2015/11/07 のログ
ご案内:「魔族の国」にレイアードさんが現れました。
■レイアード > (魔族が支配する異邦の地にやってきてしばらく経つ。しばらくは人間界とかけ離れた価値観や、無法…もとい力あるものこそが権利を握る魔界に新鮮さを感じていたが、やがてどこかで引っかかる部分があったのか、自身が元いた地を目指す事に)
「……訳の分からない場所だ。…魔族の価値観など、所詮人間には理解しかねると言ったところか」
(自身とは何もかも思考の基準が異なると感じた、魔族たち。中には物好きな者達もいたが、決してココに無防備のまま居続けてはなるまいと、遥かに強大な魔の存在を知る彼は生存本能からそれだけは忘れなかった)
「……しかし分からんな。魔族の女どもの考える事は…」
(己が力量で勝るならば、遊ぶ余裕すらあると言う事だ。ありていに言えば舐められている。一介の人間相手に魔族がまさか負けるなど思いもしないのだから、頷けない話ではない)
「流石に命を脅かされるような場所にいつまでも居てたまるものか」
(そう言うと、己が魔族の術で転移させられるより前にいた国をめざして、馬を進める。…絶えず注意を払っているからか、普段よりもピリピリとした様子で。…もっとも、いくら注意したところで、何が起こるのか分からないのだからどこまで効果があるかは全く保障されない)
■レイアード > (馬を進めるものの、人間界のそれと大きく異なる禍々しい空の色、地面の色、異形の木々がどこまでも続いている。どこへ向かえばいいのか分からない。馬の足取りはそのままに、しかし男の表情はみるみる険しくなって行く一方であった。…無理もない、異邦の地で迷う程、不安になることはそうそうない。一流の冒険者でも、きっと独力では迷うこと必至であろう。下手をすれば己が認識している眺めすら、信用できない未知の世界なのかもしれない)
「……ちっ……。…まさか、幻術ではないだろうな…」
(変わらない景色に男は舌打ちする。物資もあまり余裕がない。自分はともかく、馬が飢えれば足に困る。しばし周辺を見回し、何かないだろうか と期待半ばに)
■レイアード > (棒立ちしていても仕方がない。取りあえずは、何か食べられそうなものがあるだろうと微かな期待を込め、不気味な木々が生い茂る森を目指して馬を進めて行く。しばらく辺りを警戒するも、何もなさそうだ。そのまま早足で馬を進めれば、気色の悪い森の中へとやってくる)
「……なるべくなら…この国の食物など口にしたくないが…飢え死になんて御免だ」
(森の中を、静かに進んで行くが、見えるのは木々ばかり。奇妙な色の草などが目に入るが、とても食べようなどとは思わない。……そうこうしているうちに、木々の合間から湖のようなものが見えてきた)
「…………。…水……」
(食い物がなくても、最悪水だけでいくらかは生き延びる事が出来る。木々の合間を馬で進んで行くのは難しい。湖のある方角を頭に叩き込み、道なりに進んで少しでも湖に近づけるよう方角を記憶して馬を進める)
ご案内:「魔族の国」にフィリスさんが現れました。
■フィリス > 危険な場所を求めて旅をしているうちに魔族達が住む国へと出てしまったことに気がつき、王都へと帰ろうとするたびの途中森の中で道に迷い
「……確かこちらだったかしら……」
偶然手に入れた大量の水が入っている魔法の水筒を腰にぶら下げて湖のある方角に歩いていけば道に出て
「馬の音?」
音がするほうを向けばちょうど男と湖の間に立っていることになり首を傾げる
「魔族かしら?」
目を細め、警戒しながらも陵辱されるかも知れないと言う期待が股間を濡らして
■レイアード > (水さえあれば生きていける。湖を発見した男は、らしくないが期待に胸を躍らせていた。…人並みの感覚や魔力しか有さない彼は、未だ視界外から、馬の足音で此方の気配を察知されている事には気付かず、そのまま馬を進めていこう。彼が馬を進めるたび、貴方が耳にした音はだんだんと近づいて行き、視界内には青髪の神経質そうな出で立ちをした青年が馬上に跨ったまま現れるだろう)
「……誰だ……?」
(一方、男も流石に目の前にいる貴方には気付いた様子だ。褐色の肌を持つ、銀髪の女性を視界に留めれば、視線を上下させて貴方の全身を軽く眺めれば、鞘から冷気を纏う剣を引き抜き)
「……魔族かっ!?」
(開口一番、貴方へそう告げれば、青年は警戒心とどこか邪な欲望を含んだ目付きで貴方を見据え、馬を突進させながら冷気を纏う剣を貴方めがけて振るう。人間ゆえの弱さから来る警戒心、焦燥感。青年の焦りとは裏腹に剣は冷徹な輝きを放って貴方に迫り行く)
■フィリス > 騎乗した男が姿を現せば目を細くして
「……そうね、通りすがりの冒険者よ」
そう答えながら二本の短剣を引き抜き構えれば、突進してくる馬を横に飛んで回避し、男が振るった剣を二本の短剣で受け止め滑らす
「……」
馬の突進力を殺すには馬を攻撃するのが一番……と考えたが、首を横に振ってあえて高くジャンプし男だけに狙いを定めて二本の短剣を振り上げる
「はぁ!!」
だが、その攻撃は熟練の剣士であれば隙だらけと思えるだろう、魔法の力で空を飛ばない限り空中では動きを変える事もできず、男に格好の的となっている
■レイアード > (抜刀し、騎乗突撃した頃には「しまった」と顧みる事も出来たかもしれない。魔族であるならば、勢いで立ち向かって勝てる相手なのだろうか?極限状況の中、我を忘れた突撃は女の二振りの短剣に阻まれ、そのまま空を切った)
「……」
(流石に一撃で仕留められないか。馬をすぐさま方向転換させ、次手を考える…暇もなく女が反撃に出る。すれ違い様に馬を攻撃するとばかり思っていたが、予想とのギャップに戸惑っている暇はない)
「……させるか…っ!!」
(女が勢いに任せ己の首を狩らんとして迫りくる。しかし、目前にやってきた女と目と目が合わされば、男はめいっぱい剣を振り上げ)
「……凍れ!!」
(冷気を纏う剣を勢いよく振るい、女に凍て付く風を吹き付けた後そのまま剣圧であしらおうと試みる。貴方が避けられなければ、そのまま馬上より貴方を見おろし、追撃に移るだろう)