2019/05/06 のログ
ご案内:「北方帝国シェンヤン「帝都シェンヤン」」にカナンさんが現れました。
ご案内:「北方帝国シェンヤン「帝都シェンヤン」」にネイトさんが現れました。
■カナン > 帝都シェンヤンは景観の麗しさや都市インフラの機能において、王都の追随を許さない部分がある。
果断な絶対君主のお膝元ゆえ、改革の遅滞は許されず、街路樹の一本に至るまで手抜かりはない印象だ。
帝国の流儀を闇雲に畏れる人は、それを強権支配だと呼ぶのだろう。
けれど、それが全てではない。
二つの都を行き来している立場から見ても、息苦しさを感じることはあまりない様に思える。
主上の苛烈さを巨大な官僚機構―――帝国全土から登用された賢才の集団が受け止めているためだ。
午前中に訪れた場所もそのひとつ。
主上直々の勅命により、異例の巨額予算を与えられた研究機関。
本草学の専門家や道家の碩学だけでなく、正真正銘本物の神仙が在籍する仙薬の工房だ。
とはいえ仕事柄、蘭台と彼らの距離感は非常に近しく、職場も目と鼻の先にある。
早々に用事を済ませ、書令史の官舎に戻ってみれば、まだ正午を回ってすらいなかった。
「ネリー、ネリー! お土産があるんですけど」
後ろ手に隠していた小さな硝子瓶を握りなおして、ネリーの手がギリギリ届かない範囲に突きだす。
その中身は無色透明な水薬で満たされている。
「何だと思います?」
■ネイト >
官舎で痴女すれすれの民族衣装を着たまま部屋を掃除していると。
カナンが帰ってくる。
出かける前にどこに行くとは聞いていなかったので、お土産と聞かれてもぴんと来ない。
「……風邪薬?」
にしてはなんかこう、さらっとしてて無色透明で。
水みたいだ。
もしくは中に小さな生き物でも入っているのか?
硝子瓶を前に目を凝らしてみる。
「とにかくおかえり、カナン。昼食にはまだ時間があるけど」
■カナン > 「ふふふ、白も似合ってると思いますよ。ネリーの肌はとても白いので」
「例のアレですよアレ。陰陽がどうのこうのという」
男性が女性になり、女性が男性になるとかいう。
「サンプル的にですね、ほんの一本くらいならすぐに調合できると言われまして」
私が持ち帰った書物に記された情報が仙薬の素材収集の役に立つかもしれない。
現代では失われたと考えられている、貴重な植物の自生地さえ見つけられるかもしれない。
そんな期待が高まっていたこともあり、今日はいつになく気前が良かった。
その結果がこの小瓶というわけです。
「この手の水薬ってあんまり色がつかないんですよね」
「魔女の大鍋みたいな素材を薬研でゴリゴリと挽いて、粉にするのは変わりませんが」
「最近は効果を高めるために成分を精製する工程が挟まりますから」
粘性はさらりとして水のよう。透明な影が揺らめく様は砂糖水とそっくりだ。
■ネイト >
がばぁと掃除用具を手に持ったままカナンに詰め寄る。
「なんだって!?」
目を見開いて小さな瓶を見る。
これが。これさえあれば。僕は男性に戻れるというのか。
長かった。奴隷として売られ、ママに殴られ、パパに葬式を行われ。
くう。なんてことだろう、涙が滲んできた。
僕ときたら女性であることに最近慣れきってしまっていた。
この耳とも尻尾ともお別れだ。
最初は疎んだが今となっては名前をつけてもいい。お別れだし。
「お、おおおお………」
思い出し泣きしてその場に膝をついてしまった。
苦労とは無縁だった僕の大冒険の日々。
めそめそと泣きながら、僕は搾り出すように言った。
「ありがとうカナン………僕のご主人様…」
■カナン > 「おっと」
硝子の小瓶をひょいっと持ち上げてネリーの手の届かない場所に追いやる。
身長が大体同じくらいなので、ほんのちょっと背伸びしただけでもう届きません。
「あげるなんて言ってませんけど?」
感涙にむせぶ様子がおかしくて、くすくす笑いながら後ずさりする。
子供っぽいなんて言わないで下さいよ。
「欲しければ……そうですね、何をしていただきましょうか?」
「何なら力ずくで奪ってみます? まあ、泣き虫ネリーにはできっこないでしょうけど??」
ただ「はいどうぞ」とあげてしまうのは面白味がないじゃないですか。
「5分以内に捕まえられなければ流しに捨てますので、どうかそのおつもりで」
鬼ごっこスタートです。
■ネイト >
「へ?」
へ?
