2016/04/27 のログ
クラリッサ > ルフィルレート、聞いたことはある。
自分が魔王を名乗るよりはるか昔からの淫魔の名家だ。
どうりでただ者ではないわけだ。

「なるほど、ルフィルレート家の家出娘となると…いろいろと面子とかなんとか面倒な物が絡みますよねえ」
魔王と言ってもほぼ単独で生きている自分にはあまり縁のない状況だ。

「あら、その子が気に入りましたか」
イニフィが欲しがったこの金も代わりに出してやって。

「魔族でもちゃんと言葉を交わさないと分かりあうことなんてできませんよ、もしお暇がありましたら今度私の領土まで遊びにいらしてください、歓迎いたしますので」

イニフィ > ルフィルレートの領主―――つまりイニフィの母親はかなりなの知れている淫魔であるらしい。
とはいえ、普段家から出ることがない故に、どれだけなのかは定かではなかった。
まあ、只者ではないのは―――周りの反応を見れば解る。けれどもだからと言って、えらそうにすることはない。

「あー、そういうのじゃないのよ。お母様はそこまで面子とかきにする人でもないし。
ただ……そう、うん。怒らせたら怖いのよ……とにかく。」

まあ、母親だから怒らせたら怖いと言うのは人間でも同じだろう。
ちゃっかり買ってもらった女の子の怯えた表情を眺めながら―――軽く嗤う。
うん、この子ならお母様も機嫌を直してくれるだろうと。

「クラリッサの領土ってどのあたりなのかしら?
淫魔地区じゃないみたいだけど……西のほうの触手領域?」

もしヒマが合ったらぜひお邪魔させてもらおう。
なかなか話があうし、情事目的以外でも十分いい時間を過ごせそうだ。

クラリッサ > 淫魔でもなんでも親子喧嘩は犬も食わない。
まあ親子の間の子とならこれ以上部外者が口を挟むことではないだろう。

「ん?アルテリシア大聖堂って所なんですけど、ほら、魔族の国の国境近くにある…見たことありませんか?」

地上の領土はアルテリシア大聖堂のみ。
地下なら広大なダンジョン兼領土兼苗床部屋があるのだが。

「それではいい苗床が手に入りましたし…失礼させていただきますね、またお会いしましょう」

ぺこりと頭を下げて勝った苗床ごと地中に潜って消えてしまった。
買われた2人はその後苗床として立派に肉体を改造されて末永くクラリッサの寵愛を受けることとなった

ご案内:「魔族の国 淫魔地区」からクラリッサさんが去りました。
イニフィ > 「アルテリシア大聖堂……。うーん、ちょっと記憶にないわねぇ。
でも、その場所にいるなら今度必ず会いに行くわ?」

地下に広がる大迷宮のほうならば知っている、魔神が住んでいるとか言う話だ。
そこに行けばもしかしたら、クラリッサの本体に会えるかも知れないけれども―――知るよしなどありもせず。

「ええ、また会いましょうね?」

つれられていく2人の娘、今後どうなるのかは大体予想が付く。
クス、と笑みを浮かべながら―――此方も買ってもらった娘を連れて、久々に我が家へと戻っていく。

勿論、人間の娘一人で許してもらえるはずもなく、しばらくは長い長いお説教を受けたと、次の日に街の中で噂になるのであった。

ご案内:「魔族の国 淫魔地区」からイニフィさんが去りました。