2022/12/24 のログ
ご案内:「タナール砦」にアクラさんが現れました。
アクラ > まず感じるのは血の匂い
王国の支配下に有った筈の砦は今は魔族人族の支配地としては空白地帯となっていた
それはなぜか、その原因は砦の物見台の上に居た

「くかっ、、、んがっ、、、、んあ、、、」

子供、と呼べる小さな存在がが膨らんだ腹を晒しながら短いいびきと共に眠っている
仮面の様な白い顔には血の汚れがちらほらと見える

その現場を見ていなければ、この小さな存在が砦の兵達襲い、食欲を満たしたとは言葉だけで信じる者は殆ど居ないだろう
命懸けで味方が作った隙を突き街に報告をしに行った兵士以外、、、

アクラ > 「んぅぅ~……」

満腹になり食休みへ移行した小さな怪物は寝返りを打つ
物見台の上は時期的にかなり冷たい風が吹きつけるが体を動かし食事も済ませたお陰か寒さが寧ろ心地いい

逃げ出した兵士が居るのになぜここまで悠々と眠りにつくのか
それは飽くなき食欲の本能と追加が来るという理性によるもの

逃げた兵士は何をするか、軍の司令官や街の領主への報告
若しくは冒険者達に噂が広がるかもしれない
どちらにせよ追加でエサが来るのだ

それか、睡眠も食事も終わればその次の欲を満たせる相手が来るかもしれない

アクラ > 「ふぁ、、、ぁ、、、」

寝ぼけたまま、周囲を見回す
だがこちらに近付く気配は1つもなく、、、追加の獲物は現れなかったらしい

欠伸を大きく1つ、物見台から飛び降り森の方へと歩き出す
腹は膨れ興味を引く者も居ない怪物は夜闇に消えて行った

ご案内:「タナール砦」からアクラさんが去りました。