2016/07/06 のログ
ご案内:「北方帝国シェンヤン「帝都シェンヤン」」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 今、少女はいつもの九尾としての姿ではなかった。
耳と尾を隠し、妖力を抑え、服装も周りに合わせている。
どこからどう見ても、違和感の無い国民の一人だろう。
…いや、これが普通なのだ。
普段通りの姿で、妖力も服装もそのままにこういった場所に突っ込む方がおかしい。
入り口で止められた時は面倒事となるかと思ったものだが、これといった問題もなく入り込めた。
今は帝都の中を時間の限り巡り、休憩がてらに飯店に入ったところである。
■タマモ > なるほど、考え方としては自分の更に母の時代を思い出せば、それに近いのが分かる。
考えてみれば、道士なんて存在は自分の居た土地で見た覚えがない。
喰らって得た知識を手繰り寄せてみて、想像の一致を確認していた。
…まぁ、とりあえず、少しは腹を満たしておこう。
とはいっても、人間が食べるような普通の食事だ。
さすがに人間を喰らう訳にはいかないし、ざっと見渡した感じ…遊べそうな相手も見受けられなかった。
適当に端の席に腰掛ける、一人なのだ、どこぞのど真ん中とか座って変に目立つ気は更々ない。
店員を呼び止め、注文を見るのも面倒なので軽めの夕食を、と店員任せに頼んでおいた。
■タマモ > 椅子に腰掛けたまま、目を閉じて考えに耽る。
今日見て回った帝都の光景、道順、どこにどんな建物があったのか。
そういったものを再確認するように思い出していた。
頼んだ料理を持ってきたらしい、横から店員が声をかけてきたが、置いておくように言っておく。
再び思考を巡らそうとするのだが…
…テーブルに料理の皿だろう置く音が、一つ二つでは終わっていない。
妙にいくつも置かれていく音に、一旦思考を止めて目を開ける。
目の前に並べられている器は、お茶の注がれたカップを含めて五つあった。
去っていく店員の後姿を一度見遣り、再び視線を目の前に向ける。
「………軽食と…妾は言うたよな…?」
お茶、ラーメンらしきもの、野菜に何か味噌みたいなものがかけられたもの、焼売らしきもの、杏仁豆腐らしきもの…以上。
なんでこんな量なのだろう、そんな考えを浮かべていた。