2015/10/07 のログ
ご案内:「魔族の国」にロザリーさんが現れました。
ロザリー > 月灯りの下───ぽっかりと闇が口を開け、ふわりと黒紅のドレスを装った少女がふわりと庭園へ降り立つ

決して明るいとはいえない月の光が少女の薄金の髪を静かに照らし染める

「………」

夜の風に撫でられるように髪が風に散らされ、深く暗く口を開けていた闇は無数の蝙蝠となって飛び去ってゆく

「…やっと日が沈んだか。日の長い季節は退屈も極まるというものだな」

んんーっ、と両手を真上に上げて伸びをする
少女の見た目の年齡には不釣り合いすぎる双丘がふるんっと揺れる

ロザリー > 「さて…餌場へ、とも思ったが、食前に散歩も良かろう」

ふわりふわり、ドレスを揺らしながらゆっくりと庭園を歩いて行く

それほど腹が空いているわけではない
先日捕らえた娘がなかなか美味だったというのもあり、まだ城の中に『残して』ある

故に慌てて餌を探しにいく必要もない、が……

ロザリー > ぴたり、と足を止め、天を仰ぐ
青白い、黒雲に蝕まれた歪な月を見上げて───

飢えているほどではないとはいえ、
より良い、芳醇な血を持つ人間も捕らえておきたいところ
……が、良い血を持つ者、貴族や王族を的にかけるのは些か抵抗があった
なぜなら連中の住むエリアには旧神の加護が残っているからだ
強力ではないといえど魔を退ける力、足を踏みいれると気分を害する

この身に最も魔力が満ちる刻、満月を迎えるにはまだ遠い

平民の血も不味くはないが、安物のワインのようなもの
そればかりを飲んでいては飽きも来る

「月が満ちるまでは我慢か……不老不死というのも条件付きでは、期待していたほど万能ではないな」

ロザリー > 月の下、庭園を軽やかに歩き、くるりくるりとドレスを翻し舞う
もうじき夜の顔を見せる魔族の国、今この場は物音一つしない静かな空間

───腹が満ちれば、毎夜のように夜伽に興じよう
貧民も平民も、美男子や生娘に限ればそちらは美味である