2016/01/14 のログ
ご案内:「魔族の国」にリィノさんが現れました。
ご案内:「魔族の国」からリィノさんが去りました。
ご案内:「魔族の国」にリィノさんが現れました。
リィノ > 周囲に闇が降り、常人では遠くが良く見えなくなった頃、
腰にいつもの剣を身につけ食料や水を入れた麻袋を肩に背負い込み
ふらふらと魔族の国、集落の入り口に辿り着く
リィノは本来ならタナール砦周辺の地理を改めて確認する為に
地図作成の依頼を受けていたのだが気付けばこのような場所にいた…所謂迷子である
当然の如くリィノはそんな危険な場所であることを全く知らず助けを乞うように集落の入口で声をあげる

「あのー、どなたかいらっしゃいませんか?出来れば一晩止めてくれると大助かりなのですけど」

この際恥をかく覚悟で助けを乞う。
馬小屋でも豚小屋でも雨風が凌げる場所ならばどこでも良いのであった

リィノ > 「そういえばこの前の採集の時も迷子になったっけ…どうしてこう迷子になっちゃうかな」

はぁ、と肩を落とすと同時に肩に背負い込んでいた仕事と麻袋も地面に落とし、小休止ということ腰も落とす。
もしも誰も住んでいない、または何も反応が無しなら適当な場所で自然地帯と同じような野宿を始めなければならない。
それだけは避けたくはある。あの時の森とは違って魔族が出るという噂があるのだ。
そもそもタナール砦は魔族に対抗する為に建てられた砦なのだから付近に魔族が彷徨いていたとしても何らおかしくはない。
…とリィノは考えているのだが、そもそも今リィノがいる集落こそが魔族の国の住民の住処。
人間の声を聞いて身を隠している魔族が多数で罠に嵌る事を恐れているのだろう。

「…誰もいないのかな?もう少し中央に行って呼びかけた方がいいのかな」

集落をずんずんと進んでいき恐らく中央らしい場所に辿り着けば再びどなたかいらっしゃいませんかー?とリィノは呼びかけ始める

リィノ > 静寂と静寂。静かな夜にはお似合いなのだがリィノにはそのお似合いはあって欲しくは無かった。

「しょうがない、か。夜だしね…うん」

一人で勝手に納得すれば集落の入り口の方へ戻って行く。
誰もいないならば野宿するべきか?それとも勘を頼りに砦まで彷徨うか?
リィノの選択は早かった。
荷物を背負い込み全速力で来たであろう道を走っていく。
止まるよりは歩け、歩くよりは走れ。各地方を放浪し続けていたリィノにとってはこの考えを元にいつも動いている。


――因みに地図作成依頼については迷子になった為に全く手についておらず、報酬として依頼主に拳骨を貰ったとか。
それでもリィノは挫けずにまた仕事をするだろう。

ご案内:「魔族の国」からリィノさんが去りました。