2023/06/09 のログ
リスリィ > 「いやもう。其処は何と言いますか、先輩は。…有名人?だって、こう…」

何となく。芸能人に対する、ファン精神のような物を。抱く生徒が居そうな、気がする。
私生活に関する事、彼女自身の事等は、謎だらけで。それでいて、誰もが…学院の生徒達皆が。その美貌に、言動に、ノックアウトされるというのは。
自身も、そういった。噂はかねがね、という形でこそ。先んじて知っていた、そういう事。
…その上で。遠巻きに見守る等、の段階を。一気にすっ飛ばしてしまい、直接会話の機会が訪れる、とは…まるで。想像もしていなかった。
つい今し方まで、大いに動揺していたせいで。おかしな事を、口走っていないか、と。内心気が気でないのだけど。

「…ぅん、おかしいですか?いややっぱり、一般的じゃない、かな…わたし、長女なのですけど。兄も弟も居ないので……   っひゃ、ぅ!?」

目を丸くされてしまい。やはり、失言があったか?と、一瞬眉を下げたものの。
どうやら、何を気にされたのか、理解出来ると。少しだけ、安心したのか、唇を緩めた。
貴族家としては、必須の、家を継ぐ長男が居ないから。自然、そんな振る舞いになったのだ…などという話を。
あまり深刻にならないよう、軽く触れる事にしようとして……最後まで。言い切れなかった。

気が付けば。と。それ以外に言いようのない、達人もかくやな動きによって。服の上とはいえ、指の沈む程にしっかりと、乳房に込められる力。
びくん。大袈裟なくらいに肩を、そして声を、跳ねさせてしまうのは。
おかしい筈なのに、おかしくない、としか思えない。…そうならざるを得ない、何だか良く解らない、熱さにも似た…快さが。其処に沸き上がったから。

ラグナレビア > (学院において自らが有名を馳せている事は理解していた。どころか、今の騎士少女のような憧憬を植え付けるべく生徒達の視線を集めていたという意図すらある。とはいえそれを当然の物として受け入れるには、少女の言葉は心地良すぎた。何やら心の弱い部分をくすぐられているかの心地。そんな彼女の唇がぽろりと漏らした一人称。よもやと思い敢行した性別確認は、本物ならではの柔らかさによる安堵をラグナレビアに齎した。)

「よかった……。王都には本当に、女の子としか思えない男の子が居たりするもの。 ―――知っていて? あの子達、匂いまで乙女のそれと変わりませんのよ? わたくしも何度か騙されて、寝室で悲鳴を上げるはめに……」

(ほぅ……っと力の抜けたため息を零し、少女の肩に顎先を載せたまま忌々しい過去について述懐する上級生。その双手は何となくの手慰みめいて少女の乳房を揉み続ける。己の手指によるマッサージなどとはまるで異なるその感覚は、鉄棒に跨った股間が意図せず走らせた甘悦にも似て少女の双丘を蕩けさせる。思わずその場にへたり込んでしまいそうな程の紛れもない快楽を送り込み)

「―――――あ、……っと。ふふふ、ごめんなさい。わたくしったら、つい……♡」

(下着の中ではっきりと乳首が尖り、ショーツの裏地にまで恥ずかしいぬめりを感じる程に乙女の性感を弄びながら『つい』の一言で済ました上級生は、今度こそするりと双腕を解いて抱擁の拘束から少女を解放する。)

「そうね。おかしくないと言えば噓になりますけど、それも貴女の個性では無いかしら。嫌いではなくてよ、そういう物も」

(そうして何事も無かったかの如く、先程漏らした少女の言葉に返事を戻す。)

リスリィ > 「確かに、見た目だけで…勘違いしてしまうような。見目麗しい、という男子も良く……ぇぇ、はい?」

ちょっと待て。今、彼女は。肩越しに紡がれる、その甘い声は。何を言っただろうか?
見た目だけでなく。声や、匂い、等。正しく、五感を駆使して尚、相対しただけでは掴めない、性別。
それを把握出来る、確実な手段は。「中身の確認」であって。そういう事を思わせる、「寝室」、という単語。
否応なしに、其処まで、連想してしまわざるを得ない…噂に聞くだけで、誰しも…少女自身も、自然と惹かれてしまうような。この先輩が。
寝室で。誰かと。「そういう事」をするのかと……

きっと。その瞬間から、直ぐにまた、胸の奥で打つ音色は。とく、とく、と…高鳴り始めてしまうだろう。
触れられるどころか、しっかりと揉みしだかれ続けている、乳房の向こうでの事は。当然、その手へも伝わってしまう筈で。

「い、いえ。そんな事、な…ん、っふ、く……… っ、ん、ん …♡」

他の生徒の、教師の、兵士達の声が。急に遠くなってしまった、気がする。
それは、最初と同じく。周りを気にする余裕が、なくなっていく、という事だった。
痺れるような、甘さに、何処かもどかしい、疼き。そして…快感と呼ばれる、それ等が。触れられていない筈の、下腹の辺りに。どすんと重く、のしかかってくる。
味わった事のない、ともすれば、少女にとっては強過ぎる…とすら、思える程の。そうした感覚が。ただ、乳房を揉まれるだけで、生じる不思議。
ちゃんと会話を続ける筈が。途中で思わず、その声が。自分で、自分の物と思えないような。初めて聴く類の音になる。

彼女の腕から、解放された時。胸元を、抱き竦めるようにしてしまうのは…きっと。まだ、快感が残るから。

「よ、良かっ……そう言っていただけ、ると、助か…っぁ。ぇと……せん、ぱい……?」

ぞくり。まだ触れられ続けているように…声に。匂いに。囚われっぱなし。
その上で、「嫌いじゃない」なんて囁かれたら。大いに勘違いしてしまいそうになる。
また。きゅっと下腹に、何かが疼く。力を籠めていないと、そのままへたり込みそうになってしまい。擦れる内腿に、何やら、違和感。
見つめ返す瞳が、少しぼやけて。睫毛を震わせ。は、は、と荒い呼吸はまるで、熱に浮かされつつあるよう。

………こんなの、おかしい。そう思えてしまう程。

ラグナレビア > (少々本格的に致してしまった乳揉みに漏らす悩まし気な声音や、日常の地道な活動で積み重ねた憧憬を元とした色濃い好意。そして、余り刺激慣れしていないのか早々に発情を滲ませる細身の感度の良さなどに、思わず舌なめずりを覗かせそうになる唇を人差し指で妖しく押し留め)

「貴女……本当に可愛らしいわ……♡ 思わず手順を飛ばしてしまいたくなりますけれど――――改めて。わたくし、ラグナレビア=オゥル=イクサ=ノクトラスと申します。家名で呼ばれるのは余り好きではありませんの。特に、貴女みたいな可愛らしい子には、ファーストネームで呼んで頂きたいわ」

(このままこの場で……という欲望を押し留め、まずは名乗りという順序を守ったのは、忘れぬ内に彼女の名を知っておきたかった事と、名前呼びの願いのため。流麗に名乗りを告げるその長駆。鎧は確かに身に着けている。希少で高価な鉱石を熟練のドワーフ鍛冶師が叩いて拵えたライトプレートは、黒地の端を美麗に飾る黄金の装飾も見事な一級品。しかし、その部分鎧が守るのは双肩、腕先、腰横といった極狭い範囲ばかり。この娘を目にした誰もが最初に視線を奪われるだろう豊満極まる双丘などは、精緻なレースも淫靡な黒の薄布から肌理細かな柔肌の大部分を露出して、今にも零れ落ちそうになっている。臙脂色のプリーツスカートとガーターストッキングの狭間に覗く太腿も同様で、戦場にふさわしい装束とは到底思えぬ様相である。かの男性教諭などは真っ先に注意してきそうな物だが、彼はこの女生徒に一瞥すら向ける事はない。生徒のほとんどは教師の先導に従って今夜の寝所へと移動しており、広間は閑散としつつある。そんな様子に今更ながら気付いた様な顔をして)

「あらあら。すっかり出遅れてしまいましたわね。今からですと皆と一緒に硬い床上で寝ることになりそうですし……いかがかしら。わたくし、ここの砦主とは個人的な友誼もありますの。彼に頼めば客間の一つも貸してもらえると思うのだけれど、よろしければ一緒にそこを利用しませんこと? あの様な事があったばかりですもの。未来の騎士様がご一緒してくださるなら、怯えること無く夜を過ごすことも出来ると思いますし……駄目かしら?」

(怯えの「お」の字も覗かせていなかったくせに、冗談みたいな殺し文句をてらいなく口にして騎士少女を一夜の同室へと誘う。柔和で品の良い微笑みには邪な気配など僅かにも感じられないというのに、先の手慣れ過ぎた乳揉みと、迂闊な発言が齎す淫靡な疑惑が頭に残る騎士少女は、どうしたって想像してしまう事だろう。この誘いに乗ってしまえば、その夜のうちに美貌の上級生といかがわしい関係を結ぶ事になるのでは……と。)

リスリィ > 「そ、そういう風に言われてしまうと。そ……の、お、落ち着かない……ぁ。ぁ。
そうで…すね、申し訳、ありません。……では、こちらの事も。え、と…リスリィ、と。呼んでいただければと、思います。
……けれど、それはそれで、うん…ラグナレビアさま。…ラグナレビア、先輩?」

気が付けば。ではなく、気が付く事すら出来ないまま、彼女のペースで、話が進んでいるのだが。するすると載せられ、流されていく。
誰もが憧れる、美貌の先輩から。名前で呼んで、などと言われたら。それはもう、誰であろうと、舞い上がるのが。当たり前だろう。
ともすれば、学院内でだけ通用する、姉と妹的な。良からぬ何かまで、想像が飛躍してしまいそう、というのは…
未だじぐじぐと。胸の中に蟠っている、熱さが。悪さをしているのだと。そう、考えよう。
おくびにも出さずに、ちゃんと、名乗り返す事が出来たのか。其処は何とも怪しいが。

そんな風に、内心のあれこれに翻弄され、心此処に在らずといった感じであったから。
彼女に言われて、ようやく。他の生徒達に、すっかり、置いてきぼりを食っているという事に。後からようやく、気が付く事になってしまう。
団体行動に遅れる、二人について。あれだけ口やかましかった教師も、安全確保を優先するであろう、兵士達も。
どうして、注意して来なかったのか。…そんな疑問も、また。冷静に、判断する事が。出来ないままで。

「噂はかねがね、といえる程、詳しくはないのです…けど…えーっと…そう、だったのですね。言われてみると、道理で…」

砦の主とも親交が、などと言われると。納得してしまう。
…学院での噂と、同じ程、謎だらけなのが。富裕地区に於ける、彼女の風聞。
多くの貴族達と、同じかそれ以上、不可思議な身分であるという…噂。そう、噂。それ以上の事は分からないが。
こうなってくると、色々な突拍子のない噂も、真実が大半なのだろう。そう思えてくる。
校則なぞ何処吹く風と、手の加えられた制服に、それを包む鎧の、少女には見た事もないような、豪華さも。彼女ならこそ、なのだろう。
それはそれとして。見せ付けるにも似て、溢れんばかりの主張を見せる、その乳房の豊かさや。
其処に集まる、衆目の視線など、当たり前の権利なのだ。とすら言わんばかりの、彼女の平静さ。
こちらなど、まだ胸の疼きに困惑しきりで、其処を抑えたくなってしまう程なのに。

と。そういった勉学に勤しむ学生としても。鎧纏う騎士としても。…女性、としても。何から何まで、格も桁も違う。
そんな彼女からの「お誘い」としか思えない言葉に。目を白黒させ、ぁぁ、ぅ、と。どもりそうになるのだが。

「それは。そ れは、その……っ……良いん、でしょうか。……わた…し、などで。
………でも。ぁ、でも、もし。…本当に、宜しいのなら………」

もちろん解っている。のってしまえば、先程の比ではない、未知の体験が、待ち受けていると。
それは間違い無く…今までの自分で、居られなくなってしまうような、物になるのだと。
解っていて、それでも、抗えなかった。既に感じてしまったのだから。…呆気ない程に、刻み込まれる、肉体の快感を。
下腹…正しくは。胎の奥が疼くという、本能に根ざす感覚が。自身に、存在する、という事を。

誘われるままに頷き、手を取り、歩み出す様は。きっと。夢を見ているにも似た足取りで、心ここに非ずといった様だった筈。

ラグナレビア > 【部屋を移動致します】
ご案内:「タナール砦」からラグナレビアさんが去りました。
リスリィ > 【移動致します】
ご案内:「タナール砦」からリスリィさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にエヴィータさんが現れました。
エヴィータ >  
――――――失敗だ。

ただ、そのひと言に尽きる。

生温かく湿った空気が澱む、ここは砦のどの辺りか。
三方の壁と天井、床までが分厚い石造りで、残る一方は全面鉄格子。
片隅に設えられた出入口扉も、頑丈そうな鉄扉、とくれば、これはつまり、牢獄だろう。

そこへただ一人、両手首を枷でひと纏めにされ、辛うじて爪先立ちが出来るくらいの高さへ、
鎖で吊るし上げられている、この体勢は―――――

「……ま、捕虜、ってやつだよねぇ」

今のところ、靴を奪われているだけで、着衣に乱れた気配は無い。
後頭部がずきずき痛むのは、先刻、捕縛される際、後ろから一撃を食らったせいだろう。
鳩尾あたりがしくしく痛むのも、多分その時、殴りつけられたものだ。
しかし、とりあえず、ほかに乱暴された様子は、無い。

けれども。

どこかの部屋から漏れてくる、悲鳴、嗚咽、怒声、哄笑。
肉が打ち据えられる音、粘っこい液体の弾ける音。
恐らくどこか別の部屋で、誰かが拷問に遭っている。
その『誰か』と同じ運命が、己の前に突きつけられるのも、
きっと時間の問題であろう、と思われた。

ひとつ、深い溜め息が零れる。
どうしたものか、なんて考えたところで、己にはどうしようもないけれど―――――。

ご案内:「タナール砦」からエヴィータさんが去りました。