思わず思っていることが先に口に出てしまった。
涙を拭うと、手を伸ばしてその場でぴょんぴょんと飛ぶ。
「な、なんでそんな意地悪を?」
心底理解できないという表情で言った。
今の僕はドブで溺れかけたネズミのような表情をしていたに違いない。
奴隷商に売られた時よりも。愛したママに殴られた時よりも。自分が死んだことになっていた時よりも。
今が一番絶望している。
僕は絶望の本質を理解した。
絶望とは何もかも失って磨り減るだけの状態のことを言うのではない。
希望が掌からすり抜けることが絶望なのだ。
罪の反対は徳ではない。
罪の反対は信仰なのだ。
僕は祈る神を持たない。
学校のお祈りの時間に女子を口説いてきた。
これは僕の罪業に対する正当なる罰なのか。
不信仰は罪であり、絶望は罪であり、今の僕は罪そのものなのだ。
そうでなければ。ああ、そうでなければ。
こんな事態に陥ることなどありはしないのだから。
地獄の鬼ごっこが始まる。
決死の表情でカナンを追う。
ちくしょう!! 砂浜で女子と追いかけっこしてもすぐ息を切らしていたんだぞ、僕は!!
■カナン > 肉付きも良く、体格に恵まれたミレーの追跡からいつまで逃れられるでしょうか。
「っ……目が怖い!」
寝台を飛び越え、植木鉢をまたぎ、荷物を蹴飛ばしながら逃げ回る。
大して広くもない官舎の自室で、小さな子供みたいに笑いながら。
あとで他の部屋から苦情が来るかもしれませんが、今は忘れておきましょう。
それでも意外と逃げ回れるもので、3分くらいはあっという間に経過してしまった。
さらに30秒。45秒。1分が経過。時は無情に過ぎていく。
「あと1分ですけど? いいんですかー!」
振り向いて挑発して、余所見をしていたせいで倒れた観葉植物に足を取られる。
「きゃ、うわわ!?」
バランスを崩し、小さな硝子瓶が宙を舞う。
スローモーションで進む世界で、逆さになった小瓶の栓が緩んで抜け落ちていく。
その隙間から透明な水薬が漏れ出して、滴り落ちる。驚きの声をあげる私の口へと。
ごくん。
「…………………………えっ………」
空っぽの瓶と栓だけが寝台に軟着陸して。
「うわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ!!!!?」
全身から火がついたような熱を発しはじめ、心臓が壊れそうなほどに鼓動が早まっていく。
頭がグラグラと揺れだして、世界が斜めに傾いでいく。
■ネイト >
ちくしょう、何が目が怖いだ!!
怖くもなるだろ!!
僕が男性に戻れるかどうかの瀬戸際なんだぞ!!
ぜぇぜぇと息を切らせながら必死にカナンを追う。
彼女は無邪気に笑っている。
なぜ? なぜ笑う?
この行為に何の善性がある?
