2023/04/15 のログ
ご案内:「タナール砦」にアマツキさんが現れました。
■アマツキ >
タナール砦、その奪い合いの真っ最中
戦場の中央にて、血風が吹き荒れていた
「呵呵、どうした!もっと戦ろうぞ!!」
困惑するには人間の軍、そして魔族の軍
突然戦場に乱入してきた鬼は、どちらに味方するでもなく暴れまわり、戦場を掻き乱すだけ掻き乱して嗤っていた
──魔族の国方面からやってきたこの鬼はたまたま合戦の音を聞きつけやってきた
バチバチにやりあっている砦の様子を見て、いやはや楽しそうだと割り込んできたのだ
人間魔族見境なく、強そうな者を見れば襲いかかる
攻城戦の指揮は双方ともに崩れ、いい迷惑であった
■アマツキ >
───数刻の時が過ぎて
人間の軍も、魔族の軍も混乱の中散り散りに撤退してゆく
台風の如く現れた鬼に陣をめちゃくちゃにされ継戦どころではなくなってしまったのもあったが
そもそも奪い奪われの砦である、無駄な被害を出しすぎてまで奪い取る程のメリットがないのだろう
思いの外あっさりと退いていった両陣営に鬼は首を傾げていた
とはいえ戦場のど真ん中で立ち回っていた鬼もそれなりに損耗しており、その身のあちらこちらに傷を残していた
やれやれとその場に腰を降ろし、腰に下げていた酒瓶を呷る
満身創痍という程でないにしても程々のダメージ、さすが互いの領域の最前線というだけのことはある
十分に楽しめた、と満足げに疵だらけの鬼は嗤う
■アマツキ >
ズシン、と地鳴りが響く
十分すぎるほどの重量感を感じさせるそれは、砦の中央になにがしかが踏み入ったことを報せる
「…かか。兵どもが夢の跡。静寂破るは何れか」
大型の魔獣か、巨躯の魔族か、はたまた…
身を起こし、立ち上がると突き立てていた大鉈を引き抜き肩に担ぐ
「では、延長戦に参るとするか──!」
とうに身は疵だらけ
それでも新たな戦いの匂いに鬼は楽しげに地を蹴って往くのだった
ご案内:「タナール砦」からアマツキさんが去りました。