2016/04/16 のログ
ご案内:「魔族の国 鬼國門鵺曳陸文洞」にロトさんが現れました。
■ロト > 昨日は嵐。
吹き荒ぶ荒波に荒れ狂う空模様。暫くは外洋は荒れるだろう。
此処は 魔族の国の東の果て 泣く子も黙る?鬼族が支配する鬼國門鵺曳城陸文洞
…いや、魔族というか妖怪だと突っ込まれた鬼族が酒造りに勤しむごく一部で名の売れた酒造の一括拠点諸島。
ほぼ鬼族で全島民が占められていると言ってもおかしくない程、人口比率がおかしい事になって居る。
少数に魔族の国では珍しい奴隷ではない人間や他種族もいるし、何ら鬼族自体が征服欲が少ないので
じわじわと他の地域に進出する事は極一部を除いていないし、売り込みすらない。売り込んでいくのは主に
他魔族の売人やら 人族にも変わり者がいる様に―少数の商人と言った所。
然し 人族の商人がこのような魔族の国の中でも辺境の極みの様な海域に来る事は珍しい方だ。
昨日は嵐。白く映る白波の高さが半端ない。小高い崖上から吹き荒ぶ風に髪を弄ばれ乍ら遠くの彼方を見る鬼娘は
「……外洋船でさえ 遭難 難破 座礁は免れませんでしょうが、いざと言う時は 飛んで向かいますか。」
娘の後ろに数人程控えている鬼はいずれも筋肉粒々な男鬼。褌一丁と言う訳もなくきちりと袴着と言う服装に身を包んでいる。
ご案内:「魔族の国 鬼國門鵺曳陸文洞」にハーディさんが現れました。
■ハーディ > ──と、小さな船影が、水平線の向こうに煌めく。
強風にあおられ、徐々に近づいてくるその姿は、眼のいい者ならばすぐに商船と分かるだろうか。
……いや、『商船だった』というべきか。
帆は所々ちぎれ、穴が開いて、かろうじて紋章が判る程度。
そうして、疲れの色を見せる船員の中にあって。
甲板に出て、島の方を眺める人影が居た。
茶色い布を頭に巻き、クリーム色の長衣を着ているが、よろよろと杖をつき、今にも倒れそうな有様だ。
「う、っぷ。ひどい目に遭った。
まさか嵐に遭遇するとはな……これだから海路は嫌だったんだ。
だが、来てしまったものはしょうがない。せめて早く揺れない地面に……なんだって?」
混乱でどこかにぶつけたか、痛む頭をさすりさすり、前方を指さして騒いでいる見張りの者に怒鳴り返す。
やがて、その碧い眼に幾つも連なる島影が映ると、へなへなとへたり込んだ。
「おお……あれが、もしかすると、そうか?
やはり航路は間違っていなかったんだな!
よし、賊と間違われないように商会の旗を揚げr……オオェェェウェ」
どうやら、船酔いは深刻のようだ。戻す一歩手前で頑張っているが、顔色は良くない。
■ロト > 海の彼方から一隻の難破しかけと言うかあのような船で嵐を乗り越えたと言うのか、
色々とこの海域よく乗り越えて来たなレベルの紋章が描かれているーらしいが、
そこまで視力は宜しくは無い、あれが見えていたら視力強化のスキルが習得できる。が生憎ないので、
上空で旋回している天狗に念を込めて命じる事にした―≪あれは どこぞの者ですか≫と。
天狗は黒い翼を羽搏かせて荒れ狂う風も諸ともせず飛ぶ、程なくして眼下に商船?を捉えた。
≪頭 これ 商船。船ボロボロ、さっさと港に飛ばすべき。海坊主で≫
≪帆船 驚きますけど いいんでしょうかね≫
≪早くやった方が良い これ ボロイ≫
…暫く 天狗は商会の旗を掲げているのを見ていたが、つぃーっと陸地の方へと、というかさっさと逃げたり。
≪ ぐぉぉぉぉ どぉぉぉぉぉ ≫
大波が帆船手前でむくりと起き上がった、と帆船を飲み込むことなく難なく帆船を乗っけると、
大波の形を保ったまま島々が見えるーいや取分け大きい島―遠くからでも見える塔が聳え立つ島へと運んでいこう。
帆船の船体に穴が開いていない限り 大波が港に着く少し手前まで運び無事に接岸するまでは不思議な波が船を風に逆らって運ぼう。
…船に乗っている商人や船員の悲鳴やら怒号やら気分の悪さなどは全く考慮して居ない点を除けば…。
「…では お出迎えしますか。みな 参りますよ。」
崖上からその数人の姿はいつの間にかいなくなった。
■ハーディ > 3人の船員がやっとのことで商会の旗を揚げる。
風にはためくその紋章は、大きな白い鳥であった。広げた翼で太陽を隠すように覆っている。
さて、上陸の準備をしよう。
何やら頭上に旋回する影が見えるが、正直、体調不良でそれどころではない。
杖にすがって甲板を這うように進んでいた商人だが、不意に、ぐん、と船体が上に持ち上げられ、その揺れで危うくリバースしそうになる。
「ウウッ、な、なんだ!?
