2023/04/03 のログ
ご案内:「北方帝国シェンヤン「八卦山」」にアマツキさんが現れました。
アマツキ > 八卦山
その奥底に人知れず秘湯がある
…否、秘湯というにはあまりにも狭く、水浴び場というには些か熱すぎる
ただの熱泉の湧き場である

まあそんな細かいことを気にすることもない雌鬼にとってはそれは十分な秘湯であった

「久々に戻ったが此処らは変わらんなア」

熱泉に身を沈め、傷を癒やす鬼
山を超えた先、マグメールの地では十分に強敵との戦いを堪能できた
文字通り手も足も出ぬ相手もいれば、程よい緊張感を楽しめる相手もいた
深手を負うこともあり、一部の傷は治りも悪かった──故に、生まれの山に戻り今日は傷を癒やしているのだった

アマツキ >  
「湯浴みとなれば酒の一杯も欲しくなるところじゃがのう」

ふぅー、とリラックスしたような姿勢で一息
熱すぎるぐらいの湯浴みだが、鬼の頑強な肌にとっては心地よい
酒をと思わずではないが、地元では悪鬼として扱われている分、調達が難しい

別にそんな悪いことしとらんのじゃがなと内心思いつつ
過去のことを考えるとそこそこバトル楽しい!楽しい!で暴れまわっていたので已む無しでもあった

アマツキ >  
仕方ない、酒はまた向こうで調達するとしようか
そう結論づけた鬼はざばりと湯から立ち上がり、2、3首を左右に振り返してゴキゴキと音を鳴らす
蓄積されたダメージは随分と軽くなったようだ
これなら国越えも問題ないだろう、と

「ふむ、では向こうについたらだいらすにでも寄ってゆくか」

ひたひたと岩肌を歩く雌鬼
いい加減何かしら角を隠すモノでも調達せにゃならんかと思いつつ、
月に照らされる山中を襤褸のみを濡れた肌に纏いなおし、歩み去っていった

ご案内:「北方帝国シェンヤン「八卦山」」からアマツキさんが去りました。