2019/04/08 のログ
ご案内:「北方帝国シェンヤン「帝都シェンヤン/市場」にセレインさんが現れました。
セレイン > そんな最中。
ふと目に入ったもの。
護衛として連れてきた狼娘。

そんなのが狼状態で。
いろんな露店から餌付けと称していろんなものを与えられている姿。
それを遠慮なくむぐむぐと食ってるのんきな姿が見えた。
無論ちゃんと護衛はしているのだが。

餌付けされてむぐむぐしていたのである。

リス > 「…………。」

 思い出す。たしかあの子は、自分のところに盗みに入ってお仕置きを受けていた子である。
 思う存分食べ物を食い散らかしてくれた子だった。
 仕事がなくてお金が払えないということで、護衛として雇っていた。
 今回も、遠出をするのと、付いてきたいというので連れてきた子である。

 なんかご飯を食べてる。
 いや、別に食べている自体はいいのだ、だって食事とかは権利でもある。
 休憩とかも、ちゃんと必要な分だけさせているのだから。

 しかし、護衛として。餌付けされるのは如何なものなのだろうか。
 少女は、狼娘を眺める。
 狼の姿でうろついて、お店の人の関心を引いてご飯をもらってる。
 そんな状態を目にしたのだ。
 うん、どうしたものだろう。
 生暖かくその様子を眺める少女。

セレイン > ふと視線に気づいた。
生暖かい眼差しに気づいた。

とっててとってて、と主のもとにより。
そしてちょん、とおすわりをした。

取り繕うのが非常に遅い。
なんと言うか、遅い。

耳をぺたん、と倒して白狼は主(?)を見上げる。

『わふ』

一言漏らした。
何言ってるかわからないけれど。

リス > 「………――――――。」

 さて、何といったものだろうか、今彼女は狼の姿を取っている。
 そして、自分の方に近づいてきて腰を下ろすのだ。
 つまり、彼女の主は自分だということになって、周囲の視線が痛いことこの上ない。

「セレイン、ちゃんとご飯は上げてるでしょう。
 知らない人から貰ったりしないの。」

 少女は嗜めることにした。悪いことしたら悪いと教える。
 厳密に言えば、食べ物をもらうこと自体は悪いことではないのだけれども。
 飼い主としてちゃんと飼い犬を見ているというところをアピールしなければならない。
 というか、護衛ならそのへん考えて欲しいところなのである。

 ちょっと頭痛くなってきた。

セレイン > 『わふ』

こくん、と頷いてから。
尻尾をゆらりと振って、鼻をすぴすぴさせてから。
ちょん、と前足をとある屋台の方に向ける。

そこは串焼きの店のようだが、確かに美味しい匂いを漂わせていて。
何が言いたいのかと言うと、あそこは美味しいと言いたいのだが。
それが伝わるかどうかは話が別。
催促しているようにも見えるかもしれない。

『わふ』

けど言いたい事は鳴き声にしかならない。
伝われ、この思い。あそこは美味しいですよ、と。

リス > 彼女はさっきから色々な人に色々と貰って食べていたはずである。
 それなのに、トコトコと歩いてから、屋台の方に移動していくのが見える。
 その先には、シェンヤン風の串焼肉を焼いているお店が見えるのだった。
 美味しそうな匂い、肉が焼ける音、そしてそれに伴っての肉が焼ける匂い。

「セレイン。 あなた まだ たべるの ……?」

 まだ足りないと申すのだろうか。
 それとももっと叱ったほうがいいのだろうか。
 竜になっているが少女、犬の言葉はさっぱど判らぬ。
 伝われと思って伝わるような奇跡など、起きる訳もなくて。

 少女は、愕然とワンコの様子を見るのだ。
 狼じゃない、ワンコになっている。

セレイン > 『わふ』

ぶんぶん、と首を振る。
わんこらしからぬ所作。
いや、元々人狼なのでわんこではないのだが。
故に知能が人並みにあるのも当然なのだが。

前足でてしてし、と屋台の前の地面を叩く。
わんこ形態(?)なので言葉が伝わらない。
もどかしい。バウリンガルはよ。でもそんなのない。
てしてしてしてし、と前足で地面をたたき続ける。
その様が面白かったのか、屋台の店主は、ご主人様、どうだい、一本買ってみるかい? と陽気に声をかける。

いや、ほんとここの美味しいんですって。
ぜひぜひご主人様も食べてみてくださいよ。
その必死の訴え前足連打。でも言葉にできないから届くかわからない。
わんこ化しているけれど狼です。わふん。