ついに座礁してしまったのか? こんな時に……」
焼け付いた喉をわずかな唾液で潤そうと、必死につばを飲み込んでいたが、
船底の様子を見に行った乗組員が、下を見るように知らせると、眼を白黒させながらつられてのぞき込む。
「おう、これは……。
大波が我々を運んでいるのか? 何やら知らないがありがたい、このまま港まで連れていってもらおうか。
……しかし、この揺れだけは何とか……うぷ……」
息も絶え絶えに愚痴をこぼすが、波が立てる轟音にかき消されてしまう。
そのまま、何者かに持ち運ばれるように港へたどり着くと、錨を下ろす様子を眺めながら一息ついた。
「……こりゃ……船もどこかで調達しなければいかんな。」
商会の同僚に支えられながら、やっとのことで下船する。
そうして、辺りを見回してみると、大小幾つもの島々。自身が降り立った島には、十三重はあろうかという塔が建っており、ひときわ大きな存在感を放っている。
■ロト > 人の掲げる旗の紋章は余り認知度が低い、天狗は無論海坊主の知能度は察するべき。
船はこのままだとコントロールの低さもあるから鬼の洗濯板たる座礁地帯に突っこんでバラバラになるのは必須。
結果論で言えば もう船は運ばれていったのでよしとしよう。この海域は座礁地帯と海流の流れが半端ない。
水先案内人がいないと大変なのだが―いたのだろうか?いや、知らんし。
港の様子とすれば
人族の 北の大国シェンヤンにも似た文化の匂いがする和風建築の宝庫。然しうろつく存在の大きさが違っている。
一本ないし二本の角を生やし、男は筋肉粒々、女は小柄雖もー美男美女が粒揃い。男どもは総じて大きいのだ。
人と比べたら―2m位の差が有る位、女鬼は人と同じ背丈が多くーそんな存在があちらこちらから出てくる。
船が到着して錨を下しているのを見た、野次馬たる鬼達が 通路を開ける様に譲ったが、
その間から数人の男鬼と一人の女鬼が姿を現そう。風格は一際違うのは供を連れて来た女鬼―何故って1人だけメイド服だ。
「……ようこそおいで下さいました、人族の」
深々と頭を下げて 丁寧に振る舞って様子を伺おう、商人含めて今しがたやって来た帆船の諸諸を。
■ハーディ > どことなく北方の帝国にも似た文化形式だろうか、非常に独特で洗練された建築が目を引く。
しかしまずは、ぞろぞろと出てきた住民たちの、特に男たちの大きさ。皆、人より大きく筋骨隆々、頭には角。
女たちは人間と同じくらいの背丈だが、やはり頭には角が見える。
魔族の国の一部だと聞いていたので、どんな存在が出てきてもいいよう心を決めていたが、やはりサイズの違いは圧倒的だ。
ターバンの商人を先頭に、船から降りてきた人間たちが集まる。
その背後では、積み荷を確認している乗員達が居た。
息を整え、前方を見れば、山のような男たちがさあっと脇に避け、それをかき分けるように、ここの頭目だろうか、数人の鬼を供に引き連れた女の鬼が進み出てきた。その服装は周囲の住民とは一線を画したメイド服……メイド服!?
「あ、ああ。
お初にお目にかかる、私の名はハーディ。遠く南方にある砂漠の街より出でて、色々なところを巡り、行商人をしております。
予てよりここに、質の高い酒をつくる蔵があると聞き、その希少さもありまして、ぜひ買ってみたいと考え、やってまいりました。
……ところで、ここの長はどちらに? 持ってきた品物の目録をお渡ししたいのですが」
従者の服を着ているからには、目の前の女鬼がトップではないのだろう。
そう判断し、言葉をかけたつもりであった。勿論、顔など知るはずはない。
ちなみに今回の品は、
乾燥シナモンや黒コショウなど調味料
椰子油、食用椰子の実、アロマオイル 辺りか。
メインの目的は酒の買い付けである。……それと船も……
■ロト > 北方の帝国…そことの取引は余り無い。人との関わり合いが余りないのだ。
どれだけ鎖国状態なのか、単に酒を造る事に情熱をかけて引き籠り状態か。
それにしても建築物のレベルの高さは高いし 衛生的に綺麗な方だろう。魔族の国にくくられると微妙と
思ってしまうが、此処は列記とした魔族の国、どこぞの魔王軍の領土の一つ。
船をじっと見たり船員を見たりとどんどんと野次馬が集まってくるー大男より大きい大きさの男鬼は黙って見下ろしているし
女鬼は女鬼で喋ったりもしない、無言の視線というか―静かすぎる。
メイド服を着た鬼はーいや、言わないがメイド長を兼任した為にメイド服を着ているともいう―
「…人族のハーディ様。行商。このような辺境の地にようこそ
…酒は確かに仕込みから出荷まで行っておりますが、購入、いえ、取引を所望でしたか。
…私が この鬼國門鵺曳城陸文洞 領主のロトです。」
メイド服ですが 一応 此処のトップは私です、と付け足しつつ零して。
目録を受け取ろうと ずいずいっと近づいて見よう。だがメイド服だ、間違っても長に見えない。
■ロト > 【相談の結果 続きます】
ご案内:「魔族の国 鬼國門鵺曳陸文洞」からロトさんが去りました。
ご案内:「魔族の国 鬼國門鵺曳陸文洞」からハーディさんが去りました。