2016/04/26 のログ
ご案内:「魔族の国 淫魔地区」にイニフィさんが現れました。
イニフィ > この領域にやってくるのはいつ以来だろうか。何年も帰っていなかった気がする。
相変わらず、このあたりは紫色の霧がかかっていて、あちこちで嬌声が響いている。
ほぼ人間のそれなのは間違いない。―――また少し増えたんじゃないだろうか。

ここは淫魔地区と呼称される魔族の国の内部。割りと奥まった場所に位置されているその場所は、淫魔の楽園である。
右を向けばサキュバスが男を捕まえて情事にふけっているし、左を向けばなにやら、ペットと称されて人間が売られている。
うん、確実に人間の数は増えている。一体どれだけつれてきたのやら。

「さてっと…。」

どうやって帰ろうか、と淫魔の姿に戻っているイニフィは考えていた。
ただいまーと帰るか?―――いや、お母様のことだ。きっと拳骨程度じゃすまない。

ご案内:「魔族の国 淫魔地区」にクラリッサさんが現れました。
クラリッサ > 淫魔の国
来るのは久しぶりだ、人間の売買が行われているため苗床に適していそうな人間を買うにはいい場所なので暇なときに足を運ぶ。

「…しかし今日はいまいちですね」
数は増えたが質はそこまで変わっていない。
今日はあまり素質がありそうな人間はいなかった、金を払ってすぐに壊れる苗床ではこっちが困る。

「今日はもう帰りましょうか」
収穫もないしもう帰ってしまおうかと考えていた。

イニフィ > ほとんど家で同然に飛び出してしまったのだ、多分怒ってる。
あの人が怒ると、さすがのイニフィでも手も足も出ない。うん、こまった。
必死になって謝ればまだ許してくれるかな、なんて思ってもいるけども―――。

「………人間界でお土産の一つでも持ってきたらよかったわね…。」

自分と同じで食べることにはなかなかにうるさい人だ、美味しいものでもあればきっと許してくれただろう。
人間の魂でも持っていけば―――あ、それがいい。上質な魂でもあればきっと―――。
そうと決まれば、まずはそっちのほうへと行くことにしよう。
きっと何か、上質なペットがいるかもしれないし。

そんなことで、クラリッサとすれ違う用に、市場のほうへと向かう。

クラリッサ > もう帰ろうかと思っていた矢先一人の淫魔とすれ違う

「あら…」

すれ違うだけでも分かる、淫魔の中でもかなり上の方の淫魔だ。
そんな淫魔が撫でその辺を歩いているのかはわからないが少し興味がわいた。

「こんばんは、少々お聞きしたいことがあるのですがよろしいですか?」
すれ違う所で声をかけて見ようとにこやかに微笑んで。

イニフィ > 此方はただ通り過ぎただけだった。
淫魔の領域ならば魔族が闊歩していても可笑しくないし、魔力を持つものなんてそこらじゅうにいる。
だからこそ、別段気にすることもナイのだ。ここは人間の町じゃない。

そんな風に、大して気にしていなかったのだが、声をかけられればその限りではない。
にこやかに微笑む、クラリッサのほうへと向き直った。

「……ん?何か用なのかしら?」

何を聞きたいのだろう、と逆に聞き返す。
自分に分かる程度ならば答えてもいい。―――答えられない質問ならばともかく。

クラリッサ > 「はい、私…苗床に適した人間を探しておりまして、知っている所は回ったのですがどうも不作でして」

本来の目的を話す。
実際いい人間が見つからなかったが地元の淫魔なら穴場を知っているかもしれないし聞いてみるのも手だと思い。

「ああ、自己紹介が遅れました…私はクラリッサ、フリーの魔王をやっております」

自己紹介の後に深々と頭を下げて

「こちらに来るのは久しぶりでどうにも不案内でして、ご存じでしたらいい所を教えていただきたいのですが」

イニフィ > 「苗床……?ああ、繁殖種なんだ?」

繁殖種―――その名のとおり、苗床を使い自分の化身を増やす魔族。
快楽に特化した力を使い、相手を陥れて最終的には自分の分身を増やしていく魔族。
ここならばそういうのでも別に珍しくはない。尋ねてくる魔族には、そういうやからもいるのだから。
だけど―――魔王種ともなるとちょっとばかり珍しい、かも知れない。

「あ、これはどうも丁寧に。ワタシはイニフィ、よろしくね?」

軽くウィンクして見せた。―――当然のようにフェロモンなど出してはいない。
ここでそんなものを出してもマッタクと言っていいほど効果は望めない。
ここにいる周囲の者たちは皆、淫魔なのだから。

「んー、とはいってもワタシも久しぶりに帰ってきたところだから…あんまり期待できないわよ?」

ここしばらく、この場所に足を踏み入れたことはない。
ずっと人間の街にいたものだから、すっかりこのあたりの道は忘れてしまった。
けれども、どこかいい店があるかと問われれば―――。

