2019/04/10 のログ
ご案内:「北方帝国シェンヤン「帝都シェンヤン」」にリスさんが現れました。
■リス > シェンヤンでのお出かけの買い出しも三日目、時間が惜しいとばかりに少女は様々な店を回り、店主と話、品物を見ていた。
食料品、衣料品、服飾、日用雑貨……その様々なものを実際に見て、噂に聞いて、本で調べて、服は触って、食事は食べて。
文化の違いに驚きつつも、その素晴らしい文化を取り込むのはいいことなのよね、と思う。
全てとは言わない、マグメールと常識が違うので、食事の席とかは困ることもあったりしたからだ。
それはさておき、いろいろな人と話しして、店主と交渉して仕入先をいくつか渡りをつけていた。
三日間というのは短くも長いものである、本来はもう少し長く居たいところでもあるのだが。
時は金なり、情報や食料は新鮮な方がいいものだ。
なので、一旦ここはここで引いて、店に戻って売ろう。
そして、シェンヤンの人がきた所で使い心地とかを聞いた上で、新たに来よう。
できれば、信頼できる誰かに買い付けを任せたいのだけれども。
「――――――。」
娘たちは当てにならない。
頭痛いわね、と苦い笑いを一つこぼす。
■リス > 後継者とかそういうのは、まだ気が早いだろう。両親もまだ健在なのだ、そして、自分もまだ修業中だ。
両親から正式に商会を継いでから考える事にしよう、それに、買い付けを任せる人員であれば、両親に相談しよう。
恐らくは、ダイラスの方でも、絶賛ブームが起きているだろうから。
「…………。」
そして、乗ってきた馬車を思い出す。
あれは、娘の手によって、見た目の大きさと中の大きさとかが全く違うようになっているのだ。
なので、一台に見えて数十台分の内容量がある。
重量とかで馬が引けなくなるんじゃないだろうかと思ったがそれはない模様。
何がどうなってるのだろうかとは思うのだけれど、魔法のことは詳しくないから、聞いてもわからないので、便利でいいや、と思うことにする。
その馬車にもそれなりの分は入れている。
満載ではないのはちゃんと取捨選択をしているからである。
欲しい欲しい、でも、少女の眼鏡にかなう分であるのだ、粗悪品は許さない、少女は全力でいいものだけを選別して仕入れているのだから。
今日で帰りだからと、選別にぬかりはしない。
■リス > 「……こんなもの、かしらね。」
少女は、馬車に積み込んだ分量を確認して頷く。
三日間という滞在期間はそんなに長いわけではない、が、三日間フルで動いた分は手に入ったと思われる。
ここから、戻っていって、売り場に並べて売りを始めなければなるまい。
よし、と少女は気合を入れて護衛を呼び戻す。
護衛が戻り次第、マグメールに戻ろう。
そして、少女はシェンヤンを去るのだった――――
ご案内:「北方帝国シェンヤン「帝都シェンヤン」」からリスさんが去りました。