善性とはなんだろう。そんなの勝手に僕が信じていた概念ではないのか。
善性とは砂の上の巨木であり、善性とは紙の檻なのだ。
そんなものが人を育んだり、人を捕えることはできはしないのだから。
そして悪意はあらゆる土に根を張るが、人を救いはしない。
彼女の行動の理由が知りたかった。
悪意でないなら。善性がないなら。
何故。どうして。
「よくないに決まってるだろ!!!!!」
全力ダッシュ、ようやく体に足が馴染んできた。
今なら直線、必ず捕える。
と、思った瞬間。
カナンが転び、小さな硝子瓶が彼女の口の中に。
「カナン!!」
彼女の様子がおかしい、とにかく部屋に連れ戻さなければ。
「カナン、カナン? 大丈夫かい、今すぐ医者を連れてくるからな」
■カナン > しゅうしゅうと何かが焦げるような音がして部屋に煙がたちこめていく。
全身の骨格から軋むような痛みが走って、
「んんん……!!」
冷や汗が一気に噴出してぼたぼたと滴り、咳き込む声の調子がみるみる変わっていく。
「けほっ、ごほごほっ……」
世界が裏返っていくさまを自分ひとりが体験しているような、そんな嵐の一時だった。
けれど激変の時はやがて終わって。
「…………はぁ……はぁ……っ」
「だ、大丈夫です。何とも……なくはないのでしょうけど、もう痛くはないので」
どことなく声が低い。視界の高さが変わっている。
まだぎしぎしと軋む身体を立たせて、姿見の前まで行ってみれば。
鏡の中には、切れ長の目の瞳は赤く、波打つ黒髪も艶やかな―――同年代の男の子がいた。
「はー………これが私…ですか。どうやら本物だったみたいですね……」
■ネイト >
「本当に大丈夫なのかい? 痛みがないなら……」
と、薬箱を探して振り返ると。
そこには背が高い男性がいた。
カナンだ。カナンが男性になってしまった姿なんだ。
「……本物だったみたいですね…」
「じゃねーよ!! どうして僕に飲ませてくれなかった!?」
「今頃僕は元に戻れたかも知れないのに!?」
「僕は死んだんだぞ!! 葬式まで!! あの魔術師に殺された!!」
「でも君と一緒なら乗り越えられると信じていたのに!!」
ああ。なんで僕は彼を責めているんだろう。気持ち悪い。
何が罪だ。何が善性だ。こんな思考になんの価値もない。
僕も畜群に過ぎないのだ。この耳と尻尾が何よりの証拠じゃないか。
目を瞑って頭を掻いた。泣きたいのに涙が出てこなかった。
■カナン > 「落ち着いて。落ち着いてください先輩」
すごい剣幕で取り乱している。
期待した分、落胆も大きかったということでしょうかね。
「薬は何度でも作れます。たとえ素材を一から用意したとしても、長くて半月」
「言うまでもないことですが、主上の薬箱にはストックが腐るほどあります」
「これでおしまいだと思いました?」
素直に聞いてくれる保証はないけれど、冷静に話を続ける。
「それより、薬効をただしく確認できてよかったと考えましょう」
「この姿をよく見て下さい」
花も恥じらう絶世の美少年ですね。ええ。
「陰陽が裏返るだけなんですよ。あなたにかかった魔法を解く薬ではない」
「それから」
いつもより拡がった肩幅で、抱きしめて唇を奪いにいく。
今は、今だけは抵抗されても押し切らないといけない気がして。
「あなたはここに生きている。私が保証します」
■ネイト >
「落ち着けだって!? 世界は四角くないんだぞ!!」
「これで終わりじゃなかったら砂漠を流離った人間の前で水を捨ててもいいのか!?」
男の前で抗弁する。
薬効を確認………?
姿を見る………………?