「確か、向こうに苗床専用の店があったはずだけど…案内しましょうか?」

クラリッサ > 「ええ、まあそんなところでして」

魔王を名乗っても警戒はされない。
最近人間の相手ばかりで魔王と言うだけで怖がったり警戒されてばかりだったせいか逆に新鮮な反応だった。

「いえいえ、イニフィさんのようなお美しい方とご一緒できるのなら」
案内してくれるようでイニフィの手を握る。
すべすべできれいな手だを思い強く握って。

「ふふ、お礼はしますから…期待していますよ」

イニフィ > 警戒する必要がどこにもない。
ここは魔族の領域、魔王種がいたとしても少し珍しい、程度。
そもそも、魔族の国で魔族に怯えるのもどうかと思う。

「んふふ、アリガト。…でも、ほんとに期待はしないでね?」

人間の街で言えば、このあたりはちょうど繁華街になるようだ。
ただ、大きく違うのは売っているものは日用品や食べ物ではなく、『人間』と言うところだろう。
男女は問わないものの、圧倒的に若い者が多い。

「あ、じゃあ何か美味しいものがいいわね?」

人間界のそれはかなり美味しかった。
この辺りのそれは、何か変わり者があればご馳走してもらおう。

クラリッサ > 繁華街に出る。
確かに多種多様な人間がいる。
ただし商品として。

「あらあら、しばらく来ないうちに様変わりしていますわね」

本当にここまで足を運んだのは久しぶりで、以前来た時とかなり変わっていたせいかもの珍しそうに見る。

「あら、食べ物でよろしいのですか?私の体でも良かったんですよ、私気持ち良くするのも気持ち良くなるのも大好きですし」
まるでジュースを奢るかのようなノリであっさり体を売ろうとする。
自分にとっては犯し犯されなど触手で日常的に行われている。
淫魔との行為も珍しくはないのだ。

イニフィ > 「あー、確かにねぇ。…こんな店あったかしら?」

目に留まったのは人間が逆さづりにされている店。
どうやら飲料店らしいけれども、一体何を売っているのやら。
外で雑談している淫魔の話を聴いて見たいけれども―――まあ、ここは通り過ぎよう。

「んー、それもちょっと考えたんだけど…このあたりは私の家の領域なのよね。」

だから、あまりはデなことをしてもし家のものに見つかったら何を言われるか。
そもそも、機嫌をとるために今、お土産に出来そうな人間を探しているわけだし。

クラリッサ > 「あら、家ということはやっぱりそれなりに立場のある身だってことですか?」

ただの淫魔ではないなと思っていたがやはりこの国の権力者の類らしい。
目立つ真似はしたく無いようで、それなりの事情があるのだろう。

「あら、イニフィさんあの店ではないのでしょうか」
苗床専門店と派手に看板を掲げている店を発見する。
「あの、ご一緒に店に行きませんか?もしかしたら掘り出し物もあるかもしれませんよ」

イニフィ > 「あ、うん、まあね。…家出してたの。」

家出というよりも、ただ単に旅行していただけとも言えるかもしれない。
目立つ真似をしたくないのも、見つかる前に何か機嫌をとるものを探していただけに過ぎない。
里帰りと言えば聞こえはいいけれども―――まあ、用は帰りにくいのだ。

「あ、ほんとね。ここは昔と変わらないのね…」

ちょっとしんみりとしてしまう。
昔はここに欲遊びに来て、調教されていく人間を見てきたものだ。
そのおかげで、触手を償還する術を身につけたといってもいい。

「あ、そうね……ワタシも見に行ってみようかしら?」

せっかくだ、もしかしたら何かいい者が見つかるかもしれない。
お金は―――まあ、後で考えよう。

クラリッサ > 「家出…ですか、国には帰ってきたはいいが家には帰りづらい、そんな所ですか?」

だったらその辺の道をぶらついていた理由も納得できる。
家出娘としてはよくあるパターンだ。

「あらあら、これなら…」
苗床として調教されている商品がずらりと並んでいる。
苗床として肉体を改造された完全に触手の快楽に落ちた人間ばかりだ。

「すみません、あの子とあの子ください、お代は…こんな感じで」

耐久性に優れている2人を手持ちの金で即金で買いとる。
長年苗床を見て来たのだ、苗床を見る目に関しては魔界一と言ってもいい。

「イニフィさんはどなたかお気に入りの子はいます?あと1人ぐらいなら手持ちで買えますからお礼に奢ってもいいですよ」

イニフィ > 「あー、うん。まあね…。ルフィルレートって知ってるかしら?私、そこの家のなんだけど…」

ルフィルレート、その名前を聞いたとたんに店長が飛び跳ねて後ずさりした。
この領域ならば誰でも知っている名家である、見慣れた反応にため息をついた。

「……だから帰りにくいのよねぇ…。お母様に知られたら、しばらくお仕置きされそうだし…。」

だからこそ、機嫌を取るために人間の一人でもお土産に持って帰ろうとしていたのだ。
だけど、いざ相しようと思ってもなかなか、どういう子がいいのかまではわからないわけだし。

買い取られた人間2人。なかなか見た目はいいのだけれども―――片方がやたらと高かった。
店長いわく、まだかろうじて意識が残ってるらしく、その文割高になってしまっているらしい。
その代わり、耐久性は折り紙つき。孕ませても落しても、その体は長年持つ―――との売込みである。

「んー、そうねぇ……。意識がまだ残ってて、ちょっと可愛い感じの子がいいんだけど…。」

もし、そんな子がいるならばお土産に持って帰ろう。
この場所では、人間は生きているものと言う認識ではない。あくまで消耗品なのだ―――。

「そうね、それじゃあそこのショートヘアーの子をもらいましょうか。」