リス > ちなみに言えば、彼女並に頭が良くて、純粋な狼犬が、トゥルネソル商会に一匹いたりする。
 彼女の行動は、その、狼犬よりも主を悩ませるレベルなのである、だから、人狼だろうが狼だろうが、ワンコに格下げなのである。
 そも、人並に賢いのであれば、人になって喋れという、人語でお話しないと伝わりません。

「―――ええ、一本頂きますわ。」

 屋台の地面を叩き催促するワンコ、そして、店の主人がきまえよさそうに問いかけてきてくれるのだ。
 少女はにこやかに注文をして、焼いてくれるのを待つことに。
 タレをつけて焼いて、タレをつける。
 香ばしい匂いが、鼻を突くのだ。すごく美味しそうだな、と思う。

 だけど――――。

「はい、どうぞ。」

 それだけ欲しがるワンコに、少女は串を差し出すのだった。
 あの流れで、主人の目の前で自分が食べるのは普通にできない模様。

セレイン > そうじゃない、と頭を抱えるようにふせて前足で耳をふさぐように伏せた。
狼犬以下にされたわんこ娘。
違うのに、違うのに、と伏せたまま。
獣化身を解除すればいいだけなのに何故執拗に解除しないのか。
答え:忘れてる。やはりわんこ以下でいいのではこいつ。

伏せたままふるふる、と首を振る。
欲しがってるのではないのに、とさめざめ。

『わふ』

一声鳴いた。
屋台のおっさんは、それを見て首を傾げれば。
ご主人様に食べて欲しいんじゃないか、と快活に、朗らかに笑う。
そう、それ!! と言わんばかりに前足をべしっ、と地面に叩きつける。
店の主人はそれを見てまた一本串焼きを焼いては、少女に渡そうとするのだ。
おまけしてやるよ、嬢ちゃん美人だからな、と笑って。

リス > ワンコの行動は判らない。
 だって、犬の言葉とか、犬の気持ちとか、わからないのですもの。
 そう考えると、うちの狼犬は、すごく賢いんだなぁ、と伏せてブルブルしているワンコを眺めて思う。
 ナチュラル犬畜生に負ける、人狼。
 ほかの人狼種族の人から袋叩きに遭うとか、全員で勉強し直しとかさせられるような気がしなくもない。

「いいえ、私も商人の端くれですから。
 品物、行為、その全てには、対価が発生することを学んではおりますわ。
 その肉を手に入れるにも、その肉を焼く道具に、燃料だって。

 ですから、ええ、もう一本、頂きますわ。」

 ただでおまけしてくれる、その気持ちだけは取っておいて、ちゃんとお金を支払うことにする。
 シェンヤンの方は、良い方、ですね、とにこやかに笑って答えておいて。
 二本目の串焼肉を手にし、代金を支払った。

セレイン > わんこの行動はわからない。
めそめそ、としながらふと思い立つ犬畜生に負ける敗北狼。
他の方々ごめんなさい。こいつの頭が悪いだけです。
獣化身を解除、スタイルの整った犬耳娘ここに降臨。

「違う……違うんです……」

ふるふる、とめそめそしながら首を振り。
獣化身を解除したもんだから店主のおじさんびっくり仰天。
人だったんかいな、と呟いた。ごめんねおじさん。

「美味しいお店だからおすすめしたかっただけなんです……」

ふるふる、めそめそ。
犬畜生以下の狼娘。わんこ以下は泣いて訴えかけた。
あ、でもほんとに美味しかったのは事実なんです、ごしゅじんさま。

リス > 「別に、護衛の仕事してくれるならとやかく言うつもりはないのだけれど。
 セレイン。

 せめて―――会話はできるようになさい。
 意思疎通というのは極めて重要なのよ。」

 ええ、護衛の最中であれば、狼の嗅覚とか聴覚はとても優れていて、警戒には役に立つ。
 それに、吠える方法とかを決めていればそれが合図になる。

 しかし、ここは違うのだ。
 街の中で護衛もそこまで必要がないのだ。
 狼の姿で視線を集めるよりは、ちゃんと会話ができる方がいいのだ。
 そのぐらいは、ちゃんとして欲しいところである。