そこまで言われてようやく理解した。
この薬を飲んでも僕はネイト・オルブライトに戻れない。
僕の体の隅に小さな穴が開いた。
そこから赤い砂がざぁざぁと音を立てて流れていくのを、ただ妄想していた。
唇を奪われる。あれほど睦みあった相手の唇は、精悍な男性のものに変わっていた。
■カナン > 「誤りはもうひとつ」
柔らかい身体から力が抜けていく。今ならこの腕で支えられる。
まだ伝えていなかったこと、いま伝えてしまいましょうか。
「ネイト・オルブライトに似た人物の目撃情報があります」
「……あなたの姿を変えた魔術師は、どうして自分に関する記憶を消したのか?」
「そちらの疑問も、まだ片付いていません」
心ここにあらずという感じでしょうかね。
いつもしている通りに唇を重ねて、力の抜けた身体が崩れてしまわないように強く抱き締めた。
「でもまあ」
ネリーの前髪を上げておでこに口付けする。微妙に身長差がある今だからこそできることです。
「何かが終わった訳でなし。後退さえしていません。何も変わっていないんです」
「そういうわけで、気分を変えます」
寝台に腰かけさせ、箪笥から男物の官服と髪飾りを出してくる。
衣装を改め、ネリーの青みがかった黒髪に髪飾りを差して。
■カナン > 「デートしましょう!」
■ネイト >
「は?」
今度こそ硬直した。
「いやいや、待ってくれ。元の僕に似た人物の目撃情報の…」
頭の整理が追いつかない。
額にキスをされて髪飾りを差されると、自分の髪を撫でた。
「デートって……急にどうしたんだいカナン」
困惑しながら聞いた。
■カナン > 「ええ。私もびっくりしましたよ」
「ただ、だいぶ様子が変わっていたらしいので……確証はありませんけれど」
「追うべき謎が現れた。これって一歩前進じゃないですか?」
どこへ出ても恥ずかしくない身なりをした士大夫が鏡の向こうでポーズを取っている。
文弱の徒にして本の虫らしく、絵に描いたような風流人士という感じです。
元々は先輩用に買っておいたのに、我ながらなかなか似合っているじゃないですか。
「どこぞの女の敵さんの様にとは参りませんが、帝都は私の庭のようなもの」
「この天都をゆっくり見て回る時間もなかったでしょうから、ご案内して差し上げましょう」
ネリーの手を取り、その甲に口付けして。
「あなただって、泣いている女の子がいたら放ってはおかないでしょう?」
「立てますか? 立てませんね? では失礼」
お姫さま抱っこで往来まで連れ出して、王国風の二頭立て馬車を呼びとめる。
御者に行き先を告げて、ネリーを膝に乗せたまま走りだす。
■ネイト >
目の前の男性が……なかなかカナンと頭が理解してくれない彼が。
今後の話をしてくれていた。
ただし、女の敵っていうのは一言余計だ。
「…まったく」
「泣いてないよ、大体僕は……あ、こら」
抱き上げられ、往来までそのままに。
獣の耳が熱を帯びたように感じた。
「……君だってその体に慣れちゃいないだろうに」
■カナン > 帝都シェンヤンの光と影の光の方、天都は殿上人の都市だ。
書令史は実務官僚の四等官にすぎず、蘭台の特殊な職務がなければここまで立ち入ることすら叶わない。
官庁街の威容を、名刹や名園の風情を、湖水や運河の景勝を余すところなくたどって馬車が行く。
途中で休憩を挟みながら、日が傾いた頃、馬車は大きな劇場の前で止まった。
シェンヤン随一の徽劇班「永春班」には、当世最高の名優と称される「三絶」のうち二人が属している。
奢侈を禁じながらも、文化振興に関心の高い主上の意を受け、その劇場もまた帝国文化の精華ともいうべき壮麗な建築物となっている。
木造建築とは信じられないほど広壮な空間には、盛装の男女が詰めかけ満員御礼の様相だ。
来賓でごった返す中を手を引いて歩き、舞台を右上から見下ろす、見通しのいいボックス席に落ち着いた。
「………こんないい席、私程度の俸禄では絶対に手が出ないのですけど」
「どなたとは言いませんが、さるやんごとなき御方からのご褒美です」
帝国の歴史に名高く、英雄豪傑の数々と国色天香の佳人が織り成す物語は身分の貴賎を問わず人気が高い。
巷間ではおとぎ話として人気を集める物語も、この劇場では華やかなる英雄譚の古典劇となる。
「周りから見えないようになっているので、くつろいでも大丈夫ですよ」
まもなく上演が始まる。そろえた膝をぽんぽんと叩き、手招きする。
■ネイト >
なんと観劇。
意外な方向に話が転がった。
ただ僕はこの手の趣味に対してあまり造詣が深くない。
見ているだけで大丈夫なのだろうか……?
「やんごとなき御方ねぇ……まぁ深くは聞かないけどさ」
古典劇が始まる。御伽噺くらいなら知っているけど、それとはまた毛色が違いそうだ。
「男の膝の上でくつろぐ趣味はないからな」
ぷい、とそっぽ向いて、でも隣に座って上演を待つ。
なんだかんだでさっきのことを申し訳なく思っているのかも知れない。
となると、さっきの僕の暴言の数々を謝りたくもなってくるというもので。
■カナン > 「男の膝の上じゃなくて、「私の」膝の上です。嫌ですか?」
嫌ならいいですよ別に。デートって難しいんですね。
諦めてごろりと横になり、ネリーのふとももに頭をあずける。
「じゃあ私がくつろぎます。よしよしと撫でるのも忘れないで下さいね」
演目はシェンヤン四大奇書のひとつから、英雄たる主従が美人姉妹を娶る話だ。
派手な衣装と隈取をしたイケメンと絶世の美女が四人も出てくるのでビジュアル的には◎です。
ところどころ、ひそひそ声で解説をはさみながら90°傾いた視界で舞台を見守った。
「……この主従にも波乱の運命が待ち受けているのですけれど、それはまた別の話ということで」
めでたしめでたし。来賓たちの波を避け、少し待ってから劇場を後にする。
「いかがでした? 二喬役の女優さん綺麗な方でしたねー。まあ私のネリーには及びませんけど?」
「とか何とか、こういう話をしてイチャついていい感じになるわけですね」
■ネイト >
「……難しい話だな」
まだ緞帳が開いていないステージを見ながらぽつりと呟く。
「僕やカナンの前に性別があるのか? それとも僕やカナンの後に性別があるのか?」
そう呟くと、膝の上に載ったカナンの頭を優しく撫でた。
どこから見てもただの恋人同士にしか見えないだろう。
でも僕は男で。カナンは女なんだ。
この事実を知ったら、僕らを見た人は何を思うのだろう。
彼の解説を聞きながら舞台を見終えて、劇場を出る。
「ああ、はいはい。僕のダーリンは素敵だよ、全く」
そう言い捨てると、路の上でカナンと向き合った。
「さっきはごめん。言い過ぎたよ」
■カナン > 「いえいえ。私が意地悪をしなければあんなことには」
「こちらこそ、すみませんでした。では、仲直り成功ということで」
先輩が元の姿に戻るということは、ネリーがいなくなるということだ。
私は、そんなことを望まないといけないのだろうか。どうして? 何のために?
矛盾を抱えたまま、笑顔を向けて抱きしめて。
「いい具合にお腹が空きましたね」
「ご飯も任せて下さいよ。とっておきのシェンヤン料理をご馳走しましょう」
劇場の前にずらりと並んだ馬車のひとつを呼び止め、ネリーと帝都の夜を行く。
食事の後は官舎に帰らず、そのまま飯店(ホテル)に向かったわけですが。
それはまた別の話。後半に続く――。
ご案内:「北方帝国シェンヤン「帝都シェンヤン」」からカナンさんが去りました。
ご案内:「北方帝国シェンヤン「帝都シェンヤン」」からネイトさんが去りました。