れてるのか分からない自信には寒気も覚える
「悪いけど久々にこっちに来れたんだからもう暫くここでのんびりするよ。
というか、口は悪いけど結構優しいんだね魔王様って」
口答えしても怒らないし二度目のチャンスまでくれた
口の悪いクソガキだと思えば可愛く見えてくる気がする
…子供がする格好でもないしやっぱ無しで
「僕を視界から消したかったら実力でそうしなよ、魔族らしくさ?
それと半端者とか言ったの謝ってくれたらお菓子ぐらい奢ってあげるよ?」
■クルエル >
「さあ?少なくとも私は魔王としてそう考えるだけだ。
古臭い魔王かもしれないがそれを誇りに思っているしな」
つらつらと言葉を紡ぎながら、カナムの言葉に僅かに眉を顰める
「実力でそうしろ、というのはどういう意味だ。
私を屍魂の魔王クルエルと知りつつ口にしているなら…まあ理解できるな、うむ」
うむうむ、と頷く
強大な魔王相手にも同じ言葉を吐くのであれば勇気ではなく無謀というやつだ