 さめざめ泣いているワンコに、追加のお説教が降りかかった。

セレイン > 「……はい」

ちょこん、と大地に正座した。
そしてお説教を聞きながら耳をぱたり、と倒した。
反省はしている様子で。

獣化身を解除し忘れたのも自分の責任なので。
大人しく説教されるまま、さめざめ泣いたまま受け入れるわんこ。
尻尾もたれさせたまま正座して追加のお説教をされ続け。

リス > 「………判ったならもう、いいわ。
 いつまでもくどくど言う時間も惜しいのだから。
 ほら、串焼き食べてしまいなさい、まだ、買い物は済んでいないのだから。」

 シェンヤンまで来た目的は、買い物なのである。
 商会に並べる商品を、シェンヤン製の服や食事を手に入れて売るためなのである。
 反省している彼女に、ずっとかまけている時間はないのだ。
 そういう意味では、歩きながら食べられる串焼肉は便利である。
 なので、早く食べて次に行くわ、と、正座をやめてすぐに動くように指示を。

セレイン > 「はい」

立ち上がりつつ、尻尾ゆらり。
一本を貰い受けてむぐむぐ、と食べて。
ああ、やっぱりここのが一番美味しい、と思いながら。
食べ終えてから魔導書と双剣を呼び出し装着してから隣に並んで。
次はどこへ、と言わんばかりに首を傾げてから尻尾をぱたり、ともう一度揺らす。
馬鹿なわんこでも一度聞けばちゃんとわかる。……はず。

リス > 「さて、行きましょうか、セレイン。」

 付いてくるのを見ることもなく少女は歩き始める。周囲を見て、警戒するのは彼女の役目である。
 少女は戻って売るための商品を探しに来たのだから、それを見つけるために全神経を集中するのだ。
 そういう意味では。
 護衛という形での戦闘能力では彼女に信頼を置いている証である。
 そのまま、シェンヤンの市場の中をあちらこちら、と歩き、様々な品物を仕入れて行くのであろう――――。

ご案内:「北方帝国シェンヤン「帝都シェンヤン/市場」からリスさんが去りました。
ご案内:「北方帝国シェンヤン「帝都シェンヤン/市場」からセレインさんが去りました。
ご案内:「北方帝国シェンヤン「帝都シェンヤン」」にリスさんが現れました。
リス > 本日、シェンヤン二日目……。
 昨日は服を中心に仕入れることにしたので、今日はシェンヤンの日用品と、食料を仕入れることにしよう。
 娯楽としての本も、良いかもしれない、そんなふうに思いながら少女は、シェンヤンの商店街を歩く。
 マグメールのそれとは趣の違う建物は、どこに何があるのかがぱっと見わからない。
 食事処とかは匂いでなんとなくわかるのだけれども、看板とか文字とか。
 文字は頑張って覚えた、言語も以下略だ。
 なので、不便はないのだけれども……やはり、いろいろ見るには、この国の人で、案内をしてくれる人が居れば、効率がいいかしら思うのだ。
 とことことこ、のんびりとシェンヤンのお店、軒先に置いてある商品を眺めつつ進むことに。

リス > 文化が違えば、食事も全然違うのは、泊まった宿で理解した。
 マグメールにはない美味しいものがたくさんあるし、こういうのはいいな、と少女は思う。
 とはいえ、さて、どれを仕入れて帰るべきだろう。
 料理ができるのであれば、食材だけでいいだろうし、食材は向こうでもあるものも多いので、必要性は薄そうだ。
 となると、出来上がったもの、となると鮮度とかを考えると……難しい。
 マグメールならば、ドラゴン急便でひとっ飛びであるが、ここは別の国だ、自重しなければなるまい。
 そうなると、馬車……陸路はかなり時間がかかるので、食料は難しいか。
 料理人を雇って、というのもありだろうか、とか思いながら、少女はのんびりと歩き、眺める。
 運ぶ量とかも考えれば……保存食が一番だが、それでは、お客様の満足的には良くはない。
 やはりここは、調理の手順書と、調理人と、で、向こうで作るというのが……いやいやそれはどうだろう。

 少女は、商店街を歩きながら悩む

リス > 「うーん……」

 少女は歩きながら、いろいろな店を眺める。
 何処の店がいいのだろうか、どこに店と付き合うべきか。
 大きな商店の品揃えを眺めてみたり、個人の店を見てみたり。
 真剣に、選別していく。
 どこか一つなんて言わない、いろいろな店を見て、良いと思える店を選んで仕入れるのだ。
 ひとつに絞る気がないからそれはそれで楽だが。
 取捨選択は必要だし、あと、店の雰囲気や店員の様子。

 そういったものもひっくるめて、付き合うかどうかを悩まないといけない。
 難しいところね、と苦笑。