2023/05/22 のログ
ヨハンナ > タナール砦では今日もまた王国軍と魔族の激戦が続く。
砦は防戦に有利なれど、一度内部に踏み込まれてしまえば狭い要塞内は逃げ場のない凄惨な戦いの場となる。
そのような状況では馬は役に立たない。王国の騎士も下馬し、己の足で進まねばならない。

「敵の抵抗も弱まってきました。このまま一気に押し込みましょう」

そのような状況で、ここを攻めるある騎士団の団長を務める女はなおも表情を変えず指揮を執る。
それでいて、騎士達の最前線に立つのもその女だ。
ヨハンナは両手に細剣と短剣を握り、華麗な剣術で魔物を屠っていく。

「敵の増援が来る前に片を付けましょう。…っと」

大柄な魔族が斧を振りかざし、ヨハンナに向かってくる。
しかしその大振りな攻撃は彼女の素早い動きを捉えられず、
一回振り下ろした瞬間にレイピアに額を貫かれ、絶命する。
ヨハンナは崩れ落ちる魔族には目もくれず、次の敵を相手にする。
左手のソードブレイカーで敵の攻撃をいなしながら、右手のレイピアで的確に隙を突いていく。
その剣技は、ここが戦場でなければ兵士を見惚れさせていただろう。

「さぁ、進みますよ」

抵抗をあらかた排除し、騎士達はさらに奥へと進む。

ご案内:「タナール砦」からヨハンナさんが去りました。