2016/05/18 のログ
ご案内:「魔族の国」にイゾルデさんが現れました。
■イゾルデ > 「もうおねーさま達とはやってらんねーデス!
イゾルデちゃんはもう家出…っていうか場所出…っていうか、国出するデス!」
妙な剣幕でまくし立てるちっこいサキュバス
周辺には、人間の男性の欲望を体現したような淫魔達が困り果てたように鎮座している
『でもねぇ…そうは言っても…』
『いぞいぞに任せてたら、私達のご飯なくなっちゃうしぃ』
『最近魔族の国に入り込む命知らずも減ってて、大変なのよ』
「まるでイゾルデちゃんが悪いかのように!?」
ガーン、とショックを受けたらしいチビ淫魔
ただお腹が減ったからご飯欲しいご飯欲しいと(かれこれ72時間近く)喚いていただけなのに
■イゾルデ > 「ご飯がナイなら狩りにいけばイイじゃない、デス。
タナールの方面にはまだけっこーオタンチンな人間が来てるってゆーデスし」
魔族の国と人間の国の境界にあるタナール砦
あそこでは毎日のように奪い合い小競り合いが起こっていると聞く
魔族の子供にとっては危ないから行っちゃダメだと言われたりする場所の一つだ
『だぁって、危ないでしょ?』
『人間が来てるって言っても、魔族と戦いに来てるような人間だし…』
『そうそう、ちゃんと魔族相手への対策を講じてるもの、そんなのをただの淫魔の私達が捕まえようっていったって…』
「はー…情けないデス…。ほんっと、はー…デス。おねーさまがた…」
呆れたようにその小さな肩を竦めてやれやれとジェスチャー
■イゾルデ > 「相手がいかに強かろーと!いかな戦力をもっていよーと!
そんなのカンケーなく篭絡して堕としちゃってえっちするのが淫魔デス!
いーんデスかそんなんで!サキュバスとしての誇りがねーんデスか!
寝てる人間の夢のなかに入って生気だけもらってごちそーサマ、なんてエア夜食はもー懲り懲りデス!」
ふんす、と喚き散らす小さな淫魔
まわりのサキュバス達の顔の疲労の色も濃くなってゆく
■イゾルデ > 「イゾルデちゃんの慕う魔王様は言ってたデスよ…。汝、常にエロくあれ、と…!!」
ぎゅっと小さく握りこんだ拳を胸元に、力強い言葉を紡ぐ
『(何言ってるんだろうこの子…)』
『(何言ってるんだろうこの子…)』
『(何言ってるんだろうこの子…)』
『(カップケーキ食べたい)』
周囲のサキュバスからの視線ももはや気になどしない
■イゾルデ > 「というわけで餌も寄り付かないようなこんな魔族の国にはいつまでもいられねーデス。
魔王様がお相手はしてくれるデスけど、やっぱり人間のせーえきが一番美味しいデス。
たくさん食べてたべて、いずれむっちむちのぷりんんぷりんのばいんぼーいんな淫魔になるデスッ」
固い決意
それはこの場からの決別すらも意味していて
『あ、あのねイゾルデちゃん』
「ええい止めるなーデス!かもん、コウジくん!」
ずもももっと地面を盛り上げてl巨大なちん…ヌタウナギが姿を現した
■イゾルデ > その巨大な黒光りするちん…ヌタウナギに跨がり、すちゃっと淫魔達にその手を翳す
「さよならデス我が故郷!精液の新天地を求めてイゾルデちゃんはたびに出るデス!
おねーさまがた、今までありがとうさよならばいばいデスー!!」
ズドドドドドドドド
土煙を上げながら巨大なちん…ヌタウナギは時速150km/hぐらいで爆走して消えていった
ぽつん、と残されたサキュバス達
『あの子…知らなかったのかしら』
『教えてあげればよかったかしらねぇ…』
人の煩悩と欲望、そして恐怖が生み出した存在、夢魔や淫魔と呼ばれる者達
ある種のそれらは、文字通り人間の欲望が形造ったものであり、つまりは
『私達成長しても姿形変化しないのにね』
『うん……』
淫魔の庭園は、これからしばらく静かな時を過ごすことになるのでした
ご案内:「魔族の国」からイゾルデさんが